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第9章 推理編
治療 7
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「誰かがいんのか?」
「……違う」
「ほんとかよ?」
「……ゴホッ」
咳き込むと同時に瞑目するディアナ。
そんな彼女を庇うようにユーフィリアがヴァーンの前に。
「誰かの指示でセレスティーヌ様を狙うなんて、ディアナに限ってはあり得ない」
「どうしておめえが断言できる?」
「だから、さっきも言った。ディアナとずっと一緒にいた私には分かると」
「はっ、だったら今回も止められたんじゃねえのか?」
「……」
「ディアナのことをよく理解してんのに止められなかったって、おかしいだろ」
「それは……私の責任だ」
「責任どうこうじゃなく、おかしいつってんだ」
「……」
「結局、おめえもディアナを理解できてねえんだよ」
「理解を……私が……」
「そういうこった」
「……」
「そもそも、おめえも怪しいんだぞ。って、まさか2人で共謀して?」
「違う。私は何も……」
「どうだろうな? 模擬試合の誤射に加え、今回の件だからよ」
「……」
「ヴァーン、それは違う! ユーフィリアは無関係だ。全て私ひとりでやったんだ……ゴホッ……信じてくれ!」
「あんな凶行の後に、おめえの言葉を信じろってか?」
「嘘じゃない!」
「はっ、虫のいい話だぜ。こっちは、シアの命が危なかったってのに」
激しい糾弾を受けるディアナ。
ヴァーンにとっては当然のことをしているだけであり、皆もそれは十分理解している。ただ、彼女の容態を考えると……。
「ゴホッ、ゴホッ!」
喀血は止まっているものの咳は続いている。
ユーフィリアの話になった途端、顔色も悪化してしまった。
「ちっ! とりあえず、動機を話せ。全てはそっからだ!」
「……」
「黙ってねえで、さっさと喋りやがれ!」
「ゴホッ、ゴホゥ!!」
咳は治まるどころか、さらに酷くなってきた。
これは、彼女の精神状態の問題?
あるいは、完全解毒自体が難しい?
「ディアナ!」
「……」
「ヴァーンさん、動機については……」
この状況を見かねたのか、セレス様が声を?
「私は知っています。分かっていますので」
「……セレスさんが知ってる?」
「ええ。ですから、今は治療に専念させてください」
セレス様はディアナの容態を心配しているだけじゃない。動機にまで心当たりがあると?
「……」
「詳しいことは後で話します。ですから、治療を!」
「……分かりましたよ。今はセレスさんに任せます」
「ありがとう、ヴァーンさん」
「いや、まあ……」
「ディアナ、そういうことです。なので、あなたは大人しく治療されていなさい」
「ですが……ゴホッ……私はセレスティーヌ様を手にかけようとしました」
「分かっています。それもこれも全て後で話しましょう」
「……」
俯き、目を閉じてしまうディアナ。
「セレス様、祝福の多用は負担が?」
「アル、私は大丈夫です」
「ですが?」
「問題ありません」
「……」
その言葉に反するように額には汗が浮かび、表情にも疲労の色が隠せない。
「「「……」」」
自分の命を狙った相手を全力で助けようとするセレス様。
身を削るように祝福を続けてまで……。
これまでのディアナとの関係があるとはいえ、この献身ぶりは真似できるものじゃない。
「……違う」
「ほんとかよ?」
「……ゴホッ」
咳き込むと同時に瞑目するディアナ。
そんな彼女を庇うようにユーフィリアがヴァーンの前に。
「誰かの指示でセレスティーヌ様を狙うなんて、ディアナに限ってはあり得ない」
「どうしておめえが断言できる?」
「だから、さっきも言った。ディアナとずっと一緒にいた私には分かると」
「はっ、だったら今回も止められたんじゃねえのか?」
「……」
「ディアナのことをよく理解してんのに止められなかったって、おかしいだろ」
「それは……私の責任だ」
「責任どうこうじゃなく、おかしいつってんだ」
「……」
「結局、おめえもディアナを理解できてねえんだよ」
「理解を……私が……」
「そういうこった」
「……」
「そもそも、おめえも怪しいんだぞ。って、まさか2人で共謀して?」
「違う。私は何も……」
「どうだろうな? 模擬試合の誤射に加え、今回の件だからよ」
「……」
「ヴァーン、それは違う! ユーフィリアは無関係だ。全て私ひとりでやったんだ……ゴホッ……信じてくれ!」
「あんな凶行の後に、おめえの言葉を信じろってか?」
「嘘じゃない!」
「はっ、虫のいい話だぜ。こっちは、シアの命が危なかったってのに」
激しい糾弾を受けるディアナ。
ヴァーンにとっては当然のことをしているだけであり、皆もそれは十分理解している。ただ、彼女の容態を考えると……。
「ゴホッ、ゴホッ!」
喀血は止まっているものの咳は続いている。
ユーフィリアの話になった途端、顔色も悪化してしまった。
「ちっ! とりあえず、動機を話せ。全てはそっからだ!」
「……」
「黙ってねえで、さっさと喋りやがれ!」
「ゴホッ、ゴホゥ!!」
咳は治まるどころか、さらに酷くなってきた。
これは、彼女の精神状態の問題?
あるいは、完全解毒自体が難しい?
「ディアナ!」
「……」
「ヴァーンさん、動機については……」
この状況を見かねたのか、セレス様が声を?
「私は知っています。分かっていますので」
「……セレスさんが知ってる?」
「ええ。ですから、今は治療に専念させてください」
セレス様はディアナの容態を心配しているだけじゃない。動機にまで心当たりがあると?
「……」
「詳しいことは後で話します。ですから、治療を!」
「……分かりましたよ。今はセレスさんに任せます」
「ありがとう、ヴァーンさん」
「いや、まあ……」
「ディアナ、そういうことです。なので、あなたは大人しく治療されていなさい」
「ですが……ゴホッ……私はセレスティーヌ様を手にかけようとしました」
「分かっています。それもこれも全て後で話しましょう」
「……」
俯き、目を閉じてしまうディアナ。
「セレス様、祝福の多用は負担が?」
「アル、私は大丈夫です」
「ですが?」
「問題ありません」
「……」
その言葉に反するように額には汗が浮かび、表情にも疲労の色が隠せない。
「「「……」」」
自分の命を狙った相手を全力で助けようとするセレス様。
身を削るように祝福を続けてまで……。
これまでのディアナとの関係があるとはいえ、この献身ぶりは真似できるものじゃない。
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