旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。

クロユキ

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夫アルベリックの裏切り②

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今日も食事は一人で食べ、今夜もアルベリックは居ないだろうとセリーヌは寝服に着替えようとした。
「奥様、寝服に着替えになるのはお待ち下さい。今から、旦那様のお部屋に案内致します」
「えっ!?アルベリック様がいるの?」
セリーヌは驚いた顔をして式を挙げてから久しぶりに会うアルベリックに戸惑った。
部屋を出て初めて行く廊下に一つの部屋にメイドが立ち止まった。
コンコン
「失礼します。奥様をお連れしました」
「入ってくれ」
「奥様、お部屋へ…」
「え、ええ…失礼します…セリーヌです…」
部屋に入ったセリーヌは緊張の余り頭を上げる事が出来ず下を向いて扉の前に立った。
「お久しぶりね、セリーヌさん」
「えっ!?」
セリーヌは、下を向いていた顔を上げソファーにアルベリックと一緒に座る女性に誰?と思い出せずにいた。
「あの…」
「あら?わたくしが分からない?エリザよ。貴女に教育をした」
「えっ!?エリザ様?髪の毛の色が…それにメガネをしていませんでしたから…」
セリーヌは驚いたがエリザに会えたと喜んだ。
「私…エリザ様にお礼が言いたくて…」
「わたくしも貴女にお礼が言いたいの貴女のお陰でアルベリックが男爵令嬢と縁談の話しが無くなったの…これも貴女がアルベリックの所へ嫁いだお陰ね、感謝しているわ」
「え…」
セリーヌはエリザが何を話しているのか分からずにいた。
「……セリーヌ、座ってくれ」
「あ、はい…」
笑顔を見せない真剣な顔を見せるアルベリックとその隣で自分に貴族のマナーを教えてくれたエリザとは違い、真っ赤な服に真っ赤な唇そして金色の長い癖のある髪の毛を伸ばし、今自分の目の前には知らない女性が座っているように見えた。
「すまないが、彼女が身籠るまで僕の妻でいて欲しい」
「え……」
セリーヌは、アルベリックが自分に何をお願いしたのか分からずにいた。






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