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三十話 すごく頼りになる
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「なーんだ、カトリーヌの所の嫁と孫だったのか。てっきりうちのだと思ったのに、とんだぬか喜びだったわ」
朝食の席で残念そうにそう言いながら、スワンの母親はセルジュに向かって太い腕を差し出した。
「ルイーズ・ディ・マルタンよ。今はすっかり辺境伯を引退した夫と一緒に海外に住んでるの」
「あ、セルジュ・ド・シャネルです」
「え、ステヴナンじゃないの?」
「えっと……」
「事情があってまだ籍を入れていないんです」
「まさか、クロードができちゃった婚だっての?」
ルイーズは驚いて、思わずセルジュの手を握っている右手に無意識に力を込めた。
「いたたたたた!」
「あら、ごめんなさい。私ったらちょっと握力が強くて」
「いえ、大丈夫です」
セルジュはへらっと愛想笑いを浮かべると、運ばれてきたエミールの離乳食に匙を入れた。
「ほら、エミール」
「あー!」
食欲旺盛なエミールが、鳥の雛のように尖らせた唇を大きく開けるのが微笑ましく、食卓に和やかな笑いが広がった。が、それも束の間、ルイーズが突然さっと腕を伸ばしてセルジュから匙を取り上げた。
「ちょっと、熱いかもしれないじゃない!」
「え、でも……」
「母上、うちの料理人はちゃんと赤子には適切な温度に冷ました料理を提供するよう心がけてくれていますよ」
「何言ってんの、この城には今まで赤ん坊の料理を担当したことのある料理人なんていないはずでしょ? だってあんたに子供がいないんだから。私は自分で作ったものしかあんたには食べさせたことなかったしね」
そう言うと、ルイーズは奪った匙をあろうことか自分の口にパクッと入れてしまった。
(げっ!)
「うん、問題なさそうね。ほらエミール、あちちじゃありませんでしたよ~」
「うあ~」
(ちょっっっっっと、待った!)
蒼白になったセルジュが慌てて止めようとした時、目にも止まらぬ素早い動作でクロードがルイーズの腕を掴んだ。
「えっ?」
「他人の口に入れたものを息子に与えるのはやめて下さい」
クロードはルイーズから匙を取り上げると、控えていたマルタンの使用人に渡して新しいものと交換してもらった。
「そんな潔癖に育ててたら病弱な子に育つわよ。スワンを見てみなさいよ。年中海で泳いでるけど風邪ひとつ引いたことないのよ」
「これは現代では常識であり、ステヴナン家の子育ての方針でもあります」
「母上、よその家の子育てに口を出すべきではありませんよ。それにクロードだって年中北方の川で泳いでいるそうですが、いつも健康そのものではありませんか」
「年中北方の川で泳いでいるですって? それは頭がおかしいとしか言いようがないわよ」
ルイーズが呆れて目を剥いている隙に、クロードは綺麗な匙をセルジュに手渡した。
「ほら」
「あ、ありがとう」
(しゅ、姑がカトリーヌ様でよかったぁ!)
内心ほっと息をついたセルジュは、言いにくいことをすかさず言ってくれたクロードの綺麗な横顔をチラッと盗み見た。
(そして今更だけど、この父親はすごく頼りになる)
「全く、クロードはあんたより一回りも若いってのに既に父親なのよ。いい加減あんたもいい人見つけたらどうなの」
「それより母上、突然こちらに戻られたのはどういった理由なのですか?」
風向きが悪くなってきたスワンはすかさず話題を切り替えた。
「聖樹祭がもうすぐだからよ」
「え、聖樹祭に参加されるおつもりですか? 引退されてからは一度も行ってなかったのに」
「まさか。お前が行ってる間にマルタン領がガラ空きになるのが気になるから帰って来たのよ」
「ガラ空きって……毎年のことではありませんか」
「今年は聖樹が花を咲かせた聖樹祭でしょ? もしかしたら何か起こるかも知れないじゃない。あんたの身に何か起こった時、ここに誰かいた方がいいかと思って」
「やめて下さいよ」
ルイーズはひょいっと肩をすくめた。
「まあ夫は心配しすぎだってのんびりしてたから、あの人は置いて私だけ帰って来たってわけ」
「そんな、私のことより父上の心配をして下さい」
「大丈夫よ、子供じゃないんだから」
ルイーズはエミールのふっくらした頬っぺたをちょんちょんと指でつついた。
「本当天使みたいに可愛い子ねぇ。どうしてうちの孫じゃないのかしら」
「ふえぁ~」
エミールは嬉しそうにニコニコとルイーズに愛想を振り撒いている。
(ちょっと性格が強烈だけど、悪い人じゃないんだな。エミールがこんなに嬉しそうだ)
「おばさんが何か買ってあげたいけど、カトリーヌがうるさいみたいだからお小遣いをあげるわ。これで服でもおもちゃでも何でも買ってあげて」
貴族であるクロードには全く不要な心遣いではあったが、セルジュはエミールに対する好意としてありがたく受け取っておくことにした。
◇◆◇
「……はぁ、他人の家にいるのってやっぱり疲れるのな」
朝食を終え、部屋に歩いて戻る途中、セルジュはため息をつきながらクロードにこぼした。
「すごく良くしてもらってる癖に悪いけど、やっぱりステヴナン城が落ち着くよな」
クロードはちらっとセルジュを見た。ほとんど分からないくらい微かに口角を上げている。
「そう思ってもらえて良かった」
「え?」
(あれ、そういえばステヴナン城も他人の家だよな? 何言ってんだろう、俺)
意識を失って目覚めたばかりの時は、確かに居心地悪かったはずなのに。この一年の間にステヴナン城での生活に、クロードとエミールと家族であることに、いつの間にかすっかり慣れてしまっていたことにセルジュは今更ながら気が付いた。
「……さっきはありがとう」
「え、何が?」
「ほら、ルイーズ様が口に入れた匙でエミールに食べさせるのを止めてくれて。俺が早く止めなきゃいけなかったのに……」
相手に忖度して、一瞬躊躇してしまった。それでクロードが矢面に立つ形になってしまったのだ。
(エミールのことを考えたら、ちゃんと言わなきゃいけなかったのに)
「どうしてお前が止めないといけなかったんだ? 別に俺が止めたんだからいいだろ」
「いや、でも、お前は領主だし。あんまりこういう些細な事で他人と口論になるのは……」
「正しい事を言ったのに何が悪い。領主だろうが国王だろうが、人の親であることに変わりはないだろう?」
クロードはガチャリと部屋の扉を開けながら振り返って微笑んだ。
「俺は他人と揉めるのに慣れてるから、こういうことは任せろ。お前は優しくて他人に気を遣いがちだから、こういうことには向いていない」
(違うよクロード。俺は優しいんじゃなくて、ただ気が小さいだけだ……)
セルジュが否定の言葉を口にしようとした、その時だった。
「うわ~、かっこいいセリフ」
聞いたことのない、からかうような声が部屋の中から聞こえてきた。クロードはさっと剣を抜くと、エミールを抱いたセルジュを背に庇いながらパッと部屋に飛び込んだ!
朝食の席で残念そうにそう言いながら、スワンの母親はセルジュに向かって太い腕を差し出した。
「ルイーズ・ディ・マルタンよ。今はすっかり辺境伯を引退した夫と一緒に海外に住んでるの」
「あ、セルジュ・ド・シャネルです」
「え、ステヴナンじゃないの?」
「えっと……」
「事情があってまだ籍を入れていないんです」
「まさか、クロードができちゃった婚だっての?」
ルイーズは驚いて、思わずセルジュの手を握っている右手に無意識に力を込めた。
「いたたたたた!」
「あら、ごめんなさい。私ったらちょっと握力が強くて」
「いえ、大丈夫です」
セルジュはへらっと愛想笑いを浮かべると、運ばれてきたエミールの離乳食に匙を入れた。
「ほら、エミール」
「あー!」
食欲旺盛なエミールが、鳥の雛のように尖らせた唇を大きく開けるのが微笑ましく、食卓に和やかな笑いが広がった。が、それも束の間、ルイーズが突然さっと腕を伸ばしてセルジュから匙を取り上げた。
「ちょっと、熱いかもしれないじゃない!」
「え、でも……」
「母上、うちの料理人はちゃんと赤子には適切な温度に冷ました料理を提供するよう心がけてくれていますよ」
「何言ってんの、この城には今まで赤ん坊の料理を担当したことのある料理人なんていないはずでしょ? だってあんたに子供がいないんだから。私は自分で作ったものしかあんたには食べさせたことなかったしね」
そう言うと、ルイーズは奪った匙をあろうことか自分の口にパクッと入れてしまった。
(げっ!)
「うん、問題なさそうね。ほらエミール、あちちじゃありませんでしたよ~」
「うあ~」
(ちょっっっっっと、待った!)
蒼白になったセルジュが慌てて止めようとした時、目にも止まらぬ素早い動作でクロードがルイーズの腕を掴んだ。
「えっ?」
「他人の口に入れたものを息子に与えるのはやめて下さい」
クロードはルイーズから匙を取り上げると、控えていたマルタンの使用人に渡して新しいものと交換してもらった。
「そんな潔癖に育ててたら病弱な子に育つわよ。スワンを見てみなさいよ。年中海で泳いでるけど風邪ひとつ引いたことないのよ」
「これは現代では常識であり、ステヴナン家の子育ての方針でもあります」
「母上、よその家の子育てに口を出すべきではありませんよ。それにクロードだって年中北方の川で泳いでいるそうですが、いつも健康そのものではありませんか」
「年中北方の川で泳いでいるですって? それは頭がおかしいとしか言いようがないわよ」
ルイーズが呆れて目を剥いている隙に、クロードは綺麗な匙をセルジュに手渡した。
「ほら」
「あ、ありがとう」
(しゅ、姑がカトリーヌ様でよかったぁ!)
内心ほっと息をついたセルジュは、言いにくいことをすかさず言ってくれたクロードの綺麗な横顔をチラッと盗み見た。
(そして今更だけど、この父親はすごく頼りになる)
「全く、クロードはあんたより一回りも若いってのに既に父親なのよ。いい加減あんたもいい人見つけたらどうなの」
「それより母上、突然こちらに戻られたのはどういった理由なのですか?」
風向きが悪くなってきたスワンはすかさず話題を切り替えた。
「聖樹祭がもうすぐだからよ」
「え、聖樹祭に参加されるおつもりですか? 引退されてからは一度も行ってなかったのに」
「まさか。お前が行ってる間にマルタン領がガラ空きになるのが気になるから帰って来たのよ」
「ガラ空きって……毎年のことではありませんか」
「今年は聖樹が花を咲かせた聖樹祭でしょ? もしかしたら何か起こるかも知れないじゃない。あんたの身に何か起こった時、ここに誰かいた方がいいかと思って」
「やめて下さいよ」
ルイーズはひょいっと肩をすくめた。
「まあ夫は心配しすぎだってのんびりしてたから、あの人は置いて私だけ帰って来たってわけ」
「そんな、私のことより父上の心配をして下さい」
「大丈夫よ、子供じゃないんだから」
ルイーズはエミールのふっくらした頬っぺたをちょんちょんと指でつついた。
「本当天使みたいに可愛い子ねぇ。どうしてうちの孫じゃないのかしら」
「ふえぁ~」
エミールは嬉しそうにニコニコとルイーズに愛想を振り撒いている。
(ちょっと性格が強烈だけど、悪い人じゃないんだな。エミールがこんなに嬉しそうだ)
「おばさんが何か買ってあげたいけど、カトリーヌがうるさいみたいだからお小遣いをあげるわ。これで服でもおもちゃでも何でも買ってあげて」
貴族であるクロードには全く不要な心遣いではあったが、セルジュはエミールに対する好意としてありがたく受け取っておくことにした。
◇◆◇
「……はぁ、他人の家にいるのってやっぱり疲れるのな」
朝食を終え、部屋に歩いて戻る途中、セルジュはため息をつきながらクロードにこぼした。
「すごく良くしてもらってる癖に悪いけど、やっぱりステヴナン城が落ち着くよな」
クロードはちらっとセルジュを見た。ほとんど分からないくらい微かに口角を上げている。
「そう思ってもらえて良かった」
「え?」
(あれ、そういえばステヴナン城も他人の家だよな? 何言ってんだろう、俺)
意識を失って目覚めたばかりの時は、確かに居心地悪かったはずなのに。この一年の間にステヴナン城での生活に、クロードとエミールと家族であることに、いつの間にかすっかり慣れてしまっていたことにセルジュは今更ながら気が付いた。
「……さっきはありがとう」
「え、何が?」
「ほら、ルイーズ様が口に入れた匙でエミールに食べさせるのを止めてくれて。俺が早く止めなきゃいけなかったのに……」
相手に忖度して、一瞬躊躇してしまった。それでクロードが矢面に立つ形になってしまったのだ。
(エミールのことを考えたら、ちゃんと言わなきゃいけなかったのに)
「どうしてお前が止めないといけなかったんだ? 別に俺が止めたんだからいいだろ」
「いや、でも、お前は領主だし。あんまりこういう些細な事で他人と口論になるのは……」
「正しい事を言ったのに何が悪い。領主だろうが国王だろうが、人の親であることに変わりはないだろう?」
クロードはガチャリと部屋の扉を開けながら振り返って微笑んだ。
「俺は他人と揉めるのに慣れてるから、こういうことは任せろ。お前は優しくて他人に気を遣いがちだから、こういうことには向いていない」
(違うよクロード。俺は優しいんじゃなくて、ただ気が小さいだけだ……)
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