《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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外伝 センバは続く

私の行く道 42

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あれから2年が経ちました。

三つ子はすくすくと育ち、オモトとチドリはやんちゃに、どうやら隠れて練習していたらしく、じぃじが2人を投げる〝双子お手玉〞を披露した時、ばぁばは卒倒しました。
その時のじぃじは、文字通り2人を放り投げ、ばぁばが地面につく前に抱き止めていました。足が無いのに何故あんなに機敏に動けるのか不思議です。
投げられたオモトとチドリは、素晴らしくシンクロした3回転半捻りを加えキレイにポーズを決めて着地、した瞬間にパパからゲンコツを食らってしゃがみこんでいました。
じぃじの胸筋、背筋、腕全体の筋肉がすごいことになってます。
ええ、じぃじを含め、センバ神楽演舞団に勧誘しましたとも。

そんな3人の弱点はサラサです。

「にぃに、メッよ!」「じぃじ、ばぁばだいじよ!」
腰に手を当て仁王立ちでぷんすか怒るサラサの前で、ちっちゃい2人と筋肉だるまのじぃじが正座してうなだれています。
若干絵面がおかしいこの光景は、その日からよく見られるセンバの名物になりました。

そして、ヨーク様は頻繁にセンバと王都を行き来して、私によくお土産と情報を持ってきてくれます。
とんでもなく優秀なヨーク様、好き!!!


そして、今日は王都に来ています。

私の鑑定式を行うのと、ママの出産です。

鑑定式のため、センバはアカシアおじさまに任せて、りおじさま一家だけでなく、じぃじとばぁばも一緒です。
じぃじとばぁばは鑑定式が終わったら速攻帰りますが、大勢で私の鑑定式を見守ってくれるのは嬉しいです。

ってか、センバで出来たら良いのに。

と言ったら、鑑定するための魔道具が各国の首都の教会にしかないとのこと。

「ママ、センバの素材で作れないかな?」
と言ったら

「あらまぁ!確かに!考えたこと無かったわね!」
「アンジュ、それ、絶対外で口に出すなよ?」
ママとりおじさまが、何やら目で語っていました。
ぬぅぅ、たまにオモトとチドリもやるんです。双子の以心伝心。おや、そういえばサラサとはやらないですね。でも、うらやましい。ヨーク様と出来たら良いのに。

教会に入り受付を済ませ、魔道具のある場所へ案内されます。

「ようこそ!センバの皆さん!」
おや?見たことある顔が。

「アンジュちゃん、私のこと覚えてないかな?2年も前じゃ、忘れちゃったかな?」
屈んで私の頭を撫でてくれる神父のおじさま。

あ。

「「教皇様?!」」
私とりおじさまの声が揃います。

「うん、元、ね。やっと全て終わらせて、先月引退出来たんだ。それで、センバのアルト司祭の所に行こうと思ってね。
でも、アンジュちゃんが鑑定式だっていうから、どうしてもそれをさせて貰いたくてね、ここの大司教に最後のワガママを聞いて貰ったんだ」
結局、あの後始末は2年の歳月を要したようです。
でもやりきった晴れ晴れした顔をしています。

「では、アンジュ・センバ様、こちらに」
元教皇様に促され、壇上に上がります。

「では、本日の儀式を務めさせていただきます、司祭の「司祭?!」
ええ、本来なら引退して教会から離れるべき所、アルト司祭と同じ孤児院に迎えて貰うために同じ職位に。
さて、改めて。
私、司祭のビーダと申します。
この水晶に触れるとアンジュ様の魔力に反応して属性が浮かび上がって参ります。
さぁアンジュ様。お手を」

ビーダさんに促されて水晶に触れると淡い銀色の光が溢れた。

ママが「あ…」という声を出して口を両手で覆っている。

「おおぉ!!アンジュ様は風属性と無属性の魔力をお持ちのようです。なんと、2属性ですか。ええ、素晴らしい!!
神よ!この瞬間に立ち会えた事に感謝します!!」
ビーダさんが感動して両手を合わせて祈り始めたけど、すぐに

「コホン、失礼致しました。
これで、鑑定の儀式は終了になります。今後の皆様に幸多き事を願っております!」
ビーダさんに祝福の言葉を貰って皆退出しました。
ちょっと遅れて、りおじさまがやって来ました。

「オモト達も儀式の間、大人しく出来てて偉かった!
さぁ!明日はアンジュの御披露目パーティーだ!張り切って準備しような!」

りおじさまは、私と三つ子の頭を順番に撫でながら宣言します。

ええ、明日は王都のお屋敷でパーティーです!
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