【完結】異世界からおかえりなさいって言われました。私は長い夢を見ていただけですけれど…でもそう言われるから得た知識で楽しく生きますわ。

まりぃべる

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17. 気持ち

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「ごめんごめん!そんなに離れないで!…うーん、アイネル嬢、君は何も悪くなかったよ。ねぇ、それで、俺もアイネルと呼んでいいかな?」

 そう言われ、緊張していたはずなのにとても嬉しく感じて自分でもとても驚いたわ。

「…ええ。ユリウス様。」

 そう返してみると、さらに顔の熱が上がったように感じた。

「ははっ!いいね、ありがとう。今はそれで十分だ、そのうちユリウスと呼んでくれると嬉しいな。」

 そう、ユリウス様は言われた。
とても眩しい笑顔で言われたので、私と同じようにユリウス様も名前で呼ばれて嬉しいと感じているのね、と実感した。だから、二人の時は名前で呼ぼうと思えたわ。あら?けれど、これからもそんな機会、あるのかしら?この方は王族よね。



「あの時。ガーデンパーティーの時、アイネルを押して本当にごめんね。でもあれで、自分を見つめ直すきっかけとなったんだ。改めてありがとう。」

「そうなのですか?私、申し訳ないのですがあまり覚えておりませんし、私がきっかけとなるなんてそんな…。」

 そう。あまりの緊張と、その後のゴタゴタでガーデンパーティーの事覚えていないのよね。

「あの頃の俺は、あまりに不遜だった。王族に生まれ、皆とは身分が違うと。会う人達は皆、子供の俺にまで媚びへつらって。だから、俺は生まれながらに偉い、素晴らしい人間だと勘違いしていた。しかし、アイネルがガーデンパーティーへ初めて来て、カイヴィン殿が紹介してくれて。当然俺に会話を振ると思ったんだが、君は兄上の婚約者であるウェンディに初めに話し掛けた。そして、俺に見向きもしなかった。だから…ムカついて、アイネルに俺と話をして欲しくて肩を押してしまった…。後悔しているんだ。そのせいかは分からないけれど、に遭ったとか。謝罪に行きたいと願い出ても、君の家族には拒否されて。だから、アイネルに会えるよう、君に相応しい人間になるよう、努力してきたんだ。そして、今日それが叶って君と話せてとても嬉しいんだ。」

「そうだったのですね…。後悔をさせてしまったようですみませんでした。けれど、ユリウス様のせいではありませんわ。ですので、気になさらないで下さい。王族にお生まれになったのですから、そのようなお考えは当たり前ですわ。私が非常識だったのです、申し訳ありませんでした。」

 と、私も謝罪した。だって、王族相手に後悔をさせていただなんて…。しかもうちの家族は、第二王子の謝罪を拒否していただなんて…私は知らなかったし本当に申し訳ないわ。

「アイネルは悪くないと先ほども言っただろう?それでね、アイネル。君は、俺の事を全く知らないかもしれないけれど、俺と結婚を前提にお付き合いをしてくれないか?五年前、君をど突いたのは君の興味を引きたかったから。ガキだったよな…。あの時からずっと、好きだったんだ。」

 え………?そ、そうでしたの?

「君に相応しい人間になる為に、いろんな勉強をしてきたんだ。だって、ツェルテッティン伯爵領は、一時期落ち込んでいたのにいつの間にか安定して事業拡大までしてきていた。それはもう、のおかげだと思ったからね。それを上手く活用出来ているアイネルはやっぱりすごいと思ってね。より一層頑張らないとと思って、隣国に留学もしてきたよ。お神の戯れに遭われた人も、その得た知識を使って成功する人物は過去にもいたらしいんだ。王家の文献にも残っている。ただ、悪い方に作用した人もいたみたいでね。得た知識の方が格段と良く、しかしこの国では実用化出来ないからとそのギャップに堪えきれなくて自ら命を落とした人もいたみたいだ。だから少し心配ではあったんだけど、アイネルは本当に素晴らしいよ!兄上経由でカイヴィン殿から聞き出してもらっていたんだ。アイネルはいつも楽しそうだって。その隣に俺を置いてくれないかな?」

 ユリウス様はそう、私をなぜかべた褒めしつつ、私の目を見ながらゆっくりと話してくれた。
これは、本当なのよね?本当に、本当なのよね…?

「アイネル、愛おしい。愛しているよ。これから、たくさん一緒にいたいな。」

 そう言われ、肩を引き寄せられて、顔を近寄らせて来たユリウス様。えっと…私…

「はい、そこまで-!!」
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