14 / 25
14. 結婚の日
しおりを挟む
「アンリエッタ、準備は出来たか………!!!」
今日は、その結婚式を私の家でやってくれる日。神父様も、フォルス様が呼んで下さって。
ドレスも、私が意見を聞きたいと言ったら一緒に選んでくれ、侍女が支度をしてくれました。
お父様なんて朝から泣きっぱなし。せっかく、フォルス様に新調してもらった服も、涙や鼻水で汚れちゃっているわ。
弟も、神妙な顔つきです。でも新しい学院に入学する為の制服も届き、今日は一足先に、それを着ています。
「姉様。とてもよくお似合いです。フォルス様と一緒に選んだのですよね。見違えました。」
「ありがとう、クリストファー。あなたも制服、よく似合っているわ。勉強、頑張ってね。」
「フォルス様、どう?うちの娘は。固まっておりますが、大丈夫ですか?」
そうお母様が声を掛けると、フォルス様は口元に手をあてていたのを慌てて外し、私の目を見つめて言ってくれた。
「いやぁ…本当にアンリエッタ、美しいよ。妖精かと思って驚いてしまった。こんなに心を打たれるなんて…僕は、いつの間にかアンリエッタの虜になってしまったんだな。君が愛おしい…!これから夫婦になれるなんて、本当に嬉しいよ。この一カ月待ち遠しかったんだ。さぁ、神父様が待つ部屋に一緒に行こう。」
私の手を取って、進み出したフォルス様。フォルス様の手が、こんなにひんやりとしているのは緊張なさっているのかしら。まさかね、と思ってフォルス様を見ると、また口元に手を当てて、『アンリエッタ、やば…可愛い過ぎじゃないか。反則だ!手を出さないよう気をつけないと。』と言っているのが聞こえた。
歳が離れているから子供扱いされている気がしていたけれど、その言葉を聞けてとても嬉しく感じてしまった。
「フォルス様、私を女性と見て下さいましたか?これからは夫婦ですからね。手を出していただいても、なんら問題はありませんよ?」
と私が言うと、振り向いてとても驚いた顔をしていた。聞こえてないと思ったのかしら。
ふふふ。随分と歳が上ですけれど、子供みたいな所もあるのですよね。そこがまた、可愛いと思ってしまいますわ。
これから、よろしくお願いしますね!
今日は、その結婚式を私の家でやってくれる日。神父様も、フォルス様が呼んで下さって。
ドレスも、私が意見を聞きたいと言ったら一緒に選んでくれ、侍女が支度をしてくれました。
お父様なんて朝から泣きっぱなし。せっかく、フォルス様に新調してもらった服も、涙や鼻水で汚れちゃっているわ。
弟も、神妙な顔つきです。でも新しい学院に入学する為の制服も届き、今日は一足先に、それを着ています。
「姉様。とてもよくお似合いです。フォルス様と一緒に選んだのですよね。見違えました。」
「ありがとう、クリストファー。あなたも制服、よく似合っているわ。勉強、頑張ってね。」
「フォルス様、どう?うちの娘は。固まっておりますが、大丈夫ですか?」
そうお母様が声を掛けると、フォルス様は口元に手をあてていたのを慌てて外し、私の目を見つめて言ってくれた。
「いやぁ…本当にアンリエッタ、美しいよ。妖精かと思って驚いてしまった。こんなに心を打たれるなんて…僕は、いつの間にかアンリエッタの虜になってしまったんだな。君が愛おしい…!これから夫婦になれるなんて、本当に嬉しいよ。この一カ月待ち遠しかったんだ。さぁ、神父様が待つ部屋に一緒に行こう。」
私の手を取って、進み出したフォルス様。フォルス様の手が、こんなにひんやりとしているのは緊張なさっているのかしら。まさかね、と思ってフォルス様を見ると、また口元に手を当てて、『アンリエッタ、やば…可愛い過ぎじゃないか。反則だ!手を出さないよう気をつけないと。』と言っているのが聞こえた。
歳が離れているから子供扱いされている気がしていたけれど、その言葉を聞けてとても嬉しく感じてしまった。
「フォルス様、私を女性と見て下さいましたか?これからは夫婦ですからね。手を出していただいても、なんら問題はありませんよ?」
と私が言うと、振り向いてとても驚いた顔をしていた。聞こえてないと思ったのかしら。
ふふふ。随分と歳が上ですけれど、子供みたいな所もあるのですよね。そこがまた、可愛いと思ってしまいますわ。
これから、よろしくお願いしますね!
25
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので田舎で猫と暮らします
たくわん
恋愛
社交界の華と謳われた伯爵令嬢セレスティアは、王太子から「完璧すぎて息が詰まる」と婚約破棄を告げられる。傷心のまま逃げるように向かったのは、亡き祖母が遺した田舎の小さな屋敷だった。
荒れ果てた屋敷、慣れない一人暮らし、そして庭に住みついた五匹の野良猫たち。途方に暮れるセレスティアの隣には、無愛想で人嫌いな青年医師・ノアが暮らしていた。
「この猫に構うな。人間嫌いだから」
冷たく突き放すノアだが、捨て猫を保護し、傷ついた動物を治療する彼の本当の姿を知るうちに、セレスティアの心は少しずつ惹かれていく。
猫の世話を通じて近づく二人。やがて明かされるノアの過去と、王都から届く縁談の催促。「完璧な令嬢」を脱ぎ捨てた先に待つ、本当の自分と本当の恋——。
冷徹公爵閣下は、書庫の片隅で私に求婚なさった ~理由不明の政略結婚のはずが、なぜか溺愛されています~
白桃
恋愛
「お前を私の妻にする」――王宮書庫で働く地味な子爵令嬢エレノアは、ある日突然、<氷龍公爵>と恐れられる冷徹なヴァレリウス公爵から理由も告げられず求婚された。政略結婚だと割り切り、孤独と不安を抱えて嫁いだ先は、まるで氷の城のような公爵邸。しかし、彼女が唯一安らぎを見出したのは、埃まみれの広大な書庫だった。ひたすら書物と向き合う彼女の姿が、感情がないはずの公爵の心を少しずつ溶かし始め…?
全7話です。
差し出された毒杯
しろねこ。
恋愛
深い森の中。
一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。
「あなたのその表情が見たかった」
毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。
王妃は少女の美しさが妬ましかった。
そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。
スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。
お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。
か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。
ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。
同名キャラで複数の作品を書いています。
立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。
ところどころリンクもしています。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!
婚約破棄?結構ですわ。公爵令嬢は今日も優雅に生きております
鍛高譚
恋愛
婚約破棄された直後、階段から転げ落ちて前世の記憶が蘇った公爵令嬢レイラ・フォン・アーデルハイド。
彼女の前世は、ブラック企業で心身をすり減らして働いていたOLだった。――けれど、今は違う!
「復讐? 見返す? そんな面倒くさいこと、やってられませんわ」
「婚約破棄? そんなの大したことじゃありません。むしろ、自由になって最高ですわ!」
貴族の婚姻は家同士の結びつき――つまりビジネス。恋愛感情など二の次なのだから、破談になったところで何のダメージもなし。
それよりも、レイラにはやりたいことがたくさんある。ぶどう園の品種改良、ワインの販路拡大、新商品の開発、そして優雅なティータイム!
そう、彼女はただ「貴族令嬢としての特権をフル活用して、人生を楽しむ」ことを決めたのだ。
ところが、彼女の自由気ままな行動が、なぜか周囲をざわつかせていく。
婚約破棄した王太子はなぜか複雑な顔をし、貴族たちは彼女の事業に注目し始める。
そして、彼女が手がけた最高級ワインはプレミア化し、ついには王室から直々に取引の申し出が……!?
「はぁ……復讐しないのに、勝手に“ざまぁ”になってしまいましたわ」
復讐も愛憎劇も不要!
ただひたすらに自分の幸せを追求するだけの公爵令嬢が、気づけば最強の貴族になっていた!?
優雅で自由気ままな貴族ライフ、ここに開幕!
虐げられた私、ずっと一緒にいた精霊たちの王に愛される〜私が愛し子だなんて知りませんでした〜
ボタニカルseven
恋愛
「今までお世話になりました」
あぁ、これでやっとこの人たちから解放されるんだ。
「セレス様、行きましょう」
「ありがとう、リリ」
私はセレス・バートレイ。四歳の頃に母親がなくなり父がしばらく家を留守にしたかと思えば愛人とその子供を連れてきた。私はそれから今までその愛人と子供に虐げられてきた。心が折れそうになった時だってあったが、いつも隣で見守ってきてくれた精霊たちが支えてくれた。
ある日精霊たちはいった。
「あの方が迎えに来る」
カクヨム/なろう様でも連載させていただいております
ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています
木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。
少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが……
陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。
どちらからお読み頂いても話は通じます。
【完】嫁き遅れの伯爵令嬢は逃げられ公爵に熱愛される
えとう蜜夏
恋愛
リリエラは母を亡くし弟の養育や領地の執務の手伝いをしていて貴族令嬢としての適齢期をやや逃してしまっていた。ところが弟の成人と婚約を機に家を追い出されることになり、住み込みの働き口を探していたところ教会のシスターから公爵との契約婚を勧められた。
お相手は公爵家当主となったばかりで、さらに彼は婚約者に立て続けに逃げられるといういわくつきの物件だったのだ。
少し辛辣なところがあるもののお人好しでお節介なリリエラに公爵も心惹かれていて……。
22.4.7女性向けホットランキングに入っておりました。ありがとうございます 22.4.9.9位,4.10.5位,4.11.3位,4.12.2位
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる