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20話
しおりを挟む「はぁ............面倒ですわ」
そう言ってリディアーヌは大きなため息をついた。
「うふふ、大変ですわね」
そんなリディアーヌにゆったりと話しかけているのはサーシャだ。
今日はシエラ、アリア、ノエルの3人が用事があるらしく早く帰ってしまったから、珍しく3人でお茶を飲んでいた。
実はサーシャって皆で居る時、余り喋らないから関わりがあるようで無いんだよね。
チラッとサーシャを見ると、丁度目が合ってしまって慌てていると、うふふ、と笑われてしまった。
可愛い。もう可愛い。
一方、リディアーヌは頭をわしゃわしゃしたいのを必死に我慢しながら、あー!むー!うー!と擬音ばかり叫んでいる。
それを微笑ましいと思いながら眺めていると
「さっきからずーっと唸っていますけど、どうしましたの?」
と、サーシャが首を傾げて聞いている。
可愛い。
「だってサーシャ様!今まで蔑ろにしてきたのは自分の方なのに、婚約破棄してからしつこく絡んでくるなんて、おかしくありませんか!?」
そういうのはリディアーヌ。
怒っているけど、その姿も可愛い。
「そうですわねぇ......まるで未練タラタラですよ、と言っているみたいに付き纏われていますねぇ」
「もう!サーシャ様は他人事のように言ってますけど、自分もそうなるかも知れませんからね!」
「うふふ、ないと思いますけど...肝に銘じておきますわ」
天使か。
内容はちょっとあれだけど天使2人がお話してる。
この2人は悪役令嬢の中で可愛い系統なのよ。
だから揃うと天使にしか見えない。
1人で居ても天使だけどね!マイエンジェル!
あ、ちなみにシエラ様とアリア様は女神ね。
美人。神々しい。もう神の領域。
ノエルは断然女騎士って感じ。
しかも忠誠心が強めのタイプで美人。素敵。
私の頭の中でこんなことが繰り広げられているのとは露知らず。
2人は何も喋らなくなった私を見て首を傾げていた。
「そういえば、そろそろ期末テストの時期ですねぇ」
ポツリとサーシャが呟いた。
あ、普通に忘れてた。
「あ、忘れていましたわ」
と隣からリディアーヌの声が聞こえてきた。
期末テストは攻略するにあたって重要ポイントの1つで、テストの点が悪いと好感度も下がっちゃうのよ。
......あ、もう攻略とか関係ないんだった。
「リナさんは勉強しているから今回のテスト、余裕なんじゃないですか?」
そう言って微笑んでいるのはサーシャ。
勿論、養子として子爵家の名前に恥じないよう勉強は欠かさずやってる。
.........と言っても魔法以外は前世の復習で間に合っちゃうんだけどね。
サーシャの言葉にリディアーヌは驚いた顔をして
「え!?お義姉様、ちゃんと勉強しているんですか!?」
と聞いてきた。
「...リディアーナさん、流石に私も傷付くわ......」
私がそう言うと、素直に謝ってくれた。
可愛いから謝らなくても許しちゃうんだけどね!
期末テストは来週だけど、好感度とかあるのにモニカはちゃんと勉強してるのかね?
そう思いながら残っているお茶を一気に飲み干した。
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