30年待たされた異世界転移

 気づけば異世界にいた10歳のぼく。

「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」

 こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
 右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。

 でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
 あの日見た夢の続きを信じて。
 ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!

 くじけそうになっても努力を続け。
 そうして、30年が経過。

 ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
 しかも、20歳も若返った姿で。

 異世界と日本の2つの世界で、
 20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
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