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第2章 矢作、村を出る?!
やっぱり大事なのは。。『金』?!
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忙しかった。
ようやく、尻が自分の所へ帰ってきてくれてからは本当の戦いはここからだった気がする。そのくらい、忙しいかった。
この村、どうなってる?!
全部がボロボロって。
飢え死寸前なのは子供たちだけじゃない。大人も辛うじて生きてます、ばかり。
家だってもちろん、ボロボロ。
一時の猶予もない状態なのに、更に盗賊の引渡しまで(無論、盗賊もボロボロ)
やる事だらけの中、使えるものは全部使ってとにかく、飯作りから。
備蓄していた収納庫の半分がたった3日で消えたくらい、凄い有様だった。
だから、だ。
草薙に気づくのが遅れた。
尻の復活が遅れていた草薙がいない。
もしかして、森に迷い込んだりしたら。。
ぞわりとする予感を吹き払いながら、村中を駆け回ったら。
いた。
コルバ達のところだ。
しかも声をかけようとしたら。
「後にしてください。今、忙しいんです!!」と追い返された。
アレ…幻かな。
普段は坊ちゃんの草薙が、どうした?
目が血走ってるんだけど、何があった?!
コルバ達に聞きたくても、こっちも同じ。
『矢作様、ここは大丈夫だからあっちに行ってて下さい。』
間違いなく、追っ払われたな。
どうしてこうなったか、忙しくてボヤけた3日前の出来事を思い出していると。
そうだそう言えばアレ出したな。
鍛冶場。
治療と料理に追われている俺にコルバが頼み事してきたのは一昨日。
『鍛冶場出してくれ。』と。
旅に出る前、色々準備した中に、【鍛冶場】もあった。もちろん、そのまま収納。
一瞬で出せる【そのまま収納】は非常に便利だ。
そう言った時のコルバの顔。
目が点。
久しぶりに笑ったのを思い出した。
あまりに感動したのか、その後、コルバもグーナンも気絶までしちゃったよな。
鍛冶師の割に身体が弱いよな。
ともかく、頼まれたから村外れに鍛冶場を作った(もちろん、小屋付きで)
材料の鉱石も多数揃えた所までは覚えている。
鍛冶場を覗くと、あまりに真剣な顔で何か話し込む3人にこれ以上声は掛けらず、そっと片手で食べれる全粒粉のパンのサンドイッチを置いて出てきた。
ま、とりあえずやるべき事は山積みだ。
草薙も元気には違いないのだから放っておこうと決めて、広場の方に戻る途中で高尾に声を掛けられた。
『矢作さん、集めたコレはどうしますか?』
高尾が差し出してくれた籠には、沢山の野草があった。そう、森の中に入って野草を集めて欲しいと頼んだ。だって、高尾は、あの深い森の子供たちなんだから。
それにしても、かなり貴重な野草もあるな。あの森の中から、良く見つけたな。
ちょっとうちの子天才かも。。
なんて親バカになって、ニヤニヤ籠の中の薬草を見ていたら。
『あのー。そんなに量は取れなかったから。村の人全員は食べられないかも。』
と、弱気な声に高尾の顔を見ながら改めて礼を言った。
『いいんだよ。食べるためじゃないから。でも、こんなに沢山の種類を集めてくれてすごく助かるよ。ありがとう、高尾。』
おぉ、少し照れた様子も可愛いな。
『ほんとだ。あの森に、こんな珍しい野草まであるとは知らなかった。高尾さんは凄いですね。』
うわぁ、びっくりした。
いつの間に、近くにいたんだ?!
好青年は困る。
何時でも、気配なく近寄るから驚くよ。
『すみません。前の職業の癖が抜けなくて。それにしてもこんなに沢山の種類の野草どうするんですか?』
おっと、顔に出てたか。
こっちに来てから、よくあるな。
『それより、ジルの方は終わったのか?』
『ええ、滞りなく終了しました。』
ボロボロの盗賊を荷車に積み込んでたのは、見たけどそれにしても随分早くにお役人が来たな。
『矢作さんがいた辺境の村は、隣村との距離が極端に長いだけで他の村は結構近くに街があるんです。
ここから馬車で数時間の距離に少し大きな街がありますから。』
『なるほど。街が近いのは助かるな。
じゃあ、この野草の事で話があるから元気を取り戻した村人達を集めて欲しいんだ。』
『分かりました。すぐに広場に集めます。』
近くに来ていた村長も手伝って、集めてくれた村人は、10人にも満たない。
ま、無理ないか。あれほどの衰弱では、2日3日満腹になったくらいでは回復しないだろう。
だが、これだけいれば計画は上手くいくはず。
『えー、ここにお集まりの皆さんに協力して貰いたい事と、提案したい事があります。それはこの籠の野草の採取です。この野草は全て村の近くの森で採取したものです。どうですか?
こんな貴重でしかも、どれも食べれる!!そうです。満腹にもなり高額でも売れる。
こんな宝の山見逃せないですよね?』
野草の価格は、ラッセルさんに確認済だ。
俺の書いた野草図鑑を元に、高尾に頼んだのだのは、なるべく高額で食べれる野草。
(しかも村の近くで探せたのだから、儲けものだ。)
『なるほど。自立出来る元手を作る。その上で私たちで買い取る訳ですね。』
さすが、村長。理解が早い。
種も沢山持っている。しかし、これから植えても田畑からの実りでは村の建て直しに間に合わない。
とにかく、現金。
苗を買うのも、今の食糧を得るのも。
元物産会社で働いていた俺の真理。
お金はあって困る訳じゃない。
でも、この世界の人達に理解して貰えるかは未知数。少し鼓動の早い心臓の音を聞きながら反応を待っていたら。
泣いてる??
『こんな危険な森に入るのが、無理とかかな?一応、熊よけっぽいモノも用意したけど。』
ぶんぶんぶん。
凄い勢いで首を横に振ってるけど、むち打ちになるって。
『感謝しかないです。本当にただただありがたいんです。
もう村ごと消える運命だと思ってました。なのに、飢えから解放されただけじゃない。盗賊の不安からも、これから先の再建も全部…ぐっっ。』
泣き出した人の肩を叩いてる隣の村人も泣いてる。え?
なんで村長も仲間入り??
『気持ちはわかります。矢作さんは本当に凄い人なんです。』
あれ、他の村人より号泣って。
『さあ、泣いて時間を無駄にする訳にはいかないですよ。食糧不足は待ったナシなのですから。ラッセルさんに高額で買い上げて貰うために野草集めに行ってきて下さい。もちろん、クマヨケを忘れずに。』
あぁ、良かった。少し再建の目処が出来た。これであんし…。
そこから先の記憶は無い。
目が覚めた俺が見たものは…。
とにかく、草薙を初めて尊敬した。
そして大声で言いたい。
草薙、ありがとーー、と。
***ジル視点***
簡単に言って、矢作様を舐めてた。
ただ、凄いスキルを持った人だと思ってた。
でも、違った。
この村を救ったのは、矢作様だ。
飢えからみんなを救った料理じゃない。
応急手当や薬作りが凄いからじゃない。
あの【野草図鑑】だ。
スキルで、簡単に分かるはずなのに。
あれほど完全な図鑑があっただろうか。
緻密な区分や種別。
誰もが見ただけで分かる【図解】
この【図解】の凄さもスキルかと思えば。
『違う違う。俺の趣味は絵を書く事だから。』
趣味にするには、凄すぎるけれどコレでもない。スキルで、本人には実は必要でない。
それでも【野草図鑑】を作る理由は、やっぱりいつもの『備えあれば憂いなし』だそうだ。
本当に想像を斜め上を行く人だ。
【野草図鑑】を使って、更にその上を提言するのだから。
自活する道を提言する。
そうだ。この先ずっとココに住む訳じゃない。村人だけでこの苦境を生き抜く術を考えて実行してゆく。
心が震える。この人と出会って何回驚けば良いのだろう。
周りを見ると感涙する人、人、人。
更に横にはもらい泣きするベン。
そんな胸に迫る温かい気持ちに皆が溢れていたら…。
矢作様が倒れた!!!
高尾様がすぐさま診て下さった結果は
【疲労困憊】
『二三日休めば、良くなる。大丈夫。』
当たり前だ。
ほぼ徹夜で働きずめなのだから。
本当に当たり前だ。
気づくべきだった。心配りは隊長である私の役目なのに。
矢作様の倒れたショックは俺だけじゃない。
村全体に広がった。
村全体を覆う暗い雰囲気を吹き飛ばしたのは
あのクサナギさんだった。
『これてたびか、ててきる。ね?』
そうだ。
やっぱり矢作様のお仲間だ。
今度は、驚きの【馬車】の登場だった。
ようやく、尻が自分の所へ帰ってきてくれてからは本当の戦いはここからだった気がする。そのくらい、忙しいかった。
この村、どうなってる?!
全部がボロボロって。
飢え死寸前なのは子供たちだけじゃない。大人も辛うじて生きてます、ばかり。
家だってもちろん、ボロボロ。
一時の猶予もない状態なのに、更に盗賊の引渡しまで(無論、盗賊もボロボロ)
やる事だらけの中、使えるものは全部使ってとにかく、飯作りから。
備蓄していた収納庫の半分がたった3日で消えたくらい、凄い有様だった。
だから、だ。
草薙に気づくのが遅れた。
尻の復活が遅れていた草薙がいない。
もしかして、森に迷い込んだりしたら。。
ぞわりとする予感を吹き払いながら、村中を駆け回ったら。
いた。
コルバ達のところだ。
しかも声をかけようとしたら。
「後にしてください。今、忙しいんです!!」と追い返された。
アレ…幻かな。
普段は坊ちゃんの草薙が、どうした?
目が血走ってるんだけど、何があった?!
コルバ達に聞きたくても、こっちも同じ。
『矢作様、ここは大丈夫だからあっちに行ってて下さい。』
間違いなく、追っ払われたな。
どうしてこうなったか、忙しくてボヤけた3日前の出来事を思い出していると。
そうだそう言えばアレ出したな。
鍛冶場。
治療と料理に追われている俺にコルバが頼み事してきたのは一昨日。
『鍛冶場出してくれ。』と。
旅に出る前、色々準備した中に、【鍛冶場】もあった。もちろん、そのまま収納。
一瞬で出せる【そのまま収納】は非常に便利だ。
そう言った時のコルバの顔。
目が点。
久しぶりに笑ったのを思い出した。
あまりに感動したのか、その後、コルバもグーナンも気絶までしちゃったよな。
鍛冶師の割に身体が弱いよな。
ともかく、頼まれたから村外れに鍛冶場を作った(もちろん、小屋付きで)
材料の鉱石も多数揃えた所までは覚えている。
鍛冶場を覗くと、あまりに真剣な顔で何か話し込む3人にこれ以上声は掛けらず、そっと片手で食べれる全粒粉のパンのサンドイッチを置いて出てきた。
ま、とりあえずやるべき事は山積みだ。
草薙も元気には違いないのだから放っておこうと決めて、広場の方に戻る途中で高尾に声を掛けられた。
『矢作さん、集めたコレはどうしますか?』
高尾が差し出してくれた籠には、沢山の野草があった。そう、森の中に入って野草を集めて欲しいと頼んだ。だって、高尾は、あの深い森の子供たちなんだから。
それにしても、かなり貴重な野草もあるな。あの森の中から、良く見つけたな。
ちょっとうちの子天才かも。。
なんて親バカになって、ニヤニヤ籠の中の薬草を見ていたら。
『あのー。そんなに量は取れなかったから。村の人全員は食べられないかも。』
と、弱気な声に高尾の顔を見ながら改めて礼を言った。
『いいんだよ。食べるためじゃないから。でも、こんなに沢山の種類を集めてくれてすごく助かるよ。ありがとう、高尾。』
おぉ、少し照れた様子も可愛いな。
『ほんとだ。あの森に、こんな珍しい野草まであるとは知らなかった。高尾さんは凄いですね。』
うわぁ、びっくりした。
いつの間に、近くにいたんだ?!
好青年は困る。
何時でも、気配なく近寄るから驚くよ。
『すみません。前の職業の癖が抜けなくて。それにしてもこんなに沢山の種類の野草どうするんですか?』
おっと、顔に出てたか。
こっちに来てから、よくあるな。
『それより、ジルの方は終わったのか?』
『ええ、滞りなく終了しました。』
ボロボロの盗賊を荷車に積み込んでたのは、見たけどそれにしても随分早くにお役人が来たな。
『矢作さんがいた辺境の村は、隣村との距離が極端に長いだけで他の村は結構近くに街があるんです。
ここから馬車で数時間の距離に少し大きな街がありますから。』
『なるほど。街が近いのは助かるな。
じゃあ、この野草の事で話があるから元気を取り戻した村人達を集めて欲しいんだ。』
『分かりました。すぐに広場に集めます。』
近くに来ていた村長も手伝って、集めてくれた村人は、10人にも満たない。
ま、無理ないか。あれほどの衰弱では、2日3日満腹になったくらいでは回復しないだろう。
だが、これだけいれば計画は上手くいくはず。
『えー、ここにお集まりの皆さんに協力して貰いたい事と、提案したい事があります。それはこの籠の野草の採取です。この野草は全て村の近くの森で採取したものです。どうですか?
こんな貴重でしかも、どれも食べれる!!そうです。満腹にもなり高額でも売れる。
こんな宝の山見逃せないですよね?』
野草の価格は、ラッセルさんに確認済だ。
俺の書いた野草図鑑を元に、高尾に頼んだのだのは、なるべく高額で食べれる野草。
(しかも村の近くで探せたのだから、儲けものだ。)
『なるほど。自立出来る元手を作る。その上で私たちで買い取る訳ですね。』
さすが、村長。理解が早い。
種も沢山持っている。しかし、これから植えても田畑からの実りでは村の建て直しに間に合わない。
とにかく、現金。
苗を買うのも、今の食糧を得るのも。
元物産会社で働いていた俺の真理。
お金はあって困る訳じゃない。
でも、この世界の人達に理解して貰えるかは未知数。少し鼓動の早い心臓の音を聞きながら反応を待っていたら。
泣いてる??
『こんな危険な森に入るのが、無理とかかな?一応、熊よけっぽいモノも用意したけど。』
ぶんぶんぶん。
凄い勢いで首を横に振ってるけど、むち打ちになるって。
『感謝しかないです。本当にただただありがたいんです。
もう村ごと消える運命だと思ってました。なのに、飢えから解放されただけじゃない。盗賊の不安からも、これから先の再建も全部…ぐっっ。』
泣き出した人の肩を叩いてる隣の村人も泣いてる。え?
なんで村長も仲間入り??
『気持ちはわかります。矢作さんは本当に凄い人なんです。』
あれ、他の村人より号泣って。
『さあ、泣いて時間を無駄にする訳にはいかないですよ。食糧不足は待ったナシなのですから。ラッセルさんに高額で買い上げて貰うために野草集めに行ってきて下さい。もちろん、クマヨケを忘れずに。』
あぁ、良かった。少し再建の目処が出来た。これであんし…。
そこから先の記憶は無い。
目が覚めた俺が見たものは…。
とにかく、草薙を初めて尊敬した。
そして大声で言いたい。
草薙、ありがとーー、と。
***ジル視点***
簡単に言って、矢作様を舐めてた。
ただ、凄いスキルを持った人だと思ってた。
でも、違った。
この村を救ったのは、矢作様だ。
飢えからみんなを救った料理じゃない。
応急手当や薬作りが凄いからじゃない。
あの【野草図鑑】だ。
スキルで、簡単に分かるはずなのに。
あれほど完全な図鑑があっただろうか。
緻密な区分や種別。
誰もが見ただけで分かる【図解】
この【図解】の凄さもスキルかと思えば。
『違う違う。俺の趣味は絵を書く事だから。』
趣味にするには、凄すぎるけれどコレでもない。スキルで、本人には実は必要でない。
それでも【野草図鑑】を作る理由は、やっぱりいつもの『備えあれば憂いなし』だそうだ。
本当に想像を斜め上を行く人だ。
【野草図鑑】を使って、更にその上を提言するのだから。
自活する道を提言する。
そうだ。この先ずっとココに住む訳じゃない。村人だけでこの苦境を生き抜く術を考えて実行してゆく。
心が震える。この人と出会って何回驚けば良いのだろう。
周りを見ると感涙する人、人、人。
更に横にはもらい泣きするベン。
そんな胸に迫る温かい気持ちに皆が溢れていたら…。
矢作様が倒れた!!!
高尾様がすぐさま診て下さった結果は
【疲労困憊】
『二三日休めば、良くなる。大丈夫。』
当たり前だ。
ほぼ徹夜で働きずめなのだから。
本当に当たり前だ。
気づくべきだった。心配りは隊長である私の役目なのに。
矢作様の倒れたショックは俺だけじゃない。
村全体に広がった。
村全体を覆う暗い雰囲気を吹き飛ばしたのは
あのクサナギさんだった。
『これてたびか、ててきる。ね?』
そうだ。
やっぱり矢作様のお仲間だ。
今度は、驚きの【馬車】の登場だった。
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