旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。

クロユキ

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セリーヌはメイドの案内で沢山の花を見る事ができとても満足だった。
「このテーブルの場所で親しいご友人の方に貴族の夫人の方々を呼びましてお茶会を致します」
「楽しそう…」
「奥様もお呼びする事が御座います」
メイドからお茶会の話しを聞いたセリーヌは、自分にはまだ無理だと息を吐き周りの花を見ていた。
「……アルベリック様は、お店の花はお義母様に渡しているの?」
「お店の花ですか?」
メイドは首を傾げ考える姿を見せていた。
「私は、存じませんが…直接大奥様にお渡ししているのかもしれません」
「そうね…こんなに沢山の花が咲いているのに私が育てた花を買いに来るのが不思議だったから…」
セリーヌは花を見て思っていた。
セリーヌは白い花を見て毎週買いに来てくれる貴族の男性を思い出していた。
「……買いに来てくれるかな…」
「え?」
「あ、なんでもないの今日は庭園を案内してくれてありがとう」
「いえ、庭園は自由に見て良いそうです」
「えっ!?本当?」
セリーヌは、喜びまた明日の予定が決まった。
夕方になりセリーヌは一人食事の部屋にいた。
「……」
カチャカチャと静かな部屋に食器の音が響きセリーヌは気まずい夕食をした。
離れにはメイドが三人じっと話しもなく黙って立っ姿にセリーヌは気になり料理に味が無かった。
(はぁ…貴族って皆話しはしないのかな…)
「……」
セリーヌは、目の前に並んだ料理を見て母を思い出していた。
どれも食べた事がない料理に母にも食べて貰えたらと涙が出そうになった。
カチャン!とフォークを落としてしまった。
「あ…」
床を見ると直ぐにメイドが落ちたフォークを取り新しいフォークを無言で渡していた。
「…あ…ありがとう…」
ススッとセリーヌの側を離れたメイドはまた同じメイド達の横に立っていた。
「……」
セリーヌは、これが貴族の食事なんだと思い寂しく思った。
「お休みなさいませ奥様」
「…お休みなさい…」
今夜も夫のアルベリックは来れないとメイドから聞いた。
「……」
まだ結婚したばかりだから、忙しいアルベリックに無理は言えないとセリーヌはベッドの上に横になった。
一日の半分は眠っていたのにベッドの上に横になると眠くなる…うとうとと眠りに付く時、また甘い声が聞こえセリーヌは誰か他にいるのだろうと気には成らなかった。




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