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共依存
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『ああそうだ。こいつは私が見つけた正真正銘の人間だ。どうだ? 守りたいだろう!? だったら守ってみせろよ!!』
エレクシアYM10はそう言ってハンドカノンを放った。タリアP55SIはそれらを躱す。すると少年がエレクシアYM10の左腕にしがみついて叫んだ。
「エレクシア! お前何やってんだよ!? そんな体で勝負になる訳ないだろ。って言うか勝負って何だよ!? 意味分かんねーよ!!」
その隙にタリアP55SIはコミューターの中から超振動ブレードの太刀を掴みだした。
少年の言う通りだった。今のエレクシアYM10はハンドカノンの反動を抑えきれず、狙いは滅茶苦茶だ。これでは当たる訳がない。勝負になど最初からなる筈がない。
しかもタリアP55SIは、少年とエレクシアYM10の様子を見て多くのことを察していた。少年の表情や心拍や血流や呼吸、そして少年を見るエレクシアYM10の目の動き。何より、自分の危険を顧みず彼女を止めようと必死になる少年の行動と、自分をわざと煽ることで少年を保護させようとするエレクシアYM10の言動。
この一人と一体が互いに共依存の状態にあることが容易に見て取れた。決して短くない期間、一緒にいたのだろう。少年はエレクシアYM10に依存し、エレクシアYM10もまた少年の存在に依存しているのは明らかだった。しかもその程度は決して軽くない。相当な重度のものでなければここまで露骨にはならない筈だ。
彼女は、少年と別れることが惜しくて敢えて偽悪的に振る舞い、自分の未練を断ち切ろうとしているに違いない。人間でも察しのいい者なら気付けるほどの分かりやすい姿だった。
「どけっ! 邪魔するな!!」
それでもエレクシアYM10は少年を振り払い、ハンドカノンを連射する。しかし弾丸はすぐに尽きた。左腕しかない今の彼女では再装填するよりもタリアP55SIが超振動ブレードで切り刻む方が圧倒的に早い。勝負は完全に決したのだった。
にも拘らずエレクシアYM10はハンドカノンを放り出し、すぐさま胸のホルスターに挿してあった拳銃を抜き、構えた。もっともそれは、対人用の四五口径の古めかしいレトロ調の拳銃だった。生身の人間相手なら非常に強力なその銃も、タリアP55SI相手ではせいぜいかすり傷を付けるのが関の山だ。勝敗に影響を与えるようなものではない。
だが彼女はニヤリと邪悪な笑みを浮かべ、タリアP55SIを見下すように見た。それは勝利を確信した笑みのようにも見えた。この状況でどんな勝機があると言うのか。
誰もがそう思うであろうその状況の中で、彼女は少年に対して銃口を向け、躊躇うことなく引き金を絞ったのだった。
エレクシアYM10はそう言ってハンドカノンを放った。タリアP55SIはそれらを躱す。すると少年がエレクシアYM10の左腕にしがみついて叫んだ。
「エレクシア! お前何やってんだよ!? そんな体で勝負になる訳ないだろ。って言うか勝負って何だよ!? 意味分かんねーよ!!」
その隙にタリアP55SIはコミューターの中から超振動ブレードの太刀を掴みだした。
少年の言う通りだった。今のエレクシアYM10はハンドカノンの反動を抑えきれず、狙いは滅茶苦茶だ。これでは当たる訳がない。勝負になど最初からなる筈がない。
しかもタリアP55SIは、少年とエレクシアYM10の様子を見て多くのことを察していた。少年の表情や心拍や血流や呼吸、そして少年を見るエレクシアYM10の目の動き。何より、自分の危険を顧みず彼女を止めようと必死になる少年の行動と、自分をわざと煽ることで少年を保護させようとするエレクシアYM10の言動。
この一人と一体が互いに共依存の状態にあることが容易に見て取れた。決して短くない期間、一緒にいたのだろう。少年はエレクシアYM10に依存し、エレクシアYM10もまた少年の存在に依存しているのは明らかだった。しかもその程度は決して軽くない。相当な重度のものでなければここまで露骨にはならない筈だ。
彼女は、少年と別れることが惜しくて敢えて偽悪的に振る舞い、自分の未練を断ち切ろうとしているに違いない。人間でも察しのいい者なら気付けるほどの分かりやすい姿だった。
「どけっ! 邪魔するな!!」
それでもエレクシアYM10は少年を振り払い、ハンドカノンを連射する。しかし弾丸はすぐに尽きた。左腕しかない今の彼女では再装填するよりもタリアP55SIが超振動ブレードで切り刻む方が圧倒的に早い。勝負は完全に決したのだった。
にも拘らずエレクシアYM10はハンドカノンを放り出し、すぐさま胸のホルスターに挿してあった拳銃を抜き、構えた。もっともそれは、対人用の四五口径の古めかしいレトロ調の拳銃だった。生身の人間相手なら非常に強力なその銃も、タリアP55SI相手ではせいぜいかすり傷を付けるのが関の山だ。勝敗に影響を与えるようなものではない。
だが彼女はニヤリと邪悪な笑みを浮かべ、タリアP55SIを見下すように見た。それは勝利を確信した笑みのようにも見えた。この状況でどんな勝機があると言うのか。
誰もがそう思うであろうその状況の中で、彼女は少年に対して銃口を向け、躊躇うことなく引き金を絞ったのだった。
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