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第63話:聖域の死闘、デバッガーの限界と覚醒の兆し
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聖域に響き渡る、ドクトル・シュナーベル(仮称)の狂的な哄笑と、召喚された異形たちの不気味な咆哮。俺たちは、消耗しきった状態で、この神殿最深部での最後の戦いを強いられていた。MPはほぼ枯渇し、立っているのがやっとの状態だが、ここで倒れるわけにはいかない。世界の運命を左右しかねない「封印」が、今まさに解き放たれようとしているのだから。
「ハハハ! 踊れ、ネズミども! 我が主の降臨を祝う、最後の舞踏だ!」
シュナーベルは、黄金の仮面の奥で目を細め、黒曜石の杖を振るう。彼の周囲には、禁断の錬金術によって生み出されたのであろう、歪んだ肉塊のような異形が三体召喚され、涎を垂らしながら俺たちへと迫ってくる。さらに、彼の足元からは、汚染された魔力が黒い靄のように溢れ出し、聖域の清浄な空気を蝕んでいく。
「怯むな! 奴の本体を叩くぞ!」
クラウスが雄叫びを上げ、盾を構えて異形の一体に突進する! 彼の剣が、異形の歪んだ肉を切り裂くが、傷口はすぐに黒い粘液のようなもので塞がってしまう。シュナーベルのスキル【禁断の錬金術】には、おそらく【自己再生(特殊)】も含まれているのだろう。
「シャロンさん、左の異形を!」俺は、かろうじて声を振り絞る。
「言われなくとも!」
シャロンは、俊敏な動きで異形の攻撃を掻い潜り、その核(コア)があるであろう位置(俺が【デバッガー】で特定した)目掛けて、二本の短剣を突き立てる! 異形は甲高い悲鳴を上げ、動きが鈍るが、完全には倒れない。
「リリアさん、クラウスさんの援護! それと、あの黒い靄、近づかないで!」
「わ、わかってる! ホーリーライト・ショット!」
リリアは、杖から浄化の光弾を放ち、異形の再生を僅かに阻害しようと試みる。同時に、汚染された魔力の靄から距離を取るように動く。
俺自身も、最後の力を振り絞り、【デバッガー】スキルを発動させる。MPが枯渇しているため、精神力だけで無理やり情報を引き出している状態だ。激しい頭痛と目眩が襲うが、歯を食いしばって耐える。
(シュナーベル本体の弱点は……? スキルの隙は? あの杖……あれが力の源か?)
『対象:ドクトル・シュナーベル(再解析)
状態:興奮、魔力活性化(高)、精神接続(制御装置及び異形)
弱点:本体の耐久力はそれほど高くない? 複数の対象(異形、制御装置)を同時に制御しているため、集中力が分散している? 杖への依存度が高い?
備考:杖を通じて、制御装置から汚染魔力を引き出し、自身の力及び異形の動力源としている可能性。杖を破壊、または制御装置との接続を断てば、大幅に弱体化する可能性がある。』
(やはり、杖か、あるいは制御装置との接続が鍵か!)
俺は、その情報を仲間に伝えようとした。だが、シュナーベルの方が一枚上手だった。
「小賢しい『目』を持つネズミめ……! まずはお前から始末してくれる!」
シュナーベルは、杖を俺へと向けた! 杖の先端に、黒い雷のような、しかしもっと粘性の高い、精神に直接響くようなエネルギーが凝縮されていく!
(まずい! 精神攻撃!?)
MPが枯渇している今の俺では、まともに受ければひとたまりもない!
「ユズル殿!」
クラウスが、俺を庇うように前に飛び出す! 彼の盾が、黒いエネルギーを受け止める!
バヂィィィッ!!!
盾の表面が黒く焦げ付き、クラウスは苦悶の表情で膝をつく! 物理的なダメージだけでなく、精神的なダメージも大きいようだ!
「クラウスさん!」リリアが悲鳴を上げる!
「ハハハ! 騎士道精神も、絶対的な力の前には無力よ!」
シュナーベルは高笑いを響かせ、クラウスに追撃の黒いエネルギーを放とうとする。絶体絶命。
「させないっ!」
その瞬間、リリアが叫びと共に、杖ではなく、腰のベルトから取り出した銀色の球体をシュナーベルに向かって投げつけた! それは、彼女が密かに開発していた試作品の一つ――周囲の魔力を瞬間的に吸収・中和する『マナ・スポンジ・ボム(仮称)』だった。
シュンッ!
銀色の球体は、シュナーベルが放とうとしていた黒いエネルギーに触れると同時に、その魔力を急速に吸収し、パァン! と小さな音を立てて霧散した。攻撃は完全に無効化されたのだ!
「なっ!? 我が魔力を中和しただと!? 小娘が、余計な真似を……!」
シュナーベルの計算が、一瞬狂った。その隙を見逃す者は、ここにはいない。
「シャロンさん、今です!」俺は最後の力を振り絞って叫ぶ!
シャロンは、俺の合図と同時に、戦闘中の異形から素早く離脱し、シュナーベル本体へと肉薄! その動きは、先ほどまでの苦戦が嘘のように鋭く、速い!
「しつこい虫けらめ!」
シュナーベルは、杖を振るってシャロンを迎え撃とうとする。だが、彼の集中力は、俺、クラウス、リリア、そして異形の制御へと分散されている。そして何より、彼の力の源である杖と制御装置の接続ライン……そこに、俺の最後の「デバッグ」が仕掛けられようとしていた。
(【デバッガー】! 接続ラインのプロトコル……その脆弱性(バグ)を突け!)
俺は、もはやMPではなく、自身の精神力そのものを燃やすようにして、スキルを強引に発動させる。対象は、シュナーベルの杖と、聖域の制御装置を繋ぐ、目に見えない魔力的な接続ライン。そこに存在するであろう、通信プロトコルの「バグ」を探し出す!
(……あった! データ認証のシーケンスエラー! 特定の干渉パターンで、接続を強制的にリセットできる!)
見つけた! これなら、【コード・ライティング】よりも負荷が少なく、今の俺でも実行できるかもしれない!
(【限定的干渉】! 接続リセット信号、強制送信!!)
俺の精神力が、魔力とは違う、純粋な「意志の力」となって、接続ラインへと干渉する!
瞬間、シュナーベルの身体が、ビクリと大きく跳ねた!
「な……接続が……切れた!? 馬鹿な!」
杖と制御装置からの魔力供給が、完全に遮断されたのだ! 杖の禍々しい輝きが急速に失われ、召喚されていた異形たちも、まるで糸の切れた人形のように、その動きをピタリと止めた!
「今よ!」
シャロンの双剣が、力を失い、隙だらけになったシュナーベルの胸元へと深々と突き刺さった!
「ぐ……あ……!? こ、こんな……はずでは……我が主……の……計画……が……」
シュナーベルは、信じられないといった表情で、自身の胸に突き刺さる剣を見つめ、そして、黄金の仮面ごと、ゆっくりと床に崩れ落ちた。その身体は、魔力の供給を失ったせいか、急速に塵へと変わり始めていた。
「……終わった……」
シャロンが、短剣を引き抜きながら、静かに呟いた。
聖域に、再び静寂が戻る。
残っていた異形たちも、主を失い、制御を失ったことで、黒い霧となって消滅していった。
「……はぁ……はぁ……」
俺は、その場に完全にへたり込み、荒い息を繰り返していた。精神力の限界を超えた反動で、意識が朦朧としている。だが、勝ったのだ。俺たちの連携で、あの強敵を打ち破ることができた。
「ユズル殿!」
クラウスが、痛む身体を押して駆け寄り、俺の肩を支えてくれる。彼の顔には、疲労と共に、安堵と、そして俺への深い信頼が浮かんでいた。
「ユズルさん、大丈夫!? しっかりして!」
リリアも、涙目で俺の顔を覗き込む。彼女の咄嗟の機転と、勇気がなければ、勝てなかっただろう。
「……ええ、なんとか……生きてますよ……」
俺は、かすれた声で答えるのが精一杯だった。
戦闘は終わった。だが、俺たちの「デバッグ」は、まだ終わっていない。
目の前には、静かに佇む、巨大な封印制御装置。そして、俺が垣間見た、この世界の「真実」と、託された(?)「システムを守れ」という言葉。
(これから、どうすべきなんだ……?)
意識が遠のいていく中で、俺は、仲間たちの顔と、古代の制御装置が放つ、静かな光を、ぼんやりと見つめていた。
【デバッガー】としての俺の力は、確実に成長し、新たな可能性を示した。だが、それは同時に、俺をさらに深い、世界の核心へと導いていく。
その先にあるのが、希望なのか、それとも絶望なのか。
答えは、まだ、システムの深淵の奥底に隠されているのかもしれない。
「ハハハ! 踊れ、ネズミども! 我が主の降臨を祝う、最後の舞踏だ!」
シュナーベルは、黄金の仮面の奥で目を細め、黒曜石の杖を振るう。彼の周囲には、禁断の錬金術によって生み出されたのであろう、歪んだ肉塊のような異形が三体召喚され、涎を垂らしながら俺たちへと迫ってくる。さらに、彼の足元からは、汚染された魔力が黒い靄のように溢れ出し、聖域の清浄な空気を蝕んでいく。
「怯むな! 奴の本体を叩くぞ!」
クラウスが雄叫びを上げ、盾を構えて異形の一体に突進する! 彼の剣が、異形の歪んだ肉を切り裂くが、傷口はすぐに黒い粘液のようなもので塞がってしまう。シュナーベルのスキル【禁断の錬金術】には、おそらく【自己再生(特殊)】も含まれているのだろう。
「シャロンさん、左の異形を!」俺は、かろうじて声を振り絞る。
「言われなくとも!」
シャロンは、俊敏な動きで異形の攻撃を掻い潜り、その核(コア)があるであろう位置(俺が【デバッガー】で特定した)目掛けて、二本の短剣を突き立てる! 異形は甲高い悲鳴を上げ、動きが鈍るが、完全には倒れない。
「リリアさん、クラウスさんの援護! それと、あの黒い靄、近づかないで!」
「わ、わかってる! ホーリーライト・ショット!」
リリアは、杖から浄化の光弾を放ち、異形の再生を僅かに阻害しようと試みる。同時に、汚染された魔力の靄から距離を取るように動く。
俺自身も、最後の力を振り絞り、【デバッガー】スキルを発動させる。MPが枯渇しているため、精神力だけで無理やり情報を引き出している状態だ。激しい頭痛と目眩が襲うが、歯を食いしばって耐える。
(シュナーベル本体の弱点は……? スキルの隙は? あの杖……あれが力の源か?)
『対象:ドクトル・シュナーベル(再解析)
状態:興奮、魔力活性化(高)、精神接続(制御装置及び異形)
弱点:本体の耐久力はそれほど高くない? 複数の対象(異形、制御装置)を同時に制御しているため、集中力が分散している? 杖への依存度が高い?
備考:杖を通じて、制御装置から汚染魔力を引き出し、自身の力及び異形の動力源としている可能性。杖を破壊、または制御装置との接続を断てば、大幅に弱体化する可能性がある。』
(やはり、杖か、あるいは制御装置との接続が鍵か!)
俺は、その情報を仲間に伝えようとした。だが、シュナーベルの方が一枚上手だった。
「小賢しい『目』を持つネズミめ……! まずはお前から始末してくれる!」
シュナーベルは、杖を俺へと向けた! 杖の先端に、黒い雷のような、しかしもっと粘性の高い、精神に直接響くようなエネルギーが凝縮されていく!
(まずい! 精神攻撃!?)
MPが枯渇している今の俺では、まともに受ければひとたまりもない!
「ユズル殿!」
クラウスが、俺を庇うように前に飛び出す! 彼の盾が、黒いエネルギーを受け止める!
バヂィィィッ!!!
盾の表面が黒く焦げ付き、クラウスは苦悶の表情で膝をつく! 物理的なダメージだけでなく、精神的なダメージも大きいようだ!
「クラウスさん!」リリアが悲鳴を上げる!
「ハハハ! 騎士道精神も、絶対的な力の前には無力よ!」
シュナーベルは高笑いを響かせ、クラウスに追撃の黒いエネルギーを放とうとする。絶体絶命。
「させないっ!」
その瞬間、リリアが叫びと共に、杖ではなく、腰のベルトから取り出した銀色の球体をシュナーベルに向かって投げつけた! それは、彼女が密かに開発していた試作品の一つ――周囲の魔力を瞬間的に吸収・中和する『マナ・スポンジ・ボム(仮称)』だった。
シュンッ!
銀色の球体は、シュナーベルが放とうとしていた黒いエネルギーに触れると同時に、その魔力を急速に吸収し、パァン! と小さな音を立てて霧散した。攻撃は完全に無効化されたのだ!
「なっ!? 我が魔力を中和しただと!? 小娘が、余計な真似を……!」
シュナーベルの計算が、一瞬狂った。その隙を見逃す者は、ここにはいない。
「シャロンさん、今です!」俺は最後の力を振り絞って叫ぶ!
シャロンは、俺の合図と同時に、戦闘中の異形から素早く離脱し、シュナーベル本体へと肉薄! その動きは、先ほどまでの苦戦が嘘のように鋭く、速い!
「しつこい虫けらめ!」
シュナーベルは、杖を振るってシャロンを迎え撃とうとする。だが、彼の集中力は、俺、クラウス、リリア、そして異形の制御へと分散されている。そして何より、彼の力の源である杖と制御装置の接続ライン……そこに、俺の最後の「デバッグ」が仕掛けられようとしていた。
(【デバッガー】! 接続ラインのプロトコル……その脆弱性(バグ)を突け!)
俺は、もはやMPではなく、自身の精神力そのものを燃やすようにして、スキルを強引に発動させる。対象は、シュナーベルの杖と、聖域の制御装置を繋ぐ、目に見えない魔力的な接続ライン。そこに存在するであろう、通信プロトコルの「バグ」を探し出す!
(……あった! データ認証のシーケンスエラー! 特定の干渉パターンで、接続を強制的にリセットできる!)
見つけた! これなら、【コード・ライティング】よりも負荷が少なく、今の俺でも実行できるかもしれない!
(【限定的干渉】! 接続リセット信号、強制送信!!)
俺の精神力が、魔力とは違う、純粋な「意志の力」となって、接続ラインへと干渉する!
瞬間、シュナーベルの身体が、ビクリと大きく跳ねた!
「な……接続が……切れた!? 馬鹿な!」
杖と制御装置からの魔力供給が、完全に遮断されたのだ! 杖の禍々しい輝きが急速に失われ、召喚されていた異形たちも、まるで糸の切れた人形のように、その動きをピタリと止めた!
「今よ!」
シャロンの双剣が、力を失い、隙だらけになったシュナーベルの胸元へと深々と突き刺さった!
「ぐ……あ……!? こ、こんな……はずでは……我が主……の……計画……が……」
シュナーベルは、信じられないといった表情で、自身の胸に突き刺さる剣を見つめ、そして、黄金の仮面ごと、ゆっくりと床に崩れ落ちた。その身体は、魔力の供給を失ったせいか、急速に塵へと変わり始めていた。
「……終わった……」
シャロンが、短剣を引き抜きながら、静かに呟いた。
聖域に、再び静寂が戻る。
残っていた異形たちも、主を失い、制御を失ったことで、黒い霧となって消滅していった。
「……はぁ……はぁ……」
俺は、その場に完全にへたり込み、荒い息を繰り返していた。精神力の限界を超えた反動で、意識が朦朧としている。だが、勝ったのだ。俺たちの連携で、あの強敵を打ち破ることができた。
「ユズル殿!」
クラウスが、痛む身体を押して駆け寄り、俺の肩を支えてくれる。彼の顔には、疲労と共に、安堵と、そして俺への深い信頼が浮かんでいた。
「ユズルさん、大丈夫!? しっかりして!」
リリアも、涙目で俺の顔を覗き込む。彼女の咄嗟の機転と、勇気がなければ、勝てなかっただろう。
「……ええ、なんとか……生きてますよ……」
俺は、かすれた声で答えるのが精一杯だった。
戦闘は終わった。だが、俺たちの「デバッグ」は、まだ終わっていない。
目の前には、静かに佇む、巨大な封印制御装置。そして、俺が垣間見た、この世界の「真実」と、託された(?)「システムを守れ」という言葉。
(これから、どうすべきなんだ……?)
意識が遠のいていく中で、俺は、仲間たちの顔と、古代の制御装置が放つ、静かな光を、ぼんやりと見つめていた。
【デバッガー】としての俺の力は、確実に成長し、新たな可能性を示した。だが、それは同時に、俺をさらに深い、世界の核心へと導いていく。
その先にあるのが、希望なのか、それとも絶望なのか。
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