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18. 邪魔
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「はい、そこまで-!!」
と、いきなりそう言われ、そちらを見ると、お兄様と、なんと第一王子とその婚約者のウェンディ様もいた。
み、見られていたの?聞かれていたの?恥ずかしい…!
私、あのまま、何をされそうになっていたの!?何を受け入れようとしていたの!?キャー!
私は顔を両手で隠し、下を向いて首を左右に振った。
「あーあ、良いところだったのに。いくら妹が可愛いからって、恋路まで邪魔しちゃダメだよねぇ。僕の可愛い弟がやっと、告白したんだからさぁ!」
「見に行こうと言ったのは、ロイルでしょう?ソワソワと落ち着かなかったカイヴィンも見ていて相当だったわよ!天下の騎士団の副団長が笑えたわ。だけど、そうね。王族なんだもの、順序は守りなさいな、ユリウス。手を出すのが先、は野蛮な人がやる事よ。アイネルちゃんの気持ちが先でしょ!これだから男ったら…。」
顔を隠したままだったけれど、第一王子とウェンディ様がそう言ってくれたので、私もそっと顔を上げ、ウェンディ様を見た。
「アイネルちゃんの節操が守られて良かったわ!まだ、ユリウスの事知ったばかりでしょ?デートでも重ねて、相手を知っていったらどう?いい男じゃなかったら、こっちから振ってやんなさい?」
ウェンディ様がそう言って下さったから思わず吹き出してしまった。
「え、実はウェンディ、そう思っていたの?僕と、婚約解消しようかとか…。」
「やぁねぇ。私達は仕方ないでしょ?王妃になるなんて、たとえ爵位が高くても並大抵の努力しなきゃなれないんだから。私みたいな人じゃなきゃ務まらないわよ。それに、ロイルは私を好きでしょ?愛しているんでしょ?あなたの心を癒せるのは私しかいないんだから、心配しないで。…アイネルちゃんは別でしょ?まだまだ貴族社会も知らない初々しいレディなんだもの。騙されたら可哀想じゃない?」
第一王子の不安そうな言葉に、ウェンディ様は腰に手を当てて、高飛車に言った。
不思議と、ウェンディ様がそう言っても嫌味に聞こえないのが不思議ですけれど。
「ウェンディ様、ありがとうございます。ユリウス様のお言葉はとても嬉しいです。けれどまだ、ユリウス様の事を知らないので、知っていける時間があると嬉しいです。もっとたくさん、お話させて下さいませ。」
私は、ウェンディ様とユリウス様に視線を向けて言った。
お兄様は今までずっと、ユリウス様を睨みつけておりましたが、ため息を大きく付いて、
「はー…!だから嫌だったんだよ、会わせるの!謝罪も拒否してきたっていうのにさ!いいのか?アイネル?…まぁ、ロイルの弟ならいいのか…いやしかしな…。」
と私に話し掛けたはずなのに、最後はブツブツと言っているわ。
「もう!カイヴィン、仕方ないでしょ!いつかはあなたの、可愛いい妹もどこかに嫁がなきゃならないのよ!ユリウスの頑張りだけは、認めてあげていたじゃない!」
「う…そう言われると…。まぁ、そうだな。おい、ユリウス!アイネルはそこらの令嬢とは違うからな!いいな!大切にしろよ!!」
「お兄様に言われなくても大切にしますよ!」
「まだ、お前に兄と呼ばれたくないわー!!」
フフフ。お兄様って、皆様とこんな楽しそうにお話されるのね!家ではなかなか見た事ない感じですわね。
と、いきなりそう言われ、そちらを見ると、お兄様と、なんと第一王子とその婚約者のウェンディ様もいた。
み、見られていたの?聞かれていたの?恥ずかしい…!
私、あのまま、何をされそうになっていたの!?何を受け入れようとしていたの!?キャー!
私は顔を両手で隠し、下を向いて首を左右に振った。
「あーあ、良いところだったのに。いくら妹が可愛いからって、恋路まで邪魔しちゃダメだよねぇ。僕の可愛い弟がやっと、告白したんだからさぁ!」
「見に行こうと言ったのは、ロイルでしょう?ソワソワと落ち着かなかったカイヴィンも見ていて相当だったわよ!天下の騎士団の副団長が笑えたわ。だけど、そうね。王族なんだもの、順序は守りなさいな、ユリウス。手を出すのが先、は野蛮な人がやる事よ。アイネルちゃんの気持ちが先でしょ!これだから男ったら…。」
顔を隠したままだったけれど、第一王子とウェンディ様がそう言ってくれたので、私もそっと顔を上げ、ウェンディ様を見た。
「アイネルちゃんの節操が守られて良かったわ!まだ、ユリウスの事知ったばかりでしょ?デートでも重ねて、相手を知っていったらどう?いい男じゃなかったら、こっちから振ってやんなさい?」
ウェンディ様がそう言って下さったから思わず吹き出してしまった。
「え、実はウェンディ、そう思っていたの?僕と、婚約解消しようかとか…。」
「やぁねぇ。私達は仕方ないでしょ?王妃になるなんて、たとえ爵位が高くても並大抵の努力しなきゃなれないんだから。私みたいな人じゃなきゃ務まらないわよ。それに、ロイルは私を好きでしょ?愛しているんでしょ?あなたの心を癒せるのは私しかいないんだから、心配しないで。…アイネルちゃんは別でしょ?まだまだ貴族社会も知らない初々しいレディなんだもの。騙されたら可哀想じゃない?」
第一王子の不安そうな言葉に、ウェンディ様は腰に手を当てて、高飛車に言った。
不思議と、ウェンディ様がそう言っても嫌味に聞こえないのが不思議ですけれど。
「ウェンディ様、ありがとうございます。ユリウス様のお言葉はとても嬉しいです。けれどまだ、ユリウス様の事を知らないので、知っていける時間があると嬉しいです。もっとたくさん、お話させて下さいませ。」
私は、ウェンディ様とユリウス様に視線を向けて言った。
お兄様は今までずっと、ユリウス様を睨みつけておりましたが、ため息を大きく付いて、
「はー…!だから嫌だったんだよ、会わせるの!謝罪も拒否してきたっていうのにさ!いいのか?アイネル?…まぁ、ロイルの弟ならいいのか…いやしかしな…。」
と私に話し掛けたはずなのに、最後はブツブツと言っているわ。
「もう!カイヴィン、仕方ないでしょ!いつかはあなたの、可愛いい妹もどこかに嫁がなきゃならないのよ!ユリウスの頑張りだけは、認めてあげていたじゃない!」
「う…そう言われると…。まぁ、そうだな。おい、ユリウス!アイネルはそこらの令嬢とは違うからな!いいな!大切にしろよ!!」
「お兄様に言われなくても大切にしますよ!」
「まだ、お前に兄と呼ばれたくないわー!!」
フフフ。お兄様って、皆様とこんな楽しそうにお話されるのね!家ではなかなか見た事ない感じですわね。
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