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番外編
小話。さん。
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—-<なんとなく気付いてた。>—-
「リウはなんでメリルさんをそんなに好きなの?」
「どうしたんですか?急に。」
「いや、ふと思っちゃって。」
「そうですか。まぁ、全部好きなんですが…まず、初めてあった時に、」
「うん。」
「天使が現れたと思いました。」
「…うん。」
「そして、近くに行くと良い匂いがしました。」
「………うん?」
「微笑みが輝いていました。」
「うん。」
「冷たい視線にドキリとしました。」
「………。」
「あの、天から下僕を見下ろすようなメリル様の視線…!私、あんなに胸が高鳴ったのは初めてでした……!きっとあれは、神が授けたものなのでしょう!」
「…変態な発想しかない。」
—-<お構いなく…>—-
「あれ、リウはお出かけ?」
「 …セシル。うん、ゼノやパドマ達と街に行ったよ。」
「そう、残念。新しい魔石を持ってきたんだけどね。」
「それなら僕から渡しておくよ。」
「…いや、また今度にする。」
「いや、セシルも忙しいでしょ。」
「メリルも忙しいだろう?」
「僕はいつでも会えるし、どうせリウもここに帰ってくるから。」
「……。」
「……。」
—-<未来の話>—-
「……はぁ、分かった、じゃあお願いするよ。」
「最初からそうしたら良かったのに。」
「はいはい、すみませんね、メリル様。」
「…なんかむかつくね。」
「そうか?…というかさ、メリル。」
「なに?」
「リウがそのうち嫁に行ったりしたらどうするの?」
「…は?何突然。」
「だから、将来的にさ、リウもどっかに嫁ぐだろう?…多分。」
「…は?」
「うん、だから、リウも嫁に…」
「は?」
「……うん。ごめん、その真顔やめてくれる?」
「……。」
「…ちょっとその手にある魔術は洒落にならないからな。」
—-<それって…>—-
「……まぁ、メリルはリウを嫁に…ってわけじゃないんだろう?」
「そうだね、そう言う感情はないかな。…今のところ。」
「…え?」
「だって、わからないでしょう?未来のことなんて。」
「…そうだな。」
「それに、僕より強い人じゃないと僕は認めないから。」
「……ん?」
「だから、僕より強い人ならリウを嫁に…」
「ちょっとまて、メリル。」
「…何?」
「それって、…リウは嫁に…いけなくないか?」
—-<なんていうか…>—-
「ただいまもどりましたー!」
「あれ、思っていたより早かったね、リウ。」
「なんかお昼から会議があるらしくて…。あ、セシル王子もこんにちは。」
「こんにちは、リウ。新しい魔石をメリルに渡しているから後で確認して。」
「わっ!ありがとうございます!」
「いえいえ。…じゃあ俺もそろそろ戻るよ。じゃあね、メリル、リウ。」
「はいっ、本当にありがとうございました!」
「いや、良いんだよ。なんていうか…君も大変だろうし…また今度お詫びさせて。」
ガチャ、バタン
「…ん?セシル王子、どうしたんだろう?」
「さぁ?セシルも疲れているんじゃない?」
「なるほど!そうかもですね!」
「リウはなんでメリルさんをそんなに好きなの?」
「どうしたんですか?急に。」
「いや、ふと思っちゃって。」
「そうですか。まぁ、全部好きなんですが…まず、初めてあった時に、」
「うん。」
「天使が現れたと思いました。」
「…うん。」
「そして、近くに行くと良い匂いがしました。」
「………うん?」
「微笑みが輝いていました。」
「うん。」
「冷たい視線にドキリとしました。」
「………。」
「あの、天から下僕を見下ろすようなメリル様の視線…!私、あんなに胸が高鳴ったのは初めてでした……!きっとあれは、神が授けたものなのでしょう!」
「…変態な発想しかない。」
—-<お構いなく…>—-
「あれ、リウはお出かけ?」
「 …セシル。うん、ゼノやパドマ達と街に行ったよ。」
「そう、残念。新しい魔石を持ってきたんだけどね。」
「それなら僕から渡しておくよ。」
「…いや、また今度にする。」
「いや、セシルも忙しいでしょ。」
「メリルも忙しいだろう?」
「僕はいつでも会えるし、どうせリウもここに帰ってくるから。」
「……。」
「……。」
—-<未来の話>—-
「……はぁ、分かった、じゃあお願いするよ。」
「最初からそうしたら良かったのに。」
「はいはい、すみませんね、メリル様。」
「…なんかむかつくね。」
「そうか?…というかさ、メリル。」
「なに?」
「リウがそのうち嫁に行ったりしたらどうするの?」
「…は?何突然。」
「だから、将来的にさ、リウもどっかに嫁ぐだろう?…多分。」
「…は?」
「うん、だから、リウも嫁に…」
「は?」
「……うん。ごめん、その真顔やめてくれる?」
「……。」
「…ちょっとその手にある魔術は洒落にならないからな。」
—-<それって…>—-
「……まぁ、メリルはリウを嫁に…ってわけじゃないんだろう?」
「そうだね、そう言う感情はないかな。…今のところ。」
「…え?」
「だって、わからないでしょう?未来のことなんて。」
「…そうだな。」
「それに、僕より強い人じゃないと僕は認めないから。」
「……ん?」
「だから、僕より強い人ならリウを嫁に…」
「ちょっとまて、メリル。」
「…何?」
「それって、…リウは嫁に…いけなくないか?」
—-<なんていうか…>—-
「ただいまもどりましたー!」
「あれ、思っていたより早かったね、リウ。」
「なんかお昼から会議があるらしくて…。あ、セシル王子もこんにちは。」
「こんにちは、リウ。新しい魔石をメリルに渡しているから後で確認して。」
「わっ!ありがとうございます!」
「いえいえ。…じゃあ俺もそろそろ戻るよ。じゃあね、メリル、リウ。」
「はいっ、本当にありがとうございました!」
「いや、良いんだよ。なんていうか…君も大変だろうし…また今度お詫びさせて。」
ガチャ、バタン
「…ん?セシル王子、どうしたんだろう?」
「さぁ?セシルも疲れているんじゃない?」
「なるほど!そうかもですね!」
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そして、読み終わってラストの表現にまたもやモヤッとし、その時ある読者はふと思った。
“あ、これ、よくよく考えたらカテゴリーはファンタジーやん……恋愛じゃなかった………”
…と。
その読者とは---------
はい、私です。読んでて恋愛じゃないのが個人的にぐぬぅってなってました。もはや半ば恋愛だと思うのですが。主にゼノに対してのリウ。え、メリル様?完全に崇拝対象ですね。リウからしてみれば。
優しい世界良きでした(*´ω`*)
というか立派に国王を支える弟くんとこずえちゃんを個人的に見てみたいな〜と思いました( *¯ ꒳ ¯*)くっつくのかな。
Reikaさん
こんにちは!お読みいただきありがとうございますm(_ _)m!!
頂いた感想に笑ってしまいました…。すみません 笑
最後ですね、私もいまだに考えます 笑
いつかはリウの恋愛模様も書きたいなとは思っているのですが…なかなか話が纏まらず…。
メリル様はね、メリル様なので!!
第二王子もこずえちゃんも出したいですね〜
リウと第二王子のやり取りを書くのも好きなので、また色々なお話をお待ちいただけたら嬉しいです!がんばります!
くっつくかは…私にも分かりません( ´・ω・`)泣
読み始めてサクッと一気読みしてしまいました。
とっても面白くで楽しく読めました。
その後のリウ達のお話も面白かったです!
出来ればもっと読みたいなぁと思いました。
大好きなお話になったのでまた何度も読み返そうと思います。
プックルさん
はじめまして!コメント頂きありがとうございます!
大好きと言って頂けて、すごくすごく嬉しいですっ(〃ω〃)
番外編でまたお話しを書きたいなと思っています。
その時にまた楽しくお読み頂けたら嬉しいです!
少女ハイジさん
コメント、ありがとうございます。
説明が悪かったですかね…?
ただじっとして魔物がいる森にいても危ないので、どこか村とか町とかあれば…的な感じの意味だったんですが…^^;
次からは詳しく説明いれますね。