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最終話。
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それから雪華は無理のない範囲で喫茶店の営業を続けた。
雪華のつわりは・・・突然気分が悪くなるタイプのようで、昼過ぎに店を閉めることもあった。
あまりにも不安定な営業時間に、雪華は不安を抱いたようで・・・
一緒に経営してるミヤちゃんでもキッチンに入れるようにレシピを改良したりしてる。
その合間に、家の間取りも考えて、随分忙しい妊娠生活を送っていた。
雪華「・・・・今日は・・無理・・。」
何もできない日もあったけど、徐々に間取りは決まっていき、ミヤちゃんも料理ができるようになっていった。
そんなある日・・・
雄大「・・・雪華?」
雪華「ん?なに?」
雪華と業者で作っていってた間取りを俺が見ていたとき、部屋数がおかしいことに疑問を持っていた。
雄大「2階の部屋数、おかしくない?」
雪華「そう?」
雄大「うん。1階は分かるよ?リビング、ダイニング、広めのキッチン、トイレ、お風呂、和室・・・。」
雪華「うんうん。」
雄大「2階・・・トイレ、主寝室、それに子供部屋が・・・3つ?」
雪華「うん。合ってるよ?」
子供部屋が3つって言うことは、寝室と合わせて4つ部屋がいることになる。
普通寝室を合わせて3つなんじゃ・・・。
雪華「・・・三つ子だったの。」
雄大「・・・へ?」
雪華は鞄から3冊の母子手帳を取り出した。
雪華「三つ子だって!」
雄大「まじか・・・。」
思っても見なかった子供の数。
雪華が作った間取りの理由がよく分かった。
雄大「それで子供部屋が3つなのか・・・。」
雪華「うんっ。将来一人部屋が欲しいって言われても、これで大丈夫だよ?」
俺は笑顔で言う雪華を後ろからそっと抱きしめた。
雪華「?」
雄大「ならもう2つくらい部屋を増やしとかないとな。」
雪華「え?」
雄大「子供が3人で済むわけないだろ?」
顎の下に手を入れて、くいっと上を向かせる。
雪華が俺の顔を見たところで、口を塞いだ。
雪華「んっ・・!?」
ちゅ・・ちゅ・・・と口の中を犯す。
妊娠してる以上、できるのはここまでだけど・・・・
雄大「・・・やらしー顔になってるよ?雪華。」
雪華「ふぁ・・・。」
雄大「・・続きは生まれてから・・・な?」
雪華「---っ!」
雪華のことを愛してやまないのはこれからも変わらない。
子どもが生まれて賑やかな生活を送ることになる前に、二人の時間を大切に過ごそうと・・・俺は思った。
あと一つ・・・。
・・・・・・・・・・・・出世しといてよかった・・!
私も雄大さんを一生愛してやまないことは変わらない。
雄大さんはきっと・・・優しくて・・頼もしくて・・かっこいい『パパ』になってくれると思う。
あと一つ・・・
雄大さんにまだ言ってないことがある。
それは・・・・・・・
雪華「・・・雄大さん?」
雄大「うん?」
雪華「あのね・・・男の子なの。」
雄大「・・・・うん?」
雪華「お腹の子、三人とも・・・男の子よ。」
雄大「・・・・・俺、トレーニング、今以上にがんばるわ。」
ーーーーーーーーーーーーーーおわり。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみに。すずなり。
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それから雪華は無理のない範囲で喫茶店の営業を続けた。
雪華のつわりは・・・突然気分が悪くなるタイプのようで、昼過ぎに店を閉めることもあった。
あまりにも不安定な営業時間に、雪華は不安を抱いたようで・・・
一緒に経営してるミヤちゃんでもキッチンに入れるようにレシピを改良したりしてる。
その合間に、家の間取りも考えて、随分忙しい妊娠生活を送っていた。
雪華「・・・・今日は・・無理・・。」
何もできない日もあったけど、徐々に間取りは決まっていき、ミヤちゃんも料理ができるようになっていった。
そんなある日・・・
雄大「・・・雪華?」
雪華「ん?なに?」
雪華と業者で作っていってた間取りを俺が見ていたとき、部屋数がおかしいことに疑問を持っていた。
雄大「2階の部屋数、おかしくない?」
雪華「そう?」
雄大「うん。1階は分かるよ?リビング、ダイニング、広めのキッチン、トイレ、お風呂、和室・・・。」
雪華「うんうん。」
雄大「2階・・・トイレ、主寝室、それに子供部屋が・・・3つ?」
雪華「うん。合ってるよ?」
子供部屋が3つって言うことは、寝室と合わせて4つ部屋がいることになる。
普通寝室を合わせて3つなんじゃ・・・。
雪華「・・・三つ子だったの。」
雄大「・・・へ?」
雪華は鞄から3冊の母子手帳を取り出した。
雪華「三つ子だって!」
雄大「まじか・・・。」
思っても見なかった子供の数。
雪華が作った間取りの理由がよく分かった。
雄大「それで子供部屋が3つなのか・・・。」
雪華「うんっ。将来一人部屋が欲しいって言われても、これで大丈夫だよ?」
俺は笑顔で言う雪華を後ろからそっと抱きしめた。
雪華「?」
雄大「ならもう2つくらい部屋を増やしとかないとな。」
雪華「え?」
雄大「子供が3人で済むわけないだろ?」
顎の下に手を入れて、くいっと上を向かせる。
雪華が俺の顔を見たところで、口を塞いだ。
雪華「んっ・・!?」
ちゅ・・ちゅ・・・と口の中を犯す。
妊娠してる以上、できるのはここまでだけど・・・・
雄大「・・・やらしー顔になってるよ?雪華。」
雪華「ふぁ・・・。」
雄大「・・続きは生まれてから・・・な?」
雪華「---っ!」
雪華のことを愛してやまないのはこれからも変わらない。
子どもが生まれて賑やかな生活を送ることになる前に、二人の時間を大切に過ごそうと・・・俺は思った。
あと一つ・・・。
・・・・・・・・・・・・出世しといてよかった・・!
私も雄大さんを一生愛してやまないことは変わらない。
雄大さんはきっと・・・優しくて・・頼もしくて・・かっこいい『パパ』になってくれると思う。
あと一つ・・・
雄大さんにまだ言ってないことがある。
それは・・・・・・・
雪華「・・・雄大さん?」
雄大「うん?」
雪華「あのね・・・男の子なの。」
雄大「・・・・うん?」
雪華「お腹の子、三人とも・・・男の子よ。」
雄大「・・・・・俺、トレーニング、今以上にがんばるわ。」
ーーーーーーーーーーーーーーおわり。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみに。すずなり。
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