旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。

クロユキ

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別れ②

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セリーヌは家から持って来た服や小物をカバンに詰め幾つかある綺麗な服は屋敷に残した。アルベリックが用意していた服だが着る事はなかった。
部屋を出たセリーヌ達は、奥から声を上げる男女の声が聞こえた。
「家族会議が始まったようだな…あの二人がどうなるか…」
「……」
「行きましょう」
セリーヌ達は廊下を歩き執事とメイド長そして数名のメイド達がアルベリック達を心配している姿があった。
「セリーヌ様!?」
セリーヌの手に持つ荷物を見て執事は驚いていた。
「皆さん、お世話になりました。私、アルベリック様と離婚が成立しましたから今日屋敷を出る事になりました」
「え!?離婚ですか?」
「はい、書類を数日後に持ってまた来ます」
笑顔を見せるセリーヌを見て執事とメイド長そして数名のメイド達は寂しさを感じた。
「そうですか…寂しくなります…」
「短い間でしたけど皆さんに会えて良かったです。」
「お気をつけてお帰り下さい…」
セリーヌは使用人達に手を振り待たせた馬車に荷物を乗せた。
「おじ様、お母さん、暫く待ってくれる?」
「どうしたの?」
「うん、今日初めて会って庭の仕事を教えてくれた人達に挨拶をしたいの」
セリーヌは、庭師の三人の元へと走った。
「貴族の奥様には見えないな…」
「ふふふ、あの子は花を売る方が似合うようね」
庭園では庭師の三人の姿があった。
「マットさん、ジェロさん、エクトルさん」
「セリーヌさん!?」
「本当だ」
「旦那様から何か言われただろうか?」
三人の庭師はセリーヌを心配していた。
「はぁはぁ、良かった会えて…」
「急いでどうしたのですか?旦那様から何か…」
「ううん、三人にお別れを言いに来たの」
「お別れ?」
「私、アルベリック様と離婚をする事になったの」
「「「!!」」」
三人の庭師はセリーヌの離婚の話しを聞き驚いた。
「ま、まさか…庭の手入れをして…」
「えっ、ううん、私の家族が助けてくれたのまた屋敷へ来るからその時に話しをします。」
セリーヌは、三人の庭師に暫しの別れを伝え馬車へと走った。
「…旦那様と別れたのか?」
「そのようです…」
「彼女、明るかったですが…」
セリーヌは、こんなに心が晴れたのは久しぶりだった。






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