レンレンは可愛い(*´×`*)四十路のおじさん♡Ωに覚醒しました!〜とにかく元気なおバカちゃん♡たぁくん爆誕です〜

志村研

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おじさん♡ぶっ壊せます

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ラジャ♡

祝言はラクシュミィ国王陛下、アナンシャ様の独壇場であった。

高生は『中欧のΩ女王レンレン』を正式に継承してはいない。
それは中欧大陸に渡った後に、盛大なる戴冠式をもって受け継ぐものだ。

高生が高生のままで執り行われた今回の祝言は、あくまで形式的なものに過ぎない。

だが、しかし…

α種族の垂涎の、憧れの君の、初めての婚姻の、祝いの儀式、では有るのだ。

…こういった事は、我が中欧大陸のα女性の皆様のお楽しみのひとつなのである。

特に『レンレン』にまつわる行事は、女性方には一大事も、一大事なのだ。
何しろ、この事に限っては日頃を平静に淡々とお過ごしの淑女達が騒然となさる。

どちらの、どなたが、どの様なお役目を致すのか、で…
どちら様も喧々諤々なのだ。

それも、まだ肝心の高生を得てもおらぬ内にすらそうであったのだ。

…私はその様子を思い出すと、肌が粟立つ。
普段、淑やかで大人しい方々が様相を一変するのは恐ろしい。

…そして、この度。
アナンシャ様は華々しき大役を独り占めなさってしまわれた。

彼女の選んだ衣裳。
彼女の結い上げた髪。
彼女の指揮下で執り行われし、祝いの儀式。

それは、それは、華やかな宴と相成った。
限られた時間で仕立てたものとはとても思われぬ程に完璧に整えられており、高生は楽しげでしきりにアナンシャ様に甘えていた。

アナンシャ様はそれはもう、ご満悦であられる。
烈火の如き怒りもすっかりとお鎮めになってしまわれた。

「げに、素晴らしき貴公子振りでございましたわ!」
その様に、我ら花婿達の立ち居振舞いをお褒めになる程だった。
「其方らの首を、他のとすげ替えずにおいて良かった♡」
…首の皮一枚、とはこの事である。

それにしても、これは…

この、抜けがけは…
後に揉め事の種となろう事、請け合いだ。

中欧の長たる国々の王は、半数が女性である。
そしてその貴婦人達は皆、Ω女王をそれぞれに熱愛しておいでなのだった。

それが、事もあろうに…

ラクシュミィ王だけが愛のままに、我儘に。
その想いを遂げ成すったのだ。

これをその他の、気高くも愛情深きご婦人方が見過ごす事などあり得ない。

悪寒がする…

我が母上も『威圧』の力をお持ちだが、その『威』を遠く離れたこの場所ですら感じておる。

…不甲斐ない息子を責めておいでだ。

アナンシャ様から私の裏切りを知らされた母上は、酷くお怒りを召された。
即座に私の臓物を握り潰そうとなされる程に。

しかし母上の座す祖国からこの地までは遠すぎて、さすがの『威力』も存分には振るわなかった。

お陰で私は血反吐を吹いただけで、命拾いしたのだ。
だが、帰国の最中で中欧の海域に入るなり、即死は免れまいと覚悟していた。

私は母上のお気持ちが理解できる。
私は死に値する罪を犯した。
私は死んでお詫びする。

そう決意した私を、高生の愛が救った。

君は私達の命乞いをした。
他の男では嫌だと泣いて訴えた。
あの薄情な人が、心を尽くしてくれた…

だとしたら、私は絶対に死ぬ訳にはいかぬ。
必ずや、君の夫であり続けよう!

私は決意を新たにした。

君のために。
この先をうまく立ち回らねばならない。
これまでの概念を捨てよう。

高生を愛した事で、私には新しい感覚が芽生えている。
それはα種族の能力に関したものではない。
彼という奇想天外な存在が、私を変化したのだ。

彼に触発され、彼に影響され、私は以前なら思いも寄らぬ事を目論んでいる。

アナンシャ様の抜けがけは、利用できよう。
あの方が、高生を独り占めなさった事件は前代未聞の事である。

我が母上は『その様な事があって良いものなのか!』と身の内を焦がす程に悔しがっておられた。

…多才な母上は『伝心』の能力をもお持ちなのだ。
しかしあまり得手ではあられぬ。

逆上なさると無意識に、息子達に向けて発射しておしまいになる事が往々にして有った。
その様な訳で、母上の怒りに腹を突かれた私はまたも血反吐を吹く羽目となった。

吐血しのたうち回りつつ、私は思いついた。
これ程までの劇的な愛情は、破壊的ですらある。

…破壊。
破壊、できるかも知れぬ。

Ωの古く悲しい因習を、淑女方の愛情で破壊してしまえるかも知れぬ!

この閃きには自分でも驚いたが、名案である。
此度の事で口惜しい想いをなさった貴婦人方の愛に取り縋るのだ。

α種族の愛といえば博愛である。
だがΩ種族に相対すると異なった。

彼らに対してα男性は性愛を抱くし、α女性は情愛を抱く。

実は、女性方がΩ女王を女神と崇拝するのはそれ程に縁遠い存在だからなのだ。

Ω女王は男性のものであった。

女性は侍女として、御身周回りの世話をする事はあっても共に過ごす事は無い。

Ω女王は人生の殆どを、男性との性交に費やされてしまうからだ。
そしてその事こそが、Ωの悲劇なのである。

その悲劇の舞台に私の妻は絶対に立たせぬ!

私が敬愛いたす、強く気高く美しい淑女の皆様がきっと妻を御守り下さるはずだ。

高生という人は可愛いくて、だから皆様はお気付きになるだろう。

自分達も、そうしても良いのだと。
Ωを可愛いがっても、良いのだと。

なぜ、男性だけがΩの恩恵を独り占めしているのか。

青天の霹靂、とお知りになるだろう!

その為に、私は新たなる謀策を抱く。
この誠心誠意を砕いて、必ずや達成いたそうぞ。

しかし、今は知らぬ。

今は、今だけは…

この初夜にだけは、私は愛する妻にのみ心を傾けて良かろう!

\\\٩(๑`^´๑)۶////
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