【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる

文字の大きさ
9 / 27

お妃試験 2

しおりを挟む
「続いて、精霊の力を見定める。無理な人は退出してよろしいので言いなさい!では、入って参れ!」
と、先程試験の始まりを言った人と同じ進行役の男性がまた言った。

広場に足に包帯を巻いた人、腕に包帯を巻いて首に吊る下げている人、担架に乗せられて運ばれてくる人がさまざま入って来た。

「今から、ここにいる人達を治してもらう。この試験を放棄する者は、お帰り願おう。あちらの出口で係員に言いなさい。もちろん、これを放棄すれば試験も放棄したと同義である事をお忘れなく。」
さあ、と、出口を指さすと、数人立ち上がって出口へ向かう。

「まぁ、無理もないわね。あんなに怪我人が来ては。帰りたくもなるわ。だって見て!血を流している人もいるわ!」
と、お母様は言っている。

「でも、どう?キャサリンはちゃんと残っているかしら。」
あら。無理もないって言っているのに、キャサリン姉様は残ってって、少し酷くはございませんか?

「どうだろうな。結構減ったな。でも、王太子殿下は治癒の力がある精霊がお好みなのか?精霊といっても、種類があって治癒の力が使えない精霊もたくさんいるだろうに。」
なるほど。そういえば精霊にも使える力に種類や、使えない力があるものもいましたわね。

私の傍に居る精霊達はたいていいつも傍にいる精霊や、たまに顔を出す精霊でがいるけれど、だいたい私が言うお願い事は誰かが聞けるからそんな事考えた事も無かったけれど、お父様も確か精霊に選ばれたんだったわよね。それでそう言ったのですね。

お姉様の精霊は、どの力に特化しているのでしたっけ。しばらくお会いしていないから、忘れてしまいましたわ。

「あ、残っているわね!あの奥の方に、真っ赤なドレスを着たキャサリンがいたわ。」
お姉様真っ赤なドレスにしたんですか!?

今日は試験なので、ラフなワンピースを着ている人が半分ほど。もう半分はお母様みたいにこれから夜会でも行くというような、ドレスを着ている人がもう半分ほど。
お姉様はその後者の半分に区分されるわけね。

見ると、残った人は半分ほどに減っていた。まだ出口には受付をしているのか長い列になっている。が、粗方席を立ったのでいいと思ったのか、
「では、座っている人達はこの試験を受けるという事でよろしいですね?」
と進行役の男性が言って、それぞれの座っている人達の顔を見た。

「異論は無さそうなので、では、そちらの列から。順番に立って、こちらに来て下さい。」
と、背の小さな子の列から行うと言った。
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

【完結】それはダメなやつと笑われましたが、どうやら最高級だったみたいです。

まりぃべる
ファンタジー
「あなたの石、屑石じゃないの!?魔力、入ってらっしゃるの?」 ええよく言われますわ…。 でもこんな見た目でも、よく働いてくれるのですわよ。 この国では、13歳になると学校へ入学する。 そして1年生は聖なる山へ登り、石場で自分にだけ煌めいたように見える石を一つ選ぶ。その石に魔力を使ってもらって生活に役立てるのだ。 ☆この国での世界観です。

【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!

しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。 けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。 そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。 そして王家主催の夜会で事は起こった。 第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。 そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。 しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。 全12話 ご都合主義のゆるゆる設定です。 言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。 登場人物へのざまぁはほぼ無いです。 魔法、スキルの内容については独自設定になっています。 誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。

大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。

下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。 ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。 小説家になろう様でも投稿しています。

嘘つきと呼ばれた精霊使いの私

ゆるぽ
ファンタジー
私の村には精霊の愛し子がいた、私にも精霊使いとしての才能があったのに誰も信じてくれなかった。愛し子についている精霊王さえも。真実を述べたのに信じてもらえず嘘つきと呼ばれた少女が幸せになるまでの物語。

豊穣の巫女から追放されたただの村娘。しかし彼女の正体が予想外のものだったため、村は彼女が知らないうちに崩壊する。

下菊みこと
ファンタジー
豊穣の巫女に追い出された少女のお話。 豊穣の巫女に追い出された村娘、アンナ。彼女は村人達の善意で生かされていた孤児だったため、むしろお礼を言って笑顔で村を離れた。その感謝は本物だった。なにも持たない彼女は、果たしてどこに向かうのか…。 小説家になろう様でも投稿しています。

婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます

今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。 しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。 王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。 そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。 一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。 ※「小説家になろう」「カクヨム」から転載 ※3/8~ 改稿中

【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。

鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。 さらに、偽聖女と決めつけられる始末。 しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!? 他サイトにも重複掲載中です。

治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました

山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。 生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。

処理中です...