47 / 100
第47話:ざまぁのはじまり
しおりを挟む
国王陛下が高らかに褒賞を約束したその瞬間、中庭の空気は祝祭のような熱気に包まれた。
貴族たちは、我先にと私とアシュレイ様を称賛し、新たな『聖女』の誕生に沸き立っている。その熱狂の渦の中で、完全に忘れ去られた二つの影があった。
姉のイザベラと、第二王子エドワード。
彼らは、中庭の隅で、まるで自分たちだけが見えない壁に隔てられたかのように、孤立して立ち尽くしていた。
イザベラの顔からは血の気が失せ、その美しい顔立ちは憎悪と信じられないという驚愕で醜く歪んでいた。エドワード王子もまた、握りしめた拳をわなわなと震わせ、目の前で繰り広げられる私への賞賛の嵐を、屈辱に満ちた目で見つめている。
彼らが私を貶めるために用意した舞台は、皮肉にも、私を最高位へと押し上げ、彼ら自身を奈落の底へと突き落とす断頭台へと変わってしまったのだ。
国王は、満足げに貴族たちの熱狂を見渡した後、再び私に向き直った。しかし、その視線は私の背後、呆然と立ち尽くすイザベラとエドワードの方へと、鋭く向けられた。
「……して」
国王の声は、先ほどまでの賞賛の色とは打って変わり、氷のように冷たい響きを帯びていた。
「先ほど、リナリア嬢の奇跡を妨げようとした者たちがいたな」
その一言で、広間の熱気は急速に冷え、再び緊張に満ちた静寂が訪れた。全ての視線が、イザベラとエドワードへと突き刺さる。
「イザベラ・エルフィールド、そして我が息子エドワードよ。前に出よ」
拒否することなど許されない、絶対的な王の命令。
二人は、まるで罪人のように、おずおずと国王の前へと進み出た。その足取りは、先ほどまでの傲慢さが嘘のように、力なく、覚束ない。
「そなたたちは、リナリア嬢の力を『不浄』と呼び、その奇跡を『まがいもの』と断じた。……その言葉、今ここで、改めて申してみよ」
国王の問いは、静かだったが、その奥には燃えるような怒りが秘められていた。国の秘宝を蘇らせた聖女を、公衆の面前で侮辱したのだ。それは、王家そのものへの反逆と受け取られても仕方のない行為だった。
エドワード王子は、完全に狼狽していた。王族としてのプライドもかなぐり捨て、ただ父の怒りの前に震え上がるばかりだった。
「ち、父上……! あれは、その……」
しどろもどろになり、何も言い訳の言葉が出てこない。
その情けない姿に、現実を受け入れられないイザベラが、ついに堪忍袋の緒を切らした。
「ありえないわ!」
金切り声に近い、ヒステリックな叫びが中庭に響き渡った。彼女は、もはや猫を被っている余裕などなかった。その美しい顔を憎悪に歪め、私を指さして叫ぶ。
「こんなこと、あるはずがない! この女は、出来損ないなのよ! 私の、エルフィールド家の恥だったはずなの! そんな女が、聖女ですって!? 冗談も大概にして!」
そのあまりの剣幕と、品性の欠片もない言葉遣いに、周囲の貴族たちはドン引きし、侮蔑的な視線を彼女に向け始めた。
「まあ、イザベラ様ったら……」
「なんてお下品な……」
「ご自分の妹君に対して、出来損ないと……」
これまで彼女をちやほやしていた令嬢たちでさえ、扇子で口元を隠し、軽蔑の目で彼女を見ている。
しかし、狂乱状態に陥ったイザベラには、もはや周囲の視線など見えていなかった。
「私の【祝福】こそが、本物の奇跡を起こす力! こんな……こんな壊れ物拾いの汚い力なんて、まがいものに決まっているわ!」
彼女はそう叫ぶと、自らのスキルを発動させ、手のひらからキラキラとした光の粒子を放った。しかし、蘇った世界樹が放つ神々しいオーラの前では、その光はまるで、太陽の前の蝋燭の灯火のように、あまりにもちっぽけで、空しく見えた。
その醜態は、彼女の破滅を決定的にした。
貴族たちの囁き声が、もはや隠しようもない侮蔑の色を帯びて広がっていく。
「……嫉妬、ですわね。ご自分の妹君の才能に対する、見苦しい嫉妬」
「あのような方が、第二王子妃に……? 王家の品位が疑われますわ」
「エドワード王子も、婚約者のあのような姿を、ただ見ているだけとは……。なんとも、お情けない」
エドワード王子は、イザベラの暴走と、周囲からの冷たい視線に挟まれ、顔面蒼白のまま、ただ立ち尽くすことしかできなかった。彼が今まで築き上げてきた、優雅で聡明な王子という虚像が、音を立てて崩れ落ちていく。
私は、その光景を、ただ静かに見つめていた。
もう、彼らの言葉は、私の心には届かない。
哀れだった。自分たちが積み上げてきた地位やプライドが、いかに脆い砂上の楼閣であったか。その事実を突きつけられ、現実から目を背け、ただ喚き散らすことしかできない二人の姿は、ひどく、滑稽で、そして哀れだった。
私の隣に立つアシュレイ様は、その醜態に一瞥をくれただけで、あとは全く興味がないというように、ただ私のことだけを気遣わしげに見守っている。
国王陛下は、イザベラの狂乱と、息子の情けない姿に、深く、深く失望のため息をついた。その目には、もはや怒りを通り越し、冷え冷えとした侮蔑の色が浮かんでいる。
ざまぁの鐘は、今、高らかに鳴り響いた。
彼らが自分たちの手で掘った墓穴へと、自ら転がり落ちていく。その始まりを、中庭にいた全ての者たちが、固唾をのんで見守っていた。
蘇った世界樹から放たれる甘い香りが、なぜか、彼らの未来を嘲笑っているかのように、中庭に満ちていた。
貴族たちは、我先にと私とアシュレイ様を称賛し、新たな『聖女』の誕生に沸き立っている。その熱狂の渦の中で、完全に忘れ去られた二つの影があった。
姉のイザベラと、第二王子エドワード。
彼らは、中庭の隅で、まるで自分たちだけが見えない壁に隔てられたかのように、孤立して立ち尽くしていた。
イザベラの顔からは血の気が失せ、その美しい顔立ちは憎悪と信じられないという驚愕で醜く歪んでいた。エドワード王子もまた、握りしめた拳をわなわなと震わせ、目の前で繰り広げられる私への賞賛の嵐を、屈辱に満ちた目で見つめている。
彼らが私を貶めるために用意した舞台は、皮肉にも、私を最高位へと押し上げ、彼ら自身を奈落の底へと突き落とす断頭台へと変わってしまったのだ。
国王は、満足げに貴族たちの熱狂を見渡した後、再び私に向き直った。しかし、その視線は私の背後、呆然と立ち尽くすイザベラとエドワードの方へと、鋭く向けられた。
「……して」
国王の声は、先ほどまでの賞賛の色とは打って変わり、氷のように冷たい響きを帯びていた。
「先ほど、リナリア嬢の奇跡を妨げようとした者たちがいたな」
その一言で、広間の熱気は急速に冷え、再び緊張に満ちた静寂が訪れた。全ての視線が、イザベラとエドワードへと突き刺さる。
「イザベラ・エルフィールド、そして我が息子エドワードよ。前に出よ」
拒否することなど許されない、絶対的な王の命令。
二人は、まるで罪人のように、おずおずと国王の前へと進み出た。その足取りは、先ほどまでの傲慢さが嘘のように、力なく、覚束ない。
「そなたたちは、リナリア嬢の力を『不浄』と呼び、その奇跡を『まがいもの』と断じた。……その言葉、今ここで、改めて申してみよ」
国王の問いは、静かだったが、その奥には燃えるような怒りが秘められていた。国の秘宝を蘇らせた聖女を、公衆の面前で侮辱したのだ。それは、王家そのものへの反逆と受け取られても仕方のない行為だった。
エドワード王子は、完全に狼狽していた。王族としてのプライドもかなぐり捨て、ただ父の怒りの前に震え上がるばかりだった。
「ち、父上……! あれは、その……」
しどろもどろになり、何も言い訳の言葉が出てこない。
その情けない姿に、現実を受け入れられないイザベラが、ついに堪忍袋の緒を切らした。
「ありえないわ!」
金切り声に近い、ヒステリックな叫びが中庭に響き渡った。彼女は、もはや猫を被っている余裕などなかった。その美しい顔を憎悪に歪め、私を指さして叫ぶ。
「こんなこと、あるはずがない! この女は、出来損ないなのよ! 私の、エルフィールド家の恥だったはずなの! そんな女が、聖女ですって!? 冗談も大概にして!」
そのあまりの剣幕と、品性の欠片もない言葉遣いに、周囲の貴族たちはドン引きし、侮蔑的な視線を彼女に向け始めた。
「まあ、イザベラ様ったら……」
「なんてお下品な……」
「ご自分の妹君に対して、出来損ないと……」
これまで彼女をちやほやしていた令嬢たちでさえ、扇子で口元を隠し、軽蔑の目で彼女を見ている。
しかし、狂乱状態に陥ったイザベラには、もはや周囲の視線など見えていなかった。
「私の【祝福】こそが、本物の奇跡を起こす力! こんな……こんな壊れ物拾いの汚い力なんて、まがいものに決まっているわ!」
彼女はそう叫ぶと、自らのスキルを発動させ、手のひらからキラキラとした光の粒子を放った。しかし、蘇った世界樹が放つ神々しいオーラの前では、その光はまるで、太陽の前の蝋燭の灯火のように、あまりにもちっぽけで、空しく見えた。
その醜態は、彼女の破滅を決定的にした。
貴族たちの囁き声が、もはや隠しようもない侮蔑の色を帯びて広がっていく。
「……嫉妬、ですわね。ご自分の妹君の才能に対する、見苦しい嫉妬」
「あのような方が、第二王子妃に……? 王家の品位が疑われますわ」
「エドワード王子も、婚約者のあのような姿を、ただ見ているだけとは……。なんとも、お情けない」
エドワード王子は、イザベラの暴走と、周囲からの冷たい視線に挟まれ、顔面蒼白のまま、ただ立ち尽くすことしかできなかった。彼が今まで築き上げてきた、優雅で聡明な王子という虚像が、音を立てて崩れ落ちていく。
私は、その光景を、ただ静かに見つめていた。
もう、彼らの言葉は、私の心には届かない。
哀れだった。自分たちが積み上げてきた地位やプライドが、いかに脆い砂上の楼閣であったか。その事実を突きつけられ、現実から目を背け、ただ喚き散らすことしかできない二人の姿は、ひどく、滑稽で、そして哀れだった。
私の隣に立つアシュレイ様は、その醜態に一瞥をくれただけで、あとは全く興味がないというように、ただ私のことだけを気遣わしげに見守っている。
国王陛下は、イザベラの狂乱と、息子の情けない姿に、深く、深く失望のため息をついた。その目には、もはや怒りを通り越し、冷え冷えとした侮蔑の色が浮かんでいる。
ざまぁの鐘は、今、高らかに鳴り響いた。
彼らが自分たちの手で掘った墓穴へと、自ら転がり落ちていく。その始まりを、中庭にいた全ての者たちが、固唾をのんで見守っていた。
蘇った世界樹から放たれる甘い香りが、なぜか、彼らの未来を嘲笑っているかのように、中庭に満ちていた。
79
あなたにおすすめの小説
【完結】家族に愛されなかった辺境伯の娘は、敵国の堅物公爵閣下に攫われ真実の愛を知る
水月音子
恋愛
辺境を守るティフマ城の城主の娘であるマリアーナは、戦の代償として隣国の敵将アルベルトにその身を差し出した。
婚約者である第四王子と、父親である城主が犯した国境侵犯という罪を、自分の命でもって償うためだ。
だが――
「マリアーナ嬢を我が国に迎え入れ、現国王の甥である私、アルベルト・ルーベンソンの妻とする」
そう宣言されてマリアーナは隣国へと攫われる。
しかし、ルーベンソン公爵邸にて差し出された婚約契約書にある一文に疑念を覚える。
『婚約期間中あるいは婚姻後、子をもうけた場合、性別を問わず健康な子であれば、婚約もしくは結婚の継続の自由を委ねる』
さらには家庭教師から“精霊姫”の話を聞き、アルベルトの側近であるフランからも詳細を聞き出すと、自分の置かれた状況を理解する。
かつて自国が攫った“精霊姫”の血を継ぐマリアーナ。
そのマリアーナが子供を産めば、自分はもうこの国にとって必要ない存在のだ、と。
そうであれば、早く子を産んで身を引こう――。
そんなマリアーナの思いに気づかないアルベルトは、「婚約中に子を産み、自国へ戻りたい。結婚して公爵様の経歴に傷をつける必要はない」との彼女の言葉に激昂する。
アルベルトはアルベルトで、マリアーナの知らないところで実はずっと昔から、彼女を妻にすると決めていた。
ふたりは互いの立場からすれ違いつつも、少しずつ心を通わせていく。
冷遇された公爵令嬢は、敵国最恐の「氷の軍神」に契約で嫁ぎました。偽りの結婚のはずが、なぜか彼に溺愛され、実家が没落するまで寵愛されています
メルファン
恋愛
侯爵令嬢エリアーナは、幼い頃から妹の才能を引き立てるための『地味な引き立て役』として冷遇されてきました。その冷遇は、妹が「光の魔力」を開花させたことでさらに加速し、ついに長年の婚約者である王太子からも、一方的な婚約破棄を告げられます。
「お前のような華のない女は、王妃にふさわしくない」
失意のエリアーナに与えられた次の役割は、敵国アースガルドとの『政略結婚の駒』。嫁ぎ先は、わずか五年で辺境の魔物を制圧した、冷酷非情な英雄「氷の軍神」こと、カイン・フォン・ヴィンター公爵でした。
カイン公爵は、王家を軽蔑し、感情を持たない冷徹な仮面を被った、恐ろしい男だと噂されています。エリアーナは、これは五年間の「偽りの契約結婚」であり、役目を終えれば解放されると、諦めにも似た覚悟を決めていました。
しかし、嫁いだ敵国で待っていたのは、想像とは全く違う生活でした。
「華がない」と蔑まれたエリアーナに、公爵はアースガルドの最高の仕立て屋を呼び、豪華なドレスと宝石を惜しみなく贈呈。
「不要な引き立て役」だったエリアーナを、公爵は公の場で「我が愛する妻」と呼び、侮辱する者を許しません。
冷酷非情だと噂された公爵は、夜、エリアーナを優しく抱きしめ、彼女が眠るまで離れない、極度の愛妻家へと変貌します。
実はカイン公爵は、エリアーナが幼い頃に偶然助けた命の恩人であり、長年、彼女を密かに想い続けていたのです。彼は、エリアーナを冷遇した実家への復讐の炎を胸に秘め、彼女を愛と寵愛で包み込みます。
一方、エリアーナを価値がないと捨てた実家や王太子は、彼女が敵国で女王のような寵愛を受けていることを知り、慌てて連れ戻そうと画策しますが、時すでに遅し。
「我が妻に手を出す者は、国一つ滅ぼす覚悟を持て」
これは、冷遇された花嫁が、敵国の最恐公爵に深く愛され、真の価値を取り戻し、実家と王都に「ざまぁ」を食らわせる、王道溺愛ファンタジーです。
『婚約破棄された聖女リリアナの庭には、ちょっと変わった来訪者しか来ません。』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
王都から少し離れた小高い丘の上。
そこには、聖女リリアナの庭と呼ばれる不思議な場所がある。
──けれど、誰もがたどり着けるわけではない。
恋するルミナ五歳、夢みるルーナ三歳。
ふたりはリリアナの庭で、今日もやさしい魔法を育てています。
この庭に来られるのは、心がちょっぴりさびしい人だけ。
まほうに傷ついた王子さま、眠ることでしか気持ちを伝えられない子、
そして──ほんとうは泣きたかった小さな精霊たち。
お姉ちゃんのルミナは、花を咲かせる明るい音楽のまほうつかい。
ちょっとだけ背伸びして、だいすきな人に恋をしています。
妹のルーナは、ねむねむ魔法で、夢の中を旅するやさしい子。
ときどき、だれかの心のなかで、静かに花を咲かせます。
ふたりのまほうは、まだ小さくて、でもあたたかい。
「だいすきって気持ちは、
きっと一番すてきなまほうなの──!」
風がふくたびに、花がひらき、恋がそっと実る。
これは、リリアナの庭で育つ、
小さなまほうつかいたちの恋と夢の物語です。
銀狼の花嫁~動物の言葉がわかる獣医ですが、追放先の森で銀狼さんを介抱したら森の聖女と呼ばれるようになりました~
川上とむ
恋愛
森に囲まれた村で獣医として働くコルネリアは動物の言葉がわかる一方、その能力を気味悪がられていた。
そんなある日、コルネリアは村の習わしによって森の主である銀狼の花嫁に選ばれてしまう。
それは村からの追放を意味しており、彼女は絶望する。
村に助けてくれる者はおらず、銀狼の元へと送り込まれてしまう。
ところが出会った銀狼は怪我をしており、それを見たコルネリアは彼の傷の手当をする。
すると銀狼は彼女に一目惚れしたらしく、その場で結婚を申し込んでくる。
村に戻ることもできないコルネリアはそれを承諾。晴れて本当の銀狼の花嫁となる。
そのまま森で暮らすことになった彼女だが、動物と会話ができるという能力を活かし、第二の人生を謳歌していく。
罰として醜い辺境伯との婚約を命じられましたが、むしろ望むところです! ~私が聖女と同じ力があるからと復縁を迫っても、もう遅い~
上下左右
恋愛
「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である
※※小説家になろうでも連載中※※
【完結】聖女を愛する婚約者に婚約破棄を突きつけられましたが、愛する人と幸せになります!
ユウ
恋愛
「君には失望した!聖女を虐げるとは!」
侯爵令嬢のオンディーヌは宮廷楽団に所属する歌姫だった。
しかしある日聖女を虐げたという瞬間が流れてしまい、断罪されてしまう。
全ては仕組まれた冤罪だった。
聖女を愛する婚約者や私を邪魔だと思う者達の。
幼い頃からの幼馴染も、友人も目の敵で睨みつけ私は公衆の面前で婚約破棄を突きつけられ家からも勘当されてしまったオンディーヌだったが…
「やっと自由になれたぞ!」
実に前向きなオンディーヌは転生者で何時か追い出された時の為に準備をしていたのだ。
貴族の生活に憔悴してので追放万々歳と思う最中、老婆の森に身を寄せることになるのだった。
一方王都では王女の逆鱗に触れ冤罪だった事が明らかになる。
すぐに連れ戻すように命を受けるも、既に王都にはおらず偽りの断罪をした者達はさらなる報いを受けることになるのだった。
精霊の森に追放された私ですが、森の主【巨大モフモフ熊の精霊王】に気に入られました
腐ったバナナ
恋愛
王都で「魔力欠損の無能者」と蔑まれ、元婚約者と妹の裏切りにより、魔物が出る精霊の森に追放された伯爵令嬢リサ。絶望の中、極寒の森で命を落としかけたリサを救ったのは、人間を食らうと恐れられる森の主、巨大なモフモフの熊だった。
実はその熊こそ、冷酷な精霊王バルト。長年の孤独と魔力の淀みで冷え切っていた彼は、リサの体から放たれる特殊な「癒やしの匂い」と微かな温もりに依存し、リサを「最高のストーブ兼抱き枕」として溺愛し始める。
地味令嬢の私ですが、王太子に見初められたので、元婚約者様からの復縁はお断りします
有賀冬馬
恋愛
子爵令嬢の私は、いつだって日陰者。
唯一の光だった公爵子息ヴィルヘルム様の婚約者という立場も、あっけなく捨てられた。「君のようなつまらない娘は、公爵家の妻にふさわしくない」と。
もう二度と恋なんてしない。
そう思っていた私の前に現れたのは、傷を負った一人の青年。
彼を献身的に看病したことから、私の運命は大きく動き出す。
彼は、この国の王太子だったのだ。
「君の優しさに心を奪われた。君を私だけのものにしたい」と、彼は私を強く守ると誓ってくれた。
一方、私を捨てた元婚約者は、新しい婚約者に振り回され、全てを失う。
私に助けを求めてきた彼に、私は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる