561 / 562
外伝 センバは続く
私の行く道 42
しおりを挟む
あれから2年が経ちました。
三つ子はすくすくと育ち、オモトとチドリはやんちゃに、どうやら隠れて練習していたらしく、じぃじが2人を投げる〝双子お手玉〞を披露した時、ばぁばは卒倒しました。
その時のじぃじは、文字通り2人を放り投げ、ばぁばが地面につく前に抱き止めていました。足が無いのに何故あんなに機敏に動けるのか不思議です。
投げられたオモトとチドリは、素晴らしくシンクロした3回転半捻りを加えキレイにポーズを決めて着地、した瞬間にパパからゲンコツを食らってしゃがみこんでいました。
じぃじの胸筋、背筋、腕全体の筋肉がすごいことになってます。
ええ、じぃじを含め、センバ神楽演舞団に勧誘しましたとも。
そんな3人の弱点はサラサです。
「にぃに、メッよ!」「じぃじ、ばぁばだいじよ!」
腰に手を当て仁王立ちでぷんすか怒るサラサの前で、ちっちゃい2人と筋肉だるまのじぃじが正座してうなだれています。
若干絵面がおかしいこの光景は、その日からよく見られるセンバの名物になりました。
そして、ヨーク様は頻繁にセンバと王都を行き来して、私によくお土産と情報を持ってきてくれます。
とんでもなく優秀なヨーク様、好き!!!
そして、今日は王都に来ています。
私の鑑定式を行うのと、ママの出産です。
鑑定式のため、センバはアカシアおじさまに任せて、りおじさま一家だけでなく、じぃじとばぁばも一緒です。
じぃじとばぁばは鑑定式が終わったら速攻帰りますが、大勢で私の鑑定式を見守ってくれるのは嬉しいです。
ってか、センバで出来たら良いのに。
と言ったら、鑑定するための魔道具が各国の首都の教会にしかないとのこと。
「ママ、センバの素材で作れないかな?」
と言ったら
「あらまぁ!確かに!考えたこと無かったわね!」
「アンジュ、それ、絶対外で口に出すなよ?」
ママとりおじさまが、何やら目で語っていました。
ぬぅぅ、たまにオモトとチドリもやるんです。双子の以心伝心。おや、そういえばサラサとはやらないですね。でも、うらやましい。ヨーク様と出来たら良いのに。
教会に入り受付を済ませ、魔道具のある場所へ案内されます。
「ようこそ!センバの皆さん!」
おや?見たことある顔が。
「アンジュちゃん、私のこと覚えてないかな?2年も前じゃ、忘れちゃったかな?」
屈んで私の頭を撫でてくれる神父のおじさま。
あ。
「「教皇様?!」」
私とりおじさまの声が揃います。
「うん、元、ね。やっと全て終わらせて、先月引退出来たんだ。それで、センバのアルト司祭の所に行こうと思ってね。
でも、アンジュちゃんが鑑定式だっていうから、どうしてもそれをさせて貰いたくてね、ここの大司教に最後のワガママを聞いて貰ったんだ」
結局、あの後始末は2年の歳月を要したようです。
でもやりきった晴れ晴れした顔をしています。
「では、アンジュ・センバ様、こちらに」
元教皇様に促され、壇上に上がります。
「では、本日の儀式を務めさせていただきます、司祭の「司祭?!」
ええ、本来なら引退して教会から離れるべき所、アルト司祭と同じ孤児院に迎えて貰うために同じ職位に。
さて、改めて。
私、司祭のビーダと申します。
この水晶に触れるとアンジュ様の魔力に反応して属性が浮かび上がって参ります。
さぁアンジュ様。お手を」
ビーダさんに促されて水晶に触れると淡い銀色の光が溢れた。
ママが「あ…」という声を出して口を両手で覆っている。
「おおぉ!!アンジュ様は風属性と無属性の魔力をお持ちのようです。なんと、2属性ですか。ええ、素晴らしい!!
神よ!この瞬間に立ち会えた事に感謝します!!」
ビーダさんが感動して両手を合わせて祈り始めたけど、すぐに
「コホン、失礼致しました。
これで、鑑定の儀式は終了になります。今後の皆様に幸多き事を願っております!」
ビーダさんに祝福の言葉を貰って皆退出しました。
ちょっと遅れて、りおじさまがやって来ました。
「オモト達も儀式の間、大人しく出来てて偉かった!
さぁ!明日はアンジュの御披露目パーティーだ!張り切って準備しような!」
りおじさまは、私と三つ子の頭を順番に撫でながら宣言します。
ええ、明日は王都のお屋敷でパーティーです!
三つ子はすくすくと育ち、オモトとチドリはやんちゃに、どうやら隠れて練習していたらしく、じぃじが2人を投げる〝双子お手玉〞を披露した時、ばぁばは卒倒しました。
その時のじぃじは、文字通り2人を放り投げ、ばぁばが地面につく前に抱き止めていました。足が無いのに何故あんなに機敏に動けるのか不思議です。
投げられたオモトとチドリは、素晴らしくシンクロした3回転半捻りを加えキレイにポーズを決めて着地、した瞬間にパパからゲンコツを食らってしゃがみこんでいました。
じぃじの胸筋、背筋、腕全体の筋肉がすごいことになってます。
ええ、じぃじを含め、センバ神楽演舞団に勧誘しましたとも。
そんな3人の弱点はサラサです。
「にぃに、メッよ!」「じぃじ、ばぁばだいじよ!」
腰に手を当て仁王立ちでぷんすか怒るサラサの前で、ちっちゃい2人と筋肉だるまのじぃじが正座してうなだれています。
若干絵面がおかしいこの光景は、その日からよく見られるセンバの名物になりました。
そして、ヨーク様は頻繁にセンバと王都を行き来して、私によくお土産と情報を持ってきてくれます。
とんでもなく優秀なヨーク様、好き!!!
そして、今日は王都に来ています。
私の鑑定式を行うのと、ママの出産です。
鑑定式のため、センバはアカシアおじさまに任せて、りおじさま一家だけでなく、じぃじとばぁばも一緒です。
じぃじとばぁばは鑑定式が終わったら速攻帰りますが、大勢で私の鑑定式を見守ってくれるのは嬉しいです。
ってか、センバで出来たら良いのに。
と言ったら、鑑定するための魔道具が各国の首都の教会にしかないとのこと。
「ママ、センバの素材で作れないかな?」
と言ったら
「あらまぁ!確かに!考えたこと無かったわね!」
「アンジュ、それ、絶対外で口に出すなよ?」
ママとりおじさまが、何やら目で語っていました。
ぬぅぅ、たまにオモトとチドリもやるんです。双子の以心伝心。おや、そういえばサラサとはやらないですね。でも、うらやましい。ヨーク様と出来たら良いのに。
教会に入り受付を済ませ、魔道具のある場所へ案内されます。
「ようこそ!センバの皆さん!」
おや?見たことある顔が。
「アンジュちゃん、私のこと覚えてないかな?2年も前じゃ、忘れちゃったかな?」
屈んで私の頭を撫でてくれる神父のおじさま。
あ。
「「教皇様?!」」
私とりおじさまの声が揃います。
「うん、元、ね。やっと全て終わらせて、先月引退出来たんだ。それで、センバのアルト司祭の所に行こうと思ってね。
でも、アンジュちゃんが鑑定式だっていうから、どうしてもそれをさせて貰いたくてね、ここの大司教に最後のワガママを聞いて貰ったんだ」
結局、あの後始末は2年の歳月を要したようです。
でもやりきった晴れ晴れした顔をしています。
「では、アンジュ・センバ様、こちらに」
元教皇様に促され、壇上に上がります。
「では、本日の儀式を務めさせていただきます、司祭の「司祭?!」
ええ、本来なら引退して教会から離れるべき所、アルト司祭と同じ孤児院に迎えて貰うために同じ職位に。
さて、改めて。
私、司祭のビーダと申します。
この水晶に触れるとアンジュ様の魔力に反応して属性が浮かび上がって参ります。
さぁアンジュ様。お手を」
ビーダさんに促されて水晶に触れると淡い銀色の光が溢れた。
ママが「あ…」という声を出して口を両手で覆っている。
「おおぉ!!アンジュ様は風属性と無属性の魔力をお持ちのようです。なんと、2属性ですか。ええ、素晴らしい!!
神よ!この瞬間に立ち会えた事に感謝します!!」
ビーダさんが感動して両手を合わせて祈り始めたけど、すぐに
「コホン、失礼致しました。
これで、鑑定の儀式は終了になります。今後の皆様に幸多き事を願っております!」
ビーダさんに祝福の言葉を貰って皆退出しました。
ちょっと遅れて、りおじさまがやって来ました。
「オモト達も儀式の間、大人しく出来てて偉かった!
さぁ!明日はアンジュの御披露目パーティーだ!張り切って準備しような!」
りおじさまは、私と三つ子の頭を順番に撫でながら宣言します。
ええ、明日は王都のお屋敷でパーティーです!
48
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
ひ弱な竜人 ~周りより弱い身体に転生して、たまに面倒くさい事にも出会うけど家族・仲間・植物に囲まれて二度目の人生を楽しんでます~
白黒 キリン
ファンタジー
前世で重度の病人だった少年が、普人と変わらないくらい貧弱な身体に生まれた竜人族の少年ヤーウェルトとして転生する。ひたすらにマイペースに前世で諦めていたささやかな幸せを噛み締め、面倒くさい奴に絡まれたら鋼の精神力と図太い神経と植物の力を借りて圧倒し、面倒事に巻き込まれたら頼れる家族や仲間と植物の力を借りて撃破して、時に周囲を振り回しながら生きていく。
タイトルロゴは美風慶伍 様作で副題無し版です。
小説家になろうでも公開しています。
https://ncode.syosetu.com/n5715cb/
カクヨムでも公開してします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887026500
●現状あれこれ
・2021/02/21 完結
・2020/12/16 累計1000000ポイント達成
・2020/12/15 300話達成
・2020/10/05 お気に入り700達成
・2020/09/02 累計ポイント900000達成
・2020/04/26 累計ポイント800000達成
・2019/11/16 累計ポイント700000達成
・2019/10/12 200話達成
・2019/08/25 お気に入り登録者数600達成
・2019/06/08 累計ポイント600000達成
・2019/04/20 累計ポイント550000達成
・2019/02/14 累計ポイント500000達成
・2019/02/04 ブックマーク500達成
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
気弱令嬢の悪役令嬢化計画
みおな
ファンタジー
事故で死んだ私が転生した先は、前世の小説の世界?
しかも、婚約者に不当に扱われても、家族から冷たくされても、反論ひとつ出来ない気弱令嬢?
いやいやいや。
そんなことだから、冤罪で処刑されるんでしょ!
せっかく生まれ変わったんだから、処刑ルートなんて真っ平ごめん。
屑な婚約者も冷たい家族も要らないと思っていたのに・・・?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる