19 / 59
キラクラの戦い/漆黒の四騎士②
第92話「そびえ立つタイエル」
しおりを挟む
その時だった。
セペダ達の頭上から大きな影が伸びてきた。
ブシャァ!!
セペダの周りの兵たちは頭上から迫る大岩で一気に押しつぶ潰されていった。
セペダは大岩を躱し、目の前を直視した。
セペダ「なんだ置物??
こいつが兵たちを押し潰したのか?」
そびえ立つトーテムの様な何かが、セペダの方まで影を伸ばして立っていた。
その刹那、ミジャラプエはクリニャンクのいる方へ矢を放った。
辺りは時が止まっている様であったが、その刹那クリニャンクの側に矢が突き刺さった。
クリニャンクは我に帰り、安全な場所まで避難した。
セペダ「なんだこいつは?人なのか?
丸腰で俺の前に立っている・・」
そこには、ガルバリノと共に《南のニ鷲》と呼ばれるタイエルの姿があった。
数秒の間を置き、セペダがタイエルに切り掛かる。
タイエルは大岩を軽い板でも拾う様に手に取り、セペダの眼前の地面に突き刺し、攻撃を防いだ。
セペダが回り込み攻撃を仕掛けるが、タイエルはそこら中に転がる死体を盾にして、セペダの攻撃を防いでいる。
セペダ「いつ死体を拾い上げたんだ。
動作はのろそうなのに、なぜ俺の攻撃に間に合う?」
シュンシュン、ドサドサ・・
セペダが率いた兵達はいつの間にか距離を置かれており、矢の雨の餌食になり死に絶えた。
セペダ「これはまずい・・
こんな所に化け物を潜ませていたなんて。
いや、あやつらの最初の狼狽ぶりを見ると
策ではなくて、たまたまの可能性が高い。」
タイエルは静かに佇んでいる。
深く窪んだタイエルの目は、セペダの方を見ている様だが、目に深い影がかかり、セペダには目線が分からない。
セペダ「何を考えているかまるで分からん・・
なんだこの化け物は。
どんな攻撃をしてくるのか、見当もつかない。」
タイエルはおもむろに2体の死体を持ち出した。
セペダ(何をする気だ?)
するとおもむろに自身の目の前に死体を持ってきた。
パンパンパン!
ドシュドシュドシュ!
セペダの後方から銃声が響き渡り、タイエルの持つ死体からは血が飛び散っている。
「さあ。」
セペダは落ち着いた声と共に馬上へすくいあげられた。
セペダは男の背につかまった。
「怪我は?」
背の主はアロンソだった。
騎馬兵を引き連れて、セペダを救出にきていた。
アロンソ「盾を上へ。」
アロンソの騎馬兵たちは盾を上にかざし、矢の雨を凌ぎながら後退していった。
ミジャラプエ「ふむー惜しい。あの位置からでは、奴らの頭上からしか矢を射れぬな。
ただ、もう時期背中を撃てる。
もしくは、獣を狙え。」
アロンソ「盾を背に構え、蛇行してください。」
アロンソの騎兵達は、盾を背にし蛇行しながら
矢を躱し安全な場所まで避難していった。
ミジャラプエは矢を放つのをやめる様に周りの者に指示した。
「なんともこなれた逃走の仕方よ。」
一呼吸おき、セペダはアロンソに話しかけた。
「助かりましたアロンソ様。」
アロンソ「あの敵をどうみますか?」
セペダ「私には測りかねますね。
どんな事をしてくるか、まるで予測がつきませんでした。」
アロンソ「そうでしたか。
迂闊に近づくのは危険の様ですね。
当初の予定通り、私たちは前線を保つ事に集中しましょう。」
セペダ(美味しいとこだけ、掻っ攫う予定だったんだけどなぁ・・ガスパル様とガンガスさんに嬉々として根掘り葉掘り聞かれそう・・めんどくさ。柄にもなく欲張ってしまったか・・)
その後、アロンソ軍とクリニャンク連合軍は、お互いの当初方針通り膠着状態を維持する事になった。
セペダ達の頭上から大きな影が伸びてきた。
ブシャァ!!
セペダの周りの兵たちは頭上から迫る大岩で一気に押しつぶ潰されていった。
セペダは大岩を躱し、目の前を直視した。
セペダ「なんだ置物??
こいつが兵たちを押し潰したのか?」
そびえ立つトーテムの様な何かが、セペダの方まで影を伸ばして立っていた。
その刹那、ミジャラプエはクリニャンクのいる方へ矢を放った。
辺りは時が止まっている様であったが、その刹那クリニャンクの側に矢が突き刺さった。
クリニャンクは我に帰り、安全な場所まで避難した。
セペダ「なんだこいつは?人なのか?
丸腰で俺の前に立っている・・」
そこには、ガルバリノと共に《南のニ鷲》と呼ばれるタイエルの姿があった。
数秒の間を置き、セペダがタイエルに切り掛かる。
タイエルは大岩を軽い板でも拾う様に手に取り、セペダの眼前の地面に突き刺し、攻撃を防いだ。
セペダが回り込み攻撃を仕掛けるが、タイエルはそこら中に転がる死体を盾にして、セペダの攻撃を防いでいる。
セペダ「いつ死体を拾い上げたんだ。
動作はのろそうなのに、なぜ俺の攻撃に間に合う?」
シュンシュン、ドサドサ・・
セペダが率いた兵達はいつの間にか距離を置かれており、矢の雨の餌食になり死に絶えた。
セペダ「これはまずい・・
こんな所に化け物を潜ませていたなんて。
いや、あやつらの最初の狼狽ぶりを見ると
策ではなくて、たまたまの可能性が高い。」
タイエルは静かに佇んでいる。
深く窪んだタイエルの目は、セペダの方を見ている様だが、目に深い影がかかり、セペダには目線が分からない。
セペダ「何を考えているかまるで分からん・・
なんだこの化け物は。
どんな攻撃をしてくるのか、見当もつかない。」
タイエルはおもむろに2体の死体を持ち出した。
セペダ(何をする気だ?)
するとおもむろに自身の目の前に死体を持ってきた。
パンパンパン!
ドシュドシュドシュ!
セペダの後方から銃声が響き渡り、タイエルの持つ死体からは血が飛び散っている。
「さあ。」
セペダは落ち着いた声と共に馬上へすくいあげられた。
セペダは男の背につかまった。
「怪我は?」
背の主はアロンソだった。
騎馬兵を引き連れて、セペダを救出にきていた。
アロンソ「盾を上へ。」
アロンソの騎馬兵たちは盾を上にかざし、矢の雨を凌ぎながら後退していった。
ミジャラプエ「ふむー惜しい。あの位置からでは、奴らの頭上からしか矢を射れぬな。
ただ、もう時期背中を撃てる。
もしくは、獣を狙え。」
アロンソ「盾を背に構え、蛇行してください。」
アロンソの騎兵達は、盾を背にし蛇行しながら
矢を躱し安全な場所まで避難していった。
ミジャラプエは矢を放つのをやめる様に周りの者に指示した。
「なんともこなれた逃走の仕方よ。」
一呼吸おき、セペダはアロンソに話しかけた。
「助かりましたアロンソ様。」
アロンソ「あの敵をどうみますか?」
セペダ「私には測りかねますね。
どんな事をしてくるか、まるで予測がつきませんでした。」
アロンソ「そうでしたか。
迂闊に近づくのは危険の様ですね。
当初の予定通り、私たちは前線を保つ事に集中しましょう。」
セペダ(美味しいとこだけ、掻っ攫う予定だったんだけどなぁ・・ガスパル様とガンガスさんに嬉々として根掘り葉掘り聞かれそう・・めんどくさ。柄にもなく欲張ってしまったか・・)
その後、アロンソ軍とクリニャンク連合軍は、お互いの当初方針通り膠着状態を維持する事になった。
30
あなたにおすすめの小説
【アラウコの叫び 】第1巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日07:20投稿】 1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
また動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
【アラウコの叫び 】第2巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日07:20投稿】 動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
M性に目覚めた若かりしころの思い出
kazu106
青春
わたし自身が生涯の性癖として持ち合わせるM性について、それをはじめて自覚した中学時代の体験になります。歳を重ねた者の、人生の回顧録のひとつとして、読んでいただけましたら幸いです。
一部、フィクションも交えながら、述べさせていただいてます。フィクション/ノンフィクションの境界は、読んでくださった方の想像におまかせいたします。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる


