異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

文字の大きさ
47 / 200
第2章 チートになれたので自重しません

047 スミマセンの世界です

しおりを挟む
その日は好意に甘えて、敷地内でキャンプをさせてもらった。
夜には本当に囲いをして、警備員が徘徊してた。
ご苦労さまですと声をかけて、この店で買ったスープを差し入れしておいた。
俺の事も守ってくださいね。


翌日。

結局襲撃とかは無かったようだ。
ボガスさんに誘われ、朝食を共にする。
敷地内にテーブルと椅子を用意し、そこで食べるという豪快っぷり。
さすが冒険者なだけはある。
あれっ? 逆に考えると、俺を家に入れたく無かっただけ?

「いやぁ、お招きしても良かったのですけど、自分には息子と娘が居まして」
「悪影響になるからダメと」
「逆ですよ! 興味津々になって、キョウヤさんの邪魔になると思いコチラに来ました」

本当かなぁ。
上手くかわされたような気がする。

そんな話をしつつ、用意された結構豪華な食事をしてると、何やら騒がしくなった。
襲撃かと思ったが違うらしい。

「ああ。すみません。やはり抑えられなかったようです。息子と娘が来てしまいました」

あっ、本当だったのね。
スミマセンの世界です。

「おはよーございます! うわ~、本当に全身隠してるー!」
「おはよーごじゃいます。ねぇねぇ、暑くないの?」
「こらっ! お前達! 失礼だろ!」
「いえいえ。気にしませんよ」

ちゃんと挨拶する子は好きだ。
って別に子供は嫌いじゃない。
親のしつけが出来てない子供が嫌いなだけだ。
子供に罪は無い。クソでダメな親が悪いのだ。ま、そういう親の子は、大概可愛くない顔だが(偏見)。

子供の後を追って、女性もこちらに来た。
多分母親かな? ボガスさんの奥さん。
美人ですな。ちょっとだけムカついた。ちょっとだよ、ちょっと。

「お名前はなんて言うのかな?」
「僕はね、ラウス!」
「わたちは、シルヴィ!」

ラウス君とシルヴィちゃんね。
どちらも利発そうだ。後、楽しそう。
何にでも興味のある年頃なんだろう。
俺みたいな怪しい格好の者にも躊躇無く近寄ってくる。
自分で怪しいって言っちゃったよ。

「俺に興味があるのかな?」
「「うんっ!」」
「そうか~。じゃあ面白い事を2・3個やってあげよう」
「ほんとに!」
「やった!」
「す、すみません……」
「ああ奥さん、気にしないで。……奥さんですよね?」
「はい。ステラと申します」

ステラさんね。気品あふれる感じです。
ははは、ボガスさん、ちょっとつねって良いですか?

「なにやるの~?」
「ねぇねぇ! なに~?」

おっと、嫉妬してる場合じゃなかった。

「そうだねぇ。まずは君達を描いてあげようか」
「絵を描くの?」
「そうだけど……あれ? イヤ?」
「だって~~、じっとしてなきゃダメなんだもん……」

あ~、宮廷画家みたいな感じか~。
そりゃ子供には苦痛だわ。

「大丈夫。パパパッて描いてあげるから。って漆喰板が無いんだった。
 ボガスさん、紙売ってます? 買いたいんですけど」
「いえいえ! 描いていただけるのであれば、提供致します!」

そう言うと、近くに居た執事のような人に紙を持って来るように命じた。

すぐに準備されたので、椅子に座ってもらう。
紙はテーブルに置いて、見えるようにしてあげた。
描いてる所が見えた方が楽しいでしょ。

「じゃあ描くよ~。ほら、笑って~、にこ~」
「にこ~」
「にこ~」

ラウス君を先に描くつもりで座ってもらったんだけど、シルヴィちゃんも横に座ってる。で、一緒に笑ってる。かわいい。

俺はササッと輪郭から髪型を描いていく。

「うわ~、はや~い!」
「しゅご~い!」

わはは! もっと褒めてくれても良いのだよ?

結局、1人5分くらいで描いてあげた。

「お父さん! 似てる?」
「ああ、ソックリだぞ」
「おかあしゃん、わたしは?」
「ソックリよ」

家族団らんですね。くそぅ。

「ありがとうございます。額に入れて飾らせてもらいますよ」
「いえいえ。これくらいなら何時でも描きますよ」

何か久々に本職をやった気がする。稼いでないけどね。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜

長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。 コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。 ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。 実際の所、そこは異世界だった。 勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。 奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。 特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。 実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。 主人公 高校2年     高遠 奏    呼び名 カナデっち。奏。 クラスメイトのギャル   水木 紗耶香  呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。  主人公の幼馴染      片桐 浩太   呼び名 コウタ コータ君 (なろうでも別名義で公開) タイトル微妙に変更しました。

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん
ファンタジー
 中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!  「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」  「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」  これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。  <前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです> 注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。 (読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~

海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。 地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。 俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。 だけど悔しくはない。 何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。 そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。 ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。 アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。 フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。 ※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
 病弱な僕は病院で息を引き取った  お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった  そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した  魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

処理中です...