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外伝 センバは続く
私の行く道 43
そして今日は私が主役の初めてのパーティーです。
ママに「センバの祭りとは違うのよ、今日から大人の階段登るのよ」と念を押されました。
ぬぅぅ、分かってます。
センバの祭りでこんなヒラヒラなドレス着てたら、タレが怖くてお肉食べれません。
パパの口上が始まりました。
「今日は我が家の長女アンジュ・センバの鑑定のお祝いにご出席いただきありがとうございます。
さぁ、アンジュ、我が娘!おいで!!」
相変わらず必要最低限しか話さないパパ。
まぁ良いでしょう。
なんったって、今日は特別な日です。
なんと!
エスコートにヨーク様が隣にいてくださっています!!
キャーーーーーーー!!!
正装でビシっと決まっているヨーク様、かっっっっっっっこ良すぎですぅぅぅ!!!
「アンジュちゃん、鼻息荒いよ?落ち着いて?
ってか、シラヌイ様、めっちゃ睨んでる。僕、シラヌイ様に殺されないよね?」
ふんすふんすと握り拳を上下に振っていたら、ヨーク様にたしなめられました。
ッハ!そうです、ヨーク様にエスコートしてもらうためにパパの説得に3ヶ月。
最終的に「妊婦の私のエスコートは無し?側で支えてくれないの、ライ?」というママの一言で折れたはずなのに、いまだに「アンジュの人生初のエスコート…」と、恨めしそうにしているパパからヨーク様をお守りせねば!!
まぁ、エスコートと言っても身長差が有りすぎなので、普通に手を繋いでの入場ではありますが。
拍手で迎え入れられて、にっこにっこで壇上に上がります。
「ご紹介に預かりました、アンジュ・センバです!
今日から大人の階段を着実に登って、りおじさまと一緒にセンバを益々発展させていきます!
これからよろしくお願いします!」
ここでカーテシーをすると、盛大な拍手をいただきました。
「ああ、アンジュはとってもお利口さん。イチイの悪夢が再来しなくて良かったわ…」
ばぁばが目頭をハンカチで押さえています。
が。
一番重要な事を伝えていません!!
「それから、あとひとつ!!ヨーク様は誰にも渡しません!!」
隣にいたヨーク様にガシっと抱きつきます。
ヨーク様が驚きのけぞり、一瞬、静寂が訪れましたが
「ガッハッハッハッハ!!それでこそセンバ!!
皆、アンジュにも既に唯一が見つかっていることを喜んでくれ!!!」
じぃじが拍手をしだすと、りおじさまとチィおばさまが率先して大きな拍手を、それを見たママも「おめでとう!」と拍手をしてくれたら、会場の皆も笑って拍手をしてくれました。
「外堀が…外堀が埋まっていく…」
ヨーク様は額に手を当て天を仰ぎます。
だからヨーク様、逃しませんって。
壇上から降りてご挨拶をしていきます。
「アンジュちゃん、5歳おめでとう。これからもよろしくね。リオと一緒にって、もう後釜宣言まで大々的にしちゃうのねぇ」
フーティ様、ちゃんと伝わってましたか、良かったです。
「ヨーク、見事に捕まったな!リオにこき使われるな!」
ギーニー様、大笑いでヨーク様の肩を叩きます。
ぬぅぅ、否定は出来ませんが、ヨーク様は私の未来の伴侶としてですね?
「ねぇ?この方が婚約者って事なの?貴女は良いの?大丈夫なの?」
おおぅ、心配顔の美少女!フーティ様のご息女エルフェン様もお越し下さったのですね!
「ご心配には及びません!私がヨーク様を望んだのです!!なんでしたらヨーク様の素晴らしさを」「わ、わかったわ!大丈夫なら良いのよ!」「お前、勝手にエリーに触るな!」
胸を張って答え、座って小一時間位語ろうかとエルフェン様の手を取ったら、少年がヒョコっと出てきました。
「ブラオ、その言い方は失礼だ。アンジュ殿すまない、息子の躾がまだまだだ」
イーリー様が少年の肩を掴んでいます。ああ、エルフェン様大好きブラオ少年でしたか。
「イーリー様!きっとブラオ様もエルフェン様が大好きで大好きで仕方ないのです!分かります分かります、私もヨーク様に不埒な輩が近寄ってきたら蹴り飛ばしたくなりますから!」
ね!とブラオ少年に向かって同意を求めたら
「んな、な、だ、大好きって、いやその俺は…」
真っ赤になったブラオ少年をキラキラした顔で見るエルフェン様。
まぁまぁまぁまぁ!!ここにも甘酸っぱい気配が!!!
ここは恋愛上級者として助言しませんと!
「良いですか、意地悪な人間より優しい人間、ひねくれた人間より素直な人間の方が好きになるに決まっています!
そして、好きなら好きと伝えないと、相手に貴方の頭の中なんて分かりませんよ!
ためらってる間に、別の爵位的に十分な人に取られて良いんですか?!
さぁ!どうぞ素直に貴方の気持ちをお伝えするのです!!」
ビシぃっと指を突き付けブラオ少年に言ってやりました。
「お、おおおお、お俺は…」
真っ赤な顔のブラオ少年。
キラキラした目で両手を口の前で握って待ってるエルフェン様。
周りは固唾を飲んで見守ります。
「お、お、俺はエリーが好きだぁぁぁ!!!!」
「ブラオ!!!」
叫んだブラオ少年に抱きつくエルフェン様。
「「「「うわぁぁぁぁーーー!!!!」」」」
周りは拍手喝采です。
ブラオ少年、自分がとんでもない所で大告白したことに今さら気づいて涙目ですが、エルフェン様をしっかり抱き締めてます。
うむ、よきよき。
「うふふふふ!イーリー!貴女も諦めて!こんなに高位貴族の前で宣言したのよ!
身分だのなんだの言ってないで、子供達の幸せのために婚約を受け入れてね!」
頭を抱えているイーリー様にフーティ様がイイ笑顔でぺちぺちと肩を叩いています。
「これってアンジュちゃんの鑑定式パーティーのはずじゃ?」
ヨーク様が苦笑いです。
私の事を考えてくれるヨーク様、好き!!
「良いのです!だって、私はヨーク様を捕まえましたから幸せなのです!
だから、せめて私の知ってる人達みんな一緒に幸せになるのが良いのです!
ええ、もちろんヨーク様の幸せを第一に、センバの皆も幸せになるように努力していきます!!
そうです、それが私の行く道ですから!!」
ヨーク様に笑顔で答えます。
「アンジュちゃんはすごいね…
じゃぁ、僕はアンジュちゃんに選んで貰ったからね、僕もアンジュちゃんの行く道をエスコート出来るようにならないとね?」
ヨーク様は、一瞬考えてから、笑顔で「ではレディ、お手をどうぞ?」と手を差し出してくれます。
まだまだ身長は足りなくて、エスコートじゃなく、なんか親子の手繋ぎ状態ですが、
それでも良いのです、絶対にこの手は離しません!!
ヨーク様!
一緒にセンバで幸せになりましょうね!!!
外伝 完
****************
外伝がこんなに長くなると、自分でも思ってませんでした。
ええ、アンジュ、騒ぎすぎ。
ここまでお付き合いいただきました皆様、本当にありがとうございます。
センバはまだまだ大騒ぎで発展していくことでしょう。
未来の別大陸のお話、「もふもふ至上主義ですが、なにか?」に、センバがちょこっと出てきます。
もし良かったら、こちらもご一読いただければ幸いです。
長い物語にお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。
皆様にもセンバのような、1日1回笑顔がある毎日が送れますように、願いを込めて。
犬丸 大福
ママに「センバの祭りとは違うのよ、今日から大人の階段登るのよ」と念を押されました。
ぬぅぅ、分かってます。
センバの祭りでこんなヒラヒラなドレス着てたら、タレが怖くてお肉食べれません。
パパの口上が始まりました。
「今日は我が家の長女アンジュ・センバの鑑定のお祝いにご出席いただきありがとうございます。
さぁ、アンジュ、我が娘!おいで!!」
相変わらず必要最低限しか話さないパパ。
まぁ良いでしょう。
なんったって、今日は特別な日です。
なんと!
エスコートにヨーク様が隣にいてくださっています!!
キャーーーーーーー!!!
正装でビシっと決まっているヨーク様、かっっっっっっっこ良すぎですぅぅぅ!!!
「アンジュちゃん、鼻息荒いよ?落ち着いて?
ってか、シラヌイ様、めっちゃ睨んでる。僕、シラヌイ様に殺されないよね?」
ふんすふんすと握り拳を上下に振っていたら、ヨーク様にたしなめられました。
ッハ!そうです、ヨーク様にエスコートしてもらうためにパパの説得に3ヶ月。
最終的に「妊婦の私のエスコートは無し?側で支えてくれないの、ライ?」というママの一言で折れたはずなのに、いまだに「アンジュの人生初のエスコート…」と、恨めしそうにしているパパからヨーク様をお守りせねば!!
まぁ、エスコートと言っても身長差が有りすぎなので、普通に手を繋いでの入場ではありますが。
拍手で迎え入れられて、にっこにっこで壇上に上がります。
「ご紹介に預かりました、アンジュ・センバです!
今日から大人の階段を着実に登って、りおじさまと一緒にセンバを益々発展させていきます!
これからよろしくお願いします!」
ここでカーテシーをすると、盛大な拍手をいただきました。
「ああ、アンジュはとってもお利口さん。イチイの悪夢が再来しなくて良かったわ…」
ばぁばが目頭をハンカチで押さえています。
が。
一番重要な事を伝えていません!!
「それから、あとひとつ!!ヨーク様は誰にも渡しません!!」
隣にいたヨーク様にガシっと抱きつきます。
ヨーク様が驚きのけぞり、一瞬、静寂が訪れましたが
「ガッハッハッハッハ!!それでこそセンバ!!
皆、アンジュにも既に唯一が見つかっていることを喜んでくれ!!!」
じぃじが拍手をしだすと、りおじさまとチィおばさまが率先して大きな拍手を、それを見たママも「おめでとう!」と拍手をしてくれたら、会場の皆も笑って拍手をしてくれました。
「外堀が…外堀が埋まっていく…」
ヨーク様は額に手を当て天を仰ぎます。
だからヨーク様、逃しませんって。
壇上から降りてご挨拶をしていきます。
「アンジュちゃん、5歳おめでとう。これからもよろしくね。リオと一緒にって、もう後釜宣言まで大々的にしちゃうのねぇ」
フーティ様、ちゃんと伝わってましたか、良かったです。
「ヨーク、見事に捕まったな!リオにこき使われるな!」
ギーニー様、大笑いでヨーク様の肩を叩きます。
ぬぅぅ、否定は出来ませんが、ヨーク様は私の未来の伴侶としてですね?
「ねぇ?この方が婚約者って事なの?貴女は良いの?大丈夫なの?」
おおぅ、心配顔の美少女!フーティ様のご息女エルフェン様もお越し下さったのですね!
「ご心配には及びません!私がヨーク様を望んだのです!!なんでしたらヨーク様の素晴らしさを」「わ、わかったわ!大丈夫なら良いのよ!」「お前、勝手にエリーに触るな!」
胸を張って答え、座って小一時間位語ろうかとエルフェン様の手を取ったら、少年がヒョコっと出てきました。
「ブラオ、その言い方は失礼だ。アンジュ殿すまない、息子の躾がまだまだだ」
イーリー様が少年の肩を掴んでいます。ああ、エルフェン様大好きブラオ少年でしたか。
「イーリー様!きっとブラオ様もエルフェン様が大好きで大好きで仕方ないのです!分かります分かります、私もヨーク様に不埒な輩が近寄ってきたら蹴り飛ばしたくなりますから!」
ね!とブラオ少年に向かって同意を求めたら
「んな、な、だ、大好きって、いやその俺は…」
真っ赤になったブラオ少年をキラキラした顔で見るエルフェン様。
まぁまぁまぁまぁ!!ここにも甘酸っぱい気配が!!!
ここは恋愛上級者として助言しませんと!
「良いですか、意地悪な人間より優しい人間、ひねくれた人間より素直な人間の方が好きになるに決まっています!
そして、好きなら好きと伝えないと、相手に貴方の頭の中なんて分かりませんよ!
ためらってる間に、別の爵位的に十分な人に取られて良いんですか?!
さぁ!どうぞ素直に貴方の気持ちをお伝えするのです!!」
ビシぃっと指を突き付けブラオ少年に言ってやりました。
「お、おおおお、お俺は…」
真っ赤な顔のブラオ少年。
キラキラした目で両手を口の前で握って待ってるエルフェン様。
周りは固唾を飲んで見守ります。
「お、お、俺はエリーが好きだぁぁぁ!!!!」
「ブラオ!!!」
叫んだブラオ少年に抱きつくエルフェン様。
「「「「うわぁぁぁぁーーー!!!!」」」」
周りは拍手喝采です。
ブラオ少年、自分がとんでもない所で大告白したことに今さら気づいて涙目ですが、エルフェン様をしっかり抱き締めてます。
うむ、よきよき。
「うふふふふ!イーリー!貴女も諦めて!こんなに高位貴族の前で宣言したのよ!
身分だのなんだの言ってないで、子供達の幸せのために婚約を受け入れてね!」
頭を抱えているイーリー様にフーティ様がイイ笑顔でぺちぺちと肩を叩いています。
「これってアンジュちゃんの鑑定式パーティーのはずじゃ?」
ヨーク様が苦笑いです。
私の事を考えてくれるヨーク様、好き!!
「良いのです!だって、私はヨーク様を捕まえましたから幸せなのです!
だから、せめて私の知ってる人達みんな一緒に幸せになるのが良いのです!
ええ、もちろんヨーク様の幸せを第一に、センバの皆も幸せになるように努力していきます!!
そうです、それが私の行く道ですから!!」
ヨーク様に笑顔で答えます。
「アンジュちゃんはすごいね…
じゃぁ、僕はアンジュちゃんに選んで貰ったからね、僕もアンジュちゃんの行く道をエスコート出来るようにならないとね?」
ヨーク様は、一瞬考えてから、笑顔で「ではレディ、お手をどうぞ?」と手を差し出してくれます。
まだまだ身長は足りなくて、エスコートじゃなく、なんか親子の手繋ぎ状態ですが、
それでも良いのです、絶対にこの手は離しません!!
ヨーク様!
一緒にセンバで幸せになりましょうね!!!
外伝 完
****************
外伝がこんなに長くなると、自分でも思ってませんでした。
ええ、アンジュ、騒ぎすぎ。
ここまでお付き合いいただきました皆様、本当にありがとうございます。
センバはまだまだ大騒ぎで発展していくことでしょう。
未来の別大陸のお話、「もふもふ至上主義ですが、なにか?」に、センバがちょこっと出てきます。
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