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第二十九話 決別と崩壊の序曲
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宿屋の部屋に戻っても、先ほどの再会の残滓が重く空気に漂っていた。
窓の外はすっかり闇に包まれ、フロンティアの街の灯りがちらちらと瞬いている。俺は背負っていたソウルイーターを壁に立てかけ、深く息を吐いた。
「カイン、大丈夫か」
シルフィが、心配そうに俺の顔を覗き込む。彼女の翡翠色の瞳には、俺を気遣う色が浮かんでいた。
「ああ、問題ない。もう、どうでもいい連中だ」
俺は強がるように言って、椅子にどかりと腰を下ろした。
どうでもいい。そのはずだった。だが、心のどこかに、古い傷口が開いたような鈍い痛みが残っている。追放された日の絶望、侮蔑された悔しさ。それらの感情が、彼らの顔を見て蘇ってしまったのだ。
『カイン、元気ないですね』
膝の上に飛び乗ってきたフェンが、俺の胸に頭をすり寄せてくる。その温かいもふもふの感触が、ささくれ立った俺の心を少しずつ癒していった。
「……ありがとう、フェン」
俺がフェンの頭を撫でていると、シルフィが静かに言った。
「これで、良かったのだ。お前の過去は、今日ここで完全に断ち切れた。これからは、前だけを見て進めばいい。私たちは、もうお前の隣にいるのだから」
その言葉は、何よりも力強い響きを持っていた。
そうだ。俺はもう一人じゃない。過去に囚われている暇などない。俺には守るべきものがあり、進むべき道がある。
俺は立ち上がり、窓の外を見つめた。
「ああ、そうだな。あんな奴らのために、俺の歩みを止めるわけにはいかない」
気持ちを切り替える。俺の目的は、この先にある。古の神殿の最奥で、理不尽な運命に抗うために。
俺は右手に嵌めた『星導の指輪』に目をやった。S+ランクの秘宝。その力は、まだ完全には引き出せていない。
「最後の試練に挑む前に、この力を完全に使いこなせるようになる必要がある」
ソウルイーターと星導の指輪。この二つの力を完璧に我が物とした時、俺は神殿が突きつけてきた残酷な選択肢を、力ずくで捻じ曲げることができるだろう。
俺の目には、再び決意の光が宿っていた。
その頃。
街の最も安く、薄汚い宿屋の一室で、『ブレイジング・ソード』のメンバーは重い沈黙の中にいた。
部屋には、カビ臭い匂いと、絶望の気配が満ちている。
「……どうするのよ、アレクシス」
最初に沈黙を破ったのは、リリアナだった。彼女の声はヒステリックに震えている。
「あのカインが『銀色の流星』だったなんて! あんな力を手に入れて、私たちを見下して……! このままじゃ、私たちは本当に終わりよ!」
「黙れ!」
アレクシスが、怒鳴り返した。彼のプライドは、今日の出来事でズタズタに引き裂かれていた。カインに懇願した自分の姿を思い出すたびに、屈辱で身が焼かれるようだった。
その時、ベッドの上でずっと黙っていたドランが、静かに口を開いた。
「……俺たちの、負けだ」
その言葉に、アレクシスとリリアナは凍りついた。
「何を言っている、ドラン!」
「事実だ。俺たちは間違っていたんだ。カインを追い出した、あの時からな。あいつは役立たずなんかじゃなかった。俺たちが、あいつの本当の価値を見抜けなかっただけだ」
ドランの瞳には、諦めと共に、現実を受け入れた者の静けさがあった。
「私も……私も、そう思います」
俯いていたソフィアが、涙ながらに顔を上げた。
「私たちは、カインさんにしてはいけないことをしました。今からでも、誠心誠意謝って、許しを請うべきです。それが、人としての道だと思います」
ドランとソフィア。二人の懺悔の言葉は、しかしアレクシスの逆鱗に触れた。
「ふざけるな! 俺は勇者だぞ! あんな裏切り者の鑑定士に、この俺が頭を下げられるものか!」
彼の叫びは、もはや悲鳴に近かった。
「そうよ! まだ手はあるはずだわ!」
リリアナが、アレクシスの言葉に同調する。
「あいつが持っている、あの剣や指輪……! それに、あの未発見ダンジョンの情報を奪えばいいのよ! そうすれば、私たちが返り咲けるわ!」
その浅はかな提案に、ドランは力なく首を振った。
「無理だ。お前たちも見たはずだ。今の俺たちでは、カインに手も足も出ない。あの剣から放たれた気迫だけで、俺たちは身動き一つ取れなかったじゃないか」
パーティー内の亀裂は、もはや決定的だった。
現実を直視し始めたドランとソフィア。過去の栄光にすがり、現実から目を背けるアレクシスとリリアナ。
アレクシスは、仲間たちの意見の対立に苛立ちを募らせながら、一つの結論にたどり着いた。
彼の瞳に、再び危険な光が宿る。
「……力ずくで奪えないというなら、別の手を使えばいい」
彼は、吐き捨てるように言った。
「どんな手を使っても、俺は必ず再起する。そのためなら、俺は……なんだってしてやる」
その言葉は、英雄が正義の道を完全に踏み外した瞬間を告げていた。
フロンティアの夜の闇の中、一つのパーティーはその絆を確かめ合い、もう一つのパーティーは、修復不可能な崩壊への序曲を奏で始めていた。
窓の外はすっかり闇に包まれ、フロンティアの街の灯りがちらちらと瞬いている。俺は背負っていたソウルイーターを壁に立てかけ、深く息を吐いた。
「カイン、大丈夫か」
シルフィが、心配そうに俺の顔を覗き込む。彼女の翡翠色の瞳には、俺を気遣う色が浮かんでいた。
「ああ、問題ない。もう、どうでもいい連中だ」
俺は強がるように言って、椅子にどかりと腰を下ろした。
どうでもいい。そのはずだった。だが、心のどこかに、古い傷口が開いたような鈍い痛みが残っている。追放された日の絶望、侮蔑された悔しさ。それらの感情が、彼らの顔を見て蘇ってしまったのだ。
『カイン、元気ないですね』
膝の上に飛び乗ってきたフェンが、俺の胸に頭をすり寄せてくる。その温かいもふもふの感触が、ささくれ立った俺の心を少しずつ癒していった。
「……ありがとう、フェン」
俺がフェンの頭を撫でていると、シルフィが静かに言った。
「これで、良かったのだ。お前の過去は、今日ここで完全に断ち切れた。これからは、前だけを見て進めばいい。私たちは、もうお前の隣にいるのだから」
その言葉は、何よりも力強い響きを持っていた。
そうだ。俺はもう一人じゃない。過去に囚われている暇などない。俺には守るべきものがあり、進むべき道がある。
俺は立ち上がり、窓の外を見つめた。
「ああ、そうだな。あんな奴らのために、俺の歩みを止めるわけにはいかない」
気持ちを切り替える。俺の目的は、この先にある。古の神殿の最奥で、理不尽な運命に抗うために。
俺は右手に嵌めた『星導の指輪』に目をやった。S+ランクの秘宝。その力は、まだ完全には引き出せていない。
「最後の試練に挑む前に、この力を完全に使いこなせるようになる必要がある」
ソウルイーターと星導の指輪。この二つの力を完璧に我が物とした時、俺は神殿が突きつけてきた残酷な選択肢を、力ずくで捻じ曲げることができるだろう。
俺の目には、再び決意の光が宿っていた。
その頃。
街の最も安く、薄汚い宿屋の一室で、『ブレイジング・ソード』のメンバーは重い沈黙の中にいた。
部屋には、カビ臭い匂いと、絶望の気配が満ちている。
「……どうするのよ、アレクシス」
最初に沈黙を破ったのは、リリアナだった。彼女の声はヒステリックに震えている。
「あのカインが『銀色の流星』だったなんて! あんな力を手に入れて、私たちを見下して……! このままじゃ、私たちは本当に終わりよ!」
「黙れ!」
アレクシスが、怒鳴り返した。彼のプライドは、今日の出来事でズタズタに引き裂かれていた。カインに懇願した自分の姿を思い出すたびに、屈辱で身が焼かれるようだった。
その時、ベッドの上でずっと黙っていたドランが、静かに口を開いた。
「……俺たちの、負けだ」
その言葉に、アレクシスとリリアナは凍りついた。
「何を言っている、ドラン!」
「事実だ。俺たちは間違っていたんだ。カインを追い出した、あの時からな。あいつは役立たずなんかじゃなかった。俺たちが、あいつの本当の価値を見抜けなかっただけだ」
ドランの瞳には、諦めと共に、現実を受け入れた者の静けさがあった。
「私も……私も、そう思います」
俯いていたソフィアが、涙ながらに顔を上げた。
「私たちは、カインさんにしてはいけないことをしました。今からでも、誠心誠意謝って、許しを請うべきです。それが、人としての道だと思います」
ドランとソフィア。二人の懺悔の言葉は、しかしアレクシスの逆鱗に触れた。
「ふざけるな! 俺は勇者だぞ! あんな裏切り者の鑑定士に、この俺が頭を下げられるものか!」
彼の叫びは、もはや悲鳴に近かった。
「そうよ! まだ手はあるはずだわ!」
リリアナが、アレクシスの言葉に同調する。
「あいつが持っている、あの剣や指輪……! それに、あの未発見ダンジョンの情報を奪えばいいのよ! そうすれば、私たちが返り咲けるわ!」
その浅はかな提案に、ドランは力なく首を振った。
「無理だ。お前たちも見たはずだ。今の俺たちでは、カインに手も足も出ない。あの剣から放たれた気迫だけで、俺たちは身動き一つ取れなかったじゃないか」
パーティー内の亀裂は、もはや決定的だった。
現実を直視し始めたドランとソフィア。過去の栄光にすがり、現実から目を背けるアレクシスとリリアナ。
アレクシスは、仲間たちの意見の対立に苛立ちを募らせながら、一つの結論にたどり着いた。
彼の瞳に、再び危険な光が宿る。
「……力ずくで奪えないというなら、別の手を使えばいい」
彼は、吐き捨てるように言った。
「どんな手を使っても、俺は必ず再起する。そのためなら、俺は……なんだってしてやる」
その言葉は、英雄が正義の道を完全に踏み外した瞬間を告げていた。
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