あるフィギュアスケーターの性事情

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第三十四章

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 【史花と武田の新婚初夜】

 史花と武田は、札幌グランドホテルの33階のスイートルームにいた。

 「武田さん、よろしくお願いしますね」
 「史花さん、こちらこそ、よろしくお願いします」
 「でも、結婚式を終えたらホットしたわ」
 「僕もです。やっと史花さんと新しい人生をスタートすることが出来ます」
「武田さん、私から新婚生活を送る上で、お願いがあります」
「はい。どんなことですか?」
「毎日の会話が大切だと思うの。なぜなら夫婦円満の秘訣はコミュニケーションだと思うの。毎日一緒にいるからこそ、何でも話し合い、また、お互いの話しをよく聞くことだと思うの。」
「そうだよね。僕も史花さんの言うことに異論はないよ。僕からもお願いがあるんだよ。話してもいいかな?」
「勿論、いいわよ(笑顔)」
「お互いの呼び名なんだけど。『パパとママでどうかな?」
「いい響きね。いいと思うわ」
「ありがとう。良かった。反対されないかと思っていたから」
「そうなんだ。パパは面白いね」
「ママだって面白い時があるよ」
「そうかなぁ」
「これは私が女性雑誌を読んだ時、印象に残った事なんだけど、その雑誌にはこのようなことが書いてあったのよ。
 華やかな結婚式を終えたあとは、長い長い結婚生活の始まり。結婚生活は、いわば現実です。憧れの新婚生活、こんなはずじゃなかった!ということにならない為にも、ちょっと心掛けたい夫婦円満の秘訣。実は、実践できていない夫婦って意外と多いのかも?誰しもわかっているような基本的なことばかりですが、そんな“基本”が仲の良さを持続させるには大切なんです。
コミュニケーションは夫婦関係に関わらず、人づきあいにおいて大切なことです。話を聞く、話をする、というのはとても基本的なことですが、毎日一緒にいるからこそ怠りがちになると言えます。
付き合い始めたばかりの時は、沢山会話をしていたのに、相手の存在が当たり前になってしまうとそんなことすら面倒になってしまい、気づけば話は事務的なことだけ。こんなことになると折角の夫婦関係が冷めてしまう原因になります。
どんなに一緒にいても、言葉に出さなくては伝わらないことは沢山あります。日々の出来事など、普段から夫婦で会話をすることを心掛けること。
 また、『ありがとう』の気持ちは言葉に出すこと。
お互い感謝の気持ちを伝える、これも基本的なことです。どんなに『ありがとう』という気持ちがあっても、言葉に出さなければ伝わりません。そして、きちんと言葉で『ありがとう』と言われると、やはり嬉しいものです。
 夫婦であっても相手に何かをしてもらったら感謝をする。何事も当たり前とは思わず、『ごはん美味しかったよ』ありがとう』『お仕事お疲れ様』など、『ありがとう』の気持ちを言葉に出すことが大切です。お互いに感謝の気持ちを忘れなければ、笑顔あふれる良好な夫婦関係が継続できるはずです。
 時には喧嘩も必要です。ただし、引きずらないことです。
喧嘩をすることは悪いことではありません。喧嘩が出来なくなってしまうのもそれはそれで問題あり。不満やストレスを溜めすぎて相手にあたってしまうよりは、本音で言い合い、喧嘩でガス抜きした方がお互いスッキリする場合もあります。
ただし、喧嘩を何日も引きずるのはダメですよ。たとえその日のうちにうまく仲直りが出来なくても、次の日の朝はいつもどおりに接しましょう。多少のモヤモヤがあっても、がいってらっしゃい』は笑顔で気持ちよくを心掛けましょう。何でもない一言が』昨日はちょっと言いすぎちゃったかな』『帰ったらきちんと謝ろう』という、相手を思いやる気持ちに繋がります。
 また、夫婦であってもお互いの干渉のし過ぎは、NGですよ。
相手の携帯を勝手に見たり、帰宅がちょっと遅れただけで何度も電話をかけまくる、など、行き過ぎた干渉は相手に不快感を与えます。適度な距離は夫婦にも必要ですよ。ときにはお互い自由な時間をつくってみる、というのもいいかもしれません。離れた時間に相手の大切さや良さに気づける、なんてことも。夫婦であっても100%理解し合うのは不可能です。
小さなことには目を瞑り相手の良いところを沢山見るよう努力しましょう。これが夫婦円満の秘訣ですよ。
また、偶には二人だけのの時間を作りましょう。
結婚後、子供が産まれるとどうしても減ってしまう夫婦の時間。子どもがいるとスレ違い生活になってしまい、なかなかゆっくり会話が出来ないなんていう話もよく耳にします。
 仕事や子育て、家事に追われるばかりでなく、ときには夫婦の時間を意図的に作ること。1年に1回の大切な記念日は夫婦で過ごすなど、特別な二人の時間を作ることで、お互いがフレッシュな気持ちになれます。
また、丸1日でなくとも、数時間カフェでお茶をするだけでもOK。たまの“非日常”が夫婦の大切なコミュニケーションタイムにもなります。
 夫婦がスタートした日をいつまでも忘れずにいましょう。
 長い結婚生活で記憶が薄れていってしまう、結婚した日のこと。婚姻届けに判を押したときの緊張感、沢山の大切な人たちに囲まれて挙げた感動的な結婚式など、二人が夫婦を始めた日のことを、忘れていませんか?
喧嘩をしたとき、ふと思い出してみてください。そうすると、小さな不満なんて『ま、いっか』と思えてしまうかも。入籍した日、式を挙げた日など、ふたりの記念すべき幸せな1日を、いつ迄も忘れないようにしましょう。夫婦でその日のことを話してみる、というのもいい時間になるかもしれませんね。
 やっぱり思いやりの気持ちが大切です。
相手の立場に立って物事を考える。これもまた基本的なことですが、思いやりの気持ちはやはり大切です。自分の気持ちや欲求ばかりを押しつけるのではなく、一度立ち止まって、自分はどうなのかを考えてみましょう。
 思いやりの気持ちがあれば、相手の気持ちを考えてちょっとした不満が流せたり、改善して欲しいことも相手を傷つけないよう言い方を考えたりなど、接し方が変わるはずです。相手への配慮があれば思いやりの連鎖が続くんです。パートナーを愛していれば、必然とその気持ちが持てるはずですよね。まあ、ざっくり、このように書いてあったのよ。パパはどう思うかな?」
「ママ、とても素晴らしいことだよ。お互い、これらの事を肝に銘じることだよね」
「パパ、ありがとう。私とっても嬉しいわ。さあ、お風呂に入りましょうか?」
「ママ、今夜は一緒に入ろうね」
「ええ、パパ、お願いします」
二人は一緒に浴室に入り汚れた体をシャワーで洗い流した。ボディータオルにボディーソープを垂らし、両手でよく揉んで泡立てそして〝ゴシゴシゴシゴシゴシ〝と綺麗に洗った。二人はシャワーで体の泡を洗い流した。そして湯船の中に入り、疲れた心と体を癒した。史花は武田の硬式テニスで鍛えた体を見ていた。武田は史花のふくよかな女体を見ていた。二人は抱き合い、お互いの唇を重ねた。二人は今日から始まった新婚生活を甘い夜にしたのであった。


 


結衣のイメージ



 

 

夫婦円満の秘訣、いかがでしたか?どれも本当に基本的なことです。でも、その基本的なことを忘れがち。相手を尊重すること、思いやること、感謝すること、そしてたくさんコミュニケーションをとること。それを忘れなければ、永遠におしどり夫婦でいられるはずですよ
 
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