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獣軍連邦潜入編
100.その覚悟は、<ユストゥス視点>
しおりを挟むその誘いは、考えずとも罠だと思った。だがこの高位魔族が俺に、どういう意図を持っているのかが不明だ。俺の意思を尊重する気があるのは十分にわかった。ただメリットが少ない。一番簡単なのは、俺とクンツをさっさと番にさせて、孕ませれば済む。子供なんて親の姿を見ずとも育つ。もしくは代理親を立ててもいい。この魔族ならそれは容易にできるはずだ。
なんでこんなに強い高位魔族が獣群連邦にいたのか、それを考えるのはもうどうでもいい。
俺が考えるのはクンツが、……こいつが、幸せに暮らせるように、死に向かう強迫観念がなくなるようにするだけだ。年齢の割に幼い表情で、ぐったりと俺の胸に持たれるクンツの額にそっと口づけを落とす。
こんな厄介な相手に本気で惚れちまうなんて、ほんっと俺も馬鹿だな。
でも不思議と後悔はない。自分で決めたらそれを突き通す。狼とはそういうものだ。俺は改めてヒュギルに向き直った。
「モノによる。俺が自分でコントロールできない力はいらねえ」
「その辺りは心配ないと思うね。……うーん、そうだね。ボクの力の、百分の一ぐらいならいいかな?」
そう呟きながら、ヒュギルが何かをテーブル上に置いた。その瞬間、他にあった茶やら菓子やらは姿を消す。高位魔族が置いたのは、一つの指輪だった。4連の輪が連なり密着して、それぞれに赤と青と緑と灰色の小さな石が嵌っている
「これ赤は火魔法、青は水魔法。そして緑は回復魔法を込めたね。最後の一つは君らしく、本物の狼に変化できるようにしたよ。魔石での魔力補充も必要ない。低レベルのものが使えるようにしたね。これを君にあげよう」
言うが早いか、リングを手にしたヒュギルは、それを指先で弾いて、円を描くように飛ばしてきた。反射的に掴み、そのリングを眺める。これ自体は何の変哲もないが、差し出す前にヒュギルの手が陽炎のように揺らめいて見えた。濃い魔力特有の時空のゆがみだ。……低レベルって言っても、高位魔族がいう低レベル……信用ならねえな。
「そんな顔しないでよ。ユストゥスがボクのこと、一ミリも信用してないのは知ってるけどね」
くすくすと笑みを浮かべる胡散臭い麗人は、ひらひらと手を振ってみせた。どこまで俺の脳を見られたか……いや全部見られたと考えるべきだ。殺意すら持ってんの気づいてるだろうに、俺なんてどうとでもできるから、その余裕が崩れねえ。くそったれ。
だいたい俺のお嫁様を、愛玩動物だなんだと、言い聞かせてんのも気に食わねえし、クンツの意思を消してるのが気に食わねえ。そりゃ魔族なんざ、すぐさま命を狙われるだろうが、クンツを物のように扱うこいつの神経引っこ抜いて、運命だなんだと好き勝手抜かす口に、拳を叩きこんでやりたかった。
もっとも自惚れじゃなく、俺が死んだらクンツなんてあっという間に孕ませられてひどい目に合うのが見えてるからやらねえが、絶対こいつはそのうちぶん殴ってやる。
「それは君にあげる。ただその指輪をしたら、ボクと契約したと見なして、一応対価をもらうね」
「対価?」
「悪魔との取引には対価は必要だものね」
「……へえ。俺から何を取るつもりだ」
こういう時に条件に上がるのは、二番目に大事なもの、と相場が決まってる。瞬時に、クンツ以外の大事な同胞、それに親しい知人、ベッカーやベギアフレイドや、他の古い友人たちの顔が浮かんでは消える。それを差し出せと言われたら断るつもりだった。他人の命を勝手に対価にするような、そんないかれた頭はしてねえ。
だがヒュギルが選んだのは、そのどれでもなかった。
「大丈夫。大したものじゃないよ。ユストゥスは灰色狼獣人で、その自分に誇りを持ってるね。……じゃあ、その外見を頂戴」
「っ」
魔族の綺麗な顔に、愉悦の笑みが浮かぶ。魔力での圧迫が増した。俺には魔力がないから、ただ内臓が圧力で押しつぶされるような、そんな感覚だけだ。
「ユストゥスの綺麗な灰色の髪に、銀灰色の目、それから尾と耳。それ全部頂戴。代わりに人の外見をあげるね。ああ、無事にクンツが孕んだら、外見は返してあげるよ」
こいつ……!マジで最悪、気に食わねえ死ねッ!!俺がクンツを捨てて逃げるとでも思ったのか?!
獣人に混じって生きていれば、俺たち獣人が、どれだけ獣部分を大事にしているか、十分理解しているだろう。条件によってもらってもいいかと思ったが、要らねえわこんなもん!
「いら……っ」
「ああ、受け取って貰えて良かった!これでボクも安心だ」
投げ返そうとしたはずの指輪が、いつの間にか中指に嵌っていた。俺は奥歯を強く噛み締める。こいつ俺の意思を聞くつもりがあるんじゃなくて、おそらく……!
「そうだね……髪は黒色、目は金と青にしようか。君たちが企みが成功したら、姿を返してあげる。あぁなんて素晴らしいんだろうね!愛に生きて戦う夫と、少し頭が足りないけど愛らしい妻。2人を引き裂く非情な運命!困難を乗り越えて結ばれた先に、生まれる大事な我が子!」
ヒュギルはうっとりと何か幻影を見るように、空中を見つめてほう、とため息をつく。どっか脳みそが飛んじまってるようでマジで腹立つ。性質が悪い。
クンツのことは魅了で自分の意に従わせておいて、それでいて俺のことは嫌がらせのごとく、自覚あるままにしやがる。いや魅了使われたら終了だから、それでいいんだが、それにしたって人のこと良いように転がしすぎじゃねえか。
魔法ってどう使うんだ?そう考えただけで、指輪からヒュギルに向かって炎が飛んだ。燃えちまえと思いはしたが、こうも簡単に反応することに舌打ちをする。その炎は、ヒュギルに当たる前に掻き消えた。
「ちなみにそれ、魔族が作った呪いのアイテムだから、人族程度の教会に持ち込んでも外せないね」
「マジで、死ね」
ほんっとこいつ嫌い。俺の本音が漏れても飄々としてる。ちっと舌打ちした瞬間、目の端がちかちかと光が瞬いた。身体が焼け付くように熱くなってくる。クンツを抱いたまま、俺はテーブルに手を付いた。油断すると身体がぐらぐらと揺れて、平衡感覚を保てない。
すぐに椅子にも座ってられなくなり、床に崩れ落ちた。どうせこの空間全部がヒュギルの領域だとはわかっていても、俺は気を失っているクンツを自分の身体の下に置く。が、俺にやれたのはそこまでだった。
「ぁ……ガ、ァッ」
身体の中身を強制的に書き換えられていく感触。気持ち悪い。
鎧が痛いだろうと思いつつ、身体を起こしていられずに、クンツの上に覆いかぶさってしまう。俺はきつく目を閉じた。そんな俺に、ヒュギルの変わらない、鷹揚とした声が降り注ぐ。
「ごめんねユストゥス。だまし討ちして。ボク、あの王国に関わる権限、ほとんどないんだね。無理にでも今、君と繋がり持っておかないと、干渉できないからね。あ、それから一応、ボクが君たち2人に固執してること探られても困るから、この空間でのことは記憶から消去しておくね。忘却程度じゃなく完全消去だから、大親友になったボクのこと、忘れちゃうと思うけど、その方が魔族の被害者っぽくていいと思うしね」
「……っう、……」
ほんっとマジくそったれ!誰が大親友だ!
怒鳴ってやりたかったがすぐに俺の意識は、全身の軋みのほうに移っていた。尾の感覚も、耳の感覚も消えていく。倒れ伏したまま荒い呼吸で、自分の身体に起こった変化を耐えていると、不意に頬を風が撫でた。
匂いがする。少し木の焼けた匂いと、それから俺の大事なお嫁様の匂い。そのほかの、いくつもの雑多な香り。うっすらと目を開けると、そこは、元いた巨木の枝の上だった。
……元居た?っくそ、頭が痛い。漠然とした不安を感じる。
咄嗟に日の向きを確認するが、俺が高位魔族と会話していたときと変わっていなかった。あの魔族はどこ行った?クンツは。
そう考えて、すぐさま腕の中にクンツがいることを確認出来て安堵する。連れていかれてはいない。……なんでいなくなったんだあの魔族。散々クンツを引き渡せって言ってたのに。俺と会話する素振りを見せてた。
時間が動かない空間に招待すると言っていたが、俺はそこには行けてない。……いや、でも会った時と比べて、格段に身体の疲労度合いが違う。時間が経ってる?身体からのだるさが残ってる。
くそ、考えがまとまらない。
ひとまず枝の上で倒れ伏したままだったクンツを腕に抱く。身に着けていた鎧が、不自然に動いた。こんなに身体に合わなかったか?それにクンツの身体、少し大きい?少しばかり体格差に違和感を感じた。若干視界も暗い気がする。
「クンツ、おいクンツ起きろ!おい!」
「ん……んん……」
「クンツ、起きねえならべろちゅーすんぞ?いいのか?いいんだな?」
周辺には人気もなく、あの圧倒的な圧を感じる魔族の気配もない。頬を叩いても起きないクンツに、俺は唇を指でふにふにと揉んでから重ねて、その唇を味わった。
長い舌でいつものように上顎をくすぐり、喉奥の感じるところを刺激してやる。すると、くっと喉奥で俺の舌を締め付けながら、クンツが身じろぎをした。すぐさま引き抜き、舌を絡め取ってちゅっと吸ってやる。可愛い子熊の、瞼が震えた。
「んん、ぅ……う?」
「起きたかクン「誰だお前!」」
ほっと安堵して唇を離したところで、どんと胸を突き飛ばされた。クンツは警戒心も露わに後ずさる。周囲を見回し、俺に対して敵意を見せて構えた。
「ヒュギル様……ユストゥスもいない!お前、ヒュギル様はまだしもユストゥスは、狼はどこにやった?!」
「はあ?何言ってんだクンツ。ユストゥスは俺だ」
「嘘をつくな!お前は狼獣人ではないでないか!」
「……え」
クンツのその指摘に、俺は今感じている違和感の原因を見つけた気がして、息を飲んだ。咄嗟に頭に手を伸ばすが、そこに確かにあったはずの狼耳はなく、顔の側面にぶよぶよとした肉の塊があるのを感じられる。すぐさま尾を探すが俺の尻は寂しいもんだった。
顔が真っ青になるのが自分でもわかる。視線の端をちらつく髪色は黒だ。日の光に透けると、青い光沢が見える。俺の持っていた灰色の髪じゃない。
膝をついたまま呆然としている俺に、クンツは少しだけ警戒を解いたようだった。落ちていたジュストを拾ってぎゅっと胸に抱きかかえている。
「クンツ!無事だったかい?!」
「エリーアス様こそ、怪我が!」
背後からエリーアスの声が飛んできた。のに、俺は振り返ることすらできなかった。浮遊魔法を使って飛んできたのか、俺の脇を通り過ぎるように着地したエリーアスは、真っ先にクンツを抱き締めに行っている。その鎧には戦闘のなごりを残しており、頭部をどこか打ったのか、髪も一部が血で滲んでいた。
「僕は大丈夫。傷は治した。それよりユストゥスは……ユス、トゥス?」
周囲を、俺を探すように視線を動かしたエリーアスは、こちらを見て訝しそうに名を呼んだ。そうだ、俺だ。そう言いたいが、耳も尾もないことに動揺して、俺は声すら出せなかった。
「あの男は獣人ではないぞ。人族だ」
「……クンツ、獣群連邦には、そうそう人族はいないんだ。それにあの顔立ちはユストゥス、だと思う」
「はは……エリーアスにすら疑われるぐらい、外見違ってんのか」
エリーアスとの付き合いは、それこそあいつが群青騎士になって、すぐのころからだ。それだけ長い付き合いの相手にすら断定されないという事実に、俺はもう、乾いた笑いしか出なかった。
エリーアスの眼差しが、ほんのりと柔らかくなる。
「声は、ユストゥスだね。耳も尾もないし、目も髪も変わると、正直お前誰だってぐらい違うんだけど、何があった?魔族は取り逃がして………いや、正直に言おう。こちらが逃がしてもらった。あの魔族の方が引いたんだ。今は手分けして探してるところだけど……どこにもあの魔力が感じられないから、立ち去ったんだろう」
「俺にも、何が何だか……なんだこれ、指輪?」
右手の中指に、見慣れない指輪が嵌っていることに気づいて、俺は手を顔の前まで上げた。「見せて」とエリーアスがこちらに近づき、しゃがんで俺の手を取る。エリーアスの指先が指輪に触れると、パチッと何かが弾ける音がした。すぐさまエリーアスが眉間にしわを寄せる。
「これ、ちゃんと調べないと確かなことはいえないけど、何かの魔具だ。……ひとまず2人とも、ベギアフレイドにバレる前に連れ帰れって団長から指示が出てる。君たちには先に王国に戻ってもらうよ。ええっとジギー?ジギー聞こえる?」
エリーアスは通信魔具を取り出すと、どこかにいるだろうジギーに話しかけ始めた。それをぼんやりと眺めていると、先ほどまで警戒していたクンツが、ゆっくりと近づいてくる。ジュストを抱いたままだが、片膝をつくとこちらを気遣うような眼差しを向けてきた。
「お前、人族だったのか?」
「いや、狼獣人だった」
そうだ、俺は狼だったはずだ。人じゃなかったはずで……、どうしてこうなったかわからない。わからないが、おそらくは最後に話をしたあの魔族の仕業に違いない。なぜ俺の姿を変えたんだ。考え込む俺に、クンツは身を乗り出す。
「お前確か、騎士団の奴隷だったな。顔色が悪いぞ、大丈夫か。私とおまんこするか?」
真顔で顔を覗き込まれた上でそう言われて、少し笑ってしまった。相変わらずブレない……俺の、お嫁様だな。
「……そうだな。するか」
「!」
ぱっと笑顔になったクンツは、いそいそと服を脱ぎだす。が、ここは外だ。人気はないにしろ、誰が現れても不思議ではない。
あっれぇクンツ、だいぶ情緒が育って羞恥心もそれなりにあったはずなのに、どこに置き忘れてきたんだこいつ。……俺のこと忘れたついでに、全部リセットしたのか?いやいやいや、それはさすがに。えっマジか?
下肢だけきれいさっぱり脱ぎ捨てたクンツは、ブラウスの裾をたくし上げて四つん這いになると、俺に向かって足を開いた。
「おまんこして」
「やめなさいクンツ」
「ひゃっ!」
ジギーと上手く連絡が取れたのか、すぐさま戻ってきたエリーアスが、頬を引くつかせながらクンツの臀部を叩いた。それに慌てて臀部を庇うクンツに、エリーアスがため息を零す。
「しかしだなエリーアス様、こいつが私におまんこしたいと言ってきたのだぞ?応えてやるべきではないか」
「今外だから。それにすぐに移動するから駄目」
「……5分もあれば済「駄目ったら駄目!」」
エリーアスに怒られて、クンツは首を竦めながら不満げに唇を尖らせる。やっぱり情緒も若干初期化されちまった気がする。が、こんな時でも変わらない態度のクンツに、少しだけ救われた気がした。
姿を変えられてしまった事実は衝撃的だったが、それはともかく立ち上がる。ぶつぶつ言いながらも服を着直したクンツの腰を抱いた。
「寮に戻ったら、いっぱい愛してやるからな、クンツ」
「あい?……何を言ってるんだお前は」
憮然とした表情に、懐かしさがこみ上げるとともに、胸を突く感情がある。だが、俺はそれを丁寧に胸に仕舞った。
クンツの記憶のことを想うと、あの魔族に渡した方が良かったのかとも思っちまう。だが、あの魔族が言った通りのことを、クンツに施すかわからない以上、渡せない。……俺の方でもどうにかできないか、調べてみるか。
ゆっくりとクンツの頬を撫でると、その手を乱雑に払われる。それでいて、クンツはジュストは大事そうに抱いたままだった。できればドゥシャンやベギアフレイドには、もう一度会ってから戻りたかったが難しそうだ。
それから俺とクンツはエリーアスたちとは別に、一足先にコンラーディン王国へと帰国を果たしたのだった。
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