身代わりの花は包愛に満たされる

天宮叶

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満たされる

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 今晩は皆疲れを癒やすために各々で過ごすことになった。僕は体を清めてベッドの上でデューク様を待っていた。待っている時間が長く感じられて、気を紛らわすためにクッションを抱きしめる。足の指先を忙しなく交差させながら、クッションへと顔を埋めた。

「アルビー」

 それとほぼ同時に名前を呼ばれて顔を上げる。開かれた扉の隙間からデューク様が顔を出していて、思わず笑顔が浮かんだ。

 ベッドサイドに腰掛けたデューク様が、僕の髪を撫でる。それから持っていたクッションを奪われて、少しだけ心許ない気持ちになった。

 引き寄せられておでこ同士がくっつく。鼻先をちょんちょんとくっつけられて、恥ずかしさに視線をずらした。

「そらしたらだめだろ」

「だって……」

「何回もしてるだろ」

「そう、ですけど……」

 恥ずかしいことに変わりはない。何度触れ合っても、早鐘を打つ鼓動や全身に行き渡る熱を抑えることはできない。

 デューク様の首に腕を回すとデューク様を引き寄せる。重力に従いベッドへと倒れ込むと、彼が僕の上に覆いかぶさる。

 啄むようなキスをしたあと、求め合うように激しく唇を合わせた。このまま溶け合って、僕とデューク様が一つになれたらいいのに。

 ふわふわと漂う香りが気持ちを高めてくれる。着ていた薄い肌着を取り去られると肌が外気に触れて少しだけ肌寒い気がした。けれどすぐにデューク様に抱きしめられて温かさに満たされる。

「アルビーの全部もらってもいいか?」

「……はい……」

 僕の全部をデューク様に捧げます。

 デューク様と歩んでいく人生が尊くて幸せだから、僕は強くなれたと思う。だからデューク様になら僕のすべてを曝け出したい。奪ってほしい。

 指先で乳首に触れられて甘い声が出る。優しくこねられると、お腹の奥が疼いてもっと欲しくなった。

すでに愛液で濡れそぼっているペニスを扱かれて、荒い吐息が漏れた。指先で亀頭の先端を刺激されると思い切り腰が跳ねる。服を脱ぎ捨てたデューク様のたくましい筋肉が目の前に晒されて、釘付けになってしまう。

思わず触れると「えっち」と耳元で囁かれて、一気に顔が赤く染まった。でもこんなに素敵な肉体美を見せつけられたら誰だって触れたくなってしまうと思う。

 恥ずかしくなって、デューク様の口を塞ぐように自分からキスをする。キスをしながらペニスを上下にゆるく扱かれて、気持ちよさに足の指先に力が入った。

「腰上げて」

「ぅ……はい……」

 言われるまま腰を上げると下に枕が差し込まれる。太ももを掴まれて強制的に開かされた。顔を埋めたデューク様がペニスを大きな口に咥える。感じたことのない気持ちよさに、思わず泣きそうなうわずった声が出た。

「ヤダッ、変になるっ」

「煽るなって」

 ジュッと強く吸われて、お腹の奥がジンジンとしてくる。抵抗もできずに喘ぎ声を出すことしかできない。

 デューク様の短い黒髪に縋りついて必死に快感を受け流そうと試みる。けれど結局、気持ちよさに負けて呆気なくデューク様の口内に欲を吐き出してしまった。

 恥ずかしさと痺れるような気持ちよさのせいで脱力してしまう。

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