35 / 37
第三十五章
しおりを挟む
【結衣と文哉の新婚初夜】
結衣と文哉は札幌グランドホテル33階のスイートルームにいた。
「結衣、疲れただろう」
「ええ、疲れちゃった。でもびっくりしたわ。武田さんがあんな高価なオメガ製腕時計をプレゼントしてくださるなんて、私、ビックリしたわ」
「いいんじゃない。結衣のお父さんになるんだから」
「そうだね。私のパパになるんだものね」
「もう、芦屋の邸宅の敷地内に武田さん夫婦の新居も完成したことだし。これからは幸せになろうね。兎に角結衣は今までスケートで頑張ったんだから。今回の全日本選手権大会で優勝したことだし。しかし、優勝したからには次の四大陸選手権に日本代表として出場する訳だからまた、練習しないとね」
「ええ、今度は世界大会になるからかなりレベルが上がるわ。演技に4回転ジャンプを複数回取り入れないと、優勝出来ないわ」
「そうだね。今度は四大陸の大会だからかなりレベルがあがるね」
「ええ、でも負けられないわ。出場するからには絶対優勝を狙うわ」
「結衣、その意気込み、気合いだよ。一緒に頑張ろうね」
「処でわたし達、これから名前をどのように呼びましょうか?」
「僕は結衣と呼ぶよ」
「じゃあ、わたしは文哉ね」
「いいよ。これで決まりだね」
「結衣、お風呂にしようか」
「ええ、お風呂にしましょうね」
結衣は浴室に行き浴槽の蛇口を撚りお湯を出し始めた。
結衣は着衣を脱いだ。
文哉も着衣を脱いだ。
二人はパンティを脱ぎ、浴室に入った。二人はシャワーを出して汗で汚れた体を綺麗に洗い流した。
ボディタオルにボディソープを垂らし両手でよく泡立てそして、ボディタオルで体を〝ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ〝と擦った。体についた泡を綺麗にシャワーで洗い流して二人は浴槽の中に入り湯船に浸かった。疲れた心と体を癒した。結衣が文哉に語り始めた。
「あのね。文哉。新婚生活に入ったカップルのその後の生活で参考になる記事があったんだ」
「どんなことなんだい。とても興味あるよ」
「分かったわ。特に新婚生活で発生したトラブルやリアルな困り事エピソードと解決のヒントについてなの。先ずお金のことよ。発生率51.8%だって。次が食事・料理のこと。発生率49.1%だって。次は生活習慣の違いだって。発生率44.5%だった。
次が家事分担のこと。発生率23.6%だって。後は洗濯で発生率22.7%。親や親族との付き合い方で発生率22.7%。
互いの状況の不透明さと金銭感覚の違いが二大トラブルなんだって。
トラブルの内容は、大きく分けると2つ。1つは互いの貯蓄額やお金の使い方が見えないこと、2つ目は価値観の違い。お金が足りない、といった悩みは少なく、この時期はお金をどのように使うか・管理するかという、ふたりで生活を営んでいく上での基盤を整える時期であることが分かる。だからこそ、初めが肝心。うやむやにせず向き合うこと。
困り事エピソードNO1
お互いの収支や貯蓄額を把握しておらず、話し合いをしたものの険悪な雰囲気に。
お小遣い制度は嫌だという夫で、お金の管理をさせてもらえない。コンビニ利用も多く節約意識に欠けるため、ケンカが起こる。
彼は全く記帳をしないので私が代わりに行ったところ、休会していた英会話学校の手数料引き落としを発見。無駄なお金を払っていることに気付きました。
困り事とその対応策
お金にシビアな彼に歩み寄った。
彼は私以上にお金にシビアで自分へのご褒美的な使い方はせず、外食もほとんどなし。慣れるまでは「たまにはおいしいものを食べたいな」と思う私でしたが、「浪費家よりは倹約家の方が良い。と自分に言い聞かせることに。ちょっと奮発して自分へのご褒美をしたいときなどは、自分の親や友達と行って特別感を味わうようにしています。
貯蓄額をしっかり聞けていない。
彼の貯蓄額についてはっきりと聞けていない状況です。結婚前は、「結婚したら話せる」と思っていたのですが。やはり結婚前にしっかり話し合っておいた方が良いと思いました。
彼はお金があればある分だけ使ってしまうので、管理は私がすることに。お小遣いなど金額の折り合いをつけるのに苦労しました。自分たちの給与、資産を互いに公開し、また毎月の生計費を知ることで“これだけは貯蓄として残す”という話し合いをすべき。そうすることで小遣いの限度額が把握できると思う。
二人のコミュニケーションと、お互いの情報公開をする。
互いのお金の使い方や貯蓄額が分からない価値観の違いといったトラブルの解決には、コミュニケーションが重要です。結婚前の式費用の検討の際などから話し合えていることが理想ですが、そうでないならなるべく早めに意思疎通を。お金のことについてコミュニケーションがしっかり取れる関係性を、新婚時代にしっかり築いて。
食事・料理のこと。発生率49.1%
味覚、後片付け、調理作業についてモヤモヤが発生した。
食事は毎日のことなので、ここで生まれる夫婦間の不一致は大きなストレスに発展してしまいます。そんなシーンで挙げられたトラブルは、味覚といった好みの問題に、面倒な後片付け、忙しかったり苦手だと苦行になってしまう調理作業の3つでした。
困り事エピソードNO2
皿洗いをすると夫はいつもイライラ不機嫌に。それでケンカになります。
とある料理に対し「俺これ無理いらない。と言った彼。そう思うなら「せっかく作ってくれたのにごめんな」まで言ってほしかった。私は激怒し3日間口を利きませんでした。
彼は好き嫌いが多く、味の好みを把握するまでが大変だった。
困り事とその対応策
お互いが納得する味を見つけるのが大変。
私の実家は料理に砂糖を使うことが多く、甘辛い味が好み。でも彼は甘辛いものはほぼ食べられず、ふたりが納得する味を出すのに苦労しました。一緒に住む前に食事をした時などに彼の好みや実家の味を聞いておくと良いかと思います。
やってくれたことに「ありがとう」を。
夫が洗い物をしてくれるのはありがたいけれど、洗い方が雑で結局は私がやることに。今は、洗ってくれたことについてまず感謝を伝え、その後彼の気持ちを害さないように「しっかり洗って」と伝えてやってもらっています。
料理しようとしない彼に腹が立った。
全く料理ができず、作ろうともしなかった。お互いに働いていて、私の方が帰宅が遅いので気持ちが焦るし、腹が立ちました。今は土日は彼に全てをお任せ。見ているとイライラしてしまうのでのぞきません。感謝して食べますが、ダメ出しはします。でもおいしい時はめっちゃ褒めます。
歩み寄りを。ゆるく構えることも大切。
話し合いだけで解決するものでもないので、ゆるっと構えるくらいが良さそう。食事作りについては、適宜お総菜に頼るなどしても良いし、後片付けのルールもゆるめに設定を。味付けに関しては、ふたりの味を見つけることを楽しむようにしては。歩み寄れるポイントを探ること。
生活習慣の違い。発生率44.5%
大事ではないからこそ?ささいなことにイラッとした。
挙げられたトラブルエピソードは生活リズムや室温感覚のズレ、電気のオンオフ、扉の開け閉めなどさまざま。大問題ではないものの地味にストレスがたまっていくものでした。結婚前にある程度は把握・予想できていた“違い”でも、四六時中接していればもやもやが大きく育っていくのは必然です。
困り事エピソードNO3
ドアなどの開けっ放し、電気のつけっ放しが多いので、事細かに注意してやめさせている。
寝るときにエアコンをかけるかどうかで意見が合わない。
ひとりで過ごす休日は私は家で家事をすることが多いが、彼はすぐ外出。掃除などしてほしい。
朝起きる時間の違いがあり、一日の過ごし方に大きな違いがあった。
先輩新妻の困り事とその対応策
ふたりのルールを作る。
私は朝型、彼は超夜型で休日デートも彼の寝坊で出遅れることがほとんど。準備を始める私の前でまだ寝ている彼にイライラし嫌な気持ちになるので困っていました。とはいえ習慣を直すのは難しいので互いに受け入れつつ「月に1度は休日も8:00時に起きて出かける」など、楽しいルールを作っておくと良いと思います。
良い具合を見計らって、調整しましょう。
彼は20:00就寝、2:00起床の超朝型。夜は彼の就寝に合わせて夕飯を作らないと「もう眠い」と言われ、テレビは音を消してと言われ、ものすごくストレスでした。とはいえ私は彼に合わせられなかったので、夕飯は作り置きにし、夜は温めるだけと時短効果に貢献。テレビの音は、寝て小一時間たったら目覚めないことに気付いたのでそこから音量アップ。
ふたりにとっての新たな習慣づくりを
これまで積み重ねてきた生活習慣の軌道修正は難しいもの。相手に変わってもらうように働きかけるか、自分が歩み寄るか慣れるか、これら2つの併用に力を注ぐかでしょう。いずれにせよこの努力の結果はふたりの新しい習慣に繋がっていくはず。じっくりなじんでいくようにコツコツと時間を重ねて。
家事分担。発生率23.6%
しないまたはできるけどやらない、で不公平感が発生した。
食事の後片付け、洗濯、掃除など家事全般の分担にもトラブルの種が。それぞれが抱える不満が大きくなる前にコミュニケーションを取って、ふたりの落としどころを決められれば良いのだろうけれど、理想通りに進むことばかりではないのも現実です。
困り事エピソードNO4
家事は、基本的には私がやっている。夫は1人暮らし歴が長く何でもできるのに、私がお願いしないと何もしてくれない。
名もなき家事などを含めた分担が、なんだかんだ私の方が多くなっている。
お願いすれば手伝ってはくれるけど、教えるのが大変。
困り事とその対応策
3~4年かけて家事スキルを向上する。
ずっと実家暮らしだった彼。私とは家事スキルに差がありすぎて、また彼にやる気もなかったので新婚当時はほぼ毎日もめてました。それから3~4年たちましたが、だいぶやってくれるように。子育てみたいなものなのか、根気強く教えた結果です。
食器洗いにダメ出しはしていたけれど
食器洗いは彼の担当なのに、全く汚れが落ちておらず。毎回怒っているうちにできるようになりました。解決策としては、食器洗浄機を買うのが一番早いかもしれません。
感情的にならず具体的に要望を伝えてみては?
家事の滞りは結果として目の前に現れるものなので、困っていることは説明しやすいといえます。相手の態度を非難せず、具体的に「こうしたい、こうしてほしい」と交渉すれば、他のトラブルよりは解決しやすいかも。お願いの仕方や指導は、彼のタイプに合わせて臨機応変にしましょう。
洗濯は発生率22.7%。
干し方、畳み方、洗濯頻度の不一致に、心がザワザワした。
洗剤選びに洗い分け、干し方、畳み方、洗濯カゴのたまり具合等。一連の流れの中に多くの工程を含む洗濯は、個人なりのこだわりやルールが顕著に表れやすい家事といえそう。清潔さやさっぱり感という心地よさにも直結するので、互いの基準がズレてしまうと、なかなかのストレスになってしまいます。
困りごとエピソードNO5
洗剤と洗濯物の干し方に相手のこだわりがあり、私が合わせていくことになった。
夫は干し方から畳み方まで雑で、何度も教えた。最近は「やってくれるだけ良い」と、それらの工程は見ないことにしました。
私の干し方が気に食わないと、何も言わずに直してくる彼。「人によってやり方が違う」ということを受け入れてもらうようにしています。
困り事とその対応策
下着はひそかに干してほしい派の夫
「私の下着は自分に見えないところで干してほしい」と考える夫。でも忙しく家事分担してるのに、そんなわけにはいきません、そこでSNSで「夫は妻の下着を干すか」とアンケートを決行。結果は干す派が95%で「そんなこと言うなら夫も自分のパンツを干すべき」など多くの同意が。それらのスクリーンショットを彼に送ったら、私のパンツも黙って干すようになりました。
歩み寄りと慣れで、ふたりの感覚を近づけたい。
感覚上のもやもやは、ふたりの落としどころを探っていくほかないのかも。また食事や料理、掃除といった家事のふたりの生活や住居への影響度と比べると、洗濯は個人プレーがしやすい家事だといえます。洗濯方法や頻度について歩み寄りが難しい場合は、それぞれで行うという選択肢もありかもしれません。
親や親族との付き合い方。発生率22.7%
困り事のほとんどは、付き合い方の濃さの違いでした。
今回のアンケートで多かったのが付き合いの頻度や濃さにまつわるもやもや。多さや少なさといった度合いの感覚は育った環境で異なり、それらに正解・不正解もありません。空気を読まないと、という気遣いも発生させがちになるため、ストレスになりやすいのかもしれません。
困り事エピソードNO6
夫は親族との関係が近く、人見知りの私は苦痛。
親族で行われる全ての食事会に参加すべきか迷った。
夫には自分の親と仲良くしようという様子が見られなくてもやもや。話し合いが必要だと思っている。
困り事とその対応策
差し入れの多さにもやもやした。
月に一度彼の親が来訪しますが、差し入れの多さに困惑。義親は「安かったから一緒に買っちゃった」と言いますが、私は必要なものだけ購入したいタイプ。事前に考えてた献立を変更したり自分が食べたいものがなかなか買えずもやもや。夫に相談し、差し入れの量を減らしてもらうか、なしにしてもらうこと。
臨機応変にお付き合いをしましょう。
彼の実家が近く、お呼びがかかることがしばしば。私がそれに不満をもらしたため、彼の親からお叱りが。今は彼だけ実家に行ってもらうなど臨機応変に対応。短時間なら自分も顔を出すようにしています。また家が近いからこそ何かしてもらったり、贈り物を頂くことも。その際は、必ずすぐにお礼を伝える、無理のない範囲のお返しをするなどで、良好な関係を心がけています。
互いが親・親族との間に入ってフォローを
お付き合いは長く続くものなので、無理をしても続きません。お互いが家族たちとの間に入って、うまく取りなしましょう。また自分の要望を伝える際は、相手の家族を思いやるような配慮も忘れずにいたいですね。
新婚生活の『困り事』に向き合って、家族の土台づくりをしましょう。
結婚1~2年目は、今まで気付かない、あるいは知っていても気にならなかった互いの違いが表出し、それが原因で起こる“困り事”が多いようです。これらをふたりにとって良い具合に落ち着かせる経験は、共に歩んで行く上での土台づくりとなり、また自信を積み重ねることに繋がるはず。肩の力を抜いて、無理をせず、必要であればラクな手段や考えを取り入れるのも何ら問題ありません。少しずつでも良いので、自分たちのペースでふたりの『困り事』に向き合ってみてくださいね。
この記事はweb上と 私の場合の体験をモデルにしながらまた、web上の数値を引用しています。しかし、%の数値は100人の方のアンケート調査です。でもどの内容も的確なことばかりです。読者の皆さんの参考になると思います。また、新婚を卒業されたカップルの方も参考になると思います。
さて、この物語の続きです。
風呂から上がった結衣と文哉は、冷蔵庫から冷えた缶ビールを取り出して飲み始めた。
「乾杯!」
「乾杯!」
結衣は美味しそうにビールを飲んだ。「このビール、旨みがあり、辛口で美味しいわ」
「本当だね。美味しいよ」
文哉が言った。「結衣、しばらくは、子供はつくれないね」
「そうね。引退をいつにするかによるわね」
「大体女性フィギュアスケーターの場合は30歳だからな」
「そうね。昨年引退した山本洋子さんは31歳だけどね」
「じゃあ、どうだろう。結衣の場合は30才ということで」
「そうね。わたしも後4年と思っていたから、丁度30歳になるわ」
「じゃあ、30歳で引退ということで。いいね」
「ええ、それでいいわ」
二人は洗面所に行き歯を磨いた。結衣はランジェリーを着た。白色のランジェリーである。白色は悪魔から守ってくれるという。
文哉はマリンブルーのビキニパンツであった。
二人はベッドの中に入り抱き合い、唇を重ねた。二人はお互いの愛を確かめ合った。こうして、二人の新婚初夜は終わった。
結衣のイメージ
結衣と文哉は札幌グランドホテル33階のスイートルームにいた。
「結衣、疲れただろう」
「ええ、疲れちゃった。でもびっくりしたわ。武田さんがあんな高価なオメガ製腕時計をプレゼントしてくださるなんて、私、ビックリしたわ」
「いいんじゃない。結衣のお父さんになるんだから」
「そうだね。私のパパになるんだものね」
「もう、芦屋の邸宅の敷地内に武田さん夫婦の新居も完成したことだし。これからは幸せになろうね。兎に角結衣は今までスケートで頑張ったんだから。今回の全日本選手権大会で優勝したことだし。しかし、優勝したからには次の四大陸選手権に日本代表として出場する訳だからまた、練習しないとね」
「ええ、今度は世界大会になるからかなりレベルが上がるわ。演技に4回転ジャンプを複数回取り入れないと、優勝出来ないわ」
「そうだね。今度は四大陸の大会だからかなりレベルがあがるね」
「ええ、でも負けられないわ。出場するからには絶対優勝を狙うわ」
「結衣、その意気込み、気合いだよ。一緒に頑張ろうね」
「処でわたし達、これから名前をどのように呼びましょうか?」
「僕は結衣と呼ぶよ」
「じゃあ、わたしは文哉ね」
「いいよ。これで決まりだね」
「結衣、お風呂にしようか」
「ええ、お風呂にしましょうね」
結衣は浴室に行き浴槽の蛇口を撚りお湯を出し始めた。
結衣は着衣を脱いだ。
文哉も着衣を脱いだ。
二人はパンティを脱ぎ、浴室に入った。二人はシャワーを出して汗で汚れた体を綺麗に洗い流した。
ボディタオルにボディソープを垂らし両手でよく泡立てそして、ボディタオルで体を〝ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ〝と擦った。体についた泡を綺麗にシャワーで洗い流して二人は浴槽の中に入り湯船に浸かった。疲れた心と体を癒した。結衣が文哉に語り始めた。
「あのね。文哉。新婚生活に入ったカップルのその後の生活で参考になる記事があったんだ」
「どんなことなんだい。とても興味あるよ」
「分かったわ。特に新婚生活で発生したトラブルやリアルな困り事エピソードと解決のヒントについてなの。先ずお金のことよ。発生率51.8%だって。次が食事・料理のこと。発生率49.1%だって。次は生活習慣の違いだって。発生率44.5%だった。
次が家事分担のこと。発生率23.6%だって。後は洗濯で発生率22.7%。親や親族との付き合い方で発生率22.7%。
互いの状況の不透明さと金銭感覚の違いが二大トラブルなんだって。
トラブルの内容は、大きく分けると2つ。1つは互いの貯蓄額やお金の使い方が見えないこと、2つ目は価値観の違い。お金が足りない、といった悩みは少なく、この時期はお金をどのように使うか・管理するかという、ふたりで生活を営んでいく上での基盤を整える時期であることが分かる。だからこそ、初めが肝心。うやむやにせず向き合うこと。
困り事エピソードNO1
お互いの収支や貯蓄額を把握しておらず、話し合いをしたものの険悪な雰囲気に。
お小遣い制度は嫌だという夫で、お金の管理をさせてもらえない。コンビニ利用も多く節約意識に欠けるため、ケンカが起こる。
彼は全く記帳をしないので私が代わりに行ったところ、休会していた英会話学校の手数料引き落としを発見。無駄なお金を払っていることに気付きました。
困り事とその対応策
お金にシビアな彼に歩み寄った。
彼は私以上にお金にシビアで自分へのご褒美的な使い方はせず、外食もほとんどなし。慣れるまでは「たまにはおいしいものを食べたいな」と思う私でしたが、「浪費家よりは倹約家の方が良い。と自分に言い聞かせることに。ちょっと奮発して自分へのご褒美をしたいときなどは、自分の親や友達と行って特別感を味わうようにしています。
貯蓄額をしっかり聞けていない。
彼の貯蓄額についてはっきりと聞けていない状況です。結婚前は、「結婚したら話せる」と思っていたのですが。やはり結婚前にしっかり話し合っておいた方が良いと思いました。
彼はお金があればある分だけ使ってしまうので、管理は私がすることに。お小遣いなど金額の折り合いをつけるのに苦労しました。自分たちの給与、資産を互いに公開し、また毎月の生計費を知ることで“これだけは貯蓄として残す”という話し合いをすべき。そうすることで小遣いの限度額が把握できると思う。
二人のコミュニケーションと、お互いの情報公開をする。
互いのお金の使い方や貯蓄額が分からない価値観の違いといったトラブルの解決には、コミュニケーションが重要です。結婚前の式費用の検討の際などから話し合えていることが理想ですが、そうでないならなるべく早めに意思疎通を。お金のことについてコミュニケーションがしっかり取れる関係性を、新婚時代にしっかり築いて。
食事・料理のこと。発生率49.1%
味覚、後片付け、調理作業についてモヤモヤが発生した。
食事は毎日のことなので、ここで生まれる夫婦間の不一致は大きなストレスに発展してしまいます。そんなシーンで挙げられたトラブルは、味覚といった好みの問題に、面倒な後片付け、忙しかったり苦手だと苦行になってしまう調理作業の3つでした。
困り事エピソードNO2
皿洗いをすると夫はいつもイライラ不機嫌に。それでケンカになります。
とある料理に対し「俺これ無理いらない。と言った彼。そう思うなら「せっかく作ってくれたのにごめんな」まで言ってほしかった。私は激怒し3日間口を利きませんでした。
彼は好き嫌いが多く、味の好みを把握するまでが大変だった。
困り事とその対応策
お互いが納得する味を見つけるのが大変。
私の実家は料理に砂糖を使うことが多く、甘辛い味が好み。でも彼は甘辛いものはほぼ食べられず、ふたりが納得する味を出すのに苦労しました。一緒に住む前に食事をした時などに彼の好みや実家の味を聞いておくと良いかと思います。
やってくれたことに「ありがとう」を。
夫が洗い物をしてくれるのはありがたいけれど、洗い方が雑で結局は私がやることに。今は、洗ってくれたことについてまず感謝を伝え、その後彼の気持ちを害さないように「しっかり洗って」と伝えてやってもらっています。
料理しようとしない彼に腹が立った。
全く料理ができず、作ろうともしなかった。お互いに働いていて、私の方が帰宅が遅いので気持ちが焦るし、腹が立ちました。今は土日は彼に全てをお任せ。見ているとイライラしてしまうのでのぞきません。感謝して食べますが、ダメ出しはします。でもおいしい時はめっちゃ褒めます。
歩み寄りを。ゆるく構えることも大切。
話し合いだけで解決するものでもないので、ゆるっと構えるくらいが良さそう。食事作りについては、適宜お総菜に頼るなどしても良いし、後片付けのルールもゆるめに設定を。味付けに関しては、ふたりの味を見つけることを楽しむようにしては。歩み寄れるポイントを探ること。
生活習慣の違い。発生率44.5%
大事ではないからこそ?ささいなことにイラッとした。
挙げられたトラブルエピソードは生活リズムや室温感覚のズレ、電気のオンオフ、扉の開け閉めなどさまざま。大問題ではないものの地味にストレスがたまっていくものでした。結婚前にある程度は把握・予想できていた“違い”でも、四六時中接していればもやもやが大きく育っていくのは必然です。
困り事エピソードNO3
ドアなどの開けっ放し、電気のつけっ放しが多いので、事細かに注意してやめさせている。
寝るときにエアコンをかけるかどうかで意見が合わない。
ひとりで過ごす休日は私は家で家事をすることが多いが、彼はすぐ外出。掃除などしてほしい。
朝起きる時間の違いがあり、一日の過ごし方に大きな違いがあった。
先輩新妻の困り事とその対応策
ふたりのルールを作る。
私は朝型、彼は超夜型で休日デートも彼の寝坊で出遅れることがほとんど。準備を始める私の前でまだ寝ている彼にイライラし嫌な気持ちになるので困っていました。とはいえ習慣を直すのは難しいので互いに受け入れつつ「月に1度は休日も8:00時に起きて出かける」など、楽しいルールを作っておくと良いと思います。
良い具合を見計らって、調整しましょう。
彼は20:00就寝、2:00起床の超朝型。夜は彼の就寝に合わせて夕飯を作らないと「もう眠い」と言われ、テレビは音を消してと言われ、ものすごくストレスでした。とはいえ私は彼に合わせられなかったので、夕飯は作り置きにし、夜は温めるだけと時短効果に貢献。テレビの音は、寝て小一時間たったら目覚めないことに気付いたのでそこから音量アップ。
ふたりにとっての新たな習慣づくりを
これまで積み重ねてきた生活習慣の軌道修正は難しいもの。相手に変わってもらうように働きかけるか、自分が歩み寄るか慣れるか、これら2つの併用に力を注ぐかでしょう。いずれにせよこの努力の結果はふたりの新しい習慣に繋がっていくはず。じっくりなじんでいくようにコツコツと時間を重ねて。
家事分担。発生率23.6%
しないまたはできるけどやらない、で不公平感が発生した。
食事の後片付け、洗濯、掃除など家事全般の分担にもトラブルの種が。それぞれが抱える不満が大きくなる前にコミュニケーションを取って、ふたりの落としどころを決められれば良いのだろうけれど、理想通りに進むことばかりではないのも現実です。
困り事エピソードNO4
家事は、基本的には私がやっている。夫は1人暮らし歴が長く何でもできるのに、私がお願いしないと何もしてくれない。
名もなき家事などを含めた分担が、なんだかんだ私の方が多くなっている。
お願いすれば手伝ってはくれるけど、教えるのが大変。
困り事とその対応策
3~4年かけて家事スキルを向上する。
ずっと実家暮らしだった彼。私とは家事スキルに差がありすぎて、また彼にやる気もなかったので新婚当時はほぼ毎日もめてました。それから3~4年たちましたが、だいぶやってくれるように。子育てみたいなものなのか、根気強く教えた結果です。
食器洗いにダメ出しはしていたけれど
食器洗いは彼の担当なのに、全く汚れが落ちておらず。毎回怒っているうちにできるようになりました。解決策としては、食器洗浄機を買うのが一番早いかもしれません。
感情的にならず具体的に要望を伝えてみては?
家事の滞りは結果として目の前に現れるものなので、困っていることは説明しやすいといえます。相手の態度を非難せず、具体的に「こうしたい、こうしてほしい」と交渉すれば、他のトラブルよりは解決しやすいかも。お願いの仕方や指導は、彼のタイプに合わせて臨機応変にしましょう。
洗濯は発生率22.7%。
干し方、畳み方、洗濯頻度の不一致に、心がザワザワした。
洗剤選びに洗い分け、干し方、畳み方、洗濯カゴのたまり具合等。一連の流れの中に多くの工程を含む洗濯は、個人なりのこだわりやルールが顕著に表れやすい家事といえそう。清潔さやさっぱり感という心地よさにも直結するので、互いの基準がズレてしまうと、なかなかのストレスになってしまいます。
困りごとエピソードNO5
洗剤と洗濯物の干し方に相手のこだわりがあり、私が合わせていくことになった。
夫は干し方から畳み方まで雑で、何度も教えた。最近は「やってくれるだけ良い」と、それらの工程は見ないことにしました。
私の干し方が気に食わないと、何も言わずに直してくる彼。「人によってやり方が違う」ということを受け入れてもらうようにしています。
困り事とその対応策
下着はひそかに干してほしい派の夫
「私の下着は自分に見えないところで干してほしい」と考える夫。でも忙しく家事分担してるのに、そんなわけにはいきません、そこでSNSで「夫は妻の下着を干すか」とアンケートを決行。結果は干す派が95%で「そんなこと言うなら夫も自分のパンツを干すべき」など多くの同意が。それらのスクリーンショットを彼に送ったら、私のパンツも黙って干すようになりました。
歩み寄りと慣れで、ふたりの感覚を近づけたい。
感覚上のもやもやは、ふたりの落としどころを探っていくほかないのかも。また食事や料理、掃除といった家事のふたりの生活や住居への影響度と比べると、洗濯は個人プレーがしやすい家事だといえます。洗濯方法や頻度について歩み寄りが難しい場合は、それぞれで行うという選択肢もありかもしれません。
親や親族との付き合い方。発生率22.7%
困り事のほとんどは、付き合い方の濃さの違いでした。
今回のアンケートで多かったのが付き合いの頻度や濃さにまつわるもやもや。多さや少なさといった度合いの感覚は育った環境で異なり、それらに正解・不正解もありません。空気を読まないと、という気遣いも発生させがちになるため、ストレスになりやすいのかもしれません。
困り事エピソードNO6
夫は親族との関係が近く、人見知りの私は苦痛。
親族で行われる全ての食事会に参加すべきか迷った。
夫には自分の親と仲良くしようという様子が見られなくてもやもや。話し合いが必要だと思っている。
困り事とその対応策
差し入れの多さにもやもやした。
月に一度彼の親が来訪しますが、差し入れの多さに困惑。義親は「安かったから一緒に買っちゃった」と言いますが、私は必要なものだけ購入したいタイプ。事前に考えてた献立を変更したり自分が食べたいものがなかなか買えずもやもや。夫に相談し、差し入れの量を減らしてもらうか、なしにしてもらうこと。
臨機応変にお付き合いをしましょう。
彼の実家が近く、お呼びがかかることがしばしば。私がそれに不満をもらしたため、彼の親からお叱りが。今は彼だけ実家に行ってもらうなど臨機応変に対応。短時間なら自分も顔を出すようにしています。また家が近いからこそ何かしてもらったり、贈り物を頂くことも。その際は、必ずすぐにお礼を伝える、無理のない範囲のお返しをするなどで、良好な関係を心がけています。
互いが親・親族との間に入ってフォローを
お付き合いは長く続くものなので、無理をしても続きません。お互いが家族たちとの間に入って、うまく取りなしましょう。また自分の要望を伝える際は、相手の家族を思いやるような配慮も忘れずにいたいですね。
新婚生活の『困り事』に向き合って、家族の土台づくりをしましょう。
結婚1~2年目は、今まで気付かない、あるいは知っていても気にならなかった互いの違いが表出し、それが原因で起こる“困り事”が多いようです。これらをふたりにとって良い具合に落ち着かせる経験は、共に歩んで行く上での土台づくりとなり、また自信を積み重ねることに繋がるはず。肩の力を抜いて、無理をせず、必要であればラクな手段や考えを取り入れるのも何ら問題ありません。少しずつでも良いので、自分たちのペースでふたりの『困り事』に向き合ってみてくださいね。
この記事はweb上と 私の場合の体験をモデルにしながらまた、web上の数値を引用しています。しかし、%の数値は100人の方のアンケート調査です。でもどの内容も的確なことばかりです。読者の皆さんの参考になると思います。また、新婚を卒業されたカップルの方も参考になると思います。
さて、この物語の続きです。
風呂から上がった結衣と文哉は、冷蔵庫から冷えた缶ビールを取り出して飲み始めた。
「乾杯!」
「乾杯!」
結衣は美味しそうにビールを飲んだ。「このビール、旨みがあり、辛口で美味しいわ」
「本当だね。美味しいよ」
文哉が言った。「結衣、しばらくは、子供はつくれないね」
「そうね。引退をいつにするかによるわね」
「大体女性フィギュアスケーターの場合は30歳だからな」
「そうね。昨年引退した山本洋子さんは31歳だけどね」
「じゃあ、どうだろう。結衣の場合は30才ということで」
「そうね。わたしも後4年と思っていたから、丁度30歳になるわ」
「じゃあ、30歳で引退ということで。いいね」
「ええ、それでいいわ」
二人は洗面所に行き歯を磨いた。結衣はランジェリーを着た。白色のランジェリーである。白色は悪魔から守ってくれるという。
文哉はマリンブルーのビキニパンツであった。
二人はベッドの中に入り抱き合い、唇を重ねた。二人はお互いの愛を確かめ合った。こうして、二人の新婚初夜は終わった。
結衣のイメージ
11
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる




