暗闇の麗しき世界へ【完結】

Lynx🐈‍⬛

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「何照れてやがる………自分で飲めるか?」
「っ!…………す、すいません……あ………」

 麗禾は力が入らず、ペットボトルを落とした。
 余程、晄から貪られている間、使う必要の無い筋力を使ったのだろう。

「…………飲ませてやる」
「い、いいです!………キ、キス………される……んですよ……ね………」
「今更か?お前、今朦朧としながら俺に強請ってやがったぞ?おかげで俺はまた元気になっちまった」
「っ!み、見せないで下さい!」
「何言ってやがる…………その内、俺のち◯ぽが好き過ぎて、フェラしたくなる筈だ」
「な、な、なりません!…………っ………」
「ほら、寝転がれ………脱水症状起こしてんだ………飯食わねぇから………」
「っ………」

 寝転がれと言われても、寝転がれば口移しで水を飲ませる気だろう。今日この日だけで、何回キスされたのかも数えきれていないのだ。今更だろうが、晄とキスも拒みたい気分だった。

「…………ん……」
「い、いいです!………い………っん……」

 結局、唇は重ねられて、水が無くなっても、キスは続いては飲まされた。ミネラルウォーターが空になるのは近いだろう。
 それが繰り返されると、晄は毛布を剥ぎ取り、再び覆い被さってくる。

「こ、黒龍さ…………もう嫌っ………」
「責任取れ………勃ってんだよ………ピルは飲ませたし妊娠はしない筈だ………これからは毎日、ピルを渡すから飲め…………妊娠したくなかったらな」
「っ!……………し、しなかったら良いじゃないですか!」
「愛人達と切るから、もうお前しか抱かん」
「ど、どうぞ!愛人達とヤって下さい!私に構わないで下さい!」
「無理…………特にはな………」
「っあぁ、あ………や………来ない………んっ!」

 ずちゅ、と沼にハマった様に、スムーズに挿入る秘境。隔たりも無く、ヌルヌルと滑りの良い隘路は、たった数時間で晄の形になってしまった。
 キスをされ、律動はゆっくりとされ、形そのものを認識してしまう。

「……………エロ………今、凄ぇエロい顔してるぞ、麗禾………」
「や、やだぁ…………こんなの………気持ち良くな…………かぁぁっ、あ、あっ………」
「気持ち良く無い?……………なら、これは何だよ…………さっき迄の事を思えば、俺の受け入れ方は素直だぞ?力が入ってない分、余計にな…………やべぇぐらいにまとわりつくな、お前の

 更に腰を持ち上げられ、出入りを見せ付けられては、現実的に思い知る。

「出たり入ったり…………美味そうに咥えてるぞ………だろ?」
「っんぁああ、や………見たくな………」
「俺が射精す所も見るか?腹に掛けてやるぞ」
「っ!」
「はっ…………初心だな、やっぱり………俺に惚れる女達は悦んで見るけどな」

 数多く居るだろう、晄の愛人達は、悦んで見るだろうし欲しいだろうが、麗禾は違う。

「結婚…………したい……なら………愛人の中から探して!」
「そんな気無ぇよ………愛人作っても子供作らせたりしねぇ。必ず避妊させるからな」

 晄は必ず女が避妊薬を飲むのを了承しないと、愛人にはしないのだと、麗禾に言った。

「ピル拒否すんならゴム使うが、絶対に自分で用意した物しか使わん。目の前でピル飲まなかったり、女が用意したゴムに細工されても困るからな」

 本当に晄は女にも警戒しているのだ、と突き付けられる。ならば、何故麗禾に固執するのだろう。

「じゃ、何で………私には……っ………」
「…………麗禾?」

 思わず言葉が詰まる。
 涙は止まったと思ったが、目尻から流れているのを晄に指摘される。

「まだ………泣くのか………諦めろよ」
「違…………悲しい………」
「だから、諦めろって言っ………」

 流れる涙を拭われても、今は触らないで欲しい。これ以上傷付けられたくない。

「違います………こ、黒龍さ………は寂しい………人………なのが………分かる………から……」
「っ!…………お、俺が寂しい人間だって?」

 怒らせてでも良いから、麗禾は晄に聞いて欲しかった。

「…………だって……を知らない………から………わ、私も知らないけど……寂しさを………埋める方法を知らないけど……人を好きになれば幸せを感じるのは分かります……」
「だから、俺に惚れろと言ったじゃねぇか」
「じゃあ………その一方通行の想いが辿り着けないじゃないですか!」
「っ!」
「不毛な恋なんてしたくないんです!黒龍さんだって恋愛感情じゃなくても、一方通行の思いぐらい無かったですか?もどかしさを知らないんですか?欠如した感情………それ、蓋をしてるじゃないですか!寂し………過ぎます………」

 晄を好きじゃなくても、もしこのままズルズルと身体を重ねて過ごす時間が増えれば、好きになる可能性もある。格好良いとは思っているからだ。でも好きになった時、一方通行な想いは幸せになんてならない。

「お前を特別扱いしてんじゃねぇか!」
要りません………私は………愛されたいんです………寂しくて堪らないんです………黒龍さんじゃ………無理………好きになっても………好きになってくれないじゃないですか…………嫌………」
「くっ………」
「あ…………や、ヤダ!………もう………来ないでっ!」
「……………なら、俺にそうさせてみせやがれ!お前がな!」

 ぶつけられる怒り、女に対する憎悪を感じる。それをたった1人、さっき迄処女だった麗禾はそれから気絶する迄、犯され続けた。
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