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8. 初対面
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「アンリエッタよ、テイラー侯爵と一週間後に会うか?」
お父様が、私を書斎に呼んでそう言われました。
「一週間後ですか?連絡が来たのですね、分かりました。お願いします。」
「それで、どうする?私も一緒に行こうか。」
「いいえ、大丈夫ですわ。場所はどちらですか?」
「そうか。まぁ、人目のある所で変な事はしないだろうし、仕事振りは確かに素晴らしいからな。大丈夫だろう。あの結婚案内所の目の前にあった、喫茶店らしいぞ。」
お父様は、あれから少し調べてくれたらしいわ。でも、テイラー侯爵様の領地は絹織物が主な収入源で、年々生産量も増やしているみたいでやましい事はなかったみたい。だから、益々結婚されていないのが不思議だと言っていた。
場所も入った事はないけれど、分からない場所ではないので一人で行ってみる事となった。
そして、一週間後。
私は、喫茶店につき、指定された時間の十分前に店内へと入った。
「いらっしゃいませ。」
カウンターの中にいる店主らしき人がそう言って、私が何か言う前に奥の個室に案内された。
個室に入ると、大きめの八人掛けのテーブルとイスがあった。
そこに前回の結婚案内所で応対してくれたイシスさんが壁際に立っていて、もう一人黒い髪の男性が奥に座っていた。
「よくいらっしゃいました。来て下さって良かったわ。申し訳ないけれど二人は未婚の男女ですから、私は一応ここにいさせて下さいね。」
そう言って、席一番出入り口の近くにその人は座った。
「さぁ、アンリエッタ様は奥にどうぞ。まずは、注文しましょうか。」
そう言って、この店のメニューを見せてくれた。
「どうも、初めまして。僕は、ストレートティーを注文したよ。」
「はい…、では私はミルクティーをお願いします。」
「分かりました。じゃあ注文してきますね。すぐに帰ってきますけれど、どうぞお話をされていて下さい。」
そう言うと、注文をしにイシスさんは個室から出て行った。
「初めまして。僕はフォルス=テイラーと言います。こんなおじさんで申し訳ないけれど、会ってくれて本当に嬉しいよ。」
そう言ったフォルス様は黒い髪を短く切り揃えていて、前髪も後ろに撫でつけられていて、とても清潔感のある方だった。
顔は、目鼻立ちもくっきりとしていて、本当にハンサム。
おじさんと言われていたが、皺も目立たないし二十代前半と言っても全然通りそうな顔立ちであった。
「いえ、そんな…。私はアンリエッタ=ボウマンです。こちらこそ、今日はよろしくお願いします。」
そう、お互いに短く挨拶をした所で、イシスさんが戻って来た。
「失礼いたしました。では、自己紹介…は終わりましたか?でしたら、お互いの事でも話してみましょうか。」
「お互いの…。」
そう言われたけれど、なんて言い出したらいいのか…と考えていると、フォルス様が口を開いてくれた。
「早速だけれど、アンリエッタ嬢。君は、なぜ案内所に来たのかい?いや、希望は聞いてはいるんだけれどね。ええと、十六歳だったよね?例えば、今すぐに結婚をするって、本当にいいのかな?」
「そうですね…。正直に言いますと、私は学院にも通った事もなく、あまり他の人と話しをした事もありません。家族と旅行はかなり小さい頃はしたような気がしますが、あまり覚えていないので、遠くへ出掛けた事もあまりないです。それを考えると、家族と離れるのは少し淋しいけれど、ワクワクするというか、楽しみでもあるのです。」
「そうなんだね。君は、素敵な考えが出来る人なんだね。では、アンリエッタ嬢から、質問とか、僕に聞いてみたい事はあるかな?」
質問か…。それならあるわ!
「フォルス様、あなたは女性を食べるのですか?」
「えっ!?」
「まぁ!?」
えっ?聞きたい事と言われたから聞いたのだけど…フォルス様、顎が外れそうなほど口が開いているわよ。
イシスさんも、私を凝視しているわ。
…これは、お母様の言った通り、本当に食べてしまうのかしら?聞いてはいけない事だったのかしら!?
お父様が、私を書斎に呼んでそう言われました。
「一週間後ですか?連絡が来たのですね、分かりました。お願いします。」
「それで、どうする?私も一緒に行こうか。」
「いいえ、大丈夫ですわ。場所はどちらですか?」
「そうか。まぁ、人目のある所で変な事はしないだろうし、仕事振りは確かに素晴らしいからな。大丈夫だろう。あの結婚案内所の目の前にあった、喫茶店らしいぞ。」
お父様は、あれから少し調べてくれたらしいわ。でも、テイラー侯爵様の領地は絹織物が主な収入源で、年々生産量も増やしているみたいでやましい事はなかったみたい。だから、益々結婚されていないのが不思議だと言っていた。
場所も入った事はないけれど、分からない場所ではないので一人で行ってみる事となった。
そして、一週間後。
私は、喫茶店につき、指定された時間の十分前に店内へと入った。
「いらっしゃいませ。」
カウンターの中にいる店主らしき人がそう言って、私が何か言う前に奥の個室に案内された。
個室に入ると、大きめの八人掛けのテーブルとイスがあった。
そこに前回の結婚案内所で応対してくれたイシスさんが壁際に立っていて、もう一人黒い髪の男性が奥に座っていた。
「よくいらっしゃいました。来て下さって良かったわ。申し訳ないけれど二人は未婚の男女ですから、私は一応ここにいさせて下さいね。」
そう言って、席一番出入り口の近くにその人は座った。
「さぁ、アンリエッタ様は奥にどうぞ。まずは、注文しましょうか。」
そう言って、この店のメニューを見せてくれた。
「どうも、初めまして。僕は、ストレートティーを注文したよ。」
「はい…、では私はミルクティーをお願いします。」
「分かりました。じゃあ注文してきますね。すぐに帰ってきますけれど、どうぞお話をされていて下さい。」
そう言うと、注文をしにイシスさんは個室から出て行った。
「初めまして。僕はフォルス=テイラーと言います。こんなおじさんで申し訳ないけれど、会ってくれて本当に嬉しいよ。」
そう言ったフォルス様は黒い髪を短く切り揃えていて、前髪も後ろに撫でつけられていて、とても清潔感のある方だった。
顔は、目鼻立ちもくっきりとしていて、本当にハンサム。
おじさんと言われていたが、皺も目立たないし二十代前半と言っても全然通りそうな顔立ちであった。
「いえ、そんな…。私はアンリエッタ=ボウマンです。こちらこそ、今日はよろしくお願いします。」
そう、お互いに短く挨拶をした所で、イシスさんが戻って来た。
「失礼いたしました。では、自己紹介…は終わりましたか?でしたら、お互いの事でも話してみましょうか。」
「お互いの…。」
そう言われたけれど、なんて言い出したらいいのか…と考えていると、フォルス様が口を開いてくれた。
「早速だけれど、アンリエッタ嬢。君は、なぜ案内所に来たのかい?いや、希望は聞いてはいるんだけれどね。ええと、十六歳だったよね?例えば、今すぐに結婚をするって、本当にいいのかな?」
「そうですね…。正直に言いますと、私は学院にも通った事もなく、あまり他の人と話しをした事もありません。家族と旅行はかなり小さい頃はしたような気がしますが、あまり覚えていないので、遠くへ出掛けた事もあまりないです。それを考えると、家族と離れるのは少し淋しいけれど、ワクワクするというか、楽しみでもあるのです。」
「そうなんだね。君は、素敵な考えが出来る人なんだね。では、アンリエッタ嬢から、質問とか、僕に聞いてみたい事はあるかな?」
質問か…。それならあるわ!
「フォルス様、あなたは女性を食べるのですか?」
「えっ!?」
「まぁ!?」
えっ?聞きたい事と言われたから聞いたのだけど…フォルス様、顎が外れそうなほど口が開いているわよ。
イシスさんも、私を凝視しているわ。
…これは、お母様の言った通り、本当に食べてしまうのかしら?聞いてはいけない事だったのかしら!?
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