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第154回『独立 角砂糖 リスペクト』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第154回『独立 角砂糖 リスペクト』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約46分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=7sYr9VL3EoU
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
ここは青山の一等地に構える有名なパティシエ店。
店長の宮沢は、これまで数多くのパティシエ大会で優勝してきた。
彼は多くの若きパティシエ職人からのリスペクトを集めていて、彼のもとで技術だけでなくお菓子作りの精神を学びたいと弟子を希望する者が後を絶たなかった。
それほどのあこがれの職場である彼の店から、今日一人の青年が退職することになった。
宮沢は気にしていなかったが、他の弟子たちは憤慨していた。
お金を払ってでも宮沢と一緒に働きたいと言う者すらいるのに、勝手にやめるのは宮沢だけでなく立派なパティシエを志す人たちに失礼だと。
もちろん青年には独立するほどのお菓子作りの腕もなく、彼がパティシエ店をオープンしたというような話は当然聞かなかった。。
しかし数年後その青年が起こした会社の商品が日本中で大ヒットした。
それはデコレーションされた角砂糖だった。
パステルクレヨンのように着色された角砂糖は見た目もとてもきれいだった。
また、形は星形やハート形など定番なものはもちろん、王冠や恐竜などといったものもあり、子供たちに喜ばれた。
この噂は当然宮沢の店にも届いた。
閉店後、弟子たちはその人気を伝える記事を閲覧していた。
「儲かってるみたいだな。角砂糖だからこれもお菓子と言えばお菓子か?」
笑う弟子たちもいれば、憮然とした表情も浮かべる弟子もいた。
「そんなわけあるか。あいつは宮沢さんを裏切ったんだぞ。角砂糖は材料であってお菓子なもんか。クリームも泡立てられず、スポンジも膨らませられない。あいつはこの店で何も学ばなかったんだ。」
するとそこへ宮沢が入ってきた。
あの青年の話をしていたことは宮沢にも聞こえていた。
「彼、なんだかすごいことになってるね。」
宮沢は穏やかな笑みを浮かべているが、弟子は宮沢を尊敬していてお菓子作りに情熱を注いでいるからこそ余計に青年のことが許せなかった。
「しかし宮沢さんは腹立たしくないんですか? 私は宮沢さんが踏み台にされたようで悔しいです。」
宮沢は照れ笑いを浮かべた。
「僕っておっちょこちょいだから、フタをちゃんと閉め忘れて砂糖とかをしょっちゅう塊にさせちゃうんだよね。それがばれるのが恥ずかしいから夜中こっそりガシガシ砕いてて、そのうち楽しくなっちゃって形を整えながら削ってたこともあったんだ。」
「じゃああいつは宮沢さんのその姿から角砂糖を売り出すことを思いついたってことでしょうか?」
「だとしたらパティシエ店の店長として恥ずかしいよね。失敗している姿がヒントになるなんて。まあいずれにしろ」宮沢は続けた。「彼もこの店にいる間は必死に勉強していたってことだよ。ならパティシエになろうが社長になろうが、僕はうれしいよ。」
~・~・~・~・~
~感想~
パティシエのこともよくわからずに、探り探り書いていたらなんともふわっとした話になってしまいました。
完璧な人間なんていないというテーマを持たせようと思っていたのですが、前半にそれほど完璧さを描いてなかったためだと思います。
もちろんパティシエとかお菓子作りとかすべてがテキトーです。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第154回『独立 角砂糖 リスペクト』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約46分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=7sYr9VL3EoU
↓使用させていただいたサイト↓
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~・~・~・~・~
ここは青山の一等地に構える有名なパティシエ店。
店長の宮沢は、これまで数多くのパティシエ大会で優勝してきた。
彼は多くの若きパティシエ職人からのリスペクトを集めていて、彼のもとで技術だけでなくお菓子作りの精神を学びたいと弟子を希望する者が後を絶たなかった。
それほどのあこがれの職場である彼の店から、今日一人の青年が退職することになった。
宮沢は気にしていなかったが、他の弟子たちは憤慨していた。
お金を払ってでも宮沢と一緒に働きたいと言う者すらいるのに、勝手にやめるのは宮沢だけでなく立派なパティシエを志す人たちに失礼だと。
もちろん青年には独立するほどのお菓子作りの腕もなく、彼がパティシエ店をオープンしたというような話は当然聞かなかった。。
しかし数年後その青年が起こした会社の商品が日本中で大ヒットした。
それはデコレーションされた角砂糖だった。
パステルクレヨンのように着色された角砂糖は見た目もとてもきれいだった。
また、形は星形やハート形など定番なものはもちろん、王冠や恐竜などといったものもあり、子供たちに喜ばれた。
この噂は当然宮沢の店にも届いた。
閉店後、弟子たちはその人気を伝える記事を閲覧していた。
「儲かってるみたいだな。角砂糖だからこれもお菓子と言えばお菓子か?」
笑う弟子たちもいれば、憮然とした表情も浮かべる弟子もいた。
「そんなわけあるか。あいつは宮沢さんを裏切ったんだぞ。角砂糖は材料であってお菓子なもんか。クリームも泡立てられず、スポンジも膨らませられない。あいつはこの店で何も学ばなかったんだ。」
するとそこへ宮沢が入ってきた。
あの青年の話をしていたことは宮沢にも聞こえていた。
「彼、なんだかすごいことになってるね。」
宮沢は穏やかな笑みを浮かべているが、弟子は宮沢を尊敬していてお菓子作りに情熱を注いでいるからこそ余計に青年のことが許せなかった。
「しかし宮沢さんは腹立たしくないんですか? 私は宮沢さんが踏み台にされたようで悔しいです。」
宮沢は照れ笑いを浮かべた。
「僕っておっちょこちょいだから、フタをちゃんと閉め忘れて砂糖とかをしょっちゅう塊にさせちゃうんだよね。それがばれるのが恥ずかしいから夜中こっそりガシガシ砕いてて、そのうち楽しくなっちゃって形を整えながら削ってたこともあったんだ。」
「じゃああいつは宮沢さんのその姿から角砂糖を売り出すことを思いついたってことでしょうか?」
「だとしたらパティシエ店の店長として恥ずかしいよね。失敗している姿がヒントになるなんて。まあいずれにしろ」宮沢は続けた。「彼もこの店にいる間は必死に勉強していたってことだよ。ならパティシエになろうが社長になろうが、僕はうれしいよ。」
~・~・~・~・~
~感想~
パティシエのこともよくわからずに、探り探り書いていたらなんともふわっとした話になってしまいました。
完璧な人間なんていないというテーマを持たせようと思っていたのですが、前半にそれほど完璧さを描いてなかったためだと思います。
もちろんパティシエとかお菓子作りとかすべてがテキトーです。
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