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第155回『マッサージ 文明堂 スイミング』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第155回『マッサージ 文明堂 スイミング』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約1時間10分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=RHfBThCYuZ0
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「っあー! 疲れたー!」
芳子は手に持っていた缶ジュースをぽちゃんと鳴らしながら、公園のベンチに勢いよく座った。
薄暗くなり始めた公園ではすでに街灯がついていた。
僕と芳子は小学生のときから同じスイミングスクールに通っていて、家の近い僕らはいつも一緒に帰っていた。
その関係は二人が高校生になっても続いていた。
「うん、今日の練習はハードだったね。」
「コーチの奴、絶対何かいやなことがあったんだよ。それを私たちに八つ当たりしてるんだ。」
芳子はスカートをひらひらと舞わせながら、何度も足で地面を叩いた。
テレビの時間を気にしていた僕は、スポーツドリンクを飲みながら立っていた。
「そんな風に足をバタバタさせてると、余計疲れるぞ。」
芳子の足は少しずつ叩くのをやめ、3、4回叩いたあとには、地面へと投げ出された。
「久世は疲れてないの?」
芳子が僕の全身をなめまわすように見たのを感じたが、僕の頭の中にはやはり今日見たいと思っていたテレビのことがよぎっていた。
「そりゃあ疲れてるよ。」
僕は再びスポーツドリンクを飲んだ。
しかし芳子は手にしていた缶ジュースをベンチの端に置いた。
「じゃーんけーん……」
突如芳子がじゃんけんを始めた。
このとき無視してもよかった。
しかし小学生のときから遊んできて、鬼ごっこでもゲームでも何かにつけてじゃんけんをしてきた僕たちだったので、体は反応せざるを得なかった。
しかし右手は缶を持っていたので、あわててポケットから左手を出した。
ポケットから出したばかりの手は握りを変える余裕もなくパーにならざるのを得ないことを予想していたのか、芳子はチョキを出していた。
「えへへー、私の勝ち!」
そう言うと、芳子はベンチにあおむけになって寝た。
「私が勝ったからさ、マッサージしてよ。」
「マッサージっ?」
そんなことをしたら帰る時間がさらに遅くなってテレビに間に合わなくなってしまうが、今の僕にそこまで考える余裕はなかった。
足を折り曲げた芳子のスカートは乱れ、ふとももまでさらけ出されていた。
僕は思わず目をそらした。
もしかして僕を誘っているんじゃないだろうかなんても思った。
確かに僕には恋人はいないし、それは芳子も同じだというのは知っている。
だが少し冷静になって考えればそんなはずはないと思った。
普段の話しぶりから、芳子は僕のことをなんでも話せる男友達としか見ていないことは明らかだ。
女の子と付き合ったことがないのでよくわからないが好きであるならもっと、こう、そう、何か違う態度であるはずだ。
単に芳子は疲れていて、罰ゲームとしてマッサージをやらせたい、そんなとこだろう。
それによく考えてみれば、今まで芳子の泳ぐ姿をさんざん見てきたのだから、芳子の太ももだって見慣れているわけだ。
早く終わらせるべきだと思った僕は飲み終えた缶をゴミ箱に捨て、カバンを地面に置いた。
芳子から「お?」という声が小さく聞こえ、なんだか僕が観念したようで悔しく思った。
マッサージと言っても本格的なことはわからないので、とりあえずふくらはぎをもみ始めた。
「ん……。そう、気持ちいいー。」
両手の甲を顔に乗せているが、芳子が満足げな表情を浮かべているのはわかった。
きっと僕を奴隷にして王様気分を味わっているのだろう。
もむ手はふくらはぎから、太ももへと行った。
これで帰れるかなと思ったが、芳子は何も言わずそのままだった。
これはまだマッサージを終わらせるわけにはいかないことを悟った。
しかし僕の握力は限界に達していたし、もむ以外に何をすればいいかもわからなかった。
仕方ないので僕は芳子の靴のかかとを持ち、交互に上げたり下ろしたりした。
すると手で顔を覆って黙っていた芳子が初めて声を出した。
というか、吹き出した。
「ちょ、何やってんの?」
「何ってマッサージだろ?」
「これじゃ文明堂のコマーシャルじゃん。」
確かに昔そんなコマーシャルを見た覚えがある。
人形が列になって歌いながらラインダンスをするやつだ。
僕はCMソングを歌いながら、歌に合わせて再び芳子の足を上げたり下げたりした。
「やめれ~。」
芳子は笑った。
よかった。
今日は少し変だと思ったが、こうしてふざけ合うといつもの芳子だった。
僕はゆっくりと芳子の足から手を離した。
「そういえばカステラって運動したあとのエネルギー補給にいいらしいね。」
芳子が口を開いた。
中腰の体勢が疲れた僕はベンチに腰を下ろした。
僕が座りたいと思っているのを感じ取っていた芳子も、足を折り曲げて僕の座るスペースを作ってくれていた。
「スポーツカステラなんてのもあるしな。そもそも運動したあとは甘いものが欲しくなるしな。」
僕は芳子の方を見た。
しかし、なぜだか芳子は少し顔を逸らした。
そして口をとがらせながら、ごにょごにょと言う声が聞こえた。
「だ、だからさ、さっきから甘い雰囲気とか、作ろうとしてやってんじゃんよっ……。」
~・~・~・~・~
~感想~
ちょっとエッチな青春みたいなのを書こうと思ったのですが、うまくできませんでした。
二人ともいまいち態度がはっきりしてないし。
文明堂の使い方も悩みました。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第155回『マッサージ 文明堂 スイミング』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約1時間10分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=RHfBThCYuZ0
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「っあー! 疲れたー!」
芳子は手に持っていた缶ジュースをぽちゃんと鳴らしながら、公園のベンチに勢いよく座った。
薄暗くなり始めた公園ではすでに街灯がついていた。
僕と芳子は小学生のときから同じスイミングスクールに通っていて、家の近い僕らはいつも一緒に帰っていた。
その関係は二人が高校生になっても続いていた。
「うん、今日の練習はハードだったね。」
「コーチの奴、絶対何かいやなことがあったんだよ。それを私たちに八つ当たりしてるんだ。」
芳子はスカートをひらひらと舞わせながら、何度も足で地面を叩いた。
テレビの時間を気にしていた僕は、スポーツドリンクを飲みながら立っていた。
「そんな風に足をバタバタさせてると、余計疲れるぞ。」
芳子の足は少しずつ叩くのをやめ、3、4回叩いたあとには、地面へと投げ出された。
「久世は疲れてないの?」
芳子が僕の全身をなめまわすように見たのを感じたが、僕の頭の中にはやはり今日見たいと思っていたテレビのことがよぎっていた。
「そりゃあ疲れてるよ。」
僕は再びスポーツドリンクを飲んだ。
しかし芳子は手にしていた缶ジュースをベンチの端に置いた。
「じゃーんけーん……」
突如芳子がじゃんけんを始めた。
このとき無視してもよかった。
しかし小学生のときから遊んできて、鬼ごっこでもゲームでも何かにつけてじゃんけんをしてきた僕たちだったので、体は反応せざるを得なかった。
しかし右手は缶を持っていたので、あわててポケットから左手を出した。
ポケットから出したばかりの手は握りを変える余裕もなくパーにならざるのを得ないことを予想していたのか、芳子はチョキを出していた。
「えへへー、私の勝ち!」
そう言うと、芳子はベンチにあおむけになって寝た。
「私が勝ったからさ、マッサージしてよ。」
「マッサージっ?」
そんなことをしたら帰る時間がさらに遅くなってテレビに間に合わなくなってしまうが、今の僕にそこまで考える余裕はなかった。
足を折り曲げた芳子のスカートは乱れ、ふとももまでさらけ出されていた。
僕は思わず目をそらした。
もしかして僕を誘っているんじゃないだろうかなんても思った。
確かに僕には恋人はいないし、それは芳子も同じだというのは知っている。
だが少し冷静になって考えればそんなはずはないと思った。
普段の話しぶりから、芳子は僕のことをなんでも話せる男友達としか見ていないことは明らかだ。
女の子と付き合ったことがないのでよくわからないが好きであるならもっと、こう、そう、何か違う態度であるはずだ。
単に芳子は疲れていて、罰ゲームとしてマッサージをやらせたい、そんなとこだろう。
それによく考えてみれば、今まで芳子の泳ぐ姿をさんざん見てきたのだから、芳子の太ももだって見慣れているわけだ。
早く終わらせるべきだと思った僕は飲み終えた缶をゴミ箱に捨て、カバンを地面に置いた。
芳子から「お?」という声が小さく聞こえ、なんだか僕が観念したようで悔しく思った。
マッサージと言っても本格的なことはわからないので、とりあえずふくらはぎをもみ始めた。
「ん……。そう、気持ちいいー。」
両手の甲を顔に乗せているが、芳子が満足げな表情を浮かべているのはわかった。
きっと僕を奴隷にして王様気分を味わっているのだろう。
もむ手はふくらはぎから、太ももへと行った。
これで帰れるかなと思ったが、芳子は何も言わずそのままだった。
これはまだマッサージを終わらせるわけにはいかないことを悟った。
しかし僕の握力は限界に達していたし、もむ以外に何をすればいいかもわからなかった。
仕方ないので僕は芳子の靴のかかとを持ち、交互に上げたり下ろしたりした。
すると手で顔を覆って黙っていた芳子が初めて声を出した。
というか、吹き出した。
「ちょ、何やってんの?」
「何ってマッサージだろ?」
「これじゃ文明堂のコマーシャルじゃん。」
確かに昔そんなコマーシャルを見た覚えがある。
人形が列になって歌いながらラインダンスをするやつだ。
僕はCMソングを歌いながら、歌に合わせて再び芳子の足を上げたり下げたりした。
「やめれ~。」
芳子は笑った。
よかった。
今日は少し変だと思ったが、こうしてふざけ合うといつもの芳子だった。
僕はゆっくりと芳子の足から手を離した。
「そういえばカステラって運動したあとのエネルギー補給にいいらしいね。」
芳子が口を開いた。
中腰の体勢が疲れた僕はベンチに腰を下ろした。
僕が座りたいと思っているのを感じ取っていた芳子も、足を折り曲げて僕の座るスペースを作ってくれていた。
「スポーツカステラなんてのもあるしな。そもそも運動したあとは甘いものが欲しくなるしな。」
僕は芳子の方を見た。
しかし、なぜだか芳子は少し顔を逸らした。
そして口をとがらせながら、ごにょごにょと言う声が聞こえた。
「だ、だからさ、さっきから甘い雰囲気とか、作ろうとしてやってんじゃんよっ……。」
~・~・~・~・~
~感想~
ちょっとエッチな青春みたいなのを書こうと思ったのですが、うまくできませんでした。
二人ともいまいち態度がはっきりしてないし。
文明堂の使い方も悩みました。
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