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二十九話 お姑さんは一人で十分
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その日の夜、セルジュは全身の疲労と痛みによってなかなか寝付けなかった。
(いたたたた。こんなはずでは……)
「眠れないのか?」
楽な姿勢を模索して何度も寝返りを打つセルジュに気がついて、隣で寝ていたクロードがむくりと起き上がった。
「あ、すまない」
「発情期か?」
「違うって! ちょっと筋肉痛で……」
「だから俺が収穫するって言っただろ」
(そんなこと言ったって。俺だって一応王都の騎士団員なのに……)
クロードはセルジュの正面まで移動すると、いきなり掛け布団を剥ぎ取った。
「ちょっと!」
「うつ伏せになれ」
転がされるようにうつ伏せになったセルジュの足首を掴んで、クロードは足の裏を指でギュッギュッと押さえ始めた。
「いたたたたた!」
「しっ! エミールが起きる」
「いきなり押すなよ」
涙目になりながら、セルジュは枕をギュッと両手で抱えるように抱きしめた。
「お前、そんなことして手は大丈夫なのかよ?」
「だからもう痛まないって」
(本当かな? こいつは痛くても痛いって言わないから分かりにくいんだよな。てか本当は俺がこうやってこいつに奉仕しないといけない立場なのに)
カトリーヌの姿が脳裏に浮かんで、セルジュは軽く冷や汗をかいた。
(しかしこいつ上手いな、足ツボマッサージ)
「……なんか悪いな」
「何が?」
「いや、お前にこんなことさせて」
「何故?」
クロードは左手でセルジュの足首を掴んで持ち上げると、右手をそっとほっそりしたふくらはぎに滑らせた。
「俺がやりたくてやってるのに?」
(あ、発情してやがる、こいつ)
この状況で彼を受け入れるのは何だか癪だったが、セルジュも人間なので、よくしてもらった分は相手にも返したいという気持ちはあった。
(あ、でも、なんかちょっと眠い……)
足の裏に眠気を誘うツボでもあったのか、体が心に追いつかずに、セルジュはいつの間にか枕に頬を押し付けてすやすやと眠っていた。
「……セルジュ?」
セルジュが眠ったことに気がついたクロードは、そっと彼の足から手を離すと布団をかけてやった。ふとベビーベッドに視線をやると、エミールがトロンとした目を開けて天井を眺めている。
(おっと)
慌ててベッドから抱き上げてゆらゆら揺らすと、エミールもゆっくりと目を閉じて眠りの世界に戻っていった。
(危なかった)
頭からゆっくりとベッドに寝かせて、お尻、足の順に布団に着くように腕を抜き、少し浮いている足がビクッとならないようにそうっと上から押さえて布団と馴染ませる。こうすれば、布団に置かれたことに気づいて子供が泣き出す背中スイッチが発動しづらいことを、クロードはこの一年間の育児で学習済みであった。
(子供ってもっと手のつけようが無いほど泣き喚くものだとばかり思っていたが、この子は不思議と全く手がかからないな)
エミールの天使のような寝顔を感心しながら眺めた後、クロードはそそくさと厠を求めて部屋から出て行った。
◇◆◇
外はまだ薄暗かったが、エミールが起きた気配を察知してセルジュははっと目を覚ました。
(しまった! クロードにマッサージさせながら眠っちまった!)
エミールはまだ泣いてはいなかったが、ベビーベッドの中で何やらゴソゴソ動き回っている。クロードが目を覚まさないように、セルジュはそっと寝台を抜け出してエミールを抱き上げた。
「おはよう、エミール」
「ふげ」
スワンは自分には子供がいないにも関わらず、客人のセルジュたちのために様々なベビー用品を準備してくれていた。今も朝早いにも関わらず、厨房へ足を運ぶと忙しく働いている使用人の一人がすぐに気がついてミルクを用意してくれた。
(ベビーベッドもそうだし、こんな哺乳瓶までわざわざ用意してもらって。離乳食もちゃんとエミール用に作ってくれるんだよなぁ)
厨房からセルジュたちの部屋に戻るには、正面玄関前の廊下を抜けるのが一番早い。ミルクを飲んで満足気なエミールを抱いて部屋に戻ろうと歩いていた時だった。突然正面玄関の扉がパッと開いて、早朝特有の湿った甘い森の匂いがセルジュとエミールをふわっと吹き抜けて行った。
「え?」
片手にスーツケース、もう片方の手に杖を握った恰幅の良い女性が、扉の前に立ち尽くしている。茶色い髪の毛をきちんと結い上げ、長旅をしてきたような旅装には埃一つ付いていない。太ってはいるものの気品の感じられる立ち姿だ。シワの目立ちにくそうな顔をしていたが、どちらかというと自分たちよりカトリーヌに近い年齢の女性のようだ。
「あ、えっと……」
その女性ははっと気がつくと、驚いて立ち尽くしているセルジュに向かって突然巨体をぶつけるように飛びかかってきた。
「ぎゃあ!」
「嘘でしょ!」
いきなり太い腕に抱きすくめられて、セルジュは思わず悲鳴を上げた。
「あの子いつの間にこんな……ていうかこんなに大きな子供まで。ちょっとスワン! 何で私たちに何の報告もなかったわけ!? できちゃった婚か?」
「母上!」
今まさに起きたばかりという様子のスワンが、血相を変えて部屋から飛び出してきた。
「ちょ、どうしてここに? 何でこんな急に帰って来られたんですか? 父上は?」
「そんなことより私に説明することがあるでしょうが! いつのまにこんな綺麗な嫁さんもらったの? しかも可愛い子供まで作っちゃって」
「誤解です母上! その子は私の子供ではありません!」
「なに、連れ子なの?」
「いや、そうじゃなくて……」
その時、背後で触れられそうなほどの黒い殺気を感じて、セルジュはぞわりと全身に鳥肌が立つのを感じた。恐る恐る振り返ると、泣く子も黙る黒の騎士が、まるでその殺意を隠そうともせずに緑色の目を光らせてマルタン親子を睨みつけていた。
「あれ、クロードじゃない。うちに来るなんて珍しいわね。何かあったの?」
殺気立ったクロードの様子など意に介することなく、スワンの母親は朗らかにクロードに笑いかけた。
「カトリーヌは元気かしら?」
「そいつは俺の伴侶です」
「え?」
聞き返されて、クロードは念を押し込むように低い声で続けた。
「その子は俺の子供です」
(いたたたた。こんなはずでは……)
「眠れないのか?」
楽な姿勢を模索して何度も寝返りを打つセルジュに気がついて、隣で寝ていたクロードがむくりと起き上がった。
「あ、すまない」
「発情期か?」
「違うって! ちょっと筋肉痛で……」
「だから俺が収穫するって言っただろ」
(そんなこと言ったって。俺だって一応王都の騎士団員なのに……)
クロードはセルジュの正面まで移動すると、いきなり掛け布団を剥ぎ取った。
「ちょっと!」
「うつ伏せになれ」
転がされるようにうつ伏せになったセルジュの足首を掴んで、クロードは足の裏を指でギュッギュッと押さえ始めた。
「いたたたたた!」
「しっ! エミールが起きる」
「いきなり押すなよ」
涙目になりながら、セルジュは枕をギュッと両手で抱えるように抱きしめた。
「お前、そんなことして手は大丈夫なのかよ?」
「だからもう痛まないって」
(本当かな? こいつは痛くても痛いって言わないから分かりにくいんだよな。てか本当は俺がこうやってこいつに奉仕しないといけない立場なのに)
カトリーヌの姿が脳裏に浮かんで、セルジュは軽く冷や汗をかいた。
(しかしこいつ上手いな、足ツボマッサージ)
「……なんか悪いな」
「何が?」
「いや、お前にこんなことさせて」
「何故?」
クロードは左手でセルジュの足首を掴んで持ち上げると、右手をそっとほっそりしたふくらはぎに滑らせた。
「俺がやりたくてやってるのに?」
(あ、発情してやがる、こいつ)
この状況で彼を受け入れるのは何だか癪だったが、セルジュも人間なので、よくしてもらった分は相手にも返したいという気持ちはあった。
(あ、でも、なんかちょっと眠い……)
足の裏に眠気を誘うツボでもあったのか、体が心に追いつかずに、セルジュはいつの間にか枕に頬を押し付けてすやすやと眠っていた。
「……セルジュ?」
セルジュが眠ったことに気がついたクロードは、そっと彼の足から手を離すと布団をかけてやった。ふとベビーベッドに視線をやると、エミールがトロンとした目を開けて天井を眺めている。
(おっと)
慌ててベッドから抱き上げてゆらゆら揺らすと、エミールもゆっくりと目を閉じて眠りの世界に戻っていった。
(危なかった)
頭からゆっくりとベッドに寝かせて、お尻、足の順に布団に着くように腕を抜き、少し浮いている足がビクッとならないようにそうっと上から押さえて布団と馴染ませる。こうすれば、布団に置かれたことに気づいて子供が泣き出す背中スイッチが発動しづらいことを、クロードはこの一年間の育児で学習済みであった。
(子供ってもっと手のつけようが無いほど泣き喚くものだとばかり思っていたが、この子は不思議と全く手がかからないな)
エミールの天使のような寝顔を感心しながら眺めた後、クロードはそそくさと厠を求めて部屋から出て行った。
◇◆◇
外はまだ薄暗かったが、エミールが起きた気配を察知してセルジュははっと目を覚ました。
(しまった! クロードにマッサージさせながら眠っちまった!)
エミールはまだ泣いてはいなかったが、ベビーベッドの中で何やらゴソゴソ動き回っている。クロードが目を覚まさないように、セルジュはそっと寝台を抜け出してエミールを抱き上げた。
「おはよう、エミール」
「ふげ」
スワンは自分には子供がいないにも関わらず、客人のセルジュたちのために様々なベビー用品を準備してくれていた。今も朝早いにも関わらず、厨房へ足を運ぶと忙しく働いている使用人の一人がすぐに気がついてミルクを用意してくれた。
(ベビーベッドもそうだし、こんな哺乳瓶までわざわざ用意してもらって。離乳食もちゃんとエミール用に作ってくれるんだよなぁ)
厨房からセルジュたちの部屋に戻るには、正面玄関前の廊下を抜けるのが一番早い。ミルクを飲んで満足気なエミールを抱いて部屋に戻ろうと歩いていた時だった。突然正面玄関の扉がパッと開いて、早朝特有の湿った甘い森の匂いがセルジュとエミールをふわっと吹き抜けて行った。
「え?」
片手にスーツケース、もう片方の手に杖を握った恰幅の良い女性が、扉の前に立ち尽くしている。茶色い髪の毛をきちんと結い上げ、長旅をしてきたような旅装には埃一つ付いていない。太ってはいるものの気品の感じられる立ち姿だ。シワの目立ちにくそうな顔をしていたが、どちらかというと自分たちよりカトリーヌに近い年齢の女性のようだ。
「あ、えっと……」
その女性ははっと気がつくと、驚いて立ち尽くしているセルジュに向かって突然巨体をぶつけるように飛びかかってきた。
「ぎゃあ!」
「嘘でしょ!」
いきなり太い腕に抱きすくめられて、セルジュは思わず悲鳴を上げた。
「あの子いつの間にこんな……ていうかこんなに大きな子供まで。ちょっとスワン! 何で私たちに何の報告もなかったわけ!? できちゃった婚か?」
「母上!」
今まさに起きたばかりという様子のスワンが、血相を変えて部屋から飛び出してきた。
「ちょ、どうしてここに? 何でこんな急に帰って来られたんですか? 父上は?」
「そんなことより私に説明することがあるでしょうが! いつのまにこんな綺麗な嫁さんもらったの? しかも可愛い子供まで作っちゃって」
「誤解です母上! その子は私の子供ではありません!」
「なに、連れ子なの?」
「いや、そうじゃなくて……」
その時、背後で触れられそうなほどの黒い殺気を感じて、セルジュはぞわりと全身に鳥肌が立つのを感じた。恐る恐る振り返ると、泣く子も黙る黒の騎士が、まるでその殺意を隠そうともせずに緑色の目を光らせてマルタン親子を睨みつけていた。
「あれ、クロードじゃない。うちに来るなんて珍しいわね。何かあったの?」
殺気立ったクロードの様子など意に介することなく、スワンの母親は朗らかにクロードに笑いかけた。
「カトリーヌは元気かしら?」
「そいつは俺の伴侶です」
「え?」
聞き返されて、クロードは念を押し込むように低い声で続けた。
「その子は俺の子供です」
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