38 / 171
第03章 コルマベイント王国
02 襲われてる人々
しおりを挟む
生まれて初めての人殺しによる盗賊討伐、思っていたよりも大丈夫な自分に驚きつつも、今はそれを良しとしようと思う。
多分、神様が何かしたか、それともこの12年の人生からやはり精神のどこかが壊れていたのか。
まぁ、後者だろうと思う。なにせ、記憶を取り戻すまでの俺は間違いなく精神が死んでいたからな。
ほんと、記憶を取り戻してよかったと思う、精神は壊れていても前世の精神と記憶が修復してくれたわけだしな。でも、やっぱりどっか治せなかったんだろ、でも、それは今回の場合いいほうに働いたと思おう。
そんなわけで、何とか盗賊討伐を終えた俺たちは、再び街道に出て歩き出す。
「近くの街って、あとどのくらいだ」
「そうだな、地図によるとあと、4時間も歩けばつけるんじゃないか」
「4時間?! まだなだだな」
「そこって、宿場町なんだっけ」
「ああ、そうだ」
大きな街同士が離れている場合、途中に宿屋が集中した町ができることがあり、それが宿場町というらしい。
もちろん宿屋だけではなく旅に必要な物資なども扱う店なども充実しているそうだ。
というわけで歩くこと4時間と少し、ダンクスの見立て通り目の前に宿場町の防壁が見えてきた。
「やっと、ついたか」
「そうみたいね。ふふっ、お疲れ様」
「さっさと、入ろうぜ」
というわけで列に並んで門を抜けるわけだが、ここで思っていた通りひと悶着があった。
宿場町といえど、ここは領主が管理する町ということで当然門番がおり、例のごとく12歳未満は実の両親でなければ通れないという規則があった。
んで、俺は見た目12歳未満だからなどうしてももめるんだよな。
まぁ、結局鑑定水晶を使うことで入れたんだけど。
そうそう、道中で倒した盗賊だけど武器を拾っておいたので渡したら、それなりに名のある盗賊だったらしく結構な額の報奨金をもらえた。
「毎回これも面倒だな」
「だな」
「何かいい方法があればいいんだけど」
ダンクスとシュンナも同じく毎回は面倒だと思ったようだ。
とまぁ、それはおいおい考えるとして、今は宿をとろうと思うんだけど、どこがいいんだろうな。
「どこにするんだ?」
「適当でいいんじゃないか」
「あんまり適当だと変な宿になるわよ。まぁ、ダンクスがいれば妙な気は起こさないと思うけどね」
「まぁ、そうだろうな」
そんなわけで、あたりの店をめぐっていい宿を聞いて回った。
もちろん聞いたのはシュンナだけどな。
それにより、エルモの風亭という宿が安くていい宿であるという情報があちこちから聞けたので、とりあえずその宿に向かうこととなった。
そして、やってきたエルモの風亭だが、評判通りいい宿に見えた。
「よさそうだな」
「そうね」
「そうだな。部屋が空いていればいいけど」
そう言いながら扉を開けると元気のいい声が響いた。
「いらっしゃーい、3名様? ごめんなさーい、お部屋1つしか開いてないの」
入るなり部屋は1つしかないと断られた。
「ああ、あたしたち別に1つでもいいわよ。どんな部屋?」
「あっ、そうです? でもでも、お部屋は2人用ですよ」
どうやら、ツインの部屋しか開いていないらしい。
「ああ、それで大丈夫。この人床で寝るから」
シュンナはそう言ってダンクスを指さした。
「えっ、えっと、その方が、ですか?」
さすがに宿の従業員だけあってダンクスを見ても悲鳴は上げなかったが、ちょっと怖がっているな。
「ええ、ああっ、大丈夫よ。こんな顔しているけど、あたしたちの中で一番の善人だから」
シュンナのいう通り、これは間違いないだろう、じゃぁ誰が一番悪人かというとあまり差はないと思う、シュンナもなんだかんだで善人だし、となると一番は俺かな。
「そうですか、でもでも、いいんですか?」
宿屋の従業員の少女は恐る恐るダンクスに聞いた。
「ああ、構わないぞ。というか俺のなりだと普通のベッドじゃどっちみち寝れねぇからな」
「あっ、ああ、確かに、あっ、すみません」
ダンクスのサイズをざっと見た少女は納得しつつもすぐに謝った。
やっぱり怖いらしいな。
「いいって、気にすんな。ああ、もちろん宿代は3人分払うぞ」
「ええ、もちろん、どうかしら」
「は、はい、お客さんが良ければ、こちらとしては問題ないですよ」
「じゃぁ、お願い、えっといくら?」
「はい、えっと1人、3,420トラムだから3人で10,260トラムです」
「それじゃ、これね」
1人3,420トラム、日本円が同じくらいだとしたら安いな思うが、2人によるとこの国では平均より少し安いぐらいだそうだ。
逆にこういった宿で1人10,000トラムも取られたら明らかにぼっているそうだ。
また、同じ値段でも部屋が汚いとか、飯が付かないとかもありひどいときは財布や荷物が奪われるなんてこともよくあることだそうだ。
治安が悪いな。
でも、宿に泊まってものが盗まれるなんてことは、平和な日本でもニュースで聞いたことがあるからな。
まぁ、40年近くの人生で1回しか聞いたことないけど。
「はーい、確かにそれではお部屋まで案内しますね」
そう言って少女は歩き出したので、俺たちはそのあとをついていく。
階段を上がった2階の、3番目の扉の前で止まった少女はこちらを見た。
「ここです。これ鍵です。なくさないようにしてくださいね。それとご飯はそっちの階段を降りたところに酒場がありますからそこで注文してください。一応食事代は宿代に含まれていますが、あんまり量が多いと追加料金をもらうことになりますから注意してください。あっ、あとお酒もボトル2本までなら大丈夫ですけど、それ以上は追加です。あとは、お湯はいりますか?」
とそんな説明をしながらカギをシュンナに渡す少女、最後にお湯がいるかと聞いているがどういうことだ。
俺は疑問符を浮かべているが、シュンナは分かっているようで答えた。
「ああ、こっちで何とかするから大丈夫よ」
「そうですか。わかりました」
そう返事して少女は来た道を戻っていった。
「さぁ、まずははいりましょ」
「おう」
「ああ」
それから部屋の中に入ったわけだが、確かにベッドが2つ並んでおいてあった。
「それじゃ、スニルはそっち使って、あたしこっち使うから、ダンクスはそこらへんなら大丈夫でしょう」
「おう、確かにここらなら問題なさそうだな。っと」
シュンナの采配で俺らの寝る場所が決められて、ダンクスはマジックバックから巨大なマットレスを取り出した。
そう、実はダンクスの巨体だとどの宿に行ったところでベッドに収まるわけがないことから、最初からダンクスは自前でマットレスを用意していた。
それを”収納”に収めていたので、取り出したというわけだ。
「そういえば、お湯ってなんだ?」
俺は先ほどのお湯のことを聞いた。
「んっ、ああ、お湯っていうのはほら、湯浴み用のお湯のこと、こういう宿では別料金でお湯を用意してもらうことになっているのよ。まぁ、あたしたちの場合はスニルが魔法で出せるでしょ」
「ああ、そういうことかそういえばこの世界には風呂はないんだったな」
カリブリンでは毎日孤児院で温泉に入っていたし、昨日もテントでは普通に風呂に入っていたからな、忘れてた。
そう、今朝当たり前すぎて説明を忘れていたが、俺のテントの中にはもう1つ扉があり、そこに風呂を設置してある。
といってもそのお湯は俺が魔法で出したものだけどな。
「そういうこと、ということであとでお湯出してね」
「おう、わかった。そんじゃ、先に飯か?」
「だな、腹減ったしな」
「そうね。そうしましょう」
というわけで、俺たちはまず飯を食うことにして、先ほど上がってきた階段とは別の階段を下りていく。
すると、そこは少女が言った通り酒場となっており、多くの者たちが酒を飲み料理を楽しんでいた。
尤も、シュンナを見て盛り上がったおっさんたちも、そのあと現れたダンクスを見て顔をそむけた。
まぁ、そうなるよなぁ。
その後適当に料理を注文して楽しんで、ダンクスが酒を飲み部屋に戻り、お湯を用意したわけだが当然まずはシュンナからということで俺とダンクスは部屋から出た。
それから待つことしばし、シュンナと交代して俺とダンクスが体をふき、今日は休むこととなった。
ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZzzzzzzz
翌日。
宿のベッドの上で目覚めのいい朝を迎えた。
横を見ればまだ眠っているシュンナ、起き上がるといつものごとくダンクスがすでに起きて剣の手入れをしていた。
「おう、起きたか」
「ああ」
「うーん」
俺とダンクスがあいさつを交わしていると、隣のシュンナも目覚めたようだ。
「こっちも起きたみたいだな。ふわぁ」
「みたいだな。ほれっ」
「おう、サンキュ」
あくびをすると顔を洗えとばかりにダンクスがタオルを投げてきたのでそれを受け取り、魔法で目の前に湯の球を出して直接顔を突っ込んだ。
魔法ってホント便利だよなぁ。
「相変わらず器用な奴だな」
「おはよ。スニルあたしにも頂戴」
「ああ、おはよ。ほらっ」
「うん、ありがと」
顔を洗っているとシュンナも目覚めたようなので、シュンナの分のお湯も用意してやると、シュンナは湯の球に手を突っ込み救い上げ洗い始める。
そうしてから、準備をそれぞれ整えて、朝飯を食ってから宿を出る。
「またどうぞ」
少女に見送られて俺たちは旅立つ。
「朝から活気があるな」
「ほんとね」
「あの串焼き、うまそうだなぁ、食っていかねぇか?」
宿場町の朝はいくつもの屋台が出ており、活気にあふれていた。
それを眺めつつ歩いていると、ダンクスはさっき朝飯を食ったというのに足りなかったようで、串焼きを食いたいと言い出した。
「いや、俺はいいよ。さっき食ったばかりだからな」
「うーん、あたしもいいかな」
「そうか、俺はまだ入るぜ」
「まぁ、そうだろうな」
「その体じゃね。はい、お金」
「ありがてぇ」
ダンクスの巨体じゃ、普通の朝飯だけじゃ足りないだろうな。それがおわかっているからシュンナもダンクスに串焼きの金を渡した。
こういう時のためにそれぞれにある程度の金は持っていたほうがいいのかな。
一応今は、シュンナの財布に集約しているからな。
考えていると、ダンクスが大量の串焼きを買って帰ってきた。
ほんと、ダンクスはよく食うよな。まぁ、あの巨体じゃ仕方ないだろうけどな。
ちなみに、俺とシュンナもそれなりに食うことは食う、日本でいうなら成人男性ぐらいは普通に食うと思う。
それでも、ダンクスはその倍は食うからな。
そんな買い食いをしたり、屋台に出ている雑貨などを見ていると門にたどり着いたので、町を出ることにした。
そうして、再び街道をひぃこらと歩くことしばし、夜となり今日もまた夜営をする。
といっても、むしろ俺たちの場合夜営のほうが快適なくらしができるんだけど……。
そうして、翌日になり、またもや街道を歩いていた。
そして、昼に差し掛かったころだった。
「んっ?」
「音?」
「剣戟か?」
「のようだな。悲鳴も聞こえるぞ」
「誰かが戦っているみたいね」
「だな、また盗賊か?」
剣戟の音が聞こえることから、人対人である可能性が高い、となると盗賊に遭遇した人が戦っているんだろう。
「おそらくな」
「どうする?」
「一応見に行ってみるか?」
「そうしよっか」
誰かが戦っているのなら、その戦いに俺たちが参加することはない。
これはトラブルになる恐れがあるためにマナーとされている。
だが、もし助成が必要ならそうすることもありうるので、一応確認のためにその場に行くわけだ。
んで、実際現場に向かったわけだが思った通り盗賊、相手は馬車を引いた商人とその護衛の冒険者かな。
「冒険者みたいね」
「だな、でも、ちょっとまずいな」
「そうね」
2人がそういう理由は数、冒険者の数は4人に対して盗賊の数は25、明らかに冒険者が不利だ。
「どうすんだ?」
俺はこの場合どうするのが正解かを2人に訪ねた。
「そうね。一応助けがいるか声をかけるのがいいわね」
「なるほど、だったら、あそこの商人に声をかけるべきか?」
「そうね。でも、そのあと冒険者のリーダーにも確認する必要があるかな。中にはプライドが高くて、助けなんていらないって言い出す奴がいるし、何より雇い主が助けを求めても冒険者がいらないって言い張る場合もあるのよ」
たまにそういう面倒がいるらしい。
「まぁ、いるだろうなぁ」
「じゃぁ、ちょっと行ってくるね」
こういう交渉事は俺とダンクスは向いていないので、シュンナが向かってくれた。
もちろん俺たちもシュンナについて商人の元へと向かっていった。
「……助けがいるか聞きたいんだけど」
「えっ、は、はいもちろん、助けて頂けるのでしたら、いくらでもお礼は致しますが、その……」
商人は助けてくれるならありがたいといいつつもダンクスをちらっと見て不安そうな顔をした。
まぁ、気持ちはわかる。
「ああ、大丈夫よ。ダンクスは顔が怖いだけだだから、それでどうかな」
「は、はい、ですが、護衛の冒険者さんにもお尋ねいたしませんと、私には何とも」
「そりゃぁそうよね。ねぇ、ちょっと助けがいるかなー」
商人との交渉が終わったところで、今度は声を張り上げて冒険者たちに交渉を始めた。
「必要ねぇ。すっこんでろっ!!」
なんとも向こうっ気が強そうな少年がそう言って断ってきた。
「何言ってるのよ。お願い」
一方で盗賊の攻撃を必死に避けている格闘少女は必要だと叫んだ。
どっちだよ。
「どうしろと?」
「よくあるのよ。それで、どっち、ていうかあんたたちリーダーは誰よ」
「俺がリーダーだっと、頼むできるなら助けてくれ、結構やばい」
どうやら、今現在盗賊とつばぜり合い中の青年がこのパーティーのリーダーらしい。
「おいリック、俺はやれるぞ。助けなんていらねぇ」
「馬鹿なこと言ってるんじゃないわよ。このままじゃ私たちやられちゃうでしょ」
「うるせぇ」
なんだか戦いながら喧嘩が始まったんだけど……
「はぁ、あの子危ないわね」
「だな」
「下手をしたらあいつのせいで、全滅だな」
「そうなるかもね」
そんな喧嘩を見つつ俺たちはそんな感想をつぶやいていた。
「んで、どうすんだ。あいつ以外は助けがいるって言ってるぞ」
「なら、問題ないわよ。というか依頼主とリーダーが助けを求めた以上あの子が何を言っても無駄よ」
そういうものらしい、というわけで助けることにしたわけだが、さて、ああそうだあれを試してみるか。
「なら、ちょっとあれ、試してみてもいいか、ちょうどいいし」
「あれか?」
「あれね。いいんじゃない、スニルなら失敗しないでしょ」
「ああ、そのつもりはないけどな。まぁ、もらしたら頼む」
「おっけ」
ということで、この乱戦状態を好機としてあることを試してみることした。
それは、俺のメティスルの権能である”マップ”に敵味方表示できる仕様があり、これを利用して俺自身が選択した相手だけに魔法を行使するという通常の魔法使いでは出来えないことをしようってわけだ。
まぁ、簡単に説明するとこんなところだが、実際にやってみようと思う。
まず、”探知”でこの辺りを調べ”マップ”に人物だけを表示させ、盗賊を赤表示とし、商人と冒険者を青、俺たちを緑とした。
これで準備は完了だ。あとは、”範囲指定”を敵味方すべてを巻き込むように大きく指定してから、赤表示されたものだけを”選択”それから魔法を発動する。
今回使う魔法はこの間使ったものと同じ大地魔法の”アースニードル”だ。
「いくぞ」
俺はそう言ってから魔法を行使した。
「うわぁ!」
「ぎゃっ!」
「きゃっ、なに?」
「うぉっと」
「ギヤァ!!」
あたり一面に土でできた杭というか針が生えて、正確に盗賊だけを貫いた。
近くにいた冒険者たちは突然の光景に目を見開き驚いていた。
いや、一人腰を抜かしたな。
「うわぁ。さすがね」
「俺たちは分かっていたからいいけど、あいつらは悲惨だな」
「うまくいったみたいだな」
俺が作り上げた惨状にシュンナもダンクスも若干引いていた。
確かに、この光景はちょっとやべぇな。
少し人にはお見せできない光景となってしまったよ。
多分、神様が何かしたか、それともこの12年の人生からやはり精神のどこかが壊れていたのか。
まぁ、後者だろうと思う。なにせ、記憶を取り戻すまでの俺は間違いなく精神が死んでいたからな。
ほんと、記憶を取り戻してよかったと思う、精神は壊れていても前世の精神と記憶が修復してくれたわけだしな。でも、やっぱりどっか治せなかったんだろ、でも、それは今回の場合いいほうに働いたと思おう。
そんなわけで、何とか盗賊討伐を終えた俺たちは、再び街道に出て歩き出す。
「近くの街って、あとどのくらいだ」
「そうだな、地図によるとあと、4時間も歩けばつけるんじゃないか」
「4時間?! まだなだだな」
「そこって、宿場町なんだっけ」
「ああ、そうだ」
大きな街同士が離れている場合、途中に宿屋が集中した町ができることがあり、それが宿場町というらしい。
もちろん宿屋だけではなく旅に必要な物資なども扱う店なども充実しているそうだ。
というわけで歩くこと4時間と少し、ダンクスの見立て通り目の前に宿場町の防壁が見えてきた。
「やっと、ついたか」
「そうみたいね。ふふっ、お疲れ様」
「さっさと、入ろうぜ」
というわけで列に並んで門を抜けるわけだが、ここで思っていた通りひと悶着があった。
宿場町といえど、ここは領主が管理する町ということで当然門番がおり、例のごとく12歳未満は実の両親でなければ通れないという規則があった。
んで、俺は見た目12歳未満だからなどうしてももめるんだよな。
まぁ、結局鑑定水晶を使うことで入れたんだけど。
そうそう、道中で倒した盗賊だけど武器を拾っておいたので渡したら、それなりに名のある盗賊だったらしく結構な額の報奨金をもらえた。
「毎回これも面倒だな」
「だな」
「何かいい方法があればいいんだけど」
ダンクスとシュンナも同じく毎回は面倒だと思ったようだ。
とまぁ、それはおいおい考えるとして、今は宿をとろうと思うんだけど、どこがいいんだろうな。
「どこにするんだ?」
「適当でいいんじゃないか」
「あんまり適当だと変な宿になるわよ。まぁ、ダンクスがいれば妙な気は起こさないと思うけどね」
「まぁ、そうだろうな」
そんなわけで、あたりの店をめぐっていい宿を聞いて回った。
もちろん聞いたのはシュンナだけどな。
それにより、エルモの風亭という宿が安くていい宿であるという情報があちこちから聞けたので、とりあえずその宿に向かうこととなった。
そして、やってきたエルモの風亭だが、評判通りいい宿に見えた。
「よさそうだな」
「そうね」
「そうだな。部屋が空いていればいいけど」
そう言いながら扉を開けると元気のいい声が響いた。
「いらっしゃーい、3名様? ごめんなさーい、お部屋1つしか開いてないの」
入るなり部屋は1つしかないと断られた。
「ああ、あたしたち別に1つでもいいわよ。どんな部屋?」
「あっ、そうです? でもでも、お部屋は2人用ですよ」
どうやら、ツインの部屋しか開いていないらしい。
「ああ、それで大丈夫。この人床で寝るから」
シュンナはそう言ってダンクスを指さした。
「えっ、えっと、その方が、ですか?」
さすがに宿の従業員だけあってダンクスを見ても悲鳴は上げなかったが、ちょっと怖がっているな。
「ええ、ああっ、大丈夫よ。こんな顔しているけど、あたしたちの中で一番の善人だから」
シュンナのいう通り、これは間違いないだろう、じゃぁ誰が一番悪人かというとあまり差はないと思う、シュンナもなんだかんだで善人だし、となると一番は俺かな。
「そうですか、でもでも、いいんですか?」
宿屋の従業員の少女は恐る恐るダンクスに聞いた。
「ああ、構わないぞ。というか俺のなりだと普通のベッドじゃどっちみち寝れねぇからな」
「あっ、ああ、確かに、あっ、すみません」
ダンクスのサイズをざっと見た少女は納得しつつもすぐに謝った。
やっぱり怖いらしいな。
「いいって、気にすんな。ああ、もちろん宿代は3人分払うぞ」
「ええ、もちろん、どうかしら」
「は、はい、お客さんが良ければ、こちらとしては問題ないですよ」
「じゃぁ、お願い、えっといくら?」
「はい、えっと1人、3,420トラムだから3人で10,260トラムです」
「それじゃ、これね」
1人3,420トラム、日本円が同じくらいだとしたら安いな思うが、2人によるとこの国では平均より少し安いぐらいだそうだ。
逆にこういった宿で1人10,000トラムも取られたら明らかにぼっているそうだ。
また、同じ値段でも部屋が汚いとか、飯が付かないとかもありひどいときは財布や荷物が奪われるなんてこともよくあることだそうだ。
治安が悪いな。
でも、宿に泊まってものが盗まれるなんてことは、平和な日本でもニュースで聞いたことがあるからな。
まぁ、40年近くの人生で1回しか聞いたことないけど。
「はーい、確かにそれではお部屋まで案内しますね」
そう言って少女は歩き出したので、俺たちはそのあとをついていく。
階段を上がった2階の、3番目の扉の前で止まった少女はこちらを見た。
「ここです。これ鍵です。なくさないようにしてくださいね。それとご飯はそっちの階段を降りたところに酒場がありますからそこで注文してください。一応食事代は宿代に含まれていますが、あんまり量が多いと追加料金をもらうことになりますから注意してください。あっ、あとお酒もボトル2本までなら大丈夫ですけど、それ以上は追加です。あとは、お湯はいりますか?」
とそんな説明をしながらカギをシュンナに渡す少女、最後にお湯がいるかと聞いているがどういうことだ。
俺は疑問符を浮かべているが、シュンナは分かっているようで答えた。
「ああ、こっちで何とかするから大丈夫よ」
「そうですか。わかりました」
そう返事して少女は来た道を戻っていった。
「さぁ、まずははいりましょ」
「おう」
「ああ」
それから部屋の中に入ったわけだが、確かにベッドが2つ並んでおいてあった。
「それじゃ、スニルはそっち使って、あたしこっち使うから、ダンクスはそこらへんなら大丈夫でしょう」
「おう、確かにここらなら問題なさそうだな。っと」
シュンナの采配で俺らの寝る場所が決められて、ダンクスはマジックバックから巨大なマットレスを取り出した。
そう、実はダンクスの巨体だとどの宿に行ったところでベッドに収まるわけがないことから、最初からダンクスは自前でマットレスを用意していた。
それを”収納”に収めていたので、取り出したというわけだ。
「そういえば、お湯ってなんだ?」
俺は先ほどのお湯のことを聞いた。
「んっ、ああ、お湯っていうのはほら、湯浴み用のお湯のこと、こういう宿では別料金でお湯を用意してもらうことになっているのよ。まぁ、あたしたちの場合はスニルが魔法で出せるでしょ」
「ああ、そういうことかそういえばこの世界には風呂はないんだったな」
カリブリンでは毎日孤児院で温泉に入っていたし、昨日もテントでは普通に風呂に入っていたからな、忘れてた。
そう、今朝当たり前すぎて説明を忘れていたが、俺のテントの中にはもう1つ扉があり、そこに風呂を設置してある。
といってもそのお湯は俺が魔法で出したものだけどな。
「そういうこと、ということであとでお湯出してね」
「おう、わかった。そんじゃ、先に飯か?」
「だな、腹減ったしな」
「そうね。そうしましょう」
というわけで、俺たちはまず飯を食うことにして、先ほど上がってきた階段とは別の階段を下りていく。
すると、そこは少女が言った通り酒場となっており、多くの者たちが酒を飲み料理を楽しんでいた。
尤も、シュンナを見て盛り上がったおっさんたちも、そのあと現れたダンクスを見て顔をそむけた。
まぁ、そうなるよなぁ。
その後適当に料理を注文して楽しんで、ダンクスが酒を飲み部屋に戻り、お湯を用意したわけだが当然まずはシュンナからということで俺とダンクスは部屋から出た。
それから待つことしばし、シュンナと交代して俺とダンクスが体をふき、今日は休むこととなった。
ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZzzzzzzz
翌日。
宿のベッドの上で目覚めのいい朝を迎えた。
横を見ればまだ眠っているシュンナ、起き上がるといつものごとくダンクスがすでに起きて剣の手入れをしていた。
「おう、起きたか」
「ああ」
「うーん」
俺とダンクスがあいさつを交わしていると、隣のシュンナも目覚めたようだ。
「こっちも起きたみたいだな。ふわぁ」
「みたいだな。ほれっ」
「おう、サンキュ」
あくびをすると顔を洗えとばかりにダンクスがタオルを投げてきたのでそれを受け取り、魔法で目の前に湯の球を出して直接顔を突っ込んだ。
魔法ってホント便利だよなぁ。
「相変わらず器用な奴だな」
「おはよ。スニルあたしにも頂戴」
「ああ、おはよ。ほらっ」
「うん、ありがと」
顔を洗っているとシュンナも目覚めたようなので、シュンナの分のお湯も用意してやると、シュンナは湯の球に手を突っ込み救い上げ洗い始める。
そうしてから、準備をそれぞれ整えて、朝飯を食ってから宿を出る。
「またどうぞ」
少女に見送られて俺たちは旅立つ。
「朝から活気があるな」
「ほんとね」
「あの串焼き、うまそうだなぁ、食っていかねぇか?」
宿場町の朝はいくつもの屋台が出ており、活気にあふれていた。
それを眺めつつ歩いていると、ダンクスはさっき朝飯を食ったというのに足りなかったようで、串焼きを食いたいと言い出した。
「いや、俺はいいよ。さっき食ったばかりだからな」
「うーん、あたしもいいかな」
「そうか、俺はまだ入るぜ」
「まぁ、そうだろうな」
「その体じゃね。はい、お金」
「ありがてぇ」
ダンクスの巨体じゃ、普通の朝飯だけじゃ足りないだろうな。それがおわかっているからシュンナもダンクスに串焼きの金を渡した。
こういう時のためにそれぞれにある程度の金は持っていたほうがいいのかな。
一応今は、シュンナの財布に集約しているからな。
考えていると、ダンクスが大量の串焼きを買って帰ってきた。
ほんと、ダンクスはよく食うよな。まぁ、あの巨体じゃ仕方ないだろうけどな。
ちなみに、俺とシュンナもそれなりに食うことは食う、日本でいうなら成人男性ぐらいは普通に食うと思う。
それでも、ダンクスはその倍は食うからな。
そんな買い食いをしたり、屋台に出ている雑貨などを見ていると門にたどり着いたので、町を出ることにした。
そうして、再び街道をひぃこらと歩くことしばし、夜となり今日もまた夜営をする。
といっても、むしろ俺たちの場合夜営のほうが快適なくらしができるんだけど……。
そうして、翌日になり、またもや街道を歩いていた。
そして、昼に差し掛かったころだった。
「んっ?」
「音?」
「剣戟か?」
「のようだな。悲鳴も聞こえるぞ」
「誰かが戦っているみたいね」
「だな、また盗賊か?」
剣戟の音が聞こえることから、人対人である可能性が高い、となると盗賊に遭遇した人が戦っているんだろう。
「おそらくな」
「どうする?」
「一応見に行ってみるか?」
「そうしよっか」
誰かが戦っているのなら、その戦いに俺たちが参加することはない。
これはトラブルになる恐れがあるためにマナーとされている。
だが、もし助成が必要ならそうすることもありうるので、一応確認のためにその場に行くわけだ。
んで、実際現場に向かったわけだが思った通り盗賊、相手は馬車を引いた商人とその護衛の冒険者かな。
「冒険者みたいね」
「だな、でも、ちょっとまずいな」
「そうね」
2人がそういう理由は数、冒険者の数は4人に対して盗賊の数は25、明らかに冒険者が不利だ。
「どうすんだ?」
俺はこの場合どうするのが正解かを2人に訪ねた。
「そうね。一応助けがいるか声をかけるのがいいわね」
「なるほど、だったら、あそこの商人に声をかけるべきか?」
「そうね。でも、そのあと冒険者のリーダーにも確認する必要があるかな。中にはプライドが高くて、助けなんていらないって言い出す奴がいるし、何より雇い主が助けを求めても冒険者がいらないって言い張る場合もあるのよ」
たまにそういう面倒がいるらしい。
「まぁ、いるだろうなぁ」
「じゃぁ、ちょっと行ってくるね」
こういう交渉事は俺とダンクスは向いていないので、シュンナが向かってくれた。
もちろん俺たちもシュンナについて商人の元へと向かっていった。
「……助けがいるか聞きたいんだけど」
「えっ、は、はいもちろん、助けて頂けるのでしたら、いくらでもお礼は致しますが、その……」
商人は助けてくれるならありがたいといいつつもダンクスをちらっと見て不安そうな顔をした。
まぁ、気持ちはわかる。
「ああ、大丈夫よ。ダンクスは顔が怖いだけだだから、それでどうかな」
「は、はい、ですが、護衛の冒険者さんにもお尋ねいたしませんと、私には何とも」
「そりゃぁそうよね。ねぇ、ちょっと助けがいるかなー」
商人との交渉が終わったところで、今度は声を張り上げて冒険者たちに交渉を始めた。
「必要ねぇ。すっこんでろっ!!」
なんとも向こうっ気が強そうな少年がそう言って断ってきた。
「何言ってるのよ。お願い」
一方で盗賊の攻撃を必死に避けている格闘少女は必要だと叫んだ。
どっちだよ。
「どうしろと?」
「よくあるのよ。それで、どっち、ていうかあんたたちリーダーは誰よ」
「俺がリーダーだっと、頼むできるなら助けてくれ、結構やばい」
どうやら、今現在盗賊とつばぜり合い中の青年がこのパーティーのリーダーらしい。
「おいリック、俺はやれるぞ。助けなんていらねぇ」
「馬鹿なこと言ってるんじゃないわよ。このままじゃ私たちやられちゃうでしょ」
「うるせぇ」
なんだか戦いながら喧嘩が始まったんだけど……
「はぁ、あの子危ないわね」
「だな」
「下手をしたらあいつのせいで、全滅だな」
「そうなるかもね」
そんな喧嘩を見つつ俺たちはそんな感想をつぶやいていた。
「んで、どうすんだ。あいつ以外は助けがいるって言ってるぞ」
「なら、問題ないわよ。というか依頼主とリーダーが助けを求めた以上あの子が何を言っても無駄よ」
そういうものらしい、というわけで助けることにしたわけだが、さて、ああそうだあれを試してみるか。
「なら、ちょっとあれ、試してみてもいいか、ちょうどいいし」
「あれか?」
「あれね。いいんじゃない、スニルなら失敗しないでしょ」
「ああ、そのつもりはないけどな。まぁ、もらしたら頼む」
「おっけ」
ということで、この乱戦状態を好機としてあることを試してみることした。
それは、俺のメティスルの権能である”マップ”に敵味方表示できる仕様があり、これを利用して俺自身が選択した相手だけに魔法を行使するという通常の魔法使いでは出来えないことをしようってわけだ。
まぁ、簡単に説明するとこんなところだが、実際にやってみようと思う。
まず、”探知”でこの辺りを調べ”マップ”に人物だけを表示させ、盗賊を赤表示とし、商人と冒険者を青、俺たちを緑とした。
これで準備は完了だ。あとは、”範囲指定”を敵味方すべてを巻き込むように大きく指定してから、赤表示されたものだけを”選択”それから魔法を発動する。
今回使う魔法はこの間使ったものと同じ大地魔法の”アースニードル”だ。
「いくぞ」
俺はそう言ってから魔法を行使した。
「うわぁ!」
「ぎゃっ!」
「きゃっ、なに?」
「うぉっと」
「ギヤァ!!」
あたり一面に土でできた杭というか針が生えて、正確に盗賊だけを貫いた。
近くにいた冒険者たちは突然の光景に目を見開き驚いていた。
いや、一人腰を抜かしたな。
「うわぁ。さすがね」
「俺たちは分かっていたからいいけど、あいつらは悲惨だな」
「うまくいったみたいだな」
俺が作り上げた惨状にシュンナもダンクスも若干引いていた。
確かに、この光景はちょっとやべぇな。
少し人にはお見せできない光景となってしまったよ。
32
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる