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13 未来を知ったら彼と決別
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「――クロエ?急に倒れたけど大丈夫かい?」
「は――?」
過去に戻った最初の部屋。ガブリエルに声をかけられて思わず気の抜けた反応をしてしまう。
「クロエ本当に平気?頭は痛くない?」
「う、うん」
クロエはこれから先の未来に起きることに思いを巡らす。幼馴染のマリアが深刻な病気にかかり、日々付きっ切りで看病するガブリエル。
そしてマリアの病気は治るが親密になり浮気をして彼を奪われる。心までマリアに魅了された情けない彼。挙句の果てにはマリアの妊娠で強制的に婚約破棄に聖女の剥奪。
クロエが王都を去ってから10日もしないうちに、魔物たちの軍勢が押し寄せて国があっけなく崩壊。
「ガブリエル!」
「ど、どうしたクロエ……?突然大声出して」
「私達別れましょう」
「えっ!?クロエ正気か?」
「はい、真剣に言っています」
彼とは別れよう。これからの行く末を分かったらガブリエルとやり直すことは精神的にしんどい。幼馴染のマリアと再会するまでは彼は最高の恋人だった。
彼がマリアと関われば醜い言い争いをすることになる。その前に繋がりを断って美しいまま思い出に残そう。お互い別の道を進めばいい。
「待ってくれ!僕は何かクロエのことを傷つけるようなことをしたのか?」
「うん……いっぱいした」
「それなら僕の悪いところを教えてほしい!直ぐに改善する!」
意識を取り戻したクロエからいきなり別れ話を切り出され、動揺して目が泳いで頭が混乱するガブリエル。けれどクロエの決心は固いらしい。でも納得ができないので自分の欠点を話してほしいと言う。
「幼馴染の……マリアさんっているでしょ?」
「マリアがどうしたんだ?」
「あの人さ……重い病気で苦しんでいるらしいよ」
「何だって……!?」
幼馴染のマリア。その言葉が耳に入った瞬間ガブリエルは目を大きく見開く。それに不思議に思う。クロエにはマリアの事を紹介したことはなかったはず……それなのにどうして……?
続いてマリアが深刻な病気と告げられたら、胸中がざわついて居ても立ってもいられなくなる。全力疾走でマリアの元へ向かいたい衝動に駆られた。
「それなら早速お見舞いに行ってくる!」
「どうぞ行ってください。マリアさんに片時も離れず看病してお世話してあげて」
「ありがとうクロエ」
「だから私とは今日で別れて」
「いや、そんな急に言われても困るよ。クロエは僕の婚約者なんだよ?」
やはり前世と変わりなく、間髪を入れずに会いに行くと言い出す。私のことはお気になさらずにマリアのところへ病気見舞いに訪問なさって……とクロエは言葉を返すのです。
ガブリエルは爽やかに感謝して部屋を飛び出して行く瞬間、クロエは別れを伝えました。ガブリエルは停止してクロエのほうに振り返り不満を感じる態度で口を開く。
「そうですか……」
クロエはその場ではお茶を濁しておきましたが、姿を消した――
「は――?」
過去に戻った最初の部屋。ガブリエルに声をかけられて思わず気の抜けた反応をしてしまう。
「クロエ本当に平気?頭は痛くない?」
「う、うん」
クロエはこれから先の未来に起きることに思いを巡らす。幼馴染のマリアが深刻な病気にかかり、日々付きっ切りで看病するガブリエル。
そしてマリアの病気は治るが親密になり浮気をして彼を奪われる。心までマリアに魅了された情けない彼。挙句の果てにはマリアの妊娠で強制的に婚約破棄に聖女の剥奪。
クロエが王都を去ってから10日もしないうちに、魔物たちの軍勢が押し寄せて国があっけなく崩壊。
「ガブリエル!」
「ど、どうしたクロエ……?突然大声出して」
「私達別れましょう」
「えっ!?クロエ正気か?」
「はい、真剣に言っています」
彼とは別れよう。これからの行く末を分かったらガブリエルとやり直すことは精神的にしんどい。幼馴染のマリアと再会するまでは彼は最高の恋人だった。
彼がマリアと関われば醜い言い争いをすることになる。その前に繋がりを断って美しいまま思い出に残そう。お互い別の道を進めばいい。
「待ってくれ!僕は何かクロエのことを傷つけるようなことをしたのか?」
「うん……いっぱいした」
「それなら僕の悪いところを教えてほしい!直ぐに改善する!」
意識を取り戻したクロエからいきなり別れ話を切り出され、動揺して目が泳いで頭が混乱するガブリエル。けれどクロエの決心は固いらしい。でも納得ができないので自分の欠点を話してほしいと言う。
「幼馴染の……マリアさんっているでしょ?」
「マリアがどうしたんだ?」
「あの人さ……重い病気で苦しんでいるらしいよ」
「何だって……!?」
幼馴染のマリア。その言葉が耳に入った瞬間ガブリエルは目を大きく見開く。それに不思議に思う。クロエにはマリアの事を紹介したことはなかったはず……それなのにどうして……?
続いてマリアが深刻な病気と告げられたら、胸中がざわついて居ても立ってもいられなくなる。全力疾走でマリアの元へ向かいたい衝動に駆られた。
「それなら早速お見舞いに行ってくる!」
「どうぞ行ってください。マリアさんに片時も離れず看病してお世話してあげて」
「ありがとうクロエ」
「だから私とは今日で別れて」
「いや、そんな急に言われても困るよ。クロエは僕の婚約者なんだよ?」
やはり前世と変わりなく、間髪を入れずに会いに行くと言い出す。私のことはお気になさらずにマリアのところへ病気見舞いに訪問なさって……とクロエは言葉を返すのです。
ガブリエルは爽やかに感謝して部屋を飛び出して行く瞬間、クロエは別れを伝えました。ガブリエルは停止してクロエのほうに振り返り不満を感じる態度で口を開く。
「そうですか……」
クロエはその場ではお茶を濁しておきましたが、姿を消した――
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