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#114 豚の味噌炒めと澄まし汁の朝ご飯
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さて、今朝も朝ご飯を作ろう。
昨夜サユリに聞かれた時に、漠然と豚肉を使おうかと思い付いたが、そのまま採用する事にする。
厨房に降り、冷蔵庫から豚肉と卵、棚からブロッコリと玉ねぎを出すと、抱えて上に戻る。
まずは米を炊く。そして鍋に水を張り、昆布を入れる。
別の鍋に水を入れて火に掛けると、ブロッコリを小房にして行く。湯が沸いたら塩を入れ、ブロッコリを茹でる。
その間に玉ねぎをざく切りに。
茹で上がったブロッコリは、ザルに丘上げにしておく。
鰹節を引き削りして。
米の鍋の火加減を調整して。
昆布の鍋を火に掛ける。
合わせ調味料を作る。ボウルに味噌と砂糖を入れて擦り合わせ、水少量で伸ばしておく。
昆布の鍋が沸騰寸前になったので、昆布を引き上げ、火を止めて鰹節を入れて、沈むまで待つ。
その間に豚肉をスライスし、塩胡椒で下味を付けておく。
さて、出来上がった昆布鰹出汁を別の鍋に移し、火に掛けて玉ねぎを入れる。
昆布と鰹の出汁殻も当然有効活用。昆布は千切りにして、鰹はそのまま、合わせ調味料に加える。
米が炊き上がったので火を止めて、蓋を開けて解し、また蓋をして蒸らす。
出汁の中の玉ねぎがしんなりして来たら、砂糖少々と塩で味を整え、解いた卵を回し入れる。ふんわりと出来たら弱火に。
さて。後は仕上げだけなのだが。洗い物をしながら、サユリと茂造が起きて来るのを待つ。
終わる頃に、茂造が姿を現した。
「おはようの。今朝もありがとうの」
「じいちゃんおはよう。サユリよろしくね」
「ほいほい」
茂造が行くと、壱は最後の1品に取り掛かる。
フライパンを火に掛け、温まったらオリーブオイルを引く。そこでまずは豚肉をしっかり焼いて行く。
そこに塩茹でしたブロッコリを加えてさっと炒めたら、合わせ調味料を入れる。
中華だとスピード勝負な場面だが、これは中華では無いので、慌てる必要は無い。
味噌の香ばしさを出したいのと、ブロッコリも温めたいので、強火でフライパンを前後に細かく動かしながら、中身を木べらで返して行く。
仕上げにごま油などで風味付けをしたい所だが、無いので諦めるしか無い。
さて、豚肉とブロッコリの味噌炒めの出来上がりだ。
皿に盛り、玉ねぎと卵の澄まし汁と米をそれぞれスープボウルに、サユリの分はサラダボウルに注ぎ、テーブルに並べたら、朝ご飯の出来上がりである。
今朝は仕上げに少し時間を使ったので、サユリと茂造は既にダイニングテーブルで待っていた。
「はい、出来上がり。どうぞ」
「ありがとうの。いただきます」
「いただくカピ」
「はい。いただきます」
手を合わせて、まず口にしたのは澄まし汁。やや味が物足りない気もするが、醤油が無いので仕方が無い。だが出汁は良く出ている。膨よかな味わいだ。
「ふむ、出汁の味が強いのだカピな。良いカピ」
サユリが言いながら澄まし汁のサラダボウルに顔を埋めている。気に入って貰えた様だ。
「うむ、出汁の味わいが良いのう」
茂造も満足そうに啜っていた。
では次に、豚肉とブロッコリの味噌炒め。味付けは完全に和に寄った訳だが、さて。
……うん。良い味が出ている。味噌がベースではあるが、出汁殻の昆布と鰹が良い味を醸し出している。やはり入れて良かった。
合わせ調味料を入れてからもしっかり炒めたからか、香ばしさも出ている。これは、今回はブロッコリにしたが、きゃべつに変えたら和風回鍋肉などが出来るかも知れない。今度作ってみよう。
「成る程カピ。やはり豚と味噌はとても合うカピな。豚汁も旨かったカピが、これもなかなか良いカピ」
サユリが言いながら、炒め物にがっついでいた。
「うむ、これは美味しいのう。味噌にはこんな使い方もあるんじゃのう。成る程のう」
茂造も笑みを浮かべながら、炒め物を口に運んでいた。
良かった。サユリにも茂造にも気に入って貰えた様だ。
白米を食べながらの味噌炒め、そして汁物。素晴らしきループ。
今日の朝ご飯も成功した様だ。壱は満足の笑みを浮かべながら、白米を口に運んだ。
「あ、じいちゃん、昼と夜の間の休憩時間、厨房のオーブン使って良い?」
「構わんぞい。何か作るのかの?」
「クッキー焼こうと思って。昨日マリルに服、今着てるやつ、貰ったからお礼に。勿論食堂のみんなにも」
「おお、それは嬉しいのう」
茂造がほっほっほっと笑った。
朝食が終わり、まずは米の種籾の確認。まだ少し掛かるだろうか。
解散して、壱は食堂の厨房へ。昼営業の仕込みに入る。
そのまま昼営業が始まり、慌ただしく時間は過ぎる。賄いはバジルソースパスタをかっ込んだ。
そうして漸く休憩時間に。木製工房では箸と串が出来ていると思うが、取りに行くのは後で。まずはクッキーを作ろう。
壱は部屋に入り、スマートフォンでレシピを調べる。型と冷凍庫が無いので、ドロップクッキーが良いだろう。
幾つかあるレシピから、材料も作り方もシンプルなものを選んで、紙に写して行った。
昨夜サユリに聞かれた時に、漠然と豚肉を使おうかと思い付いたが、そのまま採用する事にする。
厨房に降り、冷蔵庫から豚肉と卵、棚からブロッコリと玉ねぎを出すと、抱えて上に戻る。
まずは米を炊く。そして鍋に水を張り、昆布を入れる。
別の鍋に水を入れて火に掛けると、ブロッコリを小房にして行く。湯が沸いたら塩を入れ、ブロッコリを茹でる。
その間に玉ねぎをざく切りに。
茹で上がったブロッコリは、ザルに丘上げにしておく。
鰹節を引き削りして。
米の鍋の火加減を調整して。
昆布の鍋を火に掛ける。
合わせ調味料を作る。ボウルに味噌と砂糖を入れて擦り合わせ、水少量で伸ばしておく。
昆布の鍋が沸騰寸前になったので、昆布を引き上げ、火を止めて鰹節を入れて、沈むまで待つ。
その間に豚肉をスライスし、塩胡椒で下味を付けておく。
さて、出来上がった昆布鰹出汁を別の鍋に移し、火に掛けて玉ねぎを入れる。
昆布と鰹の出汁殻も当然有効活用。昆布は千切りにして、鰹はそのまま、合わせ調味料に加える。
米が炊き上がったので火を止めて、蓋を開けて解し、また蓋をして蒸らす。
出汁の中の玉ねぎがしんなりして来たら、砂糖少々と塩で味を整え、解いた卵を回し入れる。ふんわりと出来たら弱火に。
さて。後は仕上げだけなのだが。洗い物をしながら、サユリと茂造が起きて来るのを待つ。
終わる頃に、茂造が姿を現した。
「おはようの。今朝もありがとうの」
「じいちゃんおはよう。サユリよろしくね」
「ほいほい」
茂造が行くと、壱は最後の1品に取り掛かる。
フライパンを火に掛け、温まったらオリーブオイルを引く。そこでまずは豚肉をしっかり焼いて行く。
そこに塩茹でしたブロッコリを加えてさっと炒めたら、合わせ調味料を入れる。
中華だとスピード勝負な場面だが、これは中華では無いので、慌てる必要は無い。
味噌の香ばしさを出したいのと、ブロッコリも温めたいので、強火でフライパンを前後に細かく動かしながら、中身を木べらで返して行く。
仕上げにごま油などで風味付けをしたい所だが、無いので諦めるしか無い。
さて、豚肉とブロッコリの味噌炒めの出来上がりだ。
皿に盛り、玉ねぎと卵の澄まし汁と米をそれぞれスープボウルに、サユリの分はサラダボウルに注ぎ、テーブルに並べたら、朝ご飯の出来上がりである。
今朝は仕上げに少し時間を使ったので、サユリと茂造は既にダイニングテーブルで待っていた。
「はい、出来上がり。どうぞ」
「ありがとうの。いただきます」
「いただくカピ」
「はい。いただきます」
手を合わせて、まず口にしたのは澄まし汁。やや味が物足りない気もするが、醤油が無いので仕方が無い。だが出汁は良く出ている。膨よかな味わいだ。
「ふむ、出汁の味が強いのだカピな。良いカピ」
サユリが言いながら澄まし汁のサラダボウルに顔を埋めている。気に入って貰えた様だ。
「うむ、出汁の味わいが良いのう」
茂造も満足そうに啜っていた。
では次に、豚肉とブロッコリの味噌炒め。味付けは完全に和に寄った訳だが、さて。
……うん。良い味が出ている。味噌がベースではあるが、出汁殻の昆布と鰹が良い味を醸し出している。やはり入れて良かった。
合わせ調味料を入れてからもしっかり炒めたからか、香ばしさも出ている。これは、今回はブロッコリにしたが、きゃべつに変えたら和風回鍋肉などが出来るかも知れない。今度作ってみよう。
「成る程カピ。やはり豚と味噌はとても合うカピな。豚汁も旨かったカピが、これもなかなか良いカピ」
サユリが言いながら、炒め物にがっついでいた。
「うむ、これは美味しいのう。味噌にはこんな使い方もあるんじゃのう。成る程のう」
茂造も笑みを浮かべながら、炒め物を口に運んでいた。
良かった。サユリにも茂造にも気に入って貰えた様だ。
白米を食べながらの味噌炒め、そして汁物。素晴らしきループ。
今日の朝ご飯も成功した様だ。壱は満足の笑みを浮かべながら、白米を口に運んだ。
「あ、じいちゃん、昼と夜の間の休憩時間、厨房のオーブン使って良い?」
「構わんぞい。何か作るのかの?」
「クッキー焼こうと思って。昨日マリルに服、今着てるやつ、貰ったからお礼に。勿論食堂のみんなにも」
「おお、それは嬉しいのう」
茂造がほっほっほっと笑った。
朝食が終わり、まずは米の種籾の確認。まだ少し掛かるだろうか。
解散して、壱は食堂の厨房へ。昼営業の仕込みに入る。
そのまま昼営業が始まり、慌ただしく時間は過ぎる。賄いはバジルソースパスタをかっ込んだ。
そうして漸く休憩時間に。木製工房では箸と串が出来ていると思うが、取りに行くのは後で。まずはクッキーを作ろう。
壱は部屋に入り、スマートフォンでレシピを調べる。型と冷凍庫が無いので、ドロップクッキーが良いだろう。
幾つかあるレシピから、材料も作り方もシンプルなものを選んで、紙に写して行った。
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