旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。

クロユキ

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離婚成立へ②

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「今日は、書類をお持ちしました」
セリーヌの祖父は離婚の書類と慰謝料の紙をアルベリックの親子の前で渡していた。
「離婚の理由は言わなくても分かると思いますが」
「はい、申し訳御座いません…息子の勝手な振る舞いでセリーヌ様に深い傷を負わせました事にわたくし達家族一同深く反省致しております……」
アルベリックの父親と息子本人はセリーヌを見て頭を下げた。
セリーヌは、数日ぶりに会うアルベリックを見ていた…
『君には申し訳ないと思っている彼女が身籠るまで僕の妻でいて欲しい』アルベリックから直接言われ隣には体を寄り添うエリザを見て泣きたくなるのを我慢していた……今のセリーヌはアルベリックを見ても何も思わなくなった。
離婚の書類に名前を書いたセリーヌとアルベリックは夫婦の関係が終わった。
「これで二人の離婚か成立した」
祖父と祖母はセリーヌの頭を撫で笑顔を向け母親も安堵をした顔を見せた。
「……」
アルベリックは複雑な気持ちだった…自分との離婚を喜ぶセリーヌを見て複雑な気持ちだった。
すべての現況は自分だと分かっている…セリーヌと結婚をして一緒に過ごす事もなかった…エリザが一緒にいる事も多いのもあった。もしセリーヌと初夜を迎えていたらどうなっただろう…エリザが嫉妬で狂っていただろうか…
「……帰る頃少し時間を貰いたいのです」
アルベリックは、祖父達にセリーヌと会話をする時間が欲しいとお願いをした。
「どうしたいセリーヌ」
「……お話しをするだけなら……」
「ありがとう…」
アルベリックはセリーヌに笑顔を向けた。
離婚の書類に慰謝料などの手続きが終わった。
「私達は廊下で待っているよ」
「うん」
「侯爵様、セリーヌ様をお待ちの間食卓へどうぞ少しばかりですがワイン等いかがでしょう」
ゴマをするように笑顔を見せるアルベリックの父親とため息を吐く祖父達は部屋を出た。
アルベリックと二人になったセリーヌはソファーに座りアルベリックからの会話を待った。




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