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番外編
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—-<これだから…>—-
「ねぇ、リウ。」
「何ですか?」
「第2王子に一発だけって優しすぎない?」
「え?何言っているんですか?」
「ん?」
「確かにあの時のは、私の中では渾身の一発でしたけど、」
「うん。」
「イグナイトには、廻があるように、私も進化するんです。」
「…は?」
「次会った時は、凛羽ちゃんスペシャル・廻☆をお見舞いしますよ!」
「え?次?だから廻って何?イグナイトって何?」
「あの有名なカラフル達を知らない、だと…⁉︎…これだから異世界人は……!」
—-<信者とは>—-
「まず、朝起きたらメリル様をこの世に送り出してくださった神に感謝します。」
「そして、メリル様が息をしていることに神に感謝します。」
「動いている事にも神に感謝します。」
「笑った時には、」
「どうせ神に感謝するんでしょう?」
「私が天に召されます。」
「……なにそれこわい。」
—-<一時帰国>—-
__ガッ!
「グォファッ!」
「第2王子、御機嫌よう!」
「長旅、お疲れ様です!」
「ご飯にします?お風呂にします?それとも、凛羽ちゃんスペシャル・廻☆にします?」
「ゴホッ、ゴホッ、じゅ、順番、違うから、」
「えへっ☆」
—-<それは、>—-
「あれ?りっちゃんとドミニク王子が一緒って珍しいね?」
「こずえちゃん!今、最後の恨みをぶつけてたの!」
「最後?」
「そう!私が森の中で数日過ごしたじゃない?」
「うん…。」
「すごく痩せたのね、」
「…うん、苦しかったもんね。」
「胸が。」
「うん……え?」
「だから、第二王子のせいでこうなったので、恨みを果たした所なの!」
「ん?…りっちゃん、元々胸無かったよね?」
「ブハッ!」
「……おい、そこの赤髪。もう一発ぶち込んでやろうか?ん?」
「申し訳ございませんでした!」
—-<これは、もしや…!>—-
「め、メリル様!」
「何?」
「わ、私、もしかしたら、」
「うん。」
「魔法が、使えたかもしれません…!」
「…は?」
「今、窓の外の木を見て、大きくなーれって言ったら、大きくなったんです!」
「…どの木?」
「あの、端っこのです!」
「……いや、あれ、地属性の魔術師が魔法使ってるじゃん。よく見なよ。バカなの?」
「……穴があったら入りたい!」
—-<これは、もしや…!に。>—-
「め、メリル様!」
「……何?」
「わ、私、もしかしたら、」
「…うん。」
「新種のポーションを作ってしまったかもしれません!」
「…え?見せてみて。」
「はい!これです!」
「うわ…ドロドロの茶色…。」
「ね?初めて見ましたよね⁉︎」
「…いや、何回かあるよ。」
「……え?」
「それ、失敗した時のだから。」
「……なんとなく、気付いてた…っ!」
—-<これは、もしや…!にのに。>—-
「……悲しい。」
「はぁ、早く片付けて。」
「…はい。」
「次は一緒に作ってあげるから。」
「…え?」
「何?僕の気が変わらないうちに早く準備しなよ。」
「…はい!…えへへ。」
「……単純。」
「ん?何か言いましたか?」
「なーんにも。…ほら、薬草足りてないよ。」
「あ!本当だ!」
「ちゃんと確認しなよ。」
「はーい!」
「……返事は良いんだけどね。」
「え?メリル様に、褒められた…だと⁉︎」
「いや、そこ喜ぶところじゃないからね。」
「ねぇ、リウ。」
「何ですか?」
「第2王子に一発だけって優しすぎない?」
「え?何言っているんですか?」
「ん?」
「確かにあの時のは、私の中では渾身の一発でしたけど、」
「うん。」
「イグナイトには、廻があるように、私も進化するんです。」
「…は?」
「次会った時は、凛羽ちゃんスペシャル・廻☆をお見舞いしますよ!」
「え?次?だから廻って何?イグナイトって何?」
「あの有名なカラフル達を知らない、だと…⁉︎…これだから異世界人は……!」
—-<信者とは>—-
「まず、朝起きたらメリル様をこの世に送り出してくださった神に感謝します。」
「そして、メリル様が息をしていることに神に感謝します。」
「動いている事にも神に感謝します。」
「笑った時には、」
「どうせ神に感謝するんでしょう?」
「私が天に召されます。」
「……なにそれこわい。」
—-<一時帰国>—-
__ガッ!
「グォファッ!」
「第2王子、御機嫌よう!」
「長旅、お疲れ様です!」
「ご飯にします?お風呂にします?それとも、凛羽ちゃんスペシャル・廻☆にします?」
「ゴホッ、ゴホッ、じゅ、順番、違うから、」
「えへっ☆」
—-<それは、>—-
「あれ?りっちゃんとドミニク王子が一緒って珍しいね?」
「こずえちゃん!今、最後の恨みをぶつけてたの!」
「最後?」
「そう!私が森の中で数日過ごしたじゃない?」
「うん…。」
「すごく痩せたのね、」
「…うん、苦しかったもんね。」
「胸が。」
「うん……え?」
「だから、第二王子のせいでこうなったので、恨みを果たした所なの!」
「ん?…りっちゃん、元々胸無かったよね?」
「ブハッ!」
「……おい、そこの赤髪。もう一発ぶち込んでやろうか?ん?」
「申し訳ございませんでした!」
—-<これは、もしや…!>—-
「め、メリル様!」
「何?」
「わ、私、もしかしたら、」
「うん。」
「魔法が、使えたかもしれません…!」
「…は?」
「今、窓の外の木を見て、大きくなーれって言ったら、大きくなったんです!」
「…どの木?」
「あの、端っこのです!」
「……いや、あれ、地属性の魔術師が魔法使ってるじゃん。よく見なよ。バカなの?」
「……穴があったら入りたい!」
—-<これは、もしや…!に。>—-
「め、メリル様!」
「……何?」
「わ、私、もしかしたら、」
「…うん。」
「新種のポーションを作ってしまったかもしれません!」
「…え?見せてみて。」
「はい!これです!」
「うわ…ドロドロの茶色…。」
「ね?初めて見ましたよね⁉︎」
「…いや、何回かあるよ。」
「……え?」
「それ、失敗した時のだから。」
「……なんとなく、気付いてた…っ!」
—-<これは、もしや…!にのに。>—-
「……悲しい。」
「はぁ、早く片付けて。」
「…はい。」
「次は一緒に作ってあげるから。」
「…え?」
「何?僕の気が変わらないうちに早く準備しなよ。」
「…はい!…えへへ。」
「……単純。」
「ん?何か言いましたか?」
「なーんにも。…ほら、薬草足りてないよ。」
「あ!本当だ!」
「ちゃんと確認しなよ。」
「はーい!」
「……返事は良いんだけどね。」
「え?メリル様に、褒められた…だと⁉︎」
「いや、そこ喜ぶところじゃないからね。」
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