【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる

文字の大きさ
10 / 27

お妃試験 3

しおりを挟む
その1番小さな背の列は、5人だった。
一人ずつ、怪我人の列に向かい合わせになって、正面の人を治すそうだ。怪我の種類はまちまち。
その5人の内3人は治したみたい。3人に当たった人達はお礼を言っている。
あとの2人は、少し痛みがひいたけどしっかり治っていないみたい。
やはり、精霊の種類によって特化する力が違うからかしら?
5人とも、白い光は出ていたような気はするけれど。

「まぁ!小さくてもさすが選ばれた子達ね!!」
お母様。そうですわね。小さくてもというのは関係がないと思いますけれどね。でも精霊と円滑に気持ちのやりとりが出来ているのは素晴らしいですわ。
そういえば、お母様は精霊に選ばれ無かったのでしたっけ。だから選ばれる事は素晴らしい事だと思ってらっしゃるのよね。


と、終わった人達は出口に案内され、広場から出て行った。
そして、また少し大きな背丈の子どもの列と、負傷者の列と順番にやっていった。
最後の列になり、キャサリン姉様もやっておりました。

「キャサリンも、無事治せたみたいよ!」
お母様はずっと見ていたみたいで、お父様に言っていた。
キャサリンお姉様は観覧席を見て、私達を見つけたのか手を振っている。

「ああ。試験は終わったのかな?では帰ろうか。」
「ええそうね!キャサリンには声を掛けられないの?」
「残念ながら掛けられないだろうな。私達はあちらには行けないし。帰りにケーキでも買って行くか?」
「まぁ!あなた。いいわね!そうしましょう!キャロル、行くわよ!」

「はい、お母様。」

そしてふと広場を振り返って見ると、一人、こちらの方をじっと見ている男性がいた。先程の係員の一人だろうと思われるが遠目だから良く分からない。金髪なのはかろうじて見えたが。

「あ!行かないと!」

思い出したように、私はお母様達の後を追った。




☆★☆★☆★

「お帰りなさいませ。お妃試験はどうでしたか?」
部屋につくと、クロエが聞いてきた。
「うーん、良く分からなかったわ。なんか、テスト用紙みたいなのを配って解いていたのと、負傷者を治す試験だったの。」
「なるほど。治癒の力を見たかったのですかねぇ。」
「お父様も、そうおっしゃっていたわ。」
「そうですか。別日にも行うのですか?」
「いいえ。聞いてないわ。」
「そうですか…。ではどう合否がわけられるのですかねぇ。」

「ねぇ、それよりもお父様とお母様って今夜出掛けたりする?」
「そうですね、夜はオペラ鑑賞に行かれるそうですよ。」
「やった!じゃあ夜はこっそり出掛けましょう。」
「なりません!ここは王都です!!」
「じゃあクロエも行きましょう。」
「無理です!!」
「ドナルドには、私と同じ部屋で寝るって言っておけばいいのよ。」
ドナルドは、このタウンハウスの執事だ。

「そんな!…うまくいきますかね?」
お、クロエ悩み始めてきたわね。もう一押しだわ。

「じゃあ今から私が言いに行くわ。その方が伝わるでしょ!」
「ええ!?」
「いいから!クロエは今から、自室から町へ行く用の服を持ってきておいて。あ、靴もよ!その後、夜ご飯は少なめにしてって伝えてね。お金は、持ってきてるから外で買って食べましょ!」
うふふ。王都は夜も店がやっているものね。せっかく来たのだし一度行ってみたかったのよね。楽しみね!
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか

あーもんど
恋愛
聖女のオリアナが神に祈りを捧げている最中、ある女性が現れ、こう言う。 「貴方には、これから裁きを受けてもらうわ!」 突然の宣言に驚きつつも、オリアナはワケを聞く。 すると、出てくるのはただの言い掛かりに過ぎない言い分ばかり。 オリアナは何とか理解してもらおうとするものの、相手は聞く耳持たずで……? 最終的には「神のお告げよ!」とまで言われ、さすがのオリアナも反抗を決意! 「私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか」 さて、聖女オリアナを怒らせた彼らの末路は? ◆小説家になろう様でも掲載中◆ →短編形式で投稿したため、こちらなら一気に最後まで読めます

【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!

しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。 けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。 そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。 そして王家主催の夜会で事は起こった。 第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。 そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。 しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。 全12話 ご都合主義のゆるゆる設定です。 言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。 登場人物へのざまぁはほぼ無いです。 魔法、スキルの内容については独自設定になっています。 誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。

精霊の愛し子が濡れ衣を着せられ、婚約破棄された結果

あーもんど
恋愛
「アリス!私は真実の愛に目覚めたんだ!君との婚約を白紙に戻して欲しい!」 ある日の朝、突然家に押し掛けてきた婚約者───ノア・アレクサンダー公爵令息に婚約解消を申し込まれたアリス・ベネット伯爵令嬢。 婚約解消に同意したアリスだったが、ノアに『解消理由をそちらに非があるように偽装して欲しい』と頼まれる。 当然ながら、アリスはそれを拒否。 他に女を作って、婚約解消を申し込まれただけでも屈辱なのに、そのうえ解消理由を偽装するなど有り得ない。 『そこをなんとか······』と食い下がるノアをアリスは叱咤し、屋敷から追い出した。 その数日後、アカデミーの卒業パーティーへ出席したアリスはノアと再会する。 彼の隣には想い人と思われる女性の姿が·····。 『まだ正式に婚約解消した訳でもないのに、他の女とパーティーに出席するだなんて·····』と呆れ返るアリスに、ノアは大声で叫んだ。 「アリス・ベネット伯爵令嬢!君との婚約を破棄させてもらう!婚約者が居ながら、他の男と寝た君とは結婚出来ない!」 濡れ衣を着せられたアリスはノアを冷めた目で見つめる。 ······もう我慢の限界です。この男にはほとほと愛想が尽きました。 復讐を誓ったアリスは────精霊王の名を呼んだ。 ※本作を読んでご気分を害される可能性がありますので、閲覧注意です(詳しくは感想欄の方をご参照してください) ※息抜き作品です。クオリティはそこまで高くありません。 ※本作のざまぁは物理です。社会的制裁などは特にありません。 ※hotランキング一位ありがとうございます(2020/12/01)

乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!

ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。 相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。 結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。 現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう… その時に前世の記憶を取り戻すのだった… 「悪役令嬢の兄の婚約者って…」 なんとも微妙なポジション。 しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。

大公殿下と結婚したら実は姉が私を呪っていたらしい

Ruhuna
恋愛
容姿端麗、才色兼備の姉が実は私を呪っていたらしい    そんなこととは知らずに大公殿下に愛される日々を穏やかに過ごす 3/22 完結予定 3/18 ランキング1位 ありがとうございます

愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
目が覚めると私は昔読んでいた本の中の登場人物、公爵家の後妻となった元王女ビオラに転生していた。 人嫌いの公爵は、王家によって組まれた前妻もビオラのことも毛嫌いしており、何をするのも全て別。二人の結婚には愛情の欠片もなく、ビオラは使用人たちにすら相手にされぬ生活を送っていた。 それでもめげずにこの家にしがみついていたのは、ビオラが公爵のことが本当に好きだったから。しかしその想いは報われることなどなく彼女は消え、私がこの体に入ってしまったらしい。 嫌われ者のビオラに転生し、この先どうしようかと考えあぐねていると、この物語の主人公であるルカが声をかけてきた。物語の中で悲惨な幼少期を過ごし、闇落ち予定のルカは純粋なまなざしで自分を見ている。天使のような可愛らしさと優しさに、気づけば彼を救って本物の家族になりたいと考える様に。 二人一緒ならばもう孤独ではないと、私はルカとの絆を深めていく。 するといつしか私を取り巻く周りの人々の目も、変わり始めるのだったーー

【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。

138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」  お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。  賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。  誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。  そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。  諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。

聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。

重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。 あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。 よくある聖女追放ものです。

処理中です...