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第7話 弟の裏の顔を知って姉は彼女に涙で謝罪
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「ハリーお願いだから旅行に行かないで」
「なんでだよ?もう行くことは決まっているんだ。キャンセルしたら友達に悪いだろ?」
「だってさっきハリー以外はみんな女性だけって言ってたじゃない」
「悪いか?」
旅行に行く少し前の会話でフローラは魔道具で録音していた。フローラが弟に旅行に行かないように頼んだら弟は不機嫌そうな声で応じる。婚約破棄されたと姉に泣きついて来た弱々しい雰囲気はなく、かなり荒っぽい口ぶりをしている。
フローラの言葉にハリーはいささかも悪びれもしない態度に聞いていてアリスは表情を曇らせる。
「私たち婚約してるのよ?」
「僕は他の女とも遊びたいんだ!」
驚き呆れた声で旅行は止めるようフローラは説得するも弟には無駄のようだ。話が通じないし彼女を頭ごなしに責めている。彼女の気持ちを思いやれないハリーが全面的に悪い。弟は恐ろしい面を秘めた二重人格者なのか?
アリスはそんな事を思いながら弟の神経を疑いたくなる。弟は自尊心が強く見栄っ張りで虚言癖がありますが、ずっと根は良い子だと姉は思っていた。実際には本性を隠して彼女にひどい事を言っていた。
「そんな事を言うならフローラとの将来の結婚は考えられないな」
「ハリー本気で言ってるの?」
「とにかく旅行にはいくからな!」
正直ハリーは見た目が良い。特にスマートな容姿に思わず胸がきゅんと痛くなって惚れて近づいてくる女性は数多い。アリスもその事は昔から知っていて弟は性格はともかく魅力にあふれた男なのだ。
それにこの弟の様子では、旅行に行った子たちと男女関係を持ったのだろうと思ってしまう。実際に元恋人も二人いるみたいだし……抱いたとしても相手に気持ちはないから浮気じゃないとか言いそうな感じもする。
でも考えてみれば婚約している弟と一緒に旅行に行く女性たちもどうなのか?とアリスは旅行に行った子の話も聞きたくなる。
「それよりフローラは太った?」
「え?そんなことないと思うけど……」
「いや、間違いなく太ってる。もっと痩せろ!痩せないと嫌いになるよ?」
「ひどい……どうしてそんなこと言うの?」
旅行の話をしていたら弟は突然とんでもない事を言い出した。太ってるから痩せろと命令したのだ。彼女はすごく傷ついて今でもずっと覚えている。ときどき自然とハリーの言葉を思い出して落ち込んでいた。
異常に人を不快な気持ちにするのが得意なハリーに悲しくなり、自分は大事にされていないとフローラは思うようになる。恋人という存在で婚約した大好きな人からの裏切りに、フローラは悔しくて身体を震わせてずっと泣いていたと言う。
「フローラごめんなさい。まさか弟がこんな子だったなんて」
「アリス様は悪くありませんから謝らないでください」
「いいえ、弟を甘やかしてきた私も責任を感じます。姉として恥かしい思いです」
彼女との会話から姉は深く絶望して弟がかなり自己中心的な性格だと分かった。フローラに謝り続けてアリスは心の底から泣いていた。そんなアリスの姿を見たフローラも涙のしずくが落ちる。
今まで言えなかった事をアリスに聞いてもらってフローラは安心する。もらい泣きしながら気持ちが解放された気分で苦しみが少し和らいでいた。
「なんでだよ?もう行くことは決まっているんだ。キャンセルしたら友達に悪いだろ?」
「だってさっきハリー以外はみんな女性だけって言ってたじゃない」
「悪いか?」
旅行に行く少し前の会話でフローラは魔道具で録音していた。フローラが弟に旅行に行かないように頼んだら弟は不機嫌そうな声で応じる。婚約破棄されたと姉に泣きついて来た弱々しい雰囲気はなく、かなり荒っぽい口ぶりをしている。
フローラの言葉にハリーはいささかも悪びれもしない態度に聞いていてアリスは表情を曇らせる。
「私たち婚約してるのよ?」
「僕は他の女とも遊びたいんだ!」
驚き呆れた声で旅行は止めるようフローラは説得するも弟には無駄のようだ。話が通じないし彼女を頭ごなしに責めている。彼女の気持ちを思いやれないハリーが全面的に悪い。弟は恐ろしい面を秘めた二重人格者なのか?
アリスはそんな事を思いながら弟の神経を疑いたくなる。弟は自尊心が強く見栄っ張りで虚言癖がありますが、ずっと根は良い子だと姉は思っていた。実際には本性を隠して彼女にひどい事を言っていた。
「そんな事を言うならフローラとの将来の結婚は考えられないな」
「ハリー本気で言ってるの?」
「とにかく旅行にはいくからな!」
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でも考えてみれば婚約している弟と一緒に旅行に行く女性たちもどうなのか?とアリスは旅行に行った子の話も聞きたくなる。
「それよりフローラは太った?」
「え?そんなことないと思うけど……」
「いや、間違いなく太ってる。もっと痩せろ!痩せないと嫌いになるよ?」
「ひどい……どうしてそんなこと言うの?」
旅行の話をしていたら弟は突然とんでもない事を言い出した。太ってるから痩せろと命令したのだ。彼女はすごく傷ついて今でもずっと覚えている。ときどき自然とハリーの言葉を思い出して落ち込んでいた。
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「フローラごめんなさい。まさか弟がこんな子だったなんて」
「アリス様は悪くありませんから謝らないでください」
「いいえ、弟を甘やかしてきた私も責任を感じます。姉として恥かしい思いです」
彼女との会話から姉は深く絶望して弟がかなり自己中心的な性格だと分かった。フローラに謝り続けてアリスは心の底から泣いていた。そんなアリスの姿を見たフローラも涙のしずくが落ちる。
今まで言えなかった事をアリスに聞いてもらってフローラは安心する。もらい泣きしながら気持ちが解放された気分で苦しみが少し和らいでいた。
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