転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~

結笑-yue-

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2.1歳編

30.精霊様たちとお話し合い

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エリアーナSide



流石に、これ以上精霊様達をあの状態のまま放置するのも気が引ける。
でも、にこやかにやり切った感のある家族や使用人の皆んなの気持ちに水を差したくはない。
なので、まずお祖父様に会の終了を宣言してもらおう。
そのあとに、精霊様たちを回収してお話し合いだ。

お祖父様に念話を送り、今後を説明する。
(「リア:お祖父様、お祝いしてくださりありがとうございます。精霊様たちのこともあるので、会を終了してお話し合いしませんか?」)
(「祖父:いいんだよ、リア。そうだね……。いつまでもあのままというわけにもいかないしね……」)

お祖父様も了承してくれたので、この後のことを考えよう。
「祖父:皆んな、今日はエリアーナのためにありがとう。そろそろ解散にしようと思う。本当にありがとう」

お祖父様は解散の声掛けをし、使用人たちに個々に指示を出す。
指示出しが終わるのを確認して、私は結界を解く。
その前に、精霊様たちに黙ってついてくるようにも説明。
破れば2度と口をきかないと宣言するのも忘れない。

精霊様たちは、しゅんとするもしっかり頷いたので、結界を解く。
みんなにお礼を言って、サロンに移動する。
もらったプレゼントは、ナニアに手伝ってもらって無限収納インベントリに収納済みだ。

一緒に父様母様、兄様姉様にギルバートとナニアとサロンに向かう。
精霊様たちは静かだ。
後からお祖父様とお祖母様も合流する予定だ。

サロンに着き、それぞれ席につく。
ギルバートは父様の後ろに、ナニアは私の横に立ち、精霊様たちは私たちの正面に土下座状態だ。

最高位精霊を土下座なんてさせて大丈夫なのか?と思う自分と、少しは常識を学んで欲しいと思う自分とがいる。
でもまぁ、ちゃんと話せばわかってくれるだろうと、口を開く。

(「リア:精霊様方、なぜこのようなことになっているかはお分かりですね?」)
私の問いかけに、10人全員が頷く。

(「リア:私は必要以上に目立ちたくはありません。なので、皆様にも人間の常識を学んでいただきます。それがこれからも共にいるための条件です。」)
このままでいるといくら精霊様でも追い出すとしっかりと口にする。

何でもかんでも貢がれたらたまったものじゃない。
まず、精霊石はダメ!
しかも属性入りなんて世界中探してもないだろう。
あれは死蔵だ。

次に、鉱石。
カルティール家は筆頭公爵家だし、鉱山も持っているから多少は誤魔化せる。
だとしても、色とりどり、複数種類が出るとなれば目をつけられる。
それを山のようになんてとてもじゃないけど、世には出せない。

そして、空の魔石に精霊の属性色、しかも最高位精霊しかもたない濃い色の属性色の宝石。
空の魔石はまだ大丈夫な範囲内だけど、濃い属性色なんて……。

そんなことを懇切丁寧に念話で伝える。
自分たちの価値をわかっていない。
生まれて1年の私でもしっかり学んだことだ。
価値観が違っても、こればっかりは譲れないこと。

父様たちも頷いている。
兄様姉様たちはまだ怖い顔だ。
どうやったらわかってもらえるのだろうか……。



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