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3.霧、もしくは雨、もしくは…
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食べれるかな…?と恐る恐るテーブルに置かれたのはこぢんまりとした器に入ったお粥だった。
どうやら昼食の時のことを未だ気にしているらしい。
机の上、なんか分厚い本沢山置いてあるし。
「…そんなに気を遣わないでください。何度も言いますが僕には返せるものどころか元々何も無い人間なんで」
「はは、俺は君の信頼と安心と笑顔が見たいだけって言っただろう?それで十分さ」
ないぞ、そんなもの
そう思ったのが顔に出たのか、ミースは苦笑した。
「手強そうだなあ。でも諦める気ないから。さあさ、冷めないうちに食べて」
要らない、とか言ったら怒る、よな。
正直お腹は空いてるかどうか分からない。しかし食べろと言ってるんだ、食べないと。
「………はあ。いただきます」
木製の軽いスプーンを手に取り少しだけ掬った。そのまま食べようとして、頬に触れるふわふわと出ている湯気に気付いた。顔からスプーンを離れさせ念入りに息を吹きかけてからゆっくり口に入れる。
「ああもしかして熱いのは苦手だったかい?俺としては出来たてをと思うんだけど、覚えておくね」
卵と白米そのものの甘い味だな、とぼんやりとした感想を抱きながら冷ますと口に運ぶを繰り返していると、正面から視線とともにそんな声が降ってきた。
だから。気を遣いすぎだろう。
「別に覚えておかなくてもいいですよ。3ヶ月しか居ないので」
3ヶ月しか居ないやつのことを知って何になるんだか。
「えー?ふふ、そんな冷たいこと言わないでよー。…わかった、じゃあこうしよう」
突然真剣な声音になった男に、掬ったお粥をスプーンごと容器に戻し、冷まそうと開いた口を閉じる。
「君の身体が良くなったら、また此処に遊びに来て欲しい。あ全然ずっと住み続けてくれるっていうのもいいよ?俺はペット1人くらい養えるから」
「無いですね。それはない。何を言っているんです?須磨さんに診てもらった方がいいですよ」
何度目か分からない深い溜息を吐く。そもそもどういう意図でそんなことを言ったのか皆目見当もつかない。
「3ヶ月しか居ないんだから覚えなくていい」の返しが「その後も住むか遊びに来て」なのはどういうことか。やはり異星人との会話は無理だろう、紫ヶ崎は今すぐ公的機関に抗議したくなった。
真面目な話なのだろうと食事の手を止めた僕が馬鹿だった、とまた食べ始める。
「えぇ…そんなに言われるとショックだなあ。でも考えるだけ考えておいて、ね、ね?」
はいはい、と適当に返事をして食事を再開する。実はどうでもよかった話に耳を傾けていたこの少しの間に、お粥は冷ます必要の無い温度になっていた。
どうやら昼食の時のことを未だ気にしているらしい。
机の上、なんか分厚い本沢山置いてあるし。
「…そんなに気を遣わないでください。何度も言いますが僕には返せるものどころか元々何も無い人間なんで」
「はは、俺は君の信頼と安心と笑顔が見たいだけって言っただろう?それで十分さ」
ないぞ、そんなもの
そう思ったのが顔に出たのか、ミースは苦笑した。
「手強そうだなあ。でも諦める気ないから。さあさ、冷めないうちに食べて」
要らない、とか言ったら怒る、よな。
正直お腹は空いてるかどうか分からない。しかし食べろと言ってるんだ、食べないと。
「………はあ。いただきます」
木製の軽いスプーンを手に取り少しだけ掬った。そのまま食べようとして、頬に触れるふわふわと出ている湯気に気付いた。顔からスプーンを離れさせ念入りに息を吹きかけてからゆっくり口に入れる。
「ああもしかして熱いのは苦手だったかい?俺としては出来たてをと思うんだけど、覚えておくね」
卵と白米そのものの甘い味だな、とぼんやりとした感想を抱きながら冷ますと口に運ぶを繰り返していると、正面から視線とともにそんな声が降ってきた。
だから。気を遣いすぎだろう。
「別に覚えておかなくてもいいですよ。3ヶ月しか居ないので」
3ヶ月しか居ないやつのことを知って何になるんだか。
「えー?ふふ、そんな冷たいこと言わないでよー。…わかった、じゃあこうしよう」
突然真剣な声音になった男に、掬ったお粥をスプーンごと容器に戻し、冷まそうと開いた口を閉じる。
「君の身体が良くなったら、また此処に遊びに来て欲しい。あ全然ずっと住み続けてくれるっていうのもいいよ?俺はペット1人くらい養えるから」
「無いですね。それはない。何を言っているんです?須磨さんに診てもらった方がいいですよ」
何度目か分からない深い溜息を吐く。そもそもどういう意図でそんなことを言ったのか皆目見当もつかない。
「3ヶ月しか居ないんだから覚えなくていい」の返しが「その後も住むか遊びに来て」なのはどういうことか。やはり異星人との会話は無理だろう、紫ヶ崎は今すぐ公的機関に抗議したくなった。
真面目な話なのだろうと食事の手を止めた僕が馬鹿だった、とまた食べ始める。
「えぇ…そんなに言われるとショックだなあ。でも考えるだけ考えておいて、ね、ね?」
はいはい、と適当に返事をして食事を再開する。実はどうでもよかった話に耳を傾けていたこの少しの間に、お粥は冷ます必要の無い温度になっていた。
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