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10. 提案
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「ありがとう。そう言ってくれて。アンリエッタ嬢は、家族思いなんだね。どうだろう…もし、アンリエッタ嬢さえよければこのまま話を進めてはくれないだろうか?もちろん、僕は君よりずいぶんとおじさんだから気が引けるかもしれないし、こんな僕と跡取りの事も考えてもらうのは申し訳ないんだけれど。でも、それはもしどうしても無理なら遠縁に頼るから。あと…あ、弟君の学院の費用なら全額出してあげられると思うから。」
そう、フォルス様は言ってくれた。とても爽やかな笑顔付きで。
だから私は思わず言ってしまったわ。
「本当ですか!?それは私としてはとても嬉しいです!でも、おじさんだからって言うのを止めて下さったならもっと嬉しいですわ!でも、逆にフォルス様はこんなお金の事を言う私でもよろしいのですか?」
「もちろんだよ!あ、うーん…別に若い子が好きとかそういうんじゃなくて。若い割に弟思いな所が素敵だなと思ったんだ。あと、潔い所かな。僕に変に媚びてこないところ。…正直に言うとね、案内所からの紹介で会った女性は皆、結婚する前は皆僕に上手い言葉を言ってくるんだ。でも、結婚するとすぐにコロッと人が変わったように『無理です!』って離婚となるんだ。だから、返ってアンリエッタ嬢のように嘘をつかずに理由を言ってくれて嬉しいんだ。」
そう、照れたように笑ったフォルス様はとても三十歳には見えず、幼い子供のような無邪気な笑顔だった。
やだわ…!私、すでにフォルス様の笑顔が好きになってきてるのかもしれない。
それに、今言われた『結婚したら人が変わったように』って言葉を聞いて、とても悲しく思ってしまったわ。どんな理由でなのかはわからないけれど、今まで上手い言葉を言ってきた人がそうコロッと態度が変わったら、人間不信にもなりそうよね。
でもこの方は、そのように見られないわ。それだけ、心が広いのかしら?それとも、そんな傷を見せないようにしているだけかしら。
…どちらにせよ、もう少し一緒に話をしたいと思ってしまったわ。
「そうでしたか…それはちょっと裏切られた感じがして嫌ですね…。きっと、そういう女性とは縁が無かったのですよ。私との縁が繋がっているといいのですけれど。あ、こっから先はどうすればいいのでしょうか。イシスさん、お父様を連れてきた方が早く話は進みましたか?」
「アンリエッタ様、ここから先は、結婚案内所に任せていただいても大丈夫です。けれどどうしますか?フォルス様、ご自身でボウマン子爵様の所へ行かれますか?」
「そうだな。きっと、ボウマン子爵もアンリエッタ嬢の事がさぞかし心配であろうから、僕が直接お願いに上がるよ。イシス、アンリエッタ嬢に僕を紹介してくれてありがとう。」
「まぁ!フォルス様にそのように言われるなんて嬉しい限りです。本当、自分の子供みたいにお世話させていただきましたからね。けれど、お互いの希望が合うかと思って紹介したまでですよ。それに、これからですよ。まだ結婚されていないのですからね。」
「分かっているよ。母上もとうに亡くなっているし、イシスが母だと思って接した部分もあるな。なんて言ったって、十年の付き合いだったからね。あ、アンリエッタ嬢、明日にでもボウマン子爵宛に手紙を書かせてもらうね。そこから話を進めていくことにしてもいいかな?」
「分かりました。よろしくお願い致します。」
「アンリエッタ様も良かったですわ。無事に話が纏まるとよろしいですわね。こういう案内所からの出会いでも、お互いを想う心さえあれば、円満で愛し愛される家族になれますからね。その際はどうぞ、お幸せにね。」
そう、フォルス様は言ってくれた。とても爽やかな笑顔付きで。
だから私は思わず言ってしまったわ。
「本当ですか!?それは私としてはとても嬉しいです!でも、おじさんだからって言うのを止めて下さったならもっと嬉しいですわ!でも、逆にフォルス様はこんなお金の事を言う私でもよろしいのですか?」
「もちろんだよ!あ、うーん…別に若い子が好きとかそういうんじゃなくて。若い割に弟思いな所が素敵だなと思ったんだ。あと、潔い所かな。僕に変に媚びてこないところ。…正直に言うとね、案内所からの紹介で会った女性は皆、結婚する前は皆僕に上手い言葉を言ってくるんだ。でも、結婚するとすぐにコロッと人が変わったように『無理です!』って離婚となるんだ。だから、返ってアンリエッタ嬢のように嘘をつかずに理由を言ってくれて嬉しいんだ。」
そう、照れたように笑ったフォルス様はとても三十歳には見えず、幼い子供のような無邪気な笑顔だった。
やだわ…!私、すでにフォルス様の笑顔が好きになってきてるのかもしれない。
それに、今言われた『結婚したら人が変わったように』って言葉を聞いて、とても悲しく思ってしまったわ。どんな理由でなのかはわからないけれど、今まで上手い言葉を言ってきた人がそうコロッと態度が変わったら、人間不信にもなりそうよね。
でもこの方は、そのように見られないわ。それだけ、心が広いのかしら?それとも、そんな傷を見せないようにしているだけかしら。
…どちらにせよ、もう少し一緒に話をしたいと思ってしまったわ。
「そうでしたか…それはちょっと裏切られた感じがして嫌ですね…。きっと、そういう女性とは縁が無かったのですよ。私との縁が繋がっているといいのですけれど。あ、こっから先はどうすればいいのでしょうか。イシスさん、お父様を連れてきた方が早く話は進みましたか?」
「アンリエッタ様、ここから先は、結婚案内所に任せていただいても大丈夫です。けれどどうしますか?フォルス様、ご自身でボウマン子爵様の所へ行かれますか?」
「そうだな。きっと、ボウマン子爵もアンリエッタ嬢の事がさぞかし心配であろうから、僕が直接お願いに上がるよ。イシス、アンリエッタ嬢に僕を紹介してくれてありがとう。」
「まぁ!フォルス様にそのように言われるなんて嬉しい限りです。本当、自分の子供みたいにお世話させていただきましたからね。けれど、お互いの希望が合うかと思って紹介したまでですよ。それに、これからですよ。まだ結婚されていないのですからね。」
「分かっているよ。母上もとうに亡くなっているし、イシスが母だと思って接した部分もあるな。なんて言ったって、十年の付き合いだったからね。あ、アンリエッタ嬢、明日にでもボウマン子爵宛に手紙を書かせてもらうね。そこから話を進めていくことにしてもいいかな?」
「分かりました。よろしくお願い致します。」
「アンリエッタ様も良かったですわ。無事に話が纏まるとよろしいですわね。こういう案内所からの出会いでも、お互いを想う心さえあれば、円満で愛し愛される家族になれますからね。その際はどうぞ、お幸せにね。」
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