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19話 ギルドの女神だそうです
しおりを挟むガルから話を聞いて1週間後
私とメイリスは今回の依頼を受ける人達と合流する為にギルドへ向かった。
「どういう人達なのかしら?」
「さぁ...?それはわかりませんが、少なくとも今のギルドの人達が私達の参加を拒否するとは思えませんので心配いらないかと」
私とメイリスはこの1週間の間に、ガルから頼まれた任務を受ける為にひたすら依頼をこなしていた。
その結果、過去最速でAランク冒険者となっていた。
「まぁ、何かあったらサーヤさんもいるし大丈夫よね?」
と言うとメイリスに心配しすぎですよ、と笑われてしまった。
急に現れた小娘2人がAランクになってるなんて、誰かしら気に食わない人がいると思うんだけど...。
そんな話をしているとギルドに到着した。
ギルドの扉を開けると隅の方に7人くらいの小さい団体を発見した。
「すみません。Aランク任務の顔合わせってここで良いんですか?」
団体に向かって声をかけると皆が振り返って驚いた顔をした。
「えっ、ギルマスから他に2人が参加するって聞いてたけど貴方達ですか!?」
「えぇ、私達2人です。参加しても大丈夫ですか?」
私は悪い印象を与えないように微笑みながら聞くと男性は焦りながら
「もっ、もちろんですよ!まさかギルドの女神2人が来てくれるなんて思っていませんでした!」
と言った。
...ギルドの女神?何ですか?それは初めて聞きました。
私の横にいるメイリスに聞こえるくらいの小さな声で
「メイリス。私達、ギルドの女神なんて大層な名前で呼ばれてるらしいわよ...ここにはサーヤさんという美人で明るい人がいるのに......」
と言うと真顔で
「お嬢様は女神よりも尊くて、美しくて、強いですよ」
と返された。
さてはメイリスさん。このことを知っていたわね...!
そんな話をしていると、皆は自己紹介を始めていた。
「俺の名前はワールといいます!実は前にお2人が助けた人の中にいたんですけど覚えてないですよね」
最初に声をかけてくれた男性が、少し恥ずかしそうに頭を掻きながらそう言った。
「まぁ!あの中にいらっしゃったんですね!皆さんがハルエットまで送ってくれたおかげで楽しく過ごせましたわ!ありがとうございます」
私が微笑むとワールは慌てて
「そっ、そんな!俺なんて特に何もしてないですよ!!突然現れたメイリスさんの剣さばきに惚れぼれしてたら、戦いも終わっちゃってましたし!」
と顔を真っ赤にしてチラっとメイリスを見た。
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その後は変わったことなく、自己紹介を終え、依頼の魔物は何か聞いたところワイバーンだったらしい。
今回のパーティーメンバーは私とメイリスを入れて9人。
剣を使うのが3人、うち1人がメイリス。
魔法を使うのが私を入れて4人。
タンクが2人だ。
ワール曰く、私とメイリスは最終手段として危なくなったら助けて欲しい。とのことだ。
特に、最悪大怪我しても治癒魔法が使える私さえ無事ならどうにかなる、という考えならしい。
他の細かい作戦を立ててから、私たちはワイバーンを倒すべく出発した。
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