旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。

クロユキ

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夫アルベリックの裏切り

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次の朝身支度に来たメイドに他に人がいないのか聞いていた。
「…え…他に人がですか?」
「そうなの、眠る時に別の部屋から声が聞こえたから私とアルベリック様の他に誰かいるのかもと思ったの」
「…そうですか…私達は何も知らされてはいませんので分からないのです…」
「そうなの…ごめんなさい、変な事を聞いて私の気のせいかもしれない」
メイドは、セリーヌの部屋を出るとそのままアルベリックの部屋へと向かい扉を叩いた。
コンコン
「アルベリック様、セリーヌ様の事でお話しがあります」
「入ってくれ」
メイドはアルベリックの部屋に入りソファーに座るアルベリックの隣にはエリザが一緒に座りワインを楽しんでいた。
「セリーヌがどうしたんだ?」
「セリーヌ様がお休みになります頃に声が聞こえますと少し気にしていますご様子でした」
「声…」
「ふふっ、私達の声かしら?あの部屋まで聞こえていたなんて知らなかったわ」
クスクスと笑うエリザにアルベリックは息を吐いた。
「…わかった…ありがとう…」
「失礼します…」
メイドは、アルベリックの部屋を出てアルベリックとエリザは会話を始めた。
「彼女に私達の事を話したら?」
「…彼女にはまだ知らせない方が…」
「私が身籠れば彼女に話しをしなくてはならないでしょう?白いまま離婚した方が彼女の為でもあるんだから貴族には妻を裏切る男がいるってね」
「っ…君も同じじゃないか婚約者を裏切って…」
「結婚する前だったから良かったじゃない貴方を好きになったんですもの…でも貴方のお義父様とお義母様は私達の結婚を許してくれなかったわ…だから男爵令嬢を貴方に縁談の話しを進めて…まあ、その話しも無かったようになって良かったけれど」
「……」
「……彼女には悪いと思うけれど私正妻でないと気がすまないのまぁ、彼女が貴方と離れたくないって言うのなら私達の子供を彼女が育ててくれたら私は何も言わないわ…」
「はぁ…よくそんな事を…」
「ふふっ」
その日の夜、セリーヌは数日ぶりにアルベリックと会う事になった。





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