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第十七話 ダメンズメーカーにロックオンされた
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翌日、昼食の席で誰も言葉を発さない。チャールズもカイザルも何を言えば良いか戸惑っている。ミーア嬢は顔面を真っ赤にして上手く食事を出来ないでいる。
『お嬢様、アーン』
見かねた小悪魔が悪役令嬢に食事を食べさせる。
ライディースはそんな4人を見ながらクールさを装いながらも粗相ばかりだ。
「あらあら、この席は面白いですわね」
そう言ってやって来たのはダメンズメーカーのリムルである。
「それで複雑に入り組んだ恋愛模様はどうなるのかしら?」
リムルは楽しそうに訪ねてくる。
「リムル嬢、その話は…」
レナンジェスは口に出すがその先が言えない。
「だったらレナンジェス殿を婿養子に迎えようかな。そうすればいっぱい貴男に尽くせるし」
悪戯な笑みを浮かべながら少し上目遣いでレナンジェスを見つめるリムル。
(勘弁してください。私はダメンズになる気はないです。目標はハーレムです)
心の中でそう叫ぶがそれを言える雰囲気ではない。
「リムル嬢、レナンジェスは我が引き取る故、ご遠慮してもらいたい」
突如そう宣言するライディース。
「殿方同士の結婚は認められておりませんよ」
リムルは意地の悪い笑みを浮かべる。
「いえ、部下としてという意味でして…」
ライディースは自分の失言に気付き言い訳を始める。そんな彼を腐女子令嬢が妄想の中で穴という穴を凌辱する。
(余計に変な空気になっちゃったよ…どうすれば良い)
そんな事を考えている時だった。
「御一緒させて頂けませんか?」
やって来たのはジュドーだ。
『構わぬ』
W王子がそう言うとジュドーはレナンジェスの隣に座る。
「あら、ジュドー様も男色趣味ですの?」
「まさか。それよりもリムル様が親しくされていた方々を最近見ませんね」
「そうですの。皆、実家に帰されてしまいまして…性根を鍛えなおすとかで」
「噂がデマであると思いたい状況ですね」
「何かしら?」
「リムル様に目を掛けられた貴族は骨なしチキンになると言う馬鹿げた噂ですよ」
「まあ、食べやすそう!」
「はい、食べやすすぎて困りますよ」
そうニコリと笑うジュドー。しかし目は笑っていない。
(ジュドーよ、君も上手くフラグを立てれば骨なしチキンの仲間入りなのだよ)
「それよりもレナンジェス殿はミーア様と婚約なさるの?」
リムルの言葉で紅茶を吹き出しそうになる悪役令嬢。そこはW王子が即座にフォローしたので粗相にはならなかった。
「貴族としてお慕いしております。それから婚約とかは身分が違いすぎますので」
「そうかしら?私はレナンジェス様なら大歓迎ですわよ」
リムルは悪戯な笑みを浮かべる。
「それはダメ!」
不意にそう叫び立ち上がっている悪役令嬢。W王子はそんな彼女を優しく座らせる。
「まあ、もしかしてミーア様は帝国と王国を支配して男色ハーレムを作られるのかしら?」
「そんな畏れ多い事を言うものではありませんわ」
「でも、帝国、王国の王子様に求愛されて身分の低いレナンジェス殿にまで求愛されているのでしょ?第二王子殿下も平民を妃に迎えるみたいですから逆も有りではありませんこと?」
「それは王家の話です。それに平民を妃に迎えるなら正室は地位有る貴族でなくてはなりません」
「だったらミーア様が聖女様を養子にすれば解決ではありません事?」
その言葉に悲し気な表情を浮かべる悪役令嬢。
「そこはトーラー大公家の養子が良いと思いますがね」
思わず反論するレナンジェス。
「まあ、レナンジェス様は余程ミーア様を愛しておられるのね」
「ですからそれは貴族としてですね…」
「そうかしら?貴男監修の少女漫画は貴男の欲望を具現化したように見えますけど?」
『止めぬか!』
W王子が強い口調で言う。
「失礼しました」
リムルはそう言うと口を閉じた。
「まあまあ、学園生活は始まったばかりですよ?3年間の関係で変わると思いませんか?今から誰と誰が婚約するだの結婚するだのは早計ですよ」
ジュドーはにこやかにそう言う。
「そうだよなぁ。これからの関係次第だよなぁ」
チャールズは明るく言い放つ。
「朕もそう思う。これからの関係で変わるだろう。それに…もし夢破れても心を整理する時間もある事だしな」
そう言いながら少し寂しそうな表情をするカイザル。
「そして見守る愛を選び傷付いたレナンジェス殿を私の愛で…ムフフフ」
(止めてください。私をロックオンしないでください。私はハーレムが作りたいのです)
「そうだな。心も体も繋がる機会はいくらでもあるのだな」
(おい、ギャップ萌えキャラが欲望に塗れた眼差しで私を見るんじゃない!本当にあんたはギャップ萌えファンに土下座して謝罪しろ!そしてギャップ萌えキャラとしての正道を歩んでくれ!!)
「そんな事より食事が冷めますよ」
ジュドーはそう言いながら皆に笑顔を向ける。
(ジュドーよ、明るくて良い子キャラだとは思っていたけれどムードメーカーでもあるのね。貴男に萌えなくてごめんなさい)
レナンジェスはそんな事を考えながら無理に話題を振り和やかな雰囲気を醸し出すのであった。
『お嬢様、アーン』
見かねた小悪魔が悪役令嬢に食事を食べさせる。
ライディースはそんな4人を見ながらクールさを装いながらも粗相ばかりだ。
「あらあら、この席は面白いですわね」
そう言ってやって来たのはダメンズメーカーのリムルである。
「それで複雑に入り組んだ恋愛模様はどうなるのかしら?」
リムルは楽しそうに訪ねてくる。
「リムル嬢、その話は…」
レナンジェスは口に出すがその先が言えない。
「だったらレナンジェス殿を婿養子に迎えようかな。そうすればいっぱい貴男に尽くせるし」
悪戯な笑みを浮かべながら少し上目遣いでレナンジェスを見つめるリムル。
(勘弁してください。私はダメンズになる気はないです。目標はハーレムです)
心の中でそう叫ぶがそれを言える雰囲気ではない。
「リムル嬢、レナンジェスは我が引き取る故、ご遠慮してもらいたい」
突如そう宣言するライディース。
「殿方同士の結婚は認められておりませんよ」
リムルは意地の悪い笑みを浮かべる。
「いえ、部下としてという意味でして…」
ライディースは自分の失言に気付き言い訳を始める。そんな彼を腐女子令嬢が妄想の中で穴という穴を凌辱する。
(余計に変な空気になっちゃったよ…どうすれば良い)
そんな事を考えている時だった。
「御一緒させて頂けませんか?」
やって来たのはジュドーだ。
『構わぬ』
W王子がそう言うとジュドーはレナンジェスの隣に座る。
「あら、ジュドー様も男色趣味ですの?」
「まさか。それよりもリムル様が親しくされていた方々を最近見ませんね」
「そうですの。皆、実家に帰されてしまいまして…性根を鍛えなおすとかで」
「噂がデマであると思いたい状況ですね」
「何かしら?」
「リムル様に目を掛けられた貴族は骨なしチキンになると言う馬鹿げた噂ですよ」
「まあ、食べやすそう!」
「はい、食べやすすぎて困りますよ」
そうニコリと笑うジュドー。しかし目は笑っていない。
(ジュドーよ、君も上手くフラグを立てれば骨なしチキンの仲間入りなのだよ)
「それよりもレナンジェス殿はミーア様と婚約なさるの?」
リムルの言葉で紅茶を吹き出しそうになる悪役令嬢。そこはW王子が即座にフォローしたので粗相にはならなかった。
「貴族としてお慕いしております。それから婚約とかは身分が違いすぎますので」
「そうかしら?私はレナンジェス様なら大歓迎ですわよ」
リムルは悪戯な笑みを浮かべる。
「それはダメ!」
不意にそう叫び立ち上がっている悪役令嬢。W王子はそんな彼女を優しく座らせる。
「まあ、もしかしてミーア様は帝国と王国を支配して男色ハーレムを作られるのかしら?」
「そんな畏れ多い事を言うものではありませんわ」
「でも、帝国、王国の王子様に求愛されて身分の低いレナンジェス殿にまで求愛されているのでしょ?第二王子殿下も平民を妃に迎えるみたいですから逆も有りではありませんこと?」
「それは王家の話です。それに平民を妃に迎えるなら正室は地位有る貴族でなくてはなりません」
「だったらミーア様が聖女様を養子にすれば解決ではありません事?」
その言葉に悲し気な表情を浮かべる悪役令嬢。
「そこはトーラー大公家の養子が良いと思いますがね」
思わず反論するレナンジェス。
「まあ、レナンジェス様は余程ミーア様を愛しておられるのね」
「ですからそれは貴族としてですね…」
「そうかしら?貴男監修の少女漫画は貴男の欲望を具現化したように見えますけど?」
『止めぬか!』
W王子が強い口調で言う。
「失礼しました」
リムルはそう言うと口を閉じた。
「まあまあ、学園生活は始まったばかりですよ?3年間の関係で変わると思いませんか?今から誰と誰が婚約するだの結婚するだのは早計ですよ」
ジュドーはにこやかにそう言う。
「そうだよなぁ。これからの関係次第だよなぁ」
チャールズは明るく言い放つ。
「朕もそう思う。これからの関係で変わるだろう。それに…もし夢破れても心を整理する時間もある事だしな」
そう言いながら少し寂しそうな表情をするカイザル。
「そして見守る愛を選び傷付いたレナンジェス殿を私の愛で…ムフフフ」
(止めてください。私をロックオンしないでください。私はハーレムが作りたいのです)
「そうだな。心も体も繋がる機会はいくらでもあるのだな」
(おい、ギャップ萌えキャラが欲望に塗れた眼差しで私を見るんじゃない!本当にあんたはギャップ萌えファンに土下座して謝罪しろ!そしてギャップ萌えキャラとしての正道を歩んでくれ!!)
「そんな事より食事が冷めますよ」
ジュドーはそう言いながら皆に笑顔を向ける。
(ジュドーよ、明るくて良い子キャラだとは思っていたけれどムードメーカーでもあるのね。貴男に萌えなくてごめんなさい)
レナンジェスはそんな事を考えながら無理に話題を振り和やかな雰囲気を醸し出すのであった。
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