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第9章 推理編
治療 8
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「ゴホッ、ゴホッ……セレスティーヌ様……」
「……」
「……申し訳ありませんでした」
「ディアナ?」
「申し訳ございませんでした、セレスティーヌ様」
祝福を受けながら頭を下げるディアナ。
「今謝るのですか?」
「……申し訳ありませんでした」
「……」
このディアナの様子。
凶行直後とは明らかに異なっている。
苦悶の中にも、どこか憑き物が取れたような……。
「ディアナ、善悪はどうあれ、あなたも信念あってのことでしょ」
「私の信念……」
「ええ、そうです」
「あれは……個人的な思い。ひとりよがりの情念だったのに」
「……」
「すべては私の心の弱さゆえ……。本当に申し訳ございませんでした」
頭を垂れるディアナに向けられたセレス様の視線には、複雑な感情が見え隠れしている。
「……」
この2人の間に何があるのか?
過去に何があったのか?
「それが分かっていて、どうして?」
「ユーフィリア……」
「どうして私に相談してくれなかったの?」
「……すまなかった」
「謝ってほしいんじゃない。理由を聞きたいだけ」
「理由は……」
「今のディアナはそんなに冷静に考えられるのに、どうして?」
ユーフィリアの疑問を受け、皆の意識がディアナに集中する。
「……時折、自分を制御できなくなるんだ」
「……」
「けど、それも言い訳だな」
「ディアナ……」
納得できるような、納得できないような。
何とも微妙な空気に室内が包まれる中。
「ゴホッ!! ゴホッ、ゴホゥ、ゴホゥ!!」
ディアナから、これまでにない激しい咳込み。
口を抑えた手の間からはおびただしい鮮血!
また喀血だ!
「ディアナ!」
「「ディアナ!」」
「はあ、はあ……」
「大丈夫、祝福で解毒しますから。それに、コーキさん、魔法薬を!」
セレス様に促されるままに、ディアナに魔法薬を手渡す。
「飲んでくれ」
「……」
セレス様を助けることができなかった魔法薬に、どこまでの効果があるかは分からない。ただ、祝福との相乗効果があるなら可能性も?
「ゴホッ……ニレキリの毒を大量に飲みました。ですから、もう……」
「いいから飲みなさい!」
「ディアナ、飲んで!」
「……」
セレス様とユーフィリアの剣幕に押されたのか、魔法薬を口にするディアナ。
「うぅ……」
効果は……少しはあるようにも見える。
なら、治癒魔法も効くかもしれない。
「ディアナ、あなたの今回の凶行をすぐに許すことはできません。ですが、あなたは私の騎士です。ここで休ませるつもりはありませんよ。罪を償って、また働いてもらわねば困ります。だから、頑張るんです!!」
「セレスティーヌ様……」
「毒に負けては駄目! ディアナ!」
「ユーフィリア……」
ディアナの瞳が濡れている。
そこには嘘など微塵も見られない。
この様子を前に、激しく責め立てていたヴァーンの表情にも変化が。
「……」
「「「「……」」」」
「……ゴホッ!」
なのに、また咳が。
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホゥ!!」
喀血まで!
「……」
「……申し訳ありませんでした」
「ディアナ?」
「申し訳ございませんでした、セレスティーヌ様」
祝福を受けながら頭を下げるディアナ。
「今謝るのですか?」
「……申し訳ありませんでした」
「……」
このディアナの様子。
凶行直後とは明らかに異なっている。
苦悶の中にも、どこか憑き物が取れたような……。
「ディアナ、善悪はどうあれ、あなたも信念あってのことでしょ」
「私の信念……」
「ええ、そうです」
「あれは……個人的な思い。ひとりよがりの情念だったのに」
「……」
「すべては私の心の弱さゆえ……。本当に申し訳ございませんでした」
頭を垂れるディアナに向けられたセレス様の視線には、複雑な感情が見え隠れしている。
「……」
この2人の間に何があるのか?
過去に何があったのか?
「それが分かっていて、どうして?」
「ユーフィリア……」
「どうして私に相談してくれなかったの?」
「……すまなかった」
「謝ってほしいんじゃない。理由を聞きたいだけ」
「理由は……」
「今のディアナはそんなに冷静に考えられるのに、どうして?」
ユーフィリアの疑問を受け、皆の意識がディアナに集中する。
「……時折、自分を制御できなくなるんだ」
「……」
「けど、それも言い訳だな」
「ディアナ……」
納得できるような、納得できないような。
何とも微妙な空気に室内が包まれる中。
「ゴホッ!! ゴホッ、ゴホゥ、ゴホゥ!!」
ディアナから、これまでにない激しい咳込み。
口を抑えた手の間からはおびただしい鮮血!
また喀血だ!
「ディアナ!」
「「ディアナ!」」
「はあ、はあ……」
「大丈夫、祝福で解毒しますから。それに、コーキさん、魔法薬を!」
セレス様に促されるままに、ディアナに魔法薬を手渡す。
「飲んでくれ」
「……」
セレス様を助けることができなかった魔法薬に、どこまでの効果があるかは分からない。ただ、祝福との相乗効果があるなら可能性も?
「ゴホッ……ニレキリの毒を大量に飲みました。ですから、もう……」
「いいから飲みなさい!」
「ディアナ、飲んで!」
「……」
セレス様とユーフィリアの剣幕に押されたのか、魔法薬を口にするディアナ。
「うぅ……」
効果は……少しはあるようにも見える。
なら、治癒魔法も効くかもしれない。
「ディアナ、あなたの今回の凶行をすぐに許すことはできません。ですが、あなたは私の騎士です。ここで休ませるつもりはありませんよ。罪を償って、また働いてもらわねば困ります。だから、頑張るんです!!」
「セレスティーヌ様……」
「毒に負けては駄目! ディアナ!」
「ユーフィリア……」
ディアナの瞳が濡れている。
そこには嘘など微塵も見られない。
この様子を前に、激しく責め立てていたヴァーンの表情にも変化が。
「……」
「「「「……」」」」
「……ゴホッ!」
なのに、また咳が。
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホゥ!!」
喀血まで!
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