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おじさん♡浮かれてます
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たぁ♡
「おかえり♡」
俺の男達が、帰ってきた。
嬉しい…
本当に、良かった…
もう、今すぐに抱かれたい!
生きてるって、感じたい!
でも、無理。
「レンレン、可愛く出来ましたわ♡」
俺は今、俺の好きな男達を殺そうとした王様に、髪を結われている。
「マーム、ありがとう」
次は爪に何かを塗ったくるらしいぜ。
「よろしくてよ、レンレン♡さあ、動かないで!可愛い爪を削り過ぎてしまいますわ」
「分かったよ、マーム」
マーム、好き勝手にしてくれてかまわない。
だって、俺のお願いを聞いてくれた優しい姑なんだから。
日付けは晦日がすんで、元旦になったばかり。
未だ夜明け前だが、俺は忙しい。
何せ今日は祝言で、俺は花嫁御寮だ。
俺は何がどうでもいいんだが、アナンシャはいちいち好き嫌いを聞いてくる。
俺に着物の色目だの、髪の結い具合いだのを聞かれたって知らん。
でもジジイが、とにかく大人しく機嫌よくしてろって言うからそうしている。
こういう事では、嫁は姑の言う通りにしとけば間違いないらしいぜ。
何だって俺が可愛い嫁のふりをしているのかといえば、この猛烈な美人の女の王様な姑のご機嫌を取らねばならないからだ。
俺が泣いて頼んだ後、アナンシャはすぐに動いた。
『さあ、レンレン!ご安心なさいませね。このアナンシャがお望みの通りにして差し上げます!』
そう宣言して、唐突に張り切りだした王様は自分が下した死刑を速攻で撤回した。
それから達筆すぎて俺には読めない筆筋で、ささっと手紙をしたためると、真っ白な鷹の脚に括って飛ばした。
『高速船で引き返す様に命じましたから、明日の未明には戻りましょう。良かったわ♡祝言に間に合いますわね!』
王様は仕事が早すぎて、俺がぼうっとしている内になんもかんもが済んでいた。
『だから、ね。レンレン、私の事を怒っては嫌よ?』
ものすごい美人の王様が、俺の顔を心配そうに覗きこんでくる。
わぁ♡見惚れちまうなぁ。
…あれ。
よく見るとアーティットによく似ている。
って言う事は、アイツの姉ちゃんだな。
『アナンシャはアーティットの?』
『はい、母でございますわ♡』
ええ!
ずいぶん若い母ちゃんだな!
あれ。
じゃあ…俺の姑って事じゃないか。
『レンレン?どうなさったの。まだ何か…』
中欧ってとこは、姑の事をどう呼ぶんだ。
『レンレン、心に掛かる事がおありなのね』
母ちゃん、お母ちゃん?…締まりがないな。
何だろう…お母、、お、かあさま?
『レンレン!お願い!悩み事があるならお仰って!』
『お母、さま?』
あってる?
『…、、、レンレン!私を母とお慕いくださるの!嬉しいわ!どうしましょう!』
良かった、あってた。
『これからはお母さま、て呼ぶ!』
『…レンレン』
お母さまが急に神妙な顔になった。
どうしたんだ。
やっぱり、違うのか?
王様と話すのは初めてたがら、勝手がわからん。
『それなら、マームと呼んで下さいませ』
『マーム?』
『ええ♡そう!そのように♡』
『うん。じゃあ、マーム』
『はい♡レンレン♡』
そんな訳で俺は今現在、なぜかは知らんがアナンシャをマームと呼んでいる。
そんな俺を、俺の可愛い亭主達はいかんともし難いような顔で見ている。
そうだ、イカンといえば…
姑に俺の淫乱がバレたらアカンだろう。
せっかく可愛がられているのに、水を差すのは嫌だ。
どう考えても息子の嫁がど淫乱だなんて知りたくないはずだ。
さらに、息子と一刻もはやくシたがってるなんて事も知りたくないだろう。
だから、男達に可愛がられるのは初夜まで我慢する。
それならお定まりの事らしいから、アナンシャだって嫌な気はしないだろう。
めちゃくちゃ辛いけど、俺は耐えてみせる。
好きな男と一緒になるまでの辛抱だ!
こういうのを猫をかぶるっていうんだろ?
初めて被るぜ!
ま、今日一日の辛抱なんだけどな。
それにしても…
俺にお帰りの挨拶をされた花婿達は、入り口に硬い表情で突っ立ったままだ。
マームに甲斐甲斐しく世話される俺を、微妙な顔で眺めている。
…だよな。
俺も何だこれ、って思うぜ。
ようやく、ラジャが重そうに口を開いた。
「これは、ラクシュミィ国王陛下。こちらにおいでとは思いも寄りませんで…」
「黙らっしゃい。私、忙しいの。貴方達もお支度なさいませ。さあ、早よ。疾く、疾く!」
マームは花婿達を見遣りもせずに、野良猫を追い払うみたいに鼻であしらった。
でも、花婿達は動かない。
俺を見ている。
…何だよ、何してるんだ?
マームが怒ってるだろ、早く行けよ。
姑ってのは、怒らせると厄介らしいぜ。
…何で?
俺を見てるんだ。
それで?
どうしたいんだよ。
…もしかして、シたいのか?
俺の事、抱きたいのか?
馬鹿だな♡
帰って早々かよ♡
いや、俺だってしたい♡
でも、今はまだダメだぞ?
だって!
アーティットの母ちゃんがいるだろ!
だから、明日な♡
明日はもう、解禁らしいからな♡
全部きっちりすませたら…
馬鹿みたいに、いっぱいしようぜ♡
そんな事を思いながら黙って見つめ返してやった。
すると、ルドラが一瞬だけすごいマヌケな顔をした。
そして深いため息をつくと首をふるふると振り、肩をすくめる。
それから左右に並び立つ男達の肩を叩き、大人しく支度の為に去っていった。
よしよし♡
いい子だな!
楽しみは大事に取っとこうぜ♡
あぁ♡
本当、楽しみだな。
ちなみに、これは後で聞いた話しだけど…
アーティットの国では幼い子供が母ちゃんを『マーム』って呼ぶんだそうだ。
いわゆる甘えたがりな幼児語らしい。
「私は、母上をその様にお呼びする事など許されなかったが…」
実の息子が複雑そうな顔で言っていた。
…本当だよな。
お前こそ呼んだらいいよ。
王様の家なんてのは堅苦しいものなんだな。
俺は何だか切なくなった。
しかもこの後、俺はラジャの母ちゃんをマーマ、ルドラの母ちゃんをマミィ、と呼ぶ羽目になった。
アナンシャが他の母ちゃん達に自慢したんだと。
どう自慢で何が羨ましいのかは謎だが、厄介な事にどの姑も出会い頭に呼び方を指定してきた。
…駄目なんて、言えん。
でも嫌だ。
安請け合いってのはしちゃ駄目だな。
これから俺、もっと亭主が増えるんだよ。
だから姑もゾクゾクと増えるんだろう。
それが皆んな呼び方がバラバラだったらどうしよう。
ややこしいじゃないか。
頼むから、まとめて欲しい。
でも、それどころか…
頼むから、間違えるな!って息子達が言うんだよ。
酷い話だろ、意味が分からん。
…でも結局は俺も、そうだなってすごい痛感したんだ。
一回だけ間違えて呼んだら、アナンシャに笑顔のまんま見つめられた。
二人しかいないんだから、アナンシャに言ってるに決まってるのに!
あの人、言い直すまでジッとしていて怖かった。
上手く言えないが、あれは鬼人の鬼気迫る顔だった。
とにかくおっかなかったから、何か分からんけど絶対に間違えられないって思ったぜ。
それに俺の姑達はみんな嫁に優しいんだ。
そんくらいは嫁として、頑張らないとイカンだろう。
\\\٩(๑`^´๑)۶////
「おかえり♡」
俺の男達が、帰ってきた。
嬉しい…
本当に、良かった…
もう、今すぐに抱かれたい!
生きてるって、感じたい!
でも、無理。
「レンレン、可愛く出来ましたわ♡」
俺は今、俺の好きな男達を殺そうとした王様に、髪を結われている。
「マーム、ありがとう」
次は爪に何かを塗ったくるらしいぜ。
「よろしくてよ、レンレン♡さあ、動かないで!可愛い爪を削り過ぎてしまいますわ」
「分かったよ、マーム」
マーム、好き勝手にしてくれてかまわない。
だって、俺のお願いを聞いてくれた優しい姑なんだから。
日付けは晦日がすんで、元旦になったばかり。
未だ夜明け前だが、俺は忙しい。
何せ今日は祝言で、俺は花嫁御寮だ。
俺は何がどうでもいいんだが、アナンシャはいちいち好き嫌いを聞いてくる。
俺に着物の色目だの、髪の結い具合いだのを聞かれたって知らん。
でもジジイが、とにかく大人しく機嫌よくしてろって言うからそうしている。
こういう事では、嫁は姑の言う通りにしとけば間違いないらしいぜ。
何だって俺が可愛い嫁のふりをしているのかといえば、この猛烈な美人の女の王様な姑のご機嫌を取らねばならないからだ。
俺が泣いて頼んだ後、アナンシャはすぐに動いた。
『さあ、レンレン!ご安心なさいませね。このアナンシャがお望みの通りにして差し上げます!』
そう宣言して、唐突に張り切りだした王様は自分が下した死刑を速攻で撤回した。
それから達筆すぎて俺には読めない筆筋で、ささっと手紙をしたためると、真っ白な鷹の脚に括って飛ばした。
『高速船で引き返す様に命じましたから、明日の未明には戻りましょう。良かったわ♡祝言に間に合いますわね!』
王様は仕事が早すぎて、俺がぼうっとしている内になんもかんもが済んでいた。
『だから、ね。レンレン、私の事を怒っては嫌よ?』
ものすごい美人の王様が、俺の顔を心配そうに覗きこんでくる。
わぁ♡見惚れちまうなぁ。
…あれ。
よく見るとアーティットによく似ている。
って言う事は、アイツの姉ちゃんだな。
『アナンシャはアーティットの?』
『はい、母でございますわ♡』
ええ!
ずいぶん若い母ちゃんだな!
あれ。
じゃあ…俺の姑って事じゃないか。
『レンレン?どうなさったの。まだ何か…』
中欧ってとこは、姑の事をどう呼ぶんだ。
『レンレン、心に掛かる事がおありなのね』
母ちゃん、お母ちゃん?…締まりがないな。
何だろう…お母、、お、かあさま?
『レンレン!お願い!悩み事があるならお仰って!』
『お母、さま?』
あってる?
『…、、、レンレン!私を母とお慕いくださるの!嬉しいわ!どうしましょう!』
良かった、あってた。
『これからはお母さま、て呼ぶ!』
『…レンレン』
お母さまが急に神妙な顔になった。
どうしたんだ。
やっぱり、違うのか?
王様と話すのは初めてたがら、勝手がわからん。
『それなら、マームと呼んで下さいませ』
『マーム?』
『ええ♡そう!そのように♡』
『うん。じゃあ、マーム』
『はい♡レンレン♡』
そんな訳で俺は今現在、なぜかは知らんがアナンシャをマームと呼んでいる。
そんな俺を、俺の可愛い亭主達はいかんともし難いような顔で見ている。
そうだ、イカンといえば…
姑に俺の淫乱がバレたらアカンだろう。
せっかく可愛がられているのに、水を差すのは嫌だ。
どう考えても息子の嫁がど淫乱だなんて知りたくないはずだ。
さらに、息子と一刻もはやくシたがってるなんて事も知りたくないだろう。
だから、男達に可愛がられるのは初夜まで我慢する。
それならお定まりの事らしいから、アナンシャだって嫌な気はしないだろう。
めちゃくちゃ辛いけど、俺は耐えてみせる。
好きな男と一緒になるまでの辛抱だ!
こういうのを猫をかぶるっていうんだろ?
初めて被るぜ!
ま、今日一日の辛抱なんだけどな。
それにしても…
俺にお帰りの挨拶をされた花婿達は、入り口に硬い表情で突っ立ったままだ。
マームに甲斐甲斐しく世話される俺を、微妙な顔で眺めている。
…だよな。
俺も何だこれ、って思うぜ。
ようやく、ラジャが重そうに口を開いた。
「これは、ラクシュミィ国王陛下。こちらにおいでとは思いも寄りませんで…」
「黙らっしゃい。私、忙しいの。貴方達もお支度なさいませ。さあ、早よ。疾く、疾く!」
マームは花婿達を見遣りもせずに、野良猫を追い払うみたいに鼻であしらった。
でも、花婿達は動かない。
俺を見ている。
…何だよ、何してるんだ?
マームが怒ってるだろ、早く行けよ。
姑ってのは、怒らせると厄介らしいぜ。
…何で?
俺を見てるんだ。
それで?
どうしたいんだよ。
…もしかして、シたいのか?
俺の事、抱きたいのか?
馬鹿だな♡
帰って早々かよ♡
いや、俺だってしたい♡
でも、今はまだダメだぞ?
だって!
アーティットの母ちゃんがいるだろ!
だから、明日な♡
明日はもう、解禁らしいからな♡
全部きっちりすませたら…
馬鹿みたいに、いっぱいしようぜ♡
そんな事を思いながら黙って見つめ返してやった。
すると、ルドラが一瞬だけすごいマヌケな顔をした。
そして深いため息をつくと首をふるふると振り、肩をすくめる。
それから左右に並び立つ男達の肩を叩き、大人しく支度の為に去っていった。
よしよし♡
いい子だな!
楽しみは大事に取っとこうぜ♡
あぁ♡
本当、楽しみだな。
ちなみに、これは後で聞いた話しだけど…
アーティットの国では幼い子供が母ちゃんを『マーム』って呼ぶんだそうだ。
いわゆる甘えたがりな幼児語らしい。
「私は、母上をその様にお呼びする事など許されなかったが…」
実の息子が複雑そうな顔で言っていた。
…本当だよな。
お前こそ呼んだらいいよ。
王様の家なんてのは堅苦しいものなんだな。
俺は何だか切なくなった。
しかもこの後、俺はラジャの母ちゃんをマーマ、ルドラの母ちゃんをマミィ、と呼ぶ羽目になった。
アナンシャが他の母ちゃん達に自慢したんだと。
どう自慢で何が羨ましいのかは謎だが、厄介な事にどの姑も出会い頭に呼び方を指定してきた。
…駄目なんて、言えん。
でも嫌だ。
安請け合いってのはしちゃ駄目だな。
これから俺、もっと亭主が増えるんだよ。
だから姑もゾクゾクと増えるんだろう。
それが皆んな呼び方がバラバラだったらどうしよう。
ややこしいじゃないか。
頼むから、まとめて欲しい。
でも、それどころか…
頼むから、間違えるな!って息子達が言うんだよ。
酷い話だろ、意味が分からん。
…でも結局は俺も、そうだなってすごい痛感したんだ。
一回だけ間違えて呼んだら、アナンシャに笑顔のまんま見つめられた。
二人しかいないんだから、アナンシャに言ってるに決まってるのに!
あの人、言い直すまでジッとしていて怖かった。
上手く言えないが、あれは鬼人の鬼気迫る顔だった。
とにかくおっかなかったから、何か分からんけど絶対に間違えられないって思ったぜ。
それに俺の姑達はみんな嫁に優しいんだ。
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