きもちいいあな

松田カエン

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群青騎士団入団編

幕間:俺の幼妻がかわいくて仕方がない<ユストゥス視点>

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 光量がほぼない部屋の中で、互いに出した精液の生臭い匂いが漂っている。2人分の精液を腹に溜めた男は、ベッドの中心で浅い呼吸で仰向けに転がったまま、今までの性交の余韻を味わっていた。キスマークに噛み跡、混じり合った白濁が男の張りのある身体を汚している。

 それでもどこか清廉さを感じさせているのは、英雄様のその瞳が愉悦に溶け切ることなく、冷めた光を宿しているからだろう。俺とは逆側の男の傍らにいた、同じく専用奴隷であるマインラートが、そんな男の頬を愛おしそうになでて、優しくキスを繰り返した。
 マインラートの態度はいつもと変わらないものだったが、こんなときだけ、エリーアスの瞳がとろりと慈愛に満ちたものに変わる。マインラートだけに向ける、こういう暗い褥でしか見せない貴重な眼だ。

 俺が獣人だって忘れてるんだろうか。全部丸見えなんだけどな。

 今日もいっぱい出し切った感のある俺は、ダルい身体を引きずるようにして起き上がる。性欲に自信があるとはいえ、こう毎日休みもなく吐き出し続けると、流石にたまには何もしないで、惰眠を貪りたいとも思うのだ。……まあ翌日にはまた男に突っ込むんだが。

 足元がおぼつかない気がするが、それでもベッドを降りて、机の上に置きっぱなしになっている水差しを取って、ベッドに戻る。そろそろ明かりをつけて欲しい。この暗さじゃ、見える俺はともかく、手話も通じねえ。

 その思いが通じたのか、部屋の明かりが互いの表情が見えるぐらいまで明るくなった。1秒程度、ぽっとエリーアスの身体が輝き、次いでマインラートも光る。浄化魔法の光だ。
 エリーアスに触ってもらえば俺も使ってもらえるのだが、それより早く、魔具で自分自身に浄化魔法を使う。魔力がない人間や獣人でも魔法を扱える魔具はありがたい。ベタついていた身体が瞬時にきれいになる。

 エリーアスはついでと言わんばかりに同じように汚れたシーツにも浄化魔法を使っていた。さざなみのように光が広がっていく。体表を清潔にするのと違って、布類への洗浄魔法の使用は扱いが難しいと聞いたが、エリーアスはそれをこともなげに起こしていた。

 周辺がきれいになったことに満足したのか、ようやく上半身を起こしたエリーアスは、俺から受け取った水差しに、行儀悪く直に口をつけて水を飲み干していく。ずいぶん喉が乾いていたのか、全て飲み干した男は、そういえば、と何気なく口を開いた。

「今日、悪魔の実が割れたって連絡きたから、明日は新人くんをレイプしに行くよ」

 まじか。

 自分の頭の上の耳が、力なく垂れているのがわかる。マインラートは表情を変えなかったが、なんとなく気落ちしたのが伝わった。それでもこれが回避できないのは理解している。

「精力剤は用意するから、明日は覚悟しといて」
<相手は?>
「18歳になったばかりの若い子。……察しがいい子だと、いいんだけどね」

 俺の手話での質問に、ゆるく笑みを浮かべてはいるが、エリーアスも特に積極的なわけではないのは知っている。
 悪魔の実に飲まれた魔力を持った人間は、身体の中に種を埋め込まれて、魔肛持ちと言われる穴になる。それは俺たち群青魔導騎士団の奴隷も、当の魔肛持ちたちも当然の知識だ。

 だが、その知識の教え方がエグい。

 一度壊された精神に、記憶から引っ張った人格を馴染ませてからの、
 魔力持ちは基本貴族しか居らず、故に騎士になった場合は、騎士団に所属している。入団時に本人の趣味嗜好を聞くらしいのだが、その場で質問の1つとして自国に憧れの騎士がいるかどうかを確認する。通常、それは別段大きな理由はない。ただ、魔肛持ちとなったら別だ。

 英傑、豪傑が多い群青魔導騎士団。彼らに憧れる騎士も多い。今回魔肛持ちになったという若い騎士も、憧れの騎士を、エリーアス・シュリンゲンジーフとあげたのだろう。それだけで事情説明役として、問答無用の指名が入る。

 起きたばかりでまだ事情を把握していない、新しい魔肛持ちの前で、その憧れの騎士を犯すのだ。快感にぐずぐずになる憧れの騎士を見せたあとに、お前も同じだと理解させるために、本人を犯す。

 淫乱なのは1人じゃないと教え込むための行為。

 元々一度精神崩壊している頭だ。頭に事情を教え込んで、納得させてからの性行為だと、人格が馴染みすぎて覚悟しても耐えきれず、精神破壊が起こるらしい。また単独で陵辱した場合も、記憶と現状の乖離がひどすぎて精神破壊が起こる。その後が騎士として使えない。らしい。
 別にそれなら無理やり人格を戻すような酷いことをせずに、もうそのままで良いのではとも思うが、ただでさえ強化した身体と魔力を、コントロールするすべがないのが問題なのだ。
 殺すか生かすかの瀬戸際で、今までいろんな手を試してこれが一番安定がいいと、判断した結果だとはわかっている。

 わかっているが。

<気乗りしねえなあ>
<そういうこと言わないでください。こっちまで引きずられます。それに一番つらいのはエリーです>

 マインラートが、滑らかな手話でこちらを窘めてくる。エリーアスは普段から複数プレイも余裕で楽しむ淫乱ビッチだが、普段以上にそう振る舞い、憧れているという若い騎士に、絶望を与えて喜ぶような性格はしていなかった。

 それにこちらとしても、何が悲しくて、自ら喜んでペニスを咥えてくれる極上の魔肛持ちたちがいるのに、嫌がる慣れない魔肛持ちを犯さなければいけないのか。優しくすることも出来ずに、レイプ魔を演じるのは想像以上に辛いものがある。
 いくら覚悟してても、初めての魔肛持ちにこの手で絶望を与えたときには、その後3日は勃起しなかった。

「でもそういうわけだから。明日はよろしく」

 寝よっか。と明るい声を出したエリーアスが布団に潜り込んだ。マインラートもそれに続き、すっぽりと自分より身体の大きなエリーアスを抱きしめる。
 俺はといえば、獣人という性質上、家族でもない相手と一緒に寝るのがなかなか難しく、プライベートルームにベッドを持ち込んでいた。ひらり、と手を振るエリーアスに同じように振り返して、個室に入った。

 奴隷という立場ではあるが、今の生活は概ね満足している。多少気の乗らないことも、我慢して飲み込むしかない。やりきれないため息を零しながら、俺は明日のために目を閉じた。

 翌日。朝食を食べて、憂鬱な気持ちを抱えたままエリーアスに連れられて、俺たちは王宮区にある療養施設を訪れた。ここは怪我をした魔肛持ちの治療や、今回のように新しく増えた、魔肛持ちの研修中の住居、研修施設としても使われていた。王宮の一部であるが、ここに王族が訪れたとは聞いたことがない。

「僕は彼の病室で起きるのを待ってるから、君たちはここで待ってて」

 そう言って、エリーアスは本を片手に1つの病室に入っていった。俺たちは隣の、ベッドも入っていない病室で待機である。ここについた時点で飲まされた精力剤が効いてきた。触れもしないうちから反り返る、股間のすわりが悪くて落ち着かない。

<ユストゥス、気が散ります>
<悪い>

 のそのそと歩き回る俺とは対象的に、マインラートは壁に寄りかかったまま落ち着いた表情を浮かべていた。俺と同じ薬を飲んでるはずなのに、顔色に変化はない。それでも下肢に視線を落とせは、彼のペニスも隆起して麻布を押し上げているのが見えた。

 思うに、この精力剤も気遣いの一種なのだろう。効果はてきめんで、一定期間ずっと勃ちっぱなしになる。これなら泣き叫んで嫌がる相手にも突っ込める。突っ込めるんだが、その後のメンタルがまあ酷いことになる。
 無駄撃ちしないよう、大きく深呼吸して熱を散らして、俺はその時を待った。
 30分は過ぎただろうか、俺の耳が隣の病室のドアが開けられたのを聞き取って、ぴくぴくっと動いた。

「凄い。今回は当たりかも」

 きらきらと普段の3割は輝きを増したエリーアスが、声を弾ませてこちらの病室に入ってきて、俺とマインラートは目を見合わせた。
<当たり?>
「悪魔の実の話をしても、少しも動揺しなかった。これは珍しいことだよ。僕が魔肛持ちになっておめでとうって言ったら、不思議そうにしてたけど、ありがとうございますって言ったんだ!大抵動揺して取り乱すのに!」
 マインラートの質問に、エリーアスは上機嫌でぐっと拳を握りながら笑みを零す。ここまで大きな声を出すエリーアスは珍しい。

 でもそんなことあるのか?動揺なしに今の自分を受け入れる、なんて。

「レイプじゃなくて、皆で楽しい乱交になるかもしれない」
 ほら早く、と笑顔のエリーアスに連れられて、若干戸惑いの残る俺とマインラートは、新しい魔肛持ちがいる病室に入った。
 入ってすぐ、俺は固まった。視線の端でエリーアスが部屋のドアに鍵を掛け、窓を閉めに行っているのには気づいたが、俺はそのから、目を離せなかった。ぶんぶん尻尾が揺れてしまうのを止められない。

 ベッドの上にいたのは、茶色とも金色ともとれるくせっ毛の、だった。

 年は7~8歳だろうか。耳は切り取られてしまったのか見当たらないが、雌特有のまろやかな体臭に混じって、獣人幼児が御用達の、甘いガガジェの実の香りをふんだんに振りまいている。なぜか服を身に着けておらず、その張りのある貧乳を晒して、不思議そうにこちらを見ていた。大きな瞳だが厚い奥二重で、とろんと眠そうに見える。

 いや、だいぶ、幼く見えるが、その……可愛い。ものすごくかわいい。このまま成長したら、誰もが振り向く美人になるだろう。今だってとびきりの美幼女だ。
 俺たち獣人は、種族によって美人の条件は異なるが、この子は正真正銘美人の部類だった。

 普通この歳の子熊なら、もう少し脂肪を蓄えてふっくらとしているはずだが、その子は均等な筋肉しか身に着けておらず、だいぶ貧相だった。もしかしたら、ちゃんとご飯を食べさせてもらっていないのかもしれない。

 可哀想に。犯したい。お腹いっぱいに肉を食べさせて、ちんこ入れて、うんと舐めて、頭をなでて、喘がせて、甘やかして、種付けしたい。
 ……あれ。いやいや、いやいやいや?!あの歳の子供に、俺は何考えてるんだ?ない。絶対にない!大人だったら、土下座してもお願いしたいところだが、まだこんな、小さい幼女だぞ俺。ああでも、すごく可愛い。ちんこいてえー……。かわいー……。ヤバい。脳みそがちんこに引っ張られてるぞ俺。これだから精力剤嫌いなんだよ、頭はたらかねえー。

「脱げ」

 いつの間にか部屋はカーテンが閉められて、エリーアスの声が響いた。その時の反応たるや。ほぼ条件反射で、俺はボトムスと下着を引き下ろしていた。隣ではマインラートも平然と脱ぎ捨てている。子熊の目が大きく見開かれた。そこでようやく俺は自分を取り戻した。

 俺、幼女の前でこんな……最悪だ!

 さあっと頭の中は冷えていくが、飲まされた精力剤のせいで、下半身の熱は収まらない。動揺し過ぎて身動きが取れない俺をよそに、エリーアスが朗らかに口を開く。

「どちらがいい?僕は残ったほうを食べるよ」
「うぅん~……正直どっちも捨てがたい……みぎ……いや、左で!」

 子熊はちょっとハスキーで低めの声だった。すごく腰にクる、良い声だ。俺とマインラートのペニスを眺めたまま、一瞬悩んだようだったが、そう言い切って嬉しそうに笑う。

 えっ今俺、何言われた……?俺がいいって言った?マジで?もう結婚。結婚しよ!大丈夫、ちゃんと俺責任取るから!

 俺の態度がおかしいのがばればれなのか、マインラートの胡乱げな視線も、訝しげなエリーアスの態度も、何も目に入らなかった。我慢できないのか、子熊が俺に尻を向けて、突き出してくる。
 うん。交尾のお誘いだ。ここまでこんな小さな女の子にさせたら、男が廃る。責任取って、ちゃんとお嫁さんに……あれ。この子、尻尾がない。切り取られた跡もない。それにアナルの下には、女の子にはないものがぶら下がっていた。半勃ちしたペニスである。

 ……これが噂の男の娘おとこのこか!!初めてみた!!

 そこまで考えて、マインラートに足を踏みつけられる。その激痛に、浮かれまくっていた俺はちょっとだけ冷えた。ようやく俺は思い違いしていたことに気づく。
 この部屋に入るまで覚えていたはずの、新しい魔肛持ちをレイプするという話を、いまやっと思い出した。

 えっ……このめっちゃ可愛い幼女が、魔肛持ちの騎士……?

 正直全然信じられなかった。魔肛持ちは、確かに少し甘い誘うような匂いを出すが、それでもそれを、ガガジェの実の香りや雌の匂いと間違えたことは、一度だってない。……ということは、この子の体臭が、元々こういう匂いなのか?うわ、マジで混乱する。

「本当にいい壊れ具合だ。そっちじゃ位置が高すぎるから、こっちにおいで」
 エリーアスが子熊を呼んで、2人でベッドの側面に並んで上半身を倒してうつ伏せになる。それをぼんやりと眺めていると、再度マインラートに足を思いっきり踏みつけらた。

<何してるんですか。ほら早く行って>
 えっでもまだ俺、心の準備が……。
 マインラートの手話に追い立てられて、俺は慌てて子熊の背後に立った。精力剤のせいだけじゃない、高揚感が満ちている。すごくドキドキしている。
 エリーアスは、この状況が嬉しくて仕方ないようだった。可愛い後輩をレイプせずに済んで良かったと、その表情が語っている。後ろ手に手を伸ばして尻をぐにっと押し広げた。

「ほら、君も同じようにして」
「はい」

 うっそ。……わああ、ここが天国かな?

 子熊はエリーアスの言葉に従って、その少し硬そうな尻を手のひらで掴んで開いてくれた。慎ましげな穴が、媚肉を覗かせて甘い香りを放つ。悪魔の実の触手をカウントしなければ、実質この子の処女を散らすのは俺になるのだ。逸る心を押さえつつ、俺は子熊の尻の上に自分のペニスを乗せた。

 絶対、俺のものは子熊が頬張るにはデカいんだけど、ああ、この子は魔肛持ちで……。あのすごく気持ちいい穴で、しゃぶってくれんのか。う”……鼻血出そ……。

「ちゃんと、食べる前にご挨拶しないとね。僕の言葉に続けて。ちゃんと彼らの目を見ながら言うんだよ」
「わかりました」
「僕の欲張りなおまんこに、おちんぽ食べさせてください」
「わ、たしのよくばりな、……おまんこに、おちんぽ、たべさせてください……」

 えっろいハスキーボイスで誘われた時点でもうだめだった。腰を掴むと、そのまま一気に突き上げる。ぐうっと喉が鳴った。まだちょっと慣れていない後孔が、俺のペニスに驚いたように震えて締め付けてくる。その刺激に、最高潮に上がっていたちんこが、そのままどぴゅっと精液を吐き出していた。

 ああもう、たまんねえ……。

 正直背徳感が凄い。見れば尻尾も耳もないのに、目を閉じるともうダメだ。こんなに幼女の匂いがするのに、魔肛から雄を誘う匂いも出してて、止まんない。一度出しても萎えなくて、俺はそのまま中を堪能するように腰を揺する。

 18歳の騎士。人族の男。エリーアスと同じ魔肛持ち。この外見で、今も片鱗あるけど、淫乱ビッチ。

 マインラートに犯されるエリーアスが、ぼそぼそ囁くように、魔肛について教えていた。それを俺に犯されたままの子熊が、小さく何度も、うん、うんって頷きながら聞いている。

 くっそもう、何だこれ。他の人間が、同じことをしてもなんとも思わないのに、ダメだ。すげーかわいい。

「ぁあ、あっ……あーっ!」

 エリーアスばっかり見ているのが面白くなくて、反応の良い前立腺を押しつぶすと、子熊は口を開けて喘いだ。あんあん鳴く子熊はホントエロい。背中舐め回したい。
 でもこれは多分、これ以上邪魔したら後で怒られるやつだ。仕方なく柔らかな媚肉に締められるまま白濁を出して、魔肛に与えてやる。

 説明が終わった頃には、子熊はぐったりしていた。魔肛持ちらしく、後孔とベッドに擦れる刺激で、そのペニスから白濁を溢れ出させていて、そちらは普通に漂白剤のような精液の匂いがする。
 生理的な涙が浮かんでいたのか目元が赤くなり、より一層腫れぼったい瞳のせいでそのまま寝落ちしそうにも見えた。雄の匂いが子熊からすることに、なんだかちょっとだけ安心する。あー俺の脳もだいぶ落ち着いたな。

 散々吐き出した精液の吸収に、エリーアスはベッドの上で尻を振って見せたが、子熊はもう膝が動かないと泣いていた。かわいい。そっと持っていた結構太めな張り型を押し込んでやると、嬉しそうにほうっと息を吐いている。
 エリーアスがマインラートとじゃれている間に、子熊を抱き上げて魔具で浄化魔法を使い、身体を清潔にしてやる。
 ここで、改めて子熊は、俺のことをちゃんと見つめてくれた。ダメだ。やっぱかわいい。

 浄化魔法を使えば、当然体表が清められる。さっき子熊が自分で出した精液もなにもない。子熊が元々持っている、幼女の匂いだけが、ふんわりと俺の鼻をくすぐり出す。そして後孔は張り型が押し込まれているせいで、ソコから俺の精液の、種付けした匂いだけがする。罪悪感を刺激する匂いに、こんな幼女に俺は何してんだ、とも思うけど、この子は男で、幼女じゃないことを自分に言い聞かせる。

「ありがとう」

 さっぱりすると礼を言われた。かわいー。舌を出して、喋れないことを行動で教える。すると、悲しそうな表情をされた。あーかわいい。精力剤の効果はもう切れてて良いはずなのに、脳がバカになってる。かわいいしか言えない。

 子熊がエリーアスと会話をしている間、俺は脱ぎ捨てられていた子熊の服を拾う。そしてそれを着せてやった。少し眉間にしわを寄せている。魔肛持ちは服を着ているときより、脱いでるときの方が開放感があって好きらしい。

 着せながら、俺は子熊の全身を触って反応をみた。恥じらいなく素直に服を着せられているのは貴族だからだろうが、内股、太ももや腰や脇、背中をなでても、少しも反応しない。

 開発されきった穴とは違って、身体は本当に清いままなのだ。あー……全身、全身性感帯にしてやりたい。悪魔の実に開発された淫乱な穴は、他の棒にもたまにはくれてやってもいい。でもこの清い身体は、俺だけのものにしたい。俺の手だけで反応する、俺だけの雌にしたい。

 俺が、そんなことを考えているとは気づいていないはずの子熊が、俺をしっとりと見上げながら、太ももから足の付け根までをなで上げた。思わず尻尾がびんっと上がってしまう。

 ……この子が人族の男だろうが、魔肛持ちだろうが関係ない。俺の嫁だ。俺の幼妻だ。この子はだ。

「私は、好き勝手におちんぽを探しに行ってはいけないのだろう?ちゃんと、配給があるのだろうか」
「もちろん。団員になれば、ちゃんと安全なおちんぽが食べれるよ。……だからそれはもう、精液が薄いから止めてあげなさい」

 エリーアスが差し出す手を見、それからもう一度俺を見上げた子熊は、未練がましい態度で離れていった。後孔に差し込んだ張り型が邪魔なのだろう、その足取りはよたよたとおぼつかない。
 俺はエリーアスと子熊が立ち去るのを、そのまま見送った。この施設の研究員に子熊を渡せば、エリーアスは戻ってくるだろう。

 この後あの子熊は、5ヶ月は研修でここで過ごす。それから1ヶ月は群青魔導騎士団の寮に入って、他の魔肛持ちの騎士たちとの生活ができるのか、最終調整をするのだ。
 それが上手くいけば、群青騎士として正式登録がなされる。

 よほど、魔肛持ち同士の相性が悪ければ移動もありうるが、基本的に一度入った寮からは移動がない。寮のメンバーがそのまま騎士団の小隊としても機能するので、なるべく均等になるように団員が入っている。今、うちの寮の人数は今は8人。他には9人、10人の寮もあるから、うちか、他にももう一つ8人の寮があるから、それとどちらかだ。

 事情説明のレイプをした場合は、その役目を負った騎士とは、違う寮に充てがわれることが多い。それは配属される魔肛持ちの精神を思いやってのことだが、今日はただ単にセックスして終わっただけだから、上手くいけば。
 色々目まぐるしく考えていると、ペチンと露出したままの尻を叩かれた。

<貴方も早く服を着なさい>
 すっかり身繕いを終えたマインラートが、眉間にしわを寄せている。少ししくじったかもしれない。夢中になりすぎた。

<ユストゥス。貴方、今日ちょっとおかしいですよ>
<悪かった。ちょっと、あの子熊が可愛くて>
 本音を覗かせつつ、さらりと流す。
<こぐま?>
<あの子、獣人……熊っぽいだろ?>

 何がどう熊っぽいのか、詳しい説明をせずに、印象だけでそう思ったように手を動かす。
 魔肛持ちと奴隷の関係は歪だ。専属を決める時点で、担当の魔肛持ちに対して、奴隷は情を持ちやすい。受ける側は単なる性欲処理と思え、なんて簡単に言ってくれるが、なんてったって身体を重ねるのだ。その行為から、情から愛情に変わってしまう者もいる。
 それなら専属を決めるなという話だが、それはそれで偏りが出てしまうからダメらしい。寮監に、誰にどれだけ種付けしたかの報告は必須だし、決まった1人にしか勃起しない奴隷は、厳罰対象になる。誰にでも勃起できて、種付け出来る奴隷だけが、彼ら魔肛持ちを自由に出来るのだ。

 性交しながら、恋愛禁止を言い渡されているようなもので、好意を示すぐらいならお目溢しがあるが、下手すると違う寮に移動させられたり、この仕事自体、契約を変えられて追い出されることもある。

 それは避けなければいけない。

 俺のやんわりとした説明に、マインラートはとりあえず納得したのか、<たしかに、あの子は熊っぽいかしれませんね>と同意してくれた。
<あの子、うちの寮に来ねえかなあ>
<普通にいったら、うちと同人数の、三光寮さんこうりょうに行くはずです。エリーが思いの外、気に入ったので、もしかしたら強引に奪って来るかもしれませんが。……裏から手を回す事もできますけど>
 途中、マインラートが少し迷ったように、両手をぐーぱーぐーぱー繰り返してちらっと俺を見た。なにか、俺に頼みたいことでもあるんだろうか。

<いいぜ。なにやらせたいんだ?>
<その言質が取れれば、今は十分です。……にしてもあっさり了承しましたね。貴方、あの子のこと本気で気に入ったでしょう>
 あ、やっぱバレてた。エリーアスは子熊の様子ばっかり見てたけど、こいつは結構一歩引いて全体的に見てたからな。しょうがない。こっちもカード切っておこう。

<ベッドでエリーアスがあんたを見る目と、どっちが惚れてるように見えるかなあ?>
 俺の言葉に、マインラートはすうっと冷たい眼差しになった。俺を見透かそうとする色が見える。
<……それは二度と口にしないように>
<りょーかい>
 その場で奴隷同士の、小さな密約が交わされた。


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