魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。

病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。

今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。

あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。

「—っ⁉︎」

私の体は、眩い光に包まれた。



次に目覚めた時、そこは、

「どこ…、ここ……。」

何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。
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