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15 悪魔
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「敵、あらわれた、皆殺し」
騒ぎを聞きつけたガラガラ族の男たちが、カーラを取り囲んだ。
女たちにモテモテのルアヌへの嫉妬の怒りも加わって、男たちはいつも以上に殺気立っている。
「お前、殺したら、次、あの男、ぶっっっっっっっっっ殺す!!!」
鋭い槍をカーラに向ける。
「やめろ!逃げろ、カーラ!!」
無数の槍の切先が一気にカーラを襲った瞬間。
『あー、あー』
唐突にスマホから声が聞こえた。
男たちはぎょっとしてカーラの手にあるスマホを凝視する。
『愛してますわルアヌ様、ルアヌ様はわたくしだけのもの、ああルアヌ様好き好き』
これ…日本国に流罪になった時、寂しくてスマホに録音したものですわ…!
『ルアヌ様どうしてあなたはそんなに格好いいの?好き好き愛してる──』
誰もが唖然としてあたりは静まり返った。
スマホだけがとめどなくルアヌ愛を延々と語り続ける。
恥ずかしいけれど思い出の録音を聴きながら、わたくし死ぬのかしら──?
カーラが悲壮な覚悟をした時。
ガラン
槍の落ちる音がした。
男のひとりがぽつりと呟く。
「板が…板がしゃべった…」
他の男たちも伝染したように恐怖の叫びを発した。
「悪魔だ!!!」
「悪魔の板だああ!!!」
「呪われる!うわあああ!!!」
ガラガラ族は槍を放り投げ、我先にとあっという間にその場から逃げ去った。
「よくわからないうちに勝利してしまったようですわ?陛下、もう大丈夫ですわよ!」
「カー…ラ…?」
縛っていた椅子の紐を解いてくれるカーラをルアヌは見つめる。
紐を解き終わると、カーラは真っ赤になってうつむいた。
「それほどまでに私のことを?」
「あの、その、あれは、その」
スマホの録音をルアヌに聞かれていたかと思うとカーラは顔から火が出るほど恥ずかしくなった。
きっと、呆れられているかもしれないわ…
赤面してもじもじしているカーラの頬に手を添え、ルアヌは甘く囁く。
「私も、たまらないほどそなたを愛しているぞ」
「陛、下…?」
ルアヌは噛み付くようにカーラの唇を奪った。
王宮の朝。
「最近のルアヌ様は何だか…以前よりもワイルドになりましたわ」
カーラは寝不足の顔で昨晩のことを思い出し顔を赤くする。
でも…時々…
「カーラ」
さっそくルアヌが呼ぶ声がする。
「カーラ、早くこっちにおいで」
ルアヌの柔和な微笑みを見て、カーラはさっきまでの考えをかき消した。
きっと単なる気のせいですわ。
だが、このほんのわずかな違和感を見過ごしたことが、のちの悲劇を引き起こすことになる。
騒ぎを聞きつけたガラガラ族の男たちが、カーラを取り囲んだ。
女たちにモテモテのルアヌへの嫉妬の怒りも加わって、男たちはいつも以上に殺気立っている。
「お前、殺したら、次、あの男、ぶっっっっっっっっっ殺す!!!」
鋭い槍をカーラに向ける。
「やめろ!逃げろ、カーラ!!」
無数の槍の切先が一気にカーラを襲った瞬間。
『あー、あー』
唐突にスマホから声が聞こえた。
男たちはぎょっとしてカーラの手にあるスマホを凝視する。
『愛してますわルアヌ様、ルアヌ様はわたくしだけのもの、ああルアヌ様好き好き』
これ…日本国に流罪になった時、寂しくてスマホに録音したものですわ…!
『ルアヌ様どうしてあなたはそんなに格好いいの?好き好き愛してる──』
誰もが唖然としてあたりは静まり返った。
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「呪われる!うわあああ!!!」
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「よくわからないうちに勝利してしまったようですわ?陛下、もう大丈夫ですわよ!」
「カー…ラ…?」
縛っていた椅子の紐を解いてくれるカーラをルアヌは見つめる。
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「それほどまでに私のことを?」
「あの、その、あれは、その」
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でも…時々…
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ルアヌの柔和な微笑みを見て、カーラはさっきまでの考えをかき消した。
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だが、このほんのわずかな違和感を見過ごしたことが、のちの悲劇を引き起こすことになる。
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